第4号議案 2015年度 基本方針並びに活動方針・事業計画 基 本 方 針

第4号議案
2015年度 基本方針並びに活動方針・事業計画
基 本 方 針
1.我が国の社会に今なお厳しく存在する部落差別の速やかな解消を図り、女性、障がい者、
高齢者、在日外国人、民族などいっさいの差別をなくするとともに、未来を担う子どもの
人権が侵害されないように、全市的な人権・同和教育啓発活動の充実に努めます。
2.各種人権関係法令の理念を踏まえ、21世紀を人権の世紀と位置づけ、人権に基づいた文
化の創造と日常生活のあらゆる場での実践を進め、人権確立をめざす個人、団体、機関等と
の更なるネットワーク化を図ります。
3.家庭、地域、学校、団体、職域での主体的な学習活動の輪を広げ、市民一人一人が人権感
覚を培い、人権を尊重する地域づくりに取り組み、こころ豊かな共に生きる市民社会の実現
をめざします。
活
動
方
針
今年は終戦から70年目、戦争は最大の人権侵害であるとの反省に基づき、反戦平和国
家の構築を進めてきました。
また、今年は同和対策審議会答申から50年目、部落差別の解消は行政の責務であり、
国民一人一人の課題として、実態的差別や差別意識の解消に取り組んできました。
また、男女雇用機会均等法の制定から30年、職場や地域・家庭における性差別を解消
し、男女共生の社会づくりを進めてきました。
更に、震災から学んだ多くの教訓や急激な社会の変化に伴う多くの人権課題へ対応した
取り組みも進めてきました。
そして、21世紀を人権の世紀にと、人権文化あふれる家庭、学校、職場、地域づくり
を進めてきました。
しかしながら、世界中に殺伐とした争いが絶えず、国内においても少子高齢化、高度情
報化などの影響で、人間関係が希薄化し、地域の連帯も薄れ、さまざまな問題が発生して
います。
例えば、高齢者の孤立死、児童や高齢者の虐待、いじめや各種ハラスメント、DVやス
トーカー行為、インターネットによる差別書き込み、殺傷事件や自死者の増加など、生命
にかかわる事案が増加しています。
自分や他者の人権を大切にする生き方を、家庭・学校・職場・地域での人との交わり、自
分との関連性を踏まえて、日々の生活の中で具体的に実践し、広め、深めていくことが大
切になっています。
篠山市同教は、発足以来、「差別の現実に深く学ぶ」を基本理念として、市民一人一人の
人権が侵害されることなく、安心・安全の家庭、地域、職場、学校づくりをめざして、諸
活動を通して市民参加の取り組みを進めてきました。
本年度は、同和問題をはじめ、あらゆる人権課題を原点に立ち返り、今までの取り組み
の成果と課題を点検する節目の年としなければなりません。篠山市にあっては「まちづく
り基本条例」
「人権のまちづくり条例」等々の人権関連条例を制定しています。その趣旨を
正しく理解し、日常生活の中に人権文化として定着させる取り組みを進めていかなければ
なりません。
誰もが安全・安心できる生活を阻害している要因を取り除き、相互に助け合い、支え合
う豊かな人間関係づくりを進めていきます。すなわち、自他の存在をお互いに尊重し、認
め合う、共生と協働のまちづくり、差別を温存することにつながる因習的な不合理に気づ
き日常生活を見直す取組などを進めます。
激変する社会情勢下にあっては、人権教育の重要性が一層増し、篠山市同教の果たすべ
き使命も益々重要になっています。先人の熱い思いを大切に、互いに学び合うことで、直
面する様々な人権課題の解決に真摯に取り組んでまいります。
なお、9月26日(土)、柏原高等学校にて、県中央大会兼丹波地区大会を開催します。
つきましては、大会運営並びに参加について格別のご協力をお願いします。
事 業 計 画
1.第17回篠山市人権・同和教育研究大会の開催
12月5日(土)
研究大会と人権フェスタとを同一日に開催し、三者(篠山市・市教委・市同教)で連携し
て取り組みます。研究大会は、四季の森生涯学習センターを会場に、午後、全体会と分科会
を開催します。
2.専門部会
保・幼、学校、PTA、障がい者、男女共生、宗教、企業、高齢者、地域部会の9部会
の取り組みを進めます。
9分野別に課題と向き合い、テーマを決めて課題解決につながる学びの場を提供してい
きます。
3.調査研究活動
在日コリアン足跡調査活動を継続し、市内外からのフィールドワークなどを受け入れま
す。また、本年度は、「篠山の人権の歴史」を風化させないようにするため、昨年度作成
の「篠山平和マップ」の活用並びに「人権ゆかりの地のマップ」作りに取り組みます。
4.「みんなの人権を考える」映画上映(内容は検討中)
8月 9日(日)
5.市同教フィールドワークの実施 (「今こそ語り伝えたい篠山の戦争遺跡」)
8月30日(日)
6.連携推進
部落解放篠山市民共闘会議との連携
丹波地区同教・兵人教との連携
市行政(人権推進課)、市教委、各団体との連携
「ヒューマンライツの会ささやま」「丹波篠山よみかきの会」との連携
7.各研究大会・研究集会へ積極的に参加し、実践交流を図り、篠山市の人権啓発活動に反映
させます。
第62回兵人教中央大会兼丹波地区研究大会 9月26日(土)
丹波市
部落解放研究第36回兵庫県集会
11月1日(日)
神戸市
部落解放研究第49回全国集会
11月10日(火)~12日(木)大分県別府市
第67回全国人権・同和教育研究大会 11月21日(土)22日(日)
長野市
第30回人権啓発研究集会
大阪市
2月4日(木)5日(金)
8.広報啓発事業
会報「人権・同和教育情報ネットワークささやま」は、年3回(6月、10月、2月)
発行します。今までの取り組みを振り返り、新たな課題に向けて共に考え合う会報をめざ
します。市民の皆様の声を反映できる紙面の工夫に努めます。
また、インターネットのホームページ上で人権に関わる様々な情報を市民の皆さんに提
供していきます。(http://www.pure.jp/~jinken/ )
9.市民への学習支援
一人からの学びを支援し講師紹介、参考資料の紹介等、要望に応じた支援をめざします。
10. 図書・出版物の紹介
11. その他、目的達成に必要な事業