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Fukuoka Growth
July/2015
平成26年度労働局統計
開業率は21大都市中1位
開廃業率大都市比較
開業率:7.0%・大都市中1位
廃業率:4.4%・大都市中4位
⇒開業、廃業とも上位(=新陳代謝が比較的進んでいる)なのは、福
岡のほか札幌、名古屋などですが、福岡の開業率は、大都市の中
でも抜きん出ており、廃業率を大きく上回っています。
(%)
(%)
7.0
福岡
さいたま
6.2
名古屋
5.6
川崎
5.4
相模原
6.0
札幌
千葉
6.0
福岡
名古屋
6.0
京都
4.1
4.9
4.4
札幌
5.5
広島
4.0
熊本
5.5
東京23区
4.0
川崎
5.5
大阪
仙台
5.5
横浜
3.7
3.9
岡山
5.4
浜松
3.6
横浜
5.3
堺
3.6
東京23区
5.1
神戸
3.6
神戸
5.0
北九州
3.6
3.6
大阪
4.9
静岡
京都
4.9
さいたま
3.3
堺
4.8
仙台
3.2
北九州
4.7
熊本
3.2
相模原
3.2
新潟
3.1
千葉
3.1
広島
4.6
静岡
浜松
新潟
4.5
4.2
4.1
岡山
2.9
資料:各都市の属する労働局(大都市を含む地域の職業安定所別統計データをURCで調査・整理)
*福岡市を含む職業安定所を全て合計しており、福岡市以外も一部含まれます
*職業安定所単位で当該大都市を含むエリアを合計しており、行政区域とは一致しません
1
平成26年度労働局統計
新設事業所数過去最高を更新
福岡新設事業所数推移
新設事業所数:2,880事業所(前年比53事業所増)
開業率:2年連続の7%台
⇒新設事業所(雇用保険新規適用事業所数)は、過去最高を記録した2013年度をさらに上回る2,880事業所となり、2年連続で
2,800事業所を超える新設事業所数となっています。
<考察>
⇒開業率も2年連続で7%台を記録し、大都市の中でも特に高値安定傾向を見せていますが(次ページ参照)、開業数が増加しな
がら、開業率がわずかながらも前年度から低下したのは、開業数が大きく増加したのに対し、廃業数が開業数ほど増加しなかっ
たことで、母数となる総事業所数(分母)が大きくなり、率としては上昇に結びつかなかったものとみられます。
⇒国も、成長戦略において、開業率・廃業率ともに上昇し、新陳代謝が進むことを目標としていますが、福岡市も、新規開業の勢い
が続きながら、同時に産業が活性化し、新陳代謝が進めば、開業率のさらなる上昇につながると考えられます。
開業率・新設事業所数推移
新設事業所数
6.1
6.1
開業率(%)
6.1
6.5
6.2
7.1
7.0
6.2
5.5
2,827
2,176
2,243
2006
2007
2,271
2,299
2009
2010
2,482
2,417
2011
2012
2,880
2,023
2008
2013
2014(年度)
資料:福岡労働局
*福岡市を含む職業安定所を全て合計しており、福岡市以外も一部含まれます
2
平成26年度労働局統計
開業率は大都市中唯一2年連続7%台
開廃業率上位都市3年推移
福岡だけが大都市中唯一の開業率7%台(2年連続)
5~6%台の他の上位都市とも差
廃業率は他の上位都市と同水準ながらやや上昇
⇒福岡は2年連続で7%台で、2位以下の他都市群から抜きん出ています。2年続
けて1位、2位を競っていた仙台市は、今回は低下しています。廃業率は、やや上
昇しましたが、開業率との差は依然として大きくなっています。
開業率上位都市3年推移
(%)
廃業率上位都市3年推移
(%)
7
8
名古屋
福岡
7.1
7
川崎
仙台
7.0
6
札幌
さいたま
福岡
札幌
5
6.2
京都
千葉
6
4.4
広島
名古屋
4
4.0
東京23
区
大阪
相模原
3.6
5
熊本
3
横浜
横浜
浜松
大阪
2
4
2012
2013
2014 (年度)
2012
2013
2014
(年度)
資料:各都市の属する労働局(大都市を含む地域の職業安定所別統計データをURCで調査・整理)
*福岡市を含む職業安定所を全て合計しており、福岡市以外も一部含まれます
*職業安定所単位で当該大都市を含むエリアを合計しており、行政区域とは一致しません
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平成26年度労働局統計
2年連続21万人を超える雇用保険資格取得者
雇用保険資格取得者数の推移
2013年度をさらに上回る21万人超の取得者数
2010年以降5年連続増加
⇒2013年度に前年比1万人超の増加で21万人を超えた雇用保険資格取得者数
(既存企業等を含む新たに雇用保険資格を取得した人の数)が、2014年度はさ
らに増加し、21万5千人近くに達しています。
⇒参考値として、2014年度の雇用保険資格喪失者数は195,982人で、資格取得
者数は、これを18,771人上回っています。
福岡地区の雇用保険資格「取得者」数推移
(人)
220,000
207,532
210,194
205,479
214,753
199,069
182,671
188,426
189,775
2010
2011
172,987
180,000
140,000
100,000
2006
2007
2008
2009
2012
2013
2014 (年度)
資料:福岡労働局
*各月計の4月~翌年3月までの12か月分を合計したもの
福岡市を含む職業安定所を全て合計しており、福岡市以外も一部含まれます
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(参考)都心部ビジネス地区空室率
増え続ける都心部でのオフィス需要~空室率7%割る
都心部空室率一貫して低下
最新公表値では7%を下回る
⇒2010年以降都心部の空室率は低下を続け、オフィス需要が増加を続けている
状況がうかがえますが、10%を割った2014年からもさらに空室は減少し、6月時
点では6.96%という逼迫度を増す状況となっています。
⇒新設事業所数や雇用保険資格取得者が増加していることも、都心部のオフィス
の需要が増加している一因となっているものと考えられます。
福岡市の中都心部オフィスビル貸室面積と空室率推移
14.93
貸室面積(坪)
15.01
空室率(%)
13.73
12.09
11.13
8.22
6.96
686,631
689,022
690,415
694,927
691,406
689,993
692,151
2009
2010
2011
2012
2013
2014
2015
(6月)
•資料:三鬼商事株式会社オフィスデータ(各年9月時点・2015年は6月時点)
*福岡ビジネス地区内にある延床面積が100坪以上の主要貸事務所ビル
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