パーシャル・リコンフィグレーションをデザインする -画像処理フィルタ回路の実装事例- 2015年10⽉27⽇ FPGA⽀援センター(略称:FSC) Copyright 2015, Toshiba Digital Media Engineering Corporation. Agenda • アジェンダ – 弊社概要 – リコンフィグレーションの弊社の取り組み – リコンフィグレーション開発事例紹介 • 画像処理回路の実装要件 • 想定アプリケーションに適したリコンフィグレーション • 開発事例の紹介 – デザイン・フロー – Vivado開発実践(エリア指定、Tclスクリプト) • まとめ – ザイリンクス社殿への要望 Copyright 2015, Toshiba Digital Media Engineering Corporation. 2/34ページ 弊社概要 社名 東芝デジタルメディアエンジニアリング株式会社 設⽴ 2000年4⽉ TOSHIBA DIGITAL MEDIA ENGINEERING CORPORATION 代表者 代表取締役社⻑ 南野 伸之(なんの のぶゆき) 沿⾰ 1981年 1982年 1985年 1990年 2000年 東芝オーディオビデオエンジニアリング株式会社 東芝コンピュータエンジニアリング株式会社 東芝ソフトウェアエンジニアリング株式会社 東芝コミュニケーションテクノロジ株式会社 4社合併 設⽴ 設⽴ 設⽴ 設⽴ 東芝デジタルメディアエンジニアリング株式会社 設⽴ 従業員 1,504名 (2015年4⽉1⽇現在) 所在地 本社事業所:東京都⻘梅市新町 末広事業所:東京都⻘梅市末広 ⼩向事業所:神奈川県川崎市幸区 ⽴川事業所:東京都⽴川市錦町 本社事業所 ⼩向事業所 Copyright 2015, Toshiba Digital Media Engineering Corporation. 末広事業所 ⽴川事業所 3/34ページ 強み・特徴 ワンストップソリューション 企画・提案から設計・評価・導⼊に⾄る幅広い業務プロセスにシームレスでサポート、 お客様のニーズにワンストップで対応します 企画 提案 調査分析・コンセプト⽴案 開発仕様策定 開 開発 発設 設計 計評 評価 価 ハードウェア開発・設計・評価 ソフトウェア開発・設計・評価 シミュレーション 信頼性評価・認証 製品化対応 システム導⼊・運⽤ ⽣産対応・設備開発 ■ニーズや他社の動向を調査分析し、コンセプトを⽴案 ■新しい価値を提供する機能や技術を提案、 ベネフィットを明確にし、開発仕様を作成 ■各種ハードウェアおよびソフトウェアの開発・設計 ■設計プロセス上流から、電気系・機構系のさまざまな シミュレーションを⾏うことで、短納期・⾼品質化を実現 ■信頼性評価は東芝基準をリファレンス。恒温槽や機構 系試験器などの⾃社設備を活⽤。 認証取得サポートや⼯場監査のコンサルティングも ■製品やシステム・ソフトウェアの導⼊後に不具合や変更 が⽣じた場合、解析や改善設計を実施 ■東芝Grの関係会社や海外EMSと連携し、さまざまな 製造形態に対応。⾃動化設備の開発も実施 Copyright 2015, Toshiba Digital Media Engineering Corporation. お客様の問題解決に 軸をおいたサポート体制 現状を改善する コンサルティングサービスも 超量産設計の実績あり。 少規模⽣産でも ⼩回りのきく体制で ワンストップサポートから ご希望により 部分対応でも 4/34ページ デジタルメディア機器開発設計で培ったエンジニアリング総合⼒ ・画像/⾳声信号処理技術 ・画像/⾳声評価技術 ・各種データ処理技術 ・各種I/F技術 (PCIe、USB3.0他) ・プロセッサ応⽤技術 ・⾼速データバス技術 ・携帯無線規格/機器技術 ・無線規格取得 ・アンテナパターン設計 プロトタイプ リファレンスモデル ・各種メカ/筐体設計試作 ・評価/検査装置開発設計 ・製造設備設計 ・回路基板設計 ・部品実装技術 ・製品/部品の信頼性評価、規格取得 ・⾼速伝送回路解析、共振解析など Copyright 2015, Toshiba Digital Media Engineering Corporation. ・アプリケーションソフト開発 ・GUI/グラフィックス開発 ・映像機器向けソフト開発 ・無線機器向けソフト開発 ・ミドルウエア/OS/ドライバ開発 ・Webサービス ・動画/⾳声コーデック ・ファイルシステム ・セキュリティ技術 ・機器組み込みF/W開発 ・プロトタイプ設計試作 ・FPGA/LSI設計 ・モジュール設計試作 ・東芝Gr製造会社/パートナーと 連携した⽣産⽀援 ・専⽤電源回路/装置の設計 ・EMI対策 5/34ページ Agenda • アジェンダ – 弊社概要 – リコンフィグレーションの弊社の取り組み – リコンフィグレーション開発事例紹介 • 画像処理回路の実装要件 • 想定アプリケーションに適したリコンフィグレーション • 開発事例の紹介 – デザイン・フロー – Vivado開発実践(エリア指定、Tclスクリプト) • まとめ – ザイリンクス社殿への要望 Copyright 2015, Toshiba Digital Media Engineering Corporation. 6/34ページ リコンフィグレーションの弊社の取り組み • これまでの取り組み – 2013年 • 後期 ・静的リコンフィグレーション技術に初対応 実績:気象レーダ装置 ・東芝Gr.内覧会「FPGAコンフィグレーション技術の応⽤」を出展 - 静的リコンフィグレーション技術を初出展 ・動的リコンフィグレーション技術に着⼿ – 2014年 • 前期 ・ESEC2014展「FPGAリコンフィグレーション技術」を出展 ESEC2014報道記事 “動的リコンフィグレーション技術”を参考出展<報道発表> ・パーシャル・リコンフィグレーション技術に着⼿ • 後期 ・ET2014展「FPGAリコンフィグレーションによる信頼性技術」を出展 ・⾃社の研究開発費で「リコンフィグレーション要素技術開発」に着⼿ 1) リコンフィグレーション技術蓄積、開発環境を構築 2) 2プレーン型リコンフィグレーション・プラットフォームを開発 – 2015年 • 前期 ・ESEC2015展 「FPGAリコンフィグ開発環境」を出展 ・⾃社の研究開発費で「リコンフィグレーション・プラットフォーム開発」着⼿ 1) 1プレーン型リコンフィグレーション・プラットフォームを開発 Copyright 2015, Toshiba Digital Media Engineering Corporation. 7/34ページ パーシャル・リコンフィグレーションとは • システム全体を停⽌させることなく、回路ブロックの⼀部 をダイナミックに再構成することができる技術。 限られた⾯積で、多くの機能を処理できるようにするために有効な仕組み • メリット – 製品⾯ • システムの柔軟性、多機能と装置の⼩型化 – コスト⾯ • チップ⾯積の削減、BOMコストの低減 – 運⽤⾯ • フィールドでのアップグレード性、メンテナンス性の向上 • システムダウンタイム、電⼒消費の削減 Copyright 2015, Toshiba Digital Media Engineering Corporation. 8/34ページ パーシャル・リコンフィグレーションとは • パーシャル・リコンフィグレーション(回路再構成技術) ICAP/PCAP パーシャル⽤Xilinx社IP – 静的リコンフィグレーション • システムを停⽌させての回路再構成 Controler Controler – 動的リコンフィグレーション • システムを稼働させながらの回路再構成 ICAP/PCAP 再構成エリア ROM/RAM – パーシャルリコンフィグレーション • 動的リコンフィグレーション パーシャル・リコンフィグレーション 静的リコンフィグレーション ROM/RAM FPGA 専⽤開発ツール 不要 ⼀部の機能回路を再構成 再構成エリア FPGA 専⽤開発ツール Xilinx社提供 パーシャル・リコンフィグレーションの展開 ⾮シームレス切替 シームレス切替 Copyright 2015, Toshiba Digital Media Engineering Corporation. 信頼性対応 多数決システム 9/34ページ パーシャル・リコンフィグレーション技術の取り組み • リコンフィグレーション・プラットフォーム紹介 – プラットフォーム構成(1プレーン/2プレーン)でアプリケーションに適した再構成を実現 Switch Buffer リコンフィグレーション・プラットフォーム⼀覧 プラットフォーム構成 想定アプリケーション 特徴 ①1プレーン 通信/画像⽋損を許容する ・通信/画像データ ・固定レート ②1プレーン+バッファー ・リアルタイム対応 ③2プレーン ・画像データ ・可変レート ・ノンリアルタイム対応 備考 回路規模 ⼩ なし 通信/画像⽋損を許容しない 回路規模 中 データ間⽋あり バッファ制御 動作切替時のパラメータ保持 データ間⽋なし 2プレーン切替制御 動作切替時のパラメータ保持 Copyright 2015, Toshiba Digital Media Engineering Corporation. 回路規模 ⼤ 10/34ページ 開発事例 • 開発事例概要 「パーシャル・リコンフィグレーションによる画像処理フィルタの書替」 – 背景 • パーシャル・リコンフィグレーション技術導⼊ – 問題点 • 技術者にとって技術的ハードルが⾼い – 取り組み • リコンフィグレーション開発環境のプラットフォーム化 • ⼩型化と多機能実装の両⽴の実現 Copyright 2015, Toshiba Digital Media Engineering Corporation. 11/34ページ 開発事例 • 画像処理フィルタ回路の実装事例 – 実装したシステムの概要 Xilinx社FPGA Zynq • 再利⽤可能な開発デザイン – 開発環境のプラットフォーム化(ハード、ソフト、開発環境) Copyright 2015, Toshiba Digital Media Engineering Corporation. 12/34ページ Agenda • アジェンダ – 弊社概要 – リコンフィグレーションの弊社の取り組み – リコンフィグレーション開発事例紹介 • 画像処理回路の実装要件 • 想定アプリケーションに適したリコンフィグレーション • 開発事例の紹介 – デザイン・フロー – Vivado開発実践(エリア指定、Tclスクリプト) • まとめ – ザイリンクス社殿への要望 Copyright 2015, Toshiba Digital Media Engineering Corporation. 13/34ページ パーシャル・リコンフィグレーション・ツールの遷移 – Xilinx社デザイン・ツール 一部のユーザ限定 1996年 1999年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 XC6200 in Virtex New Flow Early Access ISE12 Production ISE13 7Series ISE14 Zynq Vivado 2013.3からサポート開始 ※パーシャル・リコンフィグレーション実⾏は追加ライセンスが必要 Copyright 2015, Toshiba Digital Media Engineering Corporation. 14/34ページ Vivadoでデザインする パーシャル・リコンフィグレーション実装作業-1 システム構造検討(初期評価) ボトム・アップによる合成設計 現状はTcl(Tool Command Language)による制約設計 Pblock(パーティション機能)で配置(XYレンジ)管理 .dcp(Design Check Point)による再配置配線フロー -各設計段階のスナップショット(配置配線情報を格納) -RP領域にHD.RECONFIGURABLEを設定 Static Logic RP_a RP_b RM_a1 RM_b1 RM_a2 RM_b2 RM_a3 RM_b3 Static.dcp RP_a.dcp RP_b.dcp Copyright 2015, Toshiba Digital Media Engineering Corporation. ※RP:リコンフィギュアラブル・パーティション ※RM:リコンフィギュアラブル・モジュール 15/34ページ Vivadoでデザインする パーシャル・リコンフィグレーション実装作業-2 周辺回路制御(デカップリング対応) パーシャル・リコンフィギュレーションでは、FPGAの回路がリアルタイムに書 き換わる時の誤動作対策が必須 誤動作を防ぐため書き換え中はスタテック側を⼀部リセット バス接続はハンドシェイクシーケンスのロック回避策が必要 デカップリング対策はユーザ側で実装 Copyright 2015, Toshiba Digital Media Engineering Corporation. 16/34ページ Vivadoでデザインする パーシャル・リコンフィグレーション実装作業-3 Partial Bit streamサイズからコンフィグレーション時間を導く – コンフィグレーション時間(書替時間) • Zynqの場合 – PCAP(Processor configuration access port)使⽤ – PCAPインタフェース:32ビットデータ幅、最⼤100MHzクロック動作 – ダウンロードスループット:400 MB /s • 書替時間 – 画像処理回路のPartial Bit streamサイズを1Mbyteとした場合 – 理論値上の書替時間:1Mbyte / 400MB ≒ 2.5ms 参考)XC7Z020 ※Xilinx資料参照 Full Bit Stream 備考 Bit Stream Size 4,045,564 Byte Configuration Time 9.7ms 理論値 Configuration Time - BSP 32ms(理論値の3.3倍) 測定平均値 Configuration Time - OS 44ms(理論値の4.6倍) 測定平均値 Copyright 2015, Toshiba Digital Media Engineering Corporation. 17/34ページ 画像処理フィルタ回路の実装上のポイント • 画像処理フィルタ回路の実装検討 実装要件 検討内容 検討結果 RM対応設計 ・書替時の誤動作対策 ・RM毎の遅延対策 デカップリング回路 レイテンシ対策回路を追加 コンフィグレーション時間 の⾒積(書替時間) ・実装3種フィルタの⾒積 ・バス稼働率の⾒積 最⼤サイズ 130KB 書替時間 0.4ms(理論値) 書替時間 2ms(OS動作値) 最⼤バス稼働率 38% 画像データ⽋落防⽌対策 フレーム同期化回路を追加 Sobelフィルタ,Sepiaフィルタ,Medianフィルタ <書替時間の計算式> = Partial Bit stream(最⼤サイズ) / ダウンスループット 1.メモリスループット(32bitDDR3メモリ使⽤) <最⼤メモリスループット計算式> = DDRビット幅xDDRデータレートMHz/s 2.バスアクセススループット <最⼤バス稼働率計算式> = FullHD 60fpsデータ量xチェンネル数 / メモリスループット 出⼒画像シームレス 対応 結果:2プレーンによるリコンフィグ・プラットフォーム構築 ※RM:リコンフィギュアラブル・モジュール Copyright 2015, Toshiba Digital Media Engineering Corporation. 18/34ページ 画像処理フィルタ回路の実装上のポイント • RM毎の遅延対策 – レイテンシ対策回路 • 遅延原因 – RM毎に画像処理アルゴリズムが異なる為、回路構成による遅延が発⽣ – コンフィグレーション時間は同じだが、書替直後の画像出⼒に時間差が⽣じる 画像入力データ 画像入力データ 画像入力データ RM-1 RM-2 RM-3 画像処理データ 画像出力データ 遅延差 画像出力データ 対策例:最⼤遅延に合わせたフレームメモリ制御回路 Copyright 2015, Toshiba Digital Media Engineering Corporation. 19/34ページ 想定アプリケーションに適したリコンフィグレーション • 画像処理に適した構成提案 • 2プレーンでコマ落ちのない画像処理を実現 画像処理アプリケーションに適した提案 リコンフィグレーション構成 想定アプリケーション ・画像データ 2プレーン ・可変レート ・ノンリアルタイム対応 特徴 技術テーマ データ間⽋なし 2プレーン切替制御 動作切替時のパラメータ保持 Copyright 2015, Toshiba Digital Media Engineering Corporation. 20/34ページ ハードウエアシステムデザイン • パーシャル・リコンフィグレーション・システム – 2プレーン・プラットフォーム Bootとコンフィギュレーション・シーケンス ①SDよりPSのBootイメージロード (OS、 アプリ) ②PL部のFull bit streamのロード(Logic) ③SDからDDR3にPR bit streamを展開(置換⽤Logic) ④DDR3からPCAP経由でPR bit streamのロード (Xilinx社資料掲載図) ※PR: Partial Reconfiguration 展開したプラットフォーム構成 Copyright 2015, Toshiba Digital Media Engineering Corporation. 21/34ページ ハードウエアシステムデザイン • 2プレーン・プラットフォーム • ビデオフォームなど⽋落なく安全に切替可能な回路構成 Output “X” RM-A出⼒ RM-A出⼒ “0” RM-1 RM-2 RM-3 RM-B出⼒ “0” RM-B出⼒ 同期化回路 レイテンシ回路 Copyright 2015, Toshiba Digital Media Engineering Corporation. 22/34ページ ソフトウエアシステムデザイン • FPGA内SWモジュール構成と制御環境 – Linux環境上にWebサーバ、TCP/IPを実装し、htmlインタフェースを稼働 – 制御⽤PCからEthernet経由で、htmlインタフェースを使いリコンフィグを実⾏ – Linuxアプリケーションは、リコンフィグの実⾏をデバイス・ドライバに要求 – デバイス・ドライバはデバイス・コンフィグレーション(PCAP)に対しリコンフィグを命令 – エラー発⽣した時は、デバイス・ドライバのエラー値をUSB経由で制御⽤PCにエラー表⽰ – リコンフィグ正常終了した時は、htmlインタフェースからEthernet経由で制御⽤PCにステータス表⽰ 評価ボード(ZC702) EtherNET (開発⽤PC) USBケーブル (PCAP) Copyright 2015, Toshiba Digital Media Engineering Corporation. 23/34ページ ソフトウエア開発環境デザイン • SW開発環境構築と作業効率化 • 仮想PC導⼊で開発作業環境を構築 – Win7環境とLinux環境をPC1台に集約 – Win7ソフト(FPGAツール等)とLinuxソフト(SDK等)連携 – FPGA実装ファイル作成からSW開発までをPC1台で対応 SDカード 評価ボード (ZC702) USBケーブル EtherNET Win PC ネットワーク確認⽤ (ターミナル兼⽤) 開発⽤PC SW開発環境構成 SW実装環境 Copyright 2015, Toshiba Digital Media Engineering Corporation. 24/34ページ パーシャル・リコンフィグレーション実装 • Vivadoデザインフロー – パーシャル・リコンフィグレーション・デザイン・フロー 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. システム・デザイン(システム構造設計:スタテック部とPR部) スタテックモジュールとRMを合成 物理制約を作成しリコンフィグ領域を定義 1stインプリメント(ベースとなるスタテックとRMをインプリメント) 2ndインプリメント(1stをベースに他のRM分をインプリメント) 検証ユーティリティ実⾏ ビット・ストリーム作成 ※RM:リコンフィギュアラブル・モジュール Copyright 2015, Toshiba Digital Media Engineering Corporation. 25/34ページ パーシャル・リコンフィグレーション実装 • 詳細デザインフロー RMの数だけ作業とファイル管理が発⽣ Copyright 2015, Toshiba Digital Media Engineering Corporation. 26/34ページ パーシャル・リコンフィグレーション実装 • エリア指定 – 苦労した点 • RM領域の⾒積精度 – インプリ後、タイミングエラー等の原因 – FixするまでRP領域を引き直し • Pblock配置制約(デバイス制約) – フレーム単位の配置制約。ロジック・リソースを有効活⽤できない – 対策と対応 • トップモデル(スタテック+最⼤RM)での⼗分なRM領域検証 • Pblockプロパティで有効なリソースと利⽤可能なリソースを確認 • 配置配線を考慮しRM領域は広く設定 • Pblockサイズの配置はリソース列(CLB、BRAM、DSP)が配置条件 RM領域の条件を満たす事が後⼯程の作業負担軽減する Copyright 2015, Toshiba Digital Media Engineering Corporation. 27/34ページ パーシャル・リコンフィグレーション実装 • Tclスクリプト – 苦労した点 • Tclフローのみ、GUIフローがない • Tclスクリプト構成と理解 • インスタンス名を間違えてもエラー表⽰されない(Vivado課題) – 対策・対応 • サンプルコマンドを活⽤ 資料:UG909、UG947、UG835 • Tclスクリプトを共有するXilinx Tcl store(オープンソース)を参考 • システム構造に合わせオプションコマンド追加 • パーシャル・リコンフィグレーション・デザイン・フローに沿って実⾏体系を構築 • メッセージレベルはユーザ側で修正が必要(WARNIG→Error) set_msg_config でメッセージレベルを変更 Tclスクリプト構築は時間を要すが、Tcl環境が⽴上れば開発は加速する Copyright 2015, Toshiba Digital Media Engineering Corporation. 28/34ページ パーシャル・リコンフィグレーション実装 エラー表⽰の有効活⽤ スクリプト活⽤例:誤った.ngcファイル指定を検出させる ngcファイルを使⽤できないデバイスに誤って使⽤した場合のWARNINGメッセージ ---------------------------------------------------------------------### add_files { ./xilinx/RAM2RW020080_CORE.ngc } WARNING: [filemgmt 56-95] NGC files are only supported with 7-series and older devices, skipping file: './xilinx/RAM2RW020080_CORE.ngc' ---------------------------------------------------------------------- このメッセージをINFOに変えるには set_msg_config -id "filemgmt 56-95" -new_severity "INFO"へ変更可能。 ※ERROR->WARNING/INFOなどへ変更できる機能拡張も希望 <関連エンハンス希望> ERRORメッセージは1件検出でツール実⾏が中断。 WARNING/INFOメッセージは最⼤表⽰回数を変更(-limit)できる。 ただしERRORは変更できない。ERRORメッセージも変更ができるようにならないと、 1件ごとにERROR対策作業が必要。⾮常に作業効率が悪い。 Copyright 2015, Toshiba Digital Media Engineering Corporation. 29/34ページ まとめ •Vivadoを使った開発事例から – パーシャル・リコンフィグレーションを成功させるには システム・デザイン 仕様要件からシステム構造を定める 実装課題と対策 システム構造から課題を全て抽出し対策する デカップリング対策、システム構造に関わる対策(レイテンシ対策等) 実装作業 Vivado制約ルールに従いシステム・デザインを実装する パーシャル・リコンフィグレーションの成功は システム構造の課題対策で決まる Copyright 2015, Toshiba Digital Media Engineering Corporation. 30/34ページ Agenda • アジェンダ – 会社概要 – リコンフィグレーションの弊社の取り組み – リコンフィグレーション開発事例紹介 • 画像処理回路の実装要件 • 想定アプリケーションに適したリコンフィグレーション • 開発事例の紹介 – デザイン・フロー – Vivado開発実践(エリア指定、Tclスクリプト) • まとめ – ザイリンクス社殿への要望 Copyright 2015, Toshiba Digital Media Engineering Corporation. 31/34ページ パーシャル・リコンフィグレーション実装 •ザイリンクス社殿への要望 – GUIサポート • Tclフローは⼤変よいが、初級ユーザはGUI操作を好む GUIによる対話型操作の実現を – その他 • インプリメント済みリコンフィギャラブルモジュールの再利⽤ • パーシャル・リコンフィグレーションにタンデムROM機能を組込む • メッセージレベルの拡張機能追加 さらに使いやすい統合開発ツール提供をお願いします Copyright 2015, Toshiba Digital Media Engineering Corporation. 32/34ページ ご清聴ありがとうございました。 Copyright 2015, Toshiba Digital Media Engineering Corporation. 33/34ページ Copyright 2015, Toshiba Digital Media Engineering Corporation. 34/34ページ
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