しりべし

2-01
“しりべし”一次産品を生かした
ブランド化推進プロジェクト
ポテトペーストの商品開発の推進
【実施主体】北海道倶知安農業高等学校
背景及び目的
倶知安町は日本有数のジャガイモの産地であるが、生産量のうち 15%が規格外になるといわれ、
安価での販売や処分がされている。そのような規格外品を有効活用し、地域産業の発展につなげるた
め、地元有志との連携によりポテトペーストの開発や、それを用いた商品の考案に取り組む。
これまでの取組概要
・ 規格外の越冬ジャガイモを原料とし、
「高付加価値=機能性」を視点に、平成 12 年度から倶知
安町内の「くっちゃん産業クラスター研究会」との連携により、ポテトペーストの開発に取り組
み、平成 14 年度完成。高糖度であることからスイーツ原料としての活用が期待されたが、液状
であることから扱いづらいという反応があった。
・ 平成 24 年に地域資源の有効活用と産業化を目指す同町内の研究組織「ふうど LABO ようてい」
から提案を受け、ペーストを使った商品の共同開発を開始。
・ 翌年、倶知安はアウトドアスポーツのイメージが強いというリサーチ結果から、
「アウトドア
を楽しむ方に食べてもらえるもの」とのコンセプトで開発に着手し、試作と試食会を重ねて
「NISEKO MONTE BAR(ニセコモンテバー)
」が完成。
・ 町内の菓子店が製造元となり、また、町内有志が「Links Niseko 合同会社」を設立して販売を
手掛け、平成 26 年1月から販売を開始し、アウトドア愛好者らから好評を得ている。
取組の主な効果
・ 規格外品となるジャガイモの有効活用だ
けではなく、その他の原材料も地元の素材
にこだわっており、地域資源を活用した付
加価値の高い商品開発に成功している。
・ 倶知安農業高校と地元有志の連携により
開発や製造、販売に取り組んでおり、地域
活性化への貢献という効果があった。
「NISEKO MONTE BAR(ニセコモンテバー)
今後の取組予定
ポテトペースト本来の機能性を活用した、流動食、高齢者の介護食、幼児の離乳食などの研究を進
めていけないかと生徒から提案が出ている。
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2-02
“しりべし”一次産品を生かした
ブランド化推進プロジェクト
農産加工品の商品化支援
【実施主体】余 市 町
背景及び目的
余市町では、特産品である豊富な果実の活用と地域農業の活性化が課題であり、果実を使った加
工品の開発による付加価値の向上と“北のフルーツ王国”余市のブランド力向上を図るため、町内の
関係機関・団体が連携して取り組む加工品の商品化を支援することにより、6次産業化を推進する。
これまでの取組概要
・ 加工品の開発、製造、販売戦略等を研究するため、
「よいちフルーツグレードアップ研究協議会」
(構成:果樹生産者、農協、行政など)を立ち上げ、平成 25 年 11 月に第1弾商品として、
フリーズドライプルーンを開発。
・ プルーンは、果実にひびがあるなどの規格外品を有効活用し、フリーズドライ加工を留寿都村
の事業者に委託発注。
・ 札幌駅前通地下歩行空間等での試験販売を実施し、メディア等でのPRも実施。
・ 商品は1袋 18gで約 1,000 袋を製造、完売。
取組の主な効果
・ 規格外品の有効活用が図られるととも
に、加工品を開発することで、特産果実の
PRと余市ブランドの向上に向けた活動
ができた。
・ 協議会として活動することで、各生産者
が共通の方向性をもった商品の開発、販売
戦略を行うことができた。
フリーズドライプルーン
今後の取組予定
・ 札幌などの大都市圏で、商品の試験販売、PRを通じた市場調査の実施。
・ 余市ブランドの向上を目的とした統一ロゴ、ラベル等の活用による商品販売、PR。
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2-03
“しりべし”一次産品を生かした
ブランド化推進プロジェクト
6次産業化(新たな農産加工品の開発)による地域活力向上
【実施主体】真 狩 村
背景及び目的
人口減少や高齢化の進行により地域活力の低下が懸念されている中、農業が基幹産業である真狩
村では、高品質な農産物が生産されているが、羊蹄山麓の観光ポテンシャルを活かすことができて
いない状況にある。
このため、地域の多様な主体と今後の地域活性化方策を検討することにより、優位性のある高品
質な農産物を活用し、地域経済の核となり得る食品加工業の振興による地域活性化を図る。
これまでの取組概要
27
・ スイートコーン「恵味」のレトルト加工の試作品製造
平成 26 年8月、
(道総研)食品加工研究センターにおいて、生食用スイートコーンを加熱水蒸
気処理で表面殺菌を行い、レトルト加工の試作品を製造。
・ 食品加工業の振興による地域活性化方策検討会によるアクションプランの策定
地域の多様な主体(行政、地域住民、NPO、大学・研究機関、異業種企業等)が参画・連携
し、地域一体となって取り組むとともに、有識者を交えた検討会を設置し、食品加工業の振興に
よる地域活力向上を実現するためのアクションプランを策定。
取組の主な効果
・ 加工(スイートコーン「恵味」の過熱水
蒸気加工)を第一弾として進めることは可
能である。
・ 地域活性化にあたっての視点
・真狩の「米食」を活かして村全体の
活性化に繋がる取組
・加工技術を持っている企業などとの
連携
スイートコーンの試作品
今後の取組予定
・ 食品加工に関する試行的取組による市場調査及び基礎情報の整理
・農産加工品の開発、試作、テスト販売
・農産加工品の試作・テスト販売を通じた市場調査
・ 農産加工品の製造及びニーズにかかる基礎情報の整理
・ 新たな食品加工業の創出に向けた事業計画の検討
・ 食品加工業の創出から波及する地域活性化方策の検討
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2-04
身欠きニシンを活用した商品開発・普及促進
【実施主体】岩内にしん商品開発プロジェクト
(身欠きニシン加工業者、飲食店、地場産業サポートセンターなど)
背景及び目的
岩内町の身欠きニシンは、日本有数の生産量を誇るが、骨が多い等の理由から地元ではあまり消
費されず、飲食店や土産品においても身欠きニシン商品が少ない状況である。
このため、調理によっては観光客を呼び込めるメニューや加工品への展開が期待できることから、
新たな商品開発に取り組むとともに、身欠きニシンの普及促進を図る。
これまでの取組概要
・ 平成 26 年 11 月、町民有志の呼びかけにより、
「岩内にしん商品開発プロジェクト」が発足。
・ 開発するメニューとして、地元で伝統的に食されてきた甘露煮と蒲焼に、若者向けのフライを
加えた3種類とし、同年 12 月に料理講習会・試食会を3回実施。
・ 試食アンケートの結果では、おおむね好評であったことから、平成 27 年2月に「岩内にしん
フェア」と称する 200 人規模の大試食会を開催。参加者からは、
「食べやすくて美味しい」
「早く
商品化して欲しい」などといった意見が多く寄せられ、身欠きニシンの魅力の再確認と町内にお
ける商品化への気運が高まった。
取組の主な効果
・ 需要が伸び悩む身欠きニシン加工業者で
は、甘露煮など付加価値の高い商品を作る
ことで、収益の向上が図られ、飲食店でも、
ご当地グルメによる集客が期待できる。
・ 「岩内=身欠きニシンの町」が浸透・定
着することで、
「岩内身欠きニシン」のブ
ランド力の向上・消費拡大にも繋がる。
「身欠きニシンの甘露煮」
今後の取組予定
実際の商品化に向け、当会において公認商品のルール作り、また各加工業者・飲食店では試作品の
販売・改良などを実施し、町を代表するご当地グルメ・ご当地土産の確立を目指す。
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2-05
“しりべし”一次産品を生かした
ブランド化推進プロジェクト
個別相談・商談会&交流会
(しりべしフードサポート事業)
【実施主体】北海道後志総合振興局
背景及び目的
後志管内の特産品のブランド力向上や販路拡大に向けて、特産品の磨き上げや流通業界の知識等
を必要とするため、バイヤー・専門家を招き、食関連事業者に対する個別相談・商談会を実施する。
これまでの取組概要
《平成 26 年度》
・ 個別相談・商談会 (H26.10.22 倶知安町内)
参加事業者 27 社
・ 交流会 (H26.10.22 倶知安町)
後志管内の企業間交流による BtoB 取引拡大に繋げる交流会を開催
参加事業者 食品製造事業者 19 社、販売事業者 1 社
酒造事業者 2 社、飲食店 2 社、その他 3 社
取組の主な効果
招へいした専門家から的確なアドバイス
を受けることができ、商品のブランド力向上
に役立った。また、展示会への出展要請等、
商談に結びついた案件もあり、販路拡大に資
することができた。
個別相談・商談会の様子
今後の取組予定
平成 27 年度においても、個別相談・商談会&交流会の開催を予定。
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2-06
“しりべし”一次産品を生かした
ブランド化推進プロジェクト
米-1グランプリ in らんこし
【実施主体】 米-1グランプリ in らんこし実行委員会
(農業者、蘭越町、関係団体等)
背景及び目的
昨今の農業情勢は、大幅な米価下落等、美味しいお米が大変な危機にさらされている。
このような状況の中、競争意識による生産技術の向上と、消費者の求めるより安全安心で美味し
い良質な米づくりを支援するため、全国の生産者と共に、高品質米の生産地である北の大地「蘭越
町」から全国に発信することを目的に、農業者や町、関係団体等で構成する実行委員会により、平成
23 年度からコンテストの全国大会を開催。
これまでの取組概要
・ 平成 23 年度に第1回コンテストを開催し、以来、平成 26 年度までに合計4回を開催。
【審査方法】
①予選審査(10 月)
全国から応募された出品米を全国から募集した調理師専門学校などへ郵送し、食べ比べによ
り上位 36 品を選出。
②決勝大会(11 月)
予選審査を通過した 36 品を特別審査委員6名と一般公募の一般審査員9名により、厳正な
る食べ比べ審査でトーナメント方式によりグランプリ米を競う。
【出品数及び入賞者】
出品数 247 品(道産米 122 品)
、入賞者 36 名(道内 21 名)
・ なお、決勝大会で使用したお米以外は、例年、町内の児童養護施設や特別養護老人ホームにも
持参のうえ寄贈するほか、予選審査で協力いただいた調理師学校等へ寄贈。
取組の主な効果
大会の準備段階から決勝大会当日まで多
数の新聞やテレビ等、
メディアから取り上げ
られ、大会終了後も、グランプリ米を求める
問い合わせや蘭越米を取り扱いたいという
業者からの問い合わせのほか、
テレビ出演の
依頼など反響が大きい。
今後も道産米はもとより全国のお米が高
い評価を受けることで、
世界に誇れる日本の
お米を守り、安定した「米づくり」を守るこ
とに繋がる。
H26.11.15 決勝大会入賞者
今後の取組予定
今後も大会の継続により、全国の生産者と共に、更なる良質米の生産を目指す。
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2-07
“しりべし”一次産品を生かした
ブランド化推進プロジェクト
後志産カラマツ材の高付加価値化に向けた取組
【実施主体】ようてい水源の森づくり推進協議会
(京極町、ようてい森林組合等)
、北海道後志総合振興局
背景及び目的
後志地域では、カラマツ等人工林資源が年々充実し、利用期を迎えていることから、その特性を
生かした付加価値の高い建築材として地域で有効に活用することが課題となっている。
このため、森林認証制度の活用や品質表示等により「ようていカラマツ」として差別化、ブラン
ド化を推進する。
これまでの取組概要
・ 平成 24 年 10 月に環境に配慮した森林施業の証である SGEC 森林認証を取得。
・ 平成 25 年、試験研究機関の協力により、後志産カラマツの強度測定試験を実施し、他地域のカ
ラマツ材と比較し、強度性能の高いことを確認。
・ 木造公共施設の構造見学会や林業・木材産業に係るフォーラム等機会ある毎に、パンフレット
や集成材のサンプル展示等により、ようていカラマツや SGEC 森林認証材について PR を実施。
取組の主な効果
管内では、木造公共施設への地域材の利用
が進んでおり、平成 25 年度以降は次の施設
が整備されている状況。
≪平成 25 年度≫
・新栄会館(寿都町)
≪平成 26 年度≫
・寿都町総合体育館(寿都町)
・道の駅あかいがわ(赤井川村)
・るすつこどもセンターぽっけ(留寿都村)
後志産地域材の PR 用パンフレット
≪平成 27 年度(予定)≫
・
(仮称)ニセコ町学童クラブ(ニセコ町)
SGEC 認証材の展示
地域材の特性の PR
今後の取組予定
・ 地域の工務店や設計事務所等の意向を把握するとともに、今年度からスタートする「地域材活
用住宅等リフォーム促進事業」を活用するなど、一般住宅等への普及に向けた取組を検討する。
・ 新技術により開発されたカラマツ心持ち正角材(コアドライ)や現在試験が進められている CLT
など、新たな建築資材への原料供給に向けた取組について検討する。
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2-08
“しりべし”一次産品を生かした
ブランド化推進プロジェクト
しりべし地域における食・観光連携新商品づくり
【実施主体】北海道後志総合振興局
背景及び目的
後志管内で生産される多くの種類のお酒と豊富な海や山の食材を活かし、道内外からの観光客の
誘客に活用するため、地元食材を知り尽くした料理人たちの参画のもと、後志のお酒に合うご当地
グルメの開発や普及活動などに取り組む。
これまでの取組概要
・ 全日本司厨士協会小樽支部の所属料理人たちの企画により、後志のご当地グルメを開発。
・平成 24 年度 「しりべしコトリアード」料理のルールづくり
・平成 25 年度 「北海ブイヤベース」料理のルールづくり
・ 各料理の普及促進(H24~H25)
・後志管内のお酒との組合せの提案
・イベント等での試食品提供、試験販売、料理提供店の確保
・
「北海ブイヤベース」のポスター、パンフレットの作成
・ホームページ、フェイスブック等による取組情報の発信
取組の主な効果
・ 料理提供店(11 店)の紹介、料理で使わ
れた後志管内の食材の紹介、料理とお酒と
の相性の紹介等、後志管内の食に関する情
報を広く紹介することができ、道内外から
の観光客の誘致に資することができた。
しりべしコトリアード
今後の取組予定
・ 後志産食材活用応援店登録へ普及拡大
・ ホームページ、フェイスブック等による
取組情報の発信
北海ブイヤベース
21
2-09
“しりべし”一次産品を生かした
ブランド化推進プロジェクト
知産志食しりべしキャンペーン
(知るほど!なるほど!食べるほど!知産志食しりべし)
【実施主体】小樽商工会議所
背景及び目的
「知産志食(ちさんししょく)
」は、後志産の食材を知って食べましょうという意味を込めた造語
である。しりべしは、
「北海道の縮図」と言われるほどの食材の宝庫であり、沿岸部では漁業、内陸
部では農業や、畜産業が行われている。私たちの住むしりべしが発展するためには、長く地域に根
付いた産業の振興と、地元の貴重な「資産」の活用が必要であり、そのカギを握る農業や水産・畜産
業などの 1 次産業と、食品製造・加工業などの2次産業が連携することで、新たな「食」への取組
や商品が生まれ、地域産業がいっそう活発になり、雇用が拡大することを目的とする。
これまでの取組概要
・ 小樽商工会議所では、後志産食材の認知・消費・活用拡大を目指す「知産志食しりべしキャン
ペーン」を展開し、啓発活動や飲食店と連携したスタンプラリーを行っているほか、高付加価値
商品の開発にも取り組んでいる。
・ 農業分野では、流通が確立していなかった余市・仁木産の「梅」を活用し、美容・美肌などに
効果があるとされる成分を配合した、梅酒「小樽美人」の開発を皮切りに、後志産プルーン・ブ
ルーベリー・アロニア・桃を使った計5種類のリキュールを商品化、さらには、後志産果実や野
菜を活用したスイーツ「カタラーナ」
「蒸しどら」
「ブラウニー」にも広げ、小樽美人シリーズ商
品として展開している。
・ 水産分野では、市内水産加工業者と連携のもと、小樽の歴史とつながりの深い「にしん」を活
用し、一定の製造ルールによる「にしん小樽漬」を商品化し、市内物産店で販売しているほか、
市内飲食店やホテルでもメニューとして提供している。
取組の主な効果
・ 「知産志食しりべし」の取組は、一般市
民も巻き込んだ取組で、市民の地元食材へ
の意識が高まってきている。
・ 梅酒、アロニア酒小樽美人は、北海道加
工食品コンクールや北海道新技術・新製品
開発賞で最高賞を受賞するなど、地元食材
の高付加価値化への取組に対して外部か
らも高い評価を得ている。
※「小樽美人」累計売上
約2万本 3千万円
「小樽美人」
シリーズ
今後の取組予定
引き続き、後志産農水産物の認知拡大をはじめとする啓発活動や、地元食材を活用した高付加価
値商品化に取り組んでいくほか、農業を切り口に生産者と消費者を結ぶ新たな後志周遊観光「しり
べしアグリツーリズム」など「知産志食しりべし」の考えのもと、後志地域の振興に取り組んでいく
予定。
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2-10
“しりべし”一次産品を生かした
ブランド化推進プロジェクト
「道の駅あかいがわ」での地元食材の販売
【実施主体】赤井川村、赤井川村商工会、農産物直売所生産者協議会
背景及び目的
これまで赤井川村には、観光PRを一元的に行う施設や村で生産される農産物・加工品等を販売
する施設がなく、国道 393 号の全線開通、そして道道余市赤井川線冷水トンネル開通による交通状
況の改善を契機に、村の「人」と「もの」をつなぎ、新しい価値が生み出される拠点整備に取り組
む。
これまでの取組概要
・ 平成 26 年度、観光拠点施設「村の駅あかいかわ」(平成 27 年 3 月 27 日オープン)及び
農産物直売所の整備
・ 平成 27 年 4 月 15 日、
「村の駅あかいかわ」が「道の駅」へ正式登録
・ 農産物直売所生産者協議会の立ち上げ
・ 道の駅スタッフとして地域おこし協力隊 3 名の雇用
・ 村で初となるパン屋の開業(商工会)
・ 平成位 27 年 5 月1日、農産物直売所オープン
取組の主な効果
村の産品を一元的に取り扱うことで、通行
する方々はもちろん、これまで地元農産物を
購入する機会があまりなかった地域消費者
にも村の特産品を知ってもらうことができ、
地産地消の促進が図られる。
「道の駅あかいがわ」施設外観
また、気軽に販売する場所を提供すること
により加工品等に取り組むハードルが下が
り、地域の様々な取組が活性化していくこと
が期待される。
H27.5 農産物直売所のオープン風景
今後の取組予定
・ 施設での農産物・加工品等の販売、イベント等の開催
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2-11
“しりべし”一次産品を生かした
ブランド化推進プロジェクト
「道の駅230ルスツ」でのイベント開催
【実施主体】
(一社)ルスツ産業振興公社
背景及び目的
「道の駅230ルスツ」内に設置された「農林水産物直売所」などでは、地元一次産品や特産品の
PR活動を行っているが、主要な農産物をテーマにしたイベント開催により、地元の良質な一次産品
のPR強化に取り組む。
これまでの取組概要
・ 平成 26 年度における主なイベントの開催状況
アスパラフェア(6月1日(日)
)試食会、抽選会
スイートコーンフェア(8月 30 日(土)
)試食会、抽選会
かぼちゃ・じゃがいもフェア(10 月 12 日(日)
)抽選会、試食会、じゃがいも拾い選手権
・ 上記の他、村や生産者等による実行委員会主催の「産業まつり」
(8月 31 日(日)
)では、村内
の野菜や豚肉の即売、バーベキューコーナー等のほか、大根早食い大会などで賑わった。
・ また、
「道の駅230ルスツ」のフードコートでは、ルスツ産豚肉を使用した人気メニューを提
供。
取組の主な効果
・ 道内外からの観光客が大勢訪れており、
道の駅の売上高の増加にもつながってい
ることから、地元食材のPR効果が現れて
きている。
グリーンアスパラ
産業まつり
今後の取組予定
・ 平成 27 年度も各種野菜のイベントを予定するほか、その他の農作物のイベントも検討中。
(アスパラフェア(5 月 24(日)
、スイートコーンフェア、かぼちゃ・じゃがいもフェアなど)
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2-12
“しりべし”一次産品を生かした
ブランド化推進プロジェクト
積丹ソーラン味覚祭り
【実施主体】積丹ソーラン味覚祭り実行委員会
(経済・産業・観光関係団体、積丹町、自治会等)
背景及び目的
それまで開催されていた「ドンと来い積丹味覚祭り」と「お神威ソーラン祭り」を統合し、より魅
力的なイベントとするため、平成 18 年度から開催。
積丹ブランドの「食」と「観光」を町外へPRする機会として、イベントを通じて来場者に積丹の
魅力を感じてもらい、積丹町の集客力の向上により観光振興を図る。
これまでの取組概要
・ 毎年6月の最終日曜日に開催する初夏の積丹を代表するお祭りで、これまで9回を開催。
・ 積丹産ウニをはじめとする新鮮な海産物をはじめ、直径 150 ㎝の大鍋でつくる郷土料理浜鍋を
格安で販売するなど、地場産品のPR及び消費拡大を目指す。
・ 一方、ステージでは、郷土芸能「正調鰊場音頭」やYOSAKOIソーランの舞、歌謡ショー
などが披露されるほか、夜の花火大会を実施。
・ また、昨年で2回目となるウニ剥きコンテストなどプログラムの充実を図っている。
取組の主な効果
・ 夏の観光シーズンの幕開けとして開催
し、観光地積丹町を道内外にPRすること
により、観光業の振興につながっている。
・ 鮮魚や水産加工品などの地場特産品を
安値で提供することにより、地場産品の消
費拡大が図られている。
・ ウニ剥きコンテストの実施などにより、
積丹産ウニの付加価値がより高まった。
・ 積丹町鰊場音頭保存会による郷土芸能
H26.6.29(日)イベントの開催状況
の披露により、
「ソーラン節発祥の地 積丹
町」を広くPRできている。
今後の取組予定
今年で記念すべき第 10 回の開催を迎えており、今後も更なる集客の増加を促す取組を進め、積
丹町が誇る豊富な「食」のPRと消費拡大に努める。
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