(平成27年7月)

平成 27 年 7 月 15 日
関
係
各
位
院長
平成 27 年 7 月
佐々木
勝
薬事委員会の決定事項について(通知)
このことについて、薬事委員会(平成 27 年 7 月 1 日開催)の答申に基づき、下記の通り決定したので通知する。
記
1.新規採用薬品について
下記薬品を平成 27 年 8 月 1 日より新規採用する。
①
薬品名
剤型
規格
会社名
タムスロシン塩
酸塩 OD 錠 0.2mg
「サワイ」
薬効・成分
申請者
診療科
薬価
澤田陽平
泌尿器科
58.20/錠
申請者
診療科
薬価
No.3221
菱木三佳
糖尿病内分泌科
5.60/錠
[薬効]ヨウ素剤
乃
No.259
[薬効]前立腺肥大症に伴う排尿
錠
0.2mg
沢井製薬
障害改善剤
後発医薬品
[成分]タムスロシン塩酸塩
用法・用量:通常、成人にはタムスロシン塩酸塩として 0.2mg を1日1回食後に経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
情報カード案:
【効能・効果】●この薬は尿を出しやすくする薬です。
【注意】この薬は水なしでものむことができます。(タムスロシン塩酸塩 OD)
自動車の運転等の際は注意してください。
【副作用】<主な副作用>立ちくらみ、#(黄だん、吐き気)、#失神、#意識消失
② 薬品名
剤型
規格
会社名
ヨウ化カリウム
錠
50mg
日医工
丸 50mg「日医工」
薬効・成分
[成分]ヨウ化カリウム
用法用量:
・甲状腺機能亢進症を伴う甲状腺腫には,ヨウ化カリウムとして 1 日 5~50mg を 1~3 回に分割経口投与する。
この場合は適応を慎重に考慮すること。なお,年齢,症状により適宜増減する。
・慢性気管支炎及び喘息に伴う喀痰喀出困難並びに第三期梅毒には,ヨウ化カリウムとして通常成人 1 回 0.1~0.5g を 1 日 3~4
回経口投与する。
なお,年齢,症状により適宜増減する。
*放射性ヨウ素による甲状腺の内部被曝の予防・低減には,ヨウ化カリウムとして通常 13 歳以上には 1 回 100mg,3 歳以上 13 歳
未満には 1 回 50mg,生後 1 ヵ月以上 3 歳未満には 1 回 32.5mg,新生児には 1 回 16.3mg を経口投与する。
情報カード案:
【効能・効果】●この薬はヨウ素の補給や検査の前に使う薬です。
【副作用】<主な副作用>過敏症、(連用時)#甲状腺腫、粘液水腫(食欲不振、全身倦怠感、便秘)、#(皮膚の粗荒,体重減少,
全身衰弱,心悸亢進,抑うつ,不眠,神経過敏,性欲減退,乳房の腫大と疼痛,骨盤痛)
2.試用採用薬品について
下記薬品を平成 27 年 8 月 1 日より試用採用する。(試用採用期間:平成 27 年 8 月 1 日~11 月 30 日)
①
薬品名
剤型
規格
会社名
エビリファイ持
続性水懸筋注用
薬効・成分
申請者
診療科
岩田健
神経科
薬価
No.1179
46539.00
注
400mg
大塚製薬
[薬効]持続性抗精神病薬
/キット
400mg シリンジ
[成分]アリピプラゾール
用法・用量:
通常、成人にはアリピプラゾールとして 1 回 400mg を 4 週に 1 回臀部筋肉内に投与する。なお、症状、忍容性に応じて 1 回量 300mg
に減量すること。
※
連日投与をしない薬品のため、電子カルテ処方入力薬品名に用法等を表示する。
エビリファイ持続性水懸筋注用シリンジ(400mg)[1 回/4 週]
②
薬品名
剤型
規格
会社名
薬効・成分
申請者
診療科
澤田陽平
泌尿器科
薬価
No.259
アステラス
ベタニス錠 50mg
錠
[薬効]選択的β3 アドレナリン
50mg
製薬
195.20
受容体作動性過活動膀胱治療剤
/錠
[成分] ミラベグロン
用法・用量:
通常、成人にはミラベグロンとして 50mg を 1 日 1 回食後に経口投与する。
情報カード案:
【効能・効果】●この薬は尿の回数が増えたり、尿意を強く感じたり、無意識に尿が出たりする症状を改善する薬です。
【注意】自動車の運転等の際は注意してください。
【副作用】<主な副作用>口渇、便秘、#尿の出が悪くなる
※
【警告】生殖可能な年齢の患者への本剤の投与はできる限り避けること。[動物実験(ラット)で、精嚢、前立腺及び子宮の
重量低値あるいは萎縮等の生殖器系への影響が認められ、高用量では発情休止期の延長、黄体数の減少に伴う着床数及び生存
胎児数の減少が認められている。]
③ 薬品名
剤型
規格
トラゼンタ錠
5mg
錠
会社名
薬効・成分
日本ベー
No.3969
リンガー
[薬効]胆汁排泄型選択的 DPP-4
5mg
広尾病院ハイリスク薬
申請者
診療科
薬価
糖尿病内分
188.40
菱木三佳乃
インゲル
阻害剤-2 型糖尿病治療剤-
ハイム
[成分]リナグリプチン
泌内科
/錠
用法・用量:
通常、成人にはリナグリプチンとして 5mg を 1 日 1 回経口投与する。
情報カード案:
【効能・効果】●この薬は血糖を一定に保つ働きをするインクレチンの分解を抑え、血糖が高いときにインスリンの分泌を促進
することで血糖のコントロールを改善する薬です。
【注意】糖尿病薬
【副作用】<主な副作用>便秘、鼓腸、腹部膨満、#(低血糖症状:脱力感、冷や汗、激しい空腹感)、#(頑固な便秘、吐き気、
嘔吐、腹痛)、#(黄だん、吐き気)
3.院外処方用登録薬品について
下記薬品を平成 27 年 8 月 1 日より院外処方用として処方オーダリングシステムに登録する。
① 薬品名
剤型
規格
会社名
ビデュリオン皮
下注用 2mg ペン
薬効・成分
申請者
診療科
薬価
糖尿病内分
3586.00
No.2499
アストラ
注
[薬効]GLP-1 受容体作動薬/2 型
2mg
菱木三佳乃
ゼネカ
広尾病院ハイリスク薬
糖尿病治療剤
泌内科
[成分]エキセナチド
用法・用量:
通常、成人には、エキセナチドとして、2mg を週に 1 回、皮下注射する。
※
連日投与をしない薬品のため、電子カルテ処方入力薬品名に用法等を表示する。
ビデュリオン皮下注用 2mg ペン[1 回/週]
② 薬品名
剤型
規格
会社名
薬効・成分
申請者
診療科
薬価
No.2412
ヒューマトロー
プ注射用 6mg
日本イー
[薬効]遺伝子組換えヒト成長ホ
ライリリ
ルモン製剤
糖尿病内分
注
6mg
菱木三佳乃
48963.00
泌内科
ー
[成分]ソマトロピン(遺伝子組換
え)
用法・用量:
・骨端線閉鎖を伴わない成長ホルモン分泌不全性低身長症
通常 1 週間に体重 kg 当たり、ソマトロピン(遺伝子組換え)として 0.175mg を 2~4 回に分けて筋肉内に注射するか、あるい
は 6~7 回に分けて皮下に注射する。
・骨端線閉鎖を伴わないターナー症候群における低身長
通常 1 週間に体重 kg 当たり、ソマトロピン(遺伝子組換え)として 0.35mg を 2~4 回に分けて筋肉内に注射するか、あるいは
6~7 回に分けて皮下に注射する。
・骨端線閉鎖を伴わない軟骨異栄養症(軟骨無形成症・軟骨低形成症)における低身長
通常 1 週間に体重 kg 当たり、ソマトロピン(遺伝子組換え)として 0.35mg を 6~7 回に分けて皮下に注射する。
・成人成長ホルモン分泌不全症(重症に限る)
通常開始用量として、1 週間に体重 kg 当たり、ソマトロピン(遺伝子組換え)として 0.021mg を 6~7 回に分けて皮下に注射
する。患者の臨床症状に応じて 1 週間に体重 kg 当たり 0.084mg を上限として漸増し、1 週間に 6~7 回に分けて皮下に注射する。
なお、投与量は臨床症状及び血清インスリン様成長因子-I(IGF-I)濃度等の検査所見に応じて適宜増減する。ただし、1 日量と
して 1mg を超えないこと。
4.院外処方用登録薬品の削除について
下記薬品を平成 27 年 8 月 1 日以降削除とする。
① 薬品名
剤型
規格
会社名
薬効・成分
理由
薬価
アストラ
[薬効]GLP-1 受容体作動薬/2 型
ビデュリオン皮下注用 2mg
3586.00
ゼネカ
糖尿病治療剤
ペン登録のため
ビデュリオン皮
下注用 2mg
広尾病院ハイリスク薬
No.2499
注
2mg
[成分]エキセナチド
5.切り替え薬品について
下記薬品を平成 27 年 8 月 1 日より、削除対象薬品の在庫がなくなり次第、下記薬品に切り替える。
薬品名
剤型
規格
会社名
薬効・成分
切り替え削除となる
薬価
先発医薬品名
ベラパミル塩酸塩静
注
注 5mg「タイヨー」0.25%2mL
5mg0.25
テバ
%2mL
用キット(1.88mg)
ワソラン静注 5mg0.25%2mL
176/A
No. 2499
リュープリン注射用キット
20625/
[薬効] LH-RH 誘導体マイクロカプセル
1.88mg
[薬効] Ca 拮抗性不整脈治療剤
後発医薬品
リュープロレリン酢酸塩注射
No. 2129
[成分] ベラパミル塩酸塩
注
1.88mg
あすか
※
筒
型徐放性製剤
後発医薬品
リュープロレリン酢酸塩注射
用キット(3.75mg)
[成分] リュープロレリン酢酸塩
注
3.75mg
あすか
※
No. 2499
リュープリン注射用キット
[薬効] LH-RH 誘導体マイクロカプセル
3.75mg
29215/
筒
型徐放性製剤
後発医薬品
ナフトピジル OD 錠
[成分] リュープロレリン酢酸塩
錠
25mg
あすか
25mg「あすか」
No.259
フリバス OD 錠(25mg)
[薬効] 前立腺肥大症に伴う排尿
25.4/
錠
障害改善剤
後発医薬品
メトホルミン塩酸塩
[成分] ナフトピジル
錠
250mg
錠 250mgMT「DSEP」
第一三共
No. 3962
メトグルコ錠(250mg):
エスファ
[薬効] ビグアナイド系経口血糖降
通常、10歳以上の小児には
下剤
メトホルミン塩酸塩として
[成分] メトホルミン塩酸塩
1日500mgより開始し、1日2
9.9/錠
~3回に分割して食直前又
は食後に経口投与する。維
持量は効果を観察しながら
決めるが、通常1日500~
1,500mgとする。なお、患者
広尾病院ハイリスク薬
の状態により適宜増減する
後発医薬品:
が、1日最高投与量は,000mg
小児への適応なし
ブロムヘキシン塩酸
までとする。
外
塩吸入液 0.2%「タイヨー」
後発医薬品
ゲンタマイシン硫酸塩軟膏
0.1%「タイヨー」(10g)
外
0.2%(45
No. 2234
ビソルボン吸入液 0.2%
mL)(500
[薬効] 気道粘液溶解剤
(45mL)(500mL)
mL)
[成分] ブロムヘキシン塩酸塩
10g
テバ
テバ
No. 2634
[薬効]アミノグリコシド系抗生物質製
剤
後発医薬品
※
[成分] ゲンタマイシン硫酸塩
連日投与をしない薬品のため、電子カルテ処方入力薬品名に用法等を表示する。
リュープロレリン酢酸塩注射用キット(1.88mg) [1 回/4 週]
リュープロレリン酢酸塩注射用キット(3.75mg) [1 回/4 週]
ゲンタシン軟膏 0.1%(10g)
9.6/mL
8.2/g
6.事務局からの、緊急購入薬品(24 品目 28 件)についての報告を了承する。
7.削除対象薬品について
下記薬品を平成 27 年 8 月 1 日以降、在庫限りで削除とする。
※削除について異議のある場合は、
「削除薬品に対する異議申立書」により、平成 27 年 7 月 24 日までに薬剤科
長経由の上、申し立てること。
薬品名
トリプタノール錠
剤型
錠
規格
10mg
会社名
日医工
薬効・成分
No.1179
理由
薬価
・使用量が少ないため。 9.6/錠
[薬効]三環系抗うつ剤
[成分]アミトリプチリン塩酸塩錠
トリプタノール錠
錠
25mg
日医工
No.1179
・使用量が少ないため。 9.6/錠
[薬効]三環系抗うつ剤
[成分]アミトリプチリン塩酸塩錠
ガスター注射液
注
20mg
(20mg)
アステ
No.2325
・使用期限が短い(1.5
ラス
[薬効] H2 受容体拮抗剤
年)
[成分] ファモチジン
・代替薬があるため(ラ
254/A
ニチジン注射液 50mg)
・先発医薬品
ソルラクト輸液
注
500mL
テルモ
(500mL)
No.3319
・当院採用薬のソルアセ
[薬効]乳酸リンゲル液
ト F 輸液(500mL)\143/
[成分]
袋へ統一
後発医薬品
ファー ス ト シ ン 静 注
155/袋
・後発医薬品
注
1g/V
用 1g
武田薬
No.6132
・使用量が少ないため。 1430/V
品工業
[薬効] セフェム系抗生物質製剤
・先発医薬品
[成分] セフォゾプラン塩酸塩
フルマ リ ン キ ッ ト 静
注
1g キット
塩野義
注用 1g
No.6133
・代替薬があるため
[薬効] オキサセフェム系抗生物質製剤
・先発医薬品
1712/キット
[成分] フロモキセフナトリウム
キンダ ベ ー ト 親 水 ワ
外
院内製
セリン
[適応]アトピー性皮膚炎
・使用量が少ないため。
[適応]膀胱洗浄
・使用量が少ないため。
院内製
[適応]鼓膜形成術・術後および慢
・使用量が少ないため。
剤品
性外耳道炎、鼓膜炎における上皮
剤品
6000 倍過マンガン酸
250mL
カリウム
院内製
剤品
20%トリクロロ酢酸液
外
20mL
化促進
タミフル散
散
院内製
[適応]A・B 型インフルエンザ感染
・製品のタミフルDSが
剤品
症及び予防
あるため
No.259
・タムスロシン塩酸塩
沢井製
[薬効]前立腺肥大症に伴う排尿障
OD 錠 0.2mg「サワイ」本
薬
害改善剤
採用のため
[成分]タムスロシン塩酸塩
・後発医薬品
タムスロシン塩酸
塩 OD 錠 0.1mg「サ
ワイ」
後発医薬品
錠
0.1mg
29.3/錠
【後発医薬品への切り替えのため削除対象薬品となる】
薬品名
剤型
ワ ソ ラ ン 静 注
注
5mg0.25%2mL
規格
会社名
5mg0.25%2
エーザイ
薬効・成分
Ca 拮抗性不整脈治療剤
mL
リュープリン注射用
注
1.88mg
武田薬品
工業
注
3.75mg
武田薬品
キット 3.75mg
工業
フリバス OD 錠(25mg)
錠
メトグルコ錠(250mg)
25mg
錠
旭化成
250mg
大日本住
LH-RH注
誘導体マイクロカプセル
外
0.2%
ゲ ン タ シ ン 軟 膏
外
ベラパミル塩酸塩静注
277/A
0.2%(45mL
日本ベー
)(500mL)
リンガー
10g
MSD
リュープロレリン酢酸塩注射
型徐放性製剤
用キット(1.88mg)
LH-RH 注
リュープロレリン酢酸塩注射
誘導体マイクロカプセ
ル型徐放性製剤
用キット(3.75mg)
前立腺肥大症に伴う排尿障
ナ フ ト ピ ジ ル OD 錠
害改善剤
25mg「あすか」
ビグアナイド系経口血糖降下剤
メトホルミン塩酸塩錠
友
ビソルボン吸入液
薬価
5mg「タイヨー」0.25%2mL
キット 1.88mg
リュープリン注射用
後発医薬品
31304/筒
40975/筒
49.1/錠
10.2/錠
250mgMT「DSEP」
気道粘液溶解剤
ブロムヘキシン塩酸塩
16.8/mL
吸入液 0.2%「タイヨー」
アミノグリコシド系抗生物質製剤
0.1%(10g)
ゲンタマイシン硫酸塩軟膏
13.2/g
0.1%「タイヨー」1mg(10g)
8.その他の審議事項
(1)後発品の採用状況ついて (7 月1日)
全採用品
後発品
内用薬
507
196
外用薬
173
47
注射薬
417
136
その他
17
2
1114
381
総計
割合
34.2%
後発品指数
77.3%(H26.6~H27.5)
83.9%(H27.4~5)
(2)都立広尾病院薬事委員会運営細則の一部追記(医薬品の適応外使用)について
都立広尾病院薬事委員会運営細則の(医薬品の適応外使用について)が追加、承認された。平成 27 年 8 月 1
日施行とする。
(医薬品の適応外使用)
第14条 医師の判断で、承認された効能以外の目的で医薬品を使用する場合は、薬剤科に連絡し、委員会で
審議する。
2
緊急を要する場合は、所管副院長、倫理委員会委員長と薬事委員会委員長の了承を得る。その結果は、
委員会に報告して承認を得る。
3
委員会が、倫理委員会の審議が必要と判断した時は、適応外で使用する医師が倫理委員会に申請、決定
後に当委員会で審議する。
(3)ザイティガ錠とザルティア錠の販売名類似による取り違え防止対策について
院外処方用薬品の「ザイティガ錠 250mg」と「ザルティア錠 2.5mg」の区別をするため、下記の通り電
子カルテ処方入力薬品名に薬効を追記し、入力間違い防止策を図った。
前立腺癌治療剤「ザイティガ錠 250mg」→
登録薬品名称:ザイティガ錠(250mg)【アンドロゲン合成阻害薬】
前立腺肥大症に伴う排尿障害改善剤「ザルティア錠 2.5mg」→
登録薬品名称:ザルティア錠(2.5mg)【排尿障害改善剤】
(4)本採用薬品申請されたロゼックスゲル 0.75%(50g)は、申請者の都合により審議延期となった。