大分大学教育福祉科学部 附属教育実践総合センター

大分大学教育福祉科学部
附属教育実践総合センター
〒870-0816 大分市王子新町 1-1
電話: [097]543-4933 FAX: [097]543-4936
電子メール: [email protected]
教師のための教育臨床セミナー【第5期】のご案内
大分大学教育福祉科学部附属教育実践総合センター(教育臨床部門)では、学校教員のみなさまを対象に「教
師のための教育臨床セミナー」を開催しています。
このセミナーは、少人数制・継続受講制としており、活発な意見交換やディスカッションを交えつつ、ともに
学びあうことを期待しています。ぜひご参加ください。
対 象 者:幼稚園、小学校、中学校、高等学校、特別支援学校の現役教員
参 加 費:無料
場
所:教育実践総合センター(王子キャンパス)
多目的演習室
日
時:原則として、毎月第4火曜日、19 時∼21 時(詳細は裏面をご覧下さい)
定
員:各コース 15 名程度(お申し込みが多数の場合はおことわりする場合があります)
申し込み:電話・ファックス・メールのいずれかによりお申し込みください。その際は、お名前、
ご所属、連絡先、希望コースをお知らせください。申し込み〆切は5月 15 日です。
ご 注 意:原則として、どのコースでも、すべての回に参加できる方を募集します(1 回ごとの
申し込みはできません)。また、アドバンスドコースだけの申し込みはできません(ア
ドバンスドコースはベーシックコースに参加した方を対象としています。)
問い合わせ・申し込み先:
大分大学教育福祉科学部
附属教育実践総合センター
電話(097)543-4933
ファックス(097)543-4933
メール [email protected]
【講師紹介】
佐藤
晋治:教育実践総合センター准教授。臨床心理士・学校心理士。発達的問題(LD、ADHD、広汎性発達
障害など)の理解と支援を専門とする。
高山美津子:教育実践総合センター非常勤講師。大分市教育センターエデュ・サポートおおいた嘱託職員。学
校心理士。大分市教育相談所所長、大分市小学校校長を歴任。
渡辺
亘:教育実践総合センター准教授。臨床心理士。心理的問題(情緒的な混乱、不安、怒り、傷つき。
またそこから生じる不登校、いじめ、習癖など)の理解と支援を専門とする。
(50 音順)
【スケジュールと内容】
▼ベーシックコース(内容は変更される場合があります)
第1回
「発達における支援ニーズをとらえる」
5月 26 日(火) 19∼21 時
ではない。医学的診断ということではなく、発達における支援ニーズの同定という視点から、
担当:佐藤晋治
教育現場においては、発達障害か否かの診断がくだされてから、子どもの支援が始まるわけ
いわゆるスクリーニングテストを再考する。
第2回
「『問題』をどうとらえるか」
6月 23 日(火) 19∼21 時
という視点だけでなく(よりも)、
「なぜこの子はそうせざるを得ないのか」
「この子なりの意味
担当:渡辺
亘
子どもの問題を理解する際は、いくつもの筋書きを考えてみる方がよい。また、
「何が原因か」
があるのではないか」という視点からとらえ、子どもの経験に近づくことが大切である。
第3回
「ヒトはなぜそのように行動するのか」
7月 21 日(火) 19∼21 時
ず、適切行動の伸長が必要となる。このような考え方を実践する際には、応用行動分析の基礎
担当:佐藤晋治
行動上の問題が生じる際には、その行動が生起する文脈を捉え、不適切行動の抑制のみなら
原理と、行動支援の方略を習得することが必要となる。
第4回
「『共感』とは何か?」
7月 28 日(火) 19∼21 時
感していると言えるのだろうか。ここでは、共感の意味や本質を整理しながら、言葉や遊びを
担当:渡辺
亘
「共感が重要」とよく言われるが、そもそも共感とはどういうことだろうか。どうすれば共
通していかに共感していくかということについて、できるだけ具体的に考えてみたい。
第5回
「老年期の発達障害から学ぶ」
8月 25 日(火) 19∼21 時
援ニーズを有しているのかを、事例を通して講述すると共に、そこから学齢期の発達障害児に
担当:佐藤晋治
本講では、発達障害のある方が、老年期においてどのような生活状態にあり、どのような支
必要な取り組みについて論じる。
第6回
「不登校の問題を考える」
9月 29 日(火) 19∼21 時
課題である。ここでは、不登校の理解と対応に関する基礎知識と、不登校の今日的特徴と関わ
担当:高山美津子
不登校についてはこれまでも様々な対応を行ってきているが、増加傾向にあり、喫緊の教育
りについて、子どもたちの声や事例を通して一緒に考えていく。
第7回
「学級がうまく機能しない状況を考える」
10 月 27 日(火) 19∼21 時
る、いわゆる「学級崩壊」が広がっている。また学級崩壊したクラスを平穏な状態に戻すのは
担当:高山美津子
授業中に立ち歩く、私語をやめない、教師に対しての暴言等、小学校で授業が成立しなくな
困難とされ、教師は疲弊している。ここでは「学級崩壊」の原因と対応について考えていく。
第6回
「保護者への支援について」
11 月 24 日(火) 19∼21 時
保護者対応の基本について取り上げるとともに、困難事例に対する対応の実際について取り上
担当:渡辺
亘
保護者への支援は、教師がもっとも手ごわいと感じる問題の一つだと言われる。ここでは、
げていくことにする。
▼アドバンスドコース
第1回
12 月 22 日(火) 19∼21 時
第2回
「事例検討」
教育臨床的な関わりを学ぶためにもっとも重要なことは「事例検討」である。それにより、
1月 26 日(火) 19∼21 時
理論は実践に下ろされ、実践により理論の学びか深まると言える。また、事例検討を通じて、
第3回
援助のための新たな視点がえられたり、取り組むべき課題について示唆がえられたりすること
2月 23 日(火) 19∼21 時
第4回
3月 22 日(火) 19∼21 時
も少なくない。このコースでは、参加者が抱える事例について、一回一事例を基本とした、メ
ンバーだけの密な事例検討を行う。
助言:渡辺
亘・佐藤晋治・高山美津子