ノリ養殖業 大浜町・38 歳 こんにちは。地域おこし協 力隊として企画課で市内への の海洋生物のことです。 6月 日、昭代第一小学校 5 年 生 の 授 業 参 観 の 時 間 に、 田真慶です。 克さんによる海の命の営みに 事で京都大学名誉教授の田中 興味を持ってもらいたいとい 同校児童に、地元有明海を はじめ、海の生き物にもっと 児童に海の生き物に楽しく触 関する講座と、チリメンモン 移住、定住を担当している坂 れてもらう「チリメンモンス スターを探していく作業を行 働のまちづくり事業で掘割と いました。 まさる うことから、当日は同法人理 ター授業」を、市との市民協 海の環境改善のための活動を 特に、チリメンモンスター を 探 し て い く 作 業 で は、 児 童 ラ だけではなく、保護者の皆さ ペ 行うNPO法人SPERA森 んも一緒に楽しんでいただけ ス 里海・時代を拓くのメンバー チリメンモンスター自体は 有明海産ではないですが、子 チ リ メ ン モ ン ス タ ー と は、 ちりめんじゃこを製造する過 程 で 混 在 す る、 エ ビ や タ コ、 どもたちが自然に触れる機会 たようでした。 とともに企画しました。 26 イカ、カニの幼生、稚魚など が少ない中で、これをきっか けに、少しでも地元の海の生 き 物 に 興 味 を も っ て も ら い、 また、海を守り、生き物たち が安心して卵を産み、稚魚な どが育っていく環境をつくる ことの大切さに少しでも気付 いてくれたらと思いました。 今後も、うまく外部団体と も協力しながら、継続的に活 江口和子(今古賀) 今月の入選作品・課題 「音」 動していける形にしていけた らと考えています。 川柳 包丁の音が知らせる胸の内 2階に届くネギを刻むリズミカルな音はきっとうれしい ことがあった音。反面、包丁の音の乱れは心にいささかの まないた 迷いがあるから。こうして生まれた俎板のくぼみは家族の 一喜一憂が刻んだ歴史でもある。大人になって忘れてしまっ た感性を藤吉小の生徒が呼び起こす。 流青 今日も無事風はそよそよ風鈴の音 夜が明ける生活の音ざわめきだす 冷麦と暑さ一緒にすすりこみ 長雨や我の鼓動のひと音だけ 音もなく飛行機雲の一直線 雨音がしっとり重い過去流す 梅雨明けのけじめをつける雨の音 ビー玉のはじける音よ夏の味 祭太鼓音が急がせる夕支度 関節の軋む音聞き立ち上がる 足音で解る職場に長勤め 地に落ちる音の冷たい果実たち 雑音は一切聞かじ雲眺む 雨粒の何か言いたげ傘叩く 音だけの花火くやしいビール飲む 武末まなみ (藤吉小6年) 宮崎 武 徳永智宥 鶴岡定子 野片義博 甲木幸栄 浦 哲之 古賀幸子 黒田和代 吉開綾子 (吉原) (蒲生) (蟹町) (横山町) 梅﨑三和子 (田脇) 砥上征夫 (隅町) 荒巻ミエノ (南浜武) 佐藤良子 (茂庵町) 松崎やす子 (佃町) 古賀麗子 (徳益) (鷹ノ尾) (吉富町) (筑紫町) 森 フチヱ (弥四郎町) 津留和巳 (六合) 老いるとは侘しいことか雨の音 港町漁船の音の流れおり (藤吉小5年) (弥四郎町) (栄) 星の音が聞こえないかと耳すます え み こ 森田笑子 昭和へと続く鉄路が錆びている 流青 8 高口さん(前列左)と両開漁協研究会の皆さん 【プロフィル】東京都荒川区生まれ。高校 時代はサッカーに没頭し、法政大学進学後 は、現代中国・メコン川の社会とインタ ーネットの研究に従事。民間企業で、新 卒採用支援ベンチャーの海外事業を担当。 英語、中国語、インドネシア語など堪能 77 3 まさよし ことばでもつたえられないおとがある 1 15 2 術を磨いていきたい」と高口さ んは話しました。 の影響で、予定より 5 日遅い 小潮採苗となりました。同じ小 潮採苗となった 15 年度は、病 まん 気が蔓 延し秋芽ノリが大不作 に。このため、若手ノリ生産者 で構成する同連合会は、オテマ 採苗でなくても例年通りのノリ の生産が確保できるか検証する ことにしました。採苗後の育苗 期間中は 1 日 2 回の網洗いや、 病気の蔓延を防ぐための集団 管理を徹底するなど対策をと りました。その結果、26 年度 高 口 善 弘 さ ん が、6 月 11 日、 せんかい 東京都で開かれた第 65 回浅海 増殖研究発表全国大会で発表 さいびょう した研究「小潮採 苗の可能性」 が農林水産大臣賞の最優秀研 究団体賞に輝きました。 採苗とはノリの種付けのこ と。海水温が下がる 10 月 10 日以降の「オテマ」に行うこと が基本です。オテマとは、大 潮から中潮にかけての干満の差 が大きな時期で、なおかつ干潮 が午前 3 時から 4 時ごろの潮 のことです。これは、干満差を 利用する有明海でのノリ養殖に 12 広報やながわ 2015.8.1 広報やながわ 2015.8.1 13 9 8 とるために、オテマを待たない 採苗も可能ということが証明さ れました。今後もノリ養殖の技 に、海の満ち引きがとても重要 な役割を果たすからです。 しかし、平成 26 年度は台風 1 小学生が海の自然について学ぶということ ノリ養殖の研究発表で農林水産大臣賞を受賞 No.12 地域おこし協力隊 高口 善弘さん 坂田 真慶(28 歳) 川柳を募集しています。選句者は梅崎流青さん。 月の課題 は「続く」 。入選作品は 月 日号に掲載します。 ●応募方法 川柳と明記し、自作、未発表の作品(※1人3句 以内)に、住所、氏名、電話番号を書いて、 ハガキかファクス または直接、柳川庁舎企画課広報広聴係(☎ ・8425、FAX ・5520 )へ、 月 日(必着)までにお送りください。 74 の生産額は 13 年ぶりの豊作に。 「温暖化などで、漁期は短くなっ ています。1 日でも漁期を長く とって、ノリの育苗や病害対策 人 vol.55 1. スクリーンを使って 児童に海の話をする京 都大学名誉教授の田中 克さん(左) 2. チリメンモンスター を探す児童と保護者 3. 小さな海洋生物が集 まったチリメンモンス ター 県有明海区研究連合会に所 属する両開漁協研究会会長の COLUMN 柳川にこの あり 大都市圏から地方へ人の流れを作り、将来の定住を目指 しながら、 地方の活性化への貢献を目指すプログラム「地 域おこし協力隊」 。彼らの日々の活動を紹介します。 【問】市企画課総合戦略推進係(☎ 77・8179) ガンバル 我ら ろ ひ し よ コラム
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