デザイン・フィクションズ論 藤山 哲朗 講義 3年次 後期 選択 2単位 ■授業目的・方針 例えばサイエンスフィクションに迫真性があるのは、未来の話を描きながらも現代の インタラクションデザイン 我々について考えさせられるからです。デザイン・フィクションズでは新しいデザイン を考えることが、その時代の問題に対する批評として成立していることを検証していき ます。講義では、文学・美術・ダンス・デザインなどのジャンル分けを超えた作品の発 想法や、新しい視点を発見するための思考モデルありかたをとりあげ、同時にそれらが 絵空事ではなく、リアリティを持って我々に迫る秘密を探ります。 ■到達目標 未来予測、推論的・投機的なデザインの思考方法を学び、それを作品とするための手 法を理解する。 ■授業内容 1:イントロダクション「デザイン・フィクションズ」とは 2:現代アートの手法1:ダダイズム、シュールリアリズム 3:現代アートの手法2:ポップアート、コンセプチュアルアート 4:現代アートの手法3:インスタレーション 5:現代アートの手法4:パフォーマンス、ビデオアート 6:ダンスの手法:コンテンポラリーダンスの振付法 7:文学の手法1:小説の方法論 8:文学の手法2:村上春樹 9:文学の手法3:ハードコアSFのリアリティ 10:文学の手法4:フィリップ・K・ディック、サイバーパンクの世界観 11:建築の手法:アンビルトアーキテクチャー 12:ファッションの手法:アート×建築×ファッション 13:デザインフィクションズの実践1:アンソニー・ダン、フィオナ・レイビイの思想 14:デザインフィクションズの実践2:スペキュレイト・エブリシング解読 15:まとめ「デザイン・フィクションズ」とは ■準備学習 関連する小説、テキストの講読、簡単な英文テキストの下訳 ■評価方法 各回授業のコメントと最終レポートによる −324−
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