沖縄の通訳案内士等に関する調査について 2015.9.17 沖縄総合事務局総務部 沖縄ミニ経済レポート vol.8 調査趣旨 アンケート調査の実施概要 沖縄県のリーディング産業「観光」については、近年好調に推移してお り、平成26年度の入域観光客数は、国内外を合わせ初の700万人を越えま した。特に外国人観光客が急増しています。 沖縄振興特別措置法では、アジアを中心とした外国人観光客の受入体制 の充実を図るため、通訳案内士法の特例措置として「沖縄特例通訳案内士 制度」を創設し、外国人観光客への対応を強化しているところです。 そこで今回の調査では、沖縄県内で活躍する通訳案内士等の現状や実態 及び通訳案内士等を通して、外国人観光客の抱く沖縄観光への具体的な ニーズや外国人観光客受け入れに係る課題等を整理しました。 ①通訳案内士等の資格保持者対象 ・調査期間:平成27年6月4日∼ 6月22日 ・調査対象:沖縄県で登録している 「通訳案内士」、「地域限定通訳案内 士」、「沖縄特例通訳案内士」の有資 格者、計400名に調査 ・回収率:32.4% ・回答数:112人 ②観光関連事業者対象 ・調査期間:平成27年6月4日∼ 6月22日 ・調査対象:「沖縄県知事登録 旅行業者名簿」に登録されてい る旅行事業者等、計98社に調 査 ・回収率:48.4% ・回答数:46社 ※本調査の通訳案内士等とは、通訳案内士、地域限定通訳案内士、沖縄特例通訳案内士をいいます。 1.通訳案内士等の属性 【登録している通訳案内士等の資格】 アンケート回答者のうち、通訳案内士等各資格に登録してい る人の数は、以下のとおり。 ・通訳案内士:20人 ・地域限定通訳案内士:48人 ・沖縄特例通訳案内士:54人となっております。 なお、回答した112人のうち、10人が複数の資格を保持。 資格 登録人数 本調査で のカウント 複数の資格保持 通訳案内士 20人 ・通訳案内士のみ:13人 ・通訳案内士+地域限定通訳案内士:5人 ・通訳案内士+沖縄特例通訳案内士:2人 地域限定通訳 案内士 48人 ・地域限定通訳案内士のみ:40人 ・通訳案内士+地域限定通訳案内士:5人 ・地域限定通訳案内士+沖縄特例通訳案内士:3人 沖縄特例通訳 案内士 54人 ・沖縄特例通訳案内士のみ:49人 ・通訳案内士+沖縄特例通訳案内士:2人 ・地域限定通訳案内士+沖縄特例通訳案内士:3人 合 計 122人 20人 43人 49人 112人 ※通訳案内士等の説明については、本体版(P4)を参照 【登録言語】 ・資格登録言語については、各資格とも英語が最多。(回答の 半分以上を占める。) ・通訳案内士に比べると、地域限定通訳案内士、沖縄特例通 訳案内士は、中国語、韓国語の資格取得者の割合も高く、近 年のアジアからの外国人観光客の増大等の要因により、中国 語、韓国語の資格取得者が増加していると考えられる。 通訳案内士 地域限定通訳案内士 沖縄特例通訳案内士 英語 中国語 韓国語 その他 0 10 20 30 40 50 60 70 (人) 1 沖縄の通訳案内士等に関する調査について 沖縄ミニ経済レポート vol.8 2015.9.17 沖縄総合事務局総務部 2.就業状況 ☆実際に通訳案内士として就業(専業・兼業)している人は半数以下! ・通訳案内士等は、回答者の5割が「就業していない」と回答。 ・専業での就業率が最も高いのは、沖縄特例通訳案内士で、回答者の18.4%。 ・就業していない理由として、各資格とも「本業・副業が忙しいため」が最多。特に、地域限定通訳案内士は、3割が回答。 現在の通訳案内士等の就業状況 就業状況 地域限定 通訳案内士 通訳案内士 単位:人 沖縄特例 通訳案内士 計 専業 1 5.0% 2 4.7% 9 18.4% 12 10.7% 兼業 3 15.0% 20 46.5% 19 38.8% 42 37.5% 15 75.0% 20 46.5% 21 42.9% 56 50.0% 1 5.0% 1 2.3% 0 0.0% 2 1.8% 20 (100%) 43 (100%) 49 (100%) 112 (100%) 就業していない (無回答) 計 就業しない理由(複数回答) 就業しない理由 地域限定 通訳案内士 通訳案内士 単位:人 沖縄特例 通訳案内士 計 一定の収入が見込まれないため 3 15.8% 7 17.5% 5 12.5% 15 15.2% 本業・副業が忙しいため 4 21.1% 12 30.0% 8 20.0% 24 24.2% 学生 2 10.5% 0 0.0% 0 0.0% 2 2.0% 家庭の事情(育児、介護等)や個人的な事情 3 15.8% 2 5.0% 5 12.5% 10 10.1% 6 31.6% 6 15.0% 9 22.5% 21 21.2% 18 100% 27 100% 27 100% 72 100% その他 回答母数 2 沖縄の通訳案内士等に関する調査について 沖縄ミニ経済レポート vol.8 2.就業状況 2015.9.17 沖縄総合事務局総務部 通訳案内士等以外の本業(一部複数回答) 業種等 ☆通訳案内士等以外の本業は、教職員や 塾・語学学校等の講師、専業主婦、観光関 連職勤務等の方が多い! ・通訳案内士有資格者は、“本業”に「通訳 業・翻訳業」や「塾・語学学校講師」といった 語学力が求められる職の方が多い。 ・なお、沖縄特例通訳案内士は、「専業主婦 (夫)」を始め、「旅行業」、「宿泊業」、「観光 レジャー施設勤務」といった観光関係の職に 就いている方が多い。 単位:人 地域限定 通訳案内士 沖縄特例 通訳案内士 3 7.0% 計 通訳案内士 2 4.1% 通訳業・翻訳業 4 20.0% 9 8.0% 旅行業 2 10.0% 3 7.0% 4 8.2% 9 8.0% 宿泊業 1 5.0% 3 7.0% 2 4.1% 6 5.4% 運輸業 0 0.0% 0 観光レジャー施設勤務 0 0.0% 1 0.0% 2 4.1% 2 1.8% 2.3% 4 8.2% 5 4.5% 観光関連の飲食・小売・製造業 1 5.0% 3 7.0% 3 6.1% 7 6.3% 塾・語学学校講師 5 25.0% 4 9.3% 3 6.1% 12 10.7% 上記以外の民間企業 0 0.0% 4 9.3% 3 6.1% 7 6.3% 公務員・団体職員 0 0.0% 5 11.6% 1 2.0% 6 5.4% 学校教職員 1 5.0% 2 4.7% 1 2.0% 4 3.6% 学生・留学生 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 専業主婦(夫) 0 0.0% 1 2.3% 8 16.3% 9 8.0% その他 2 10.0% 6 14.0% 11 22.4% 19 17.0% 16 (100%) 35 (100%) 44 (100%) 95 (100%) 回答母数 平成26年の年間就業回数 ☆平成26年の就業回数(実績)の6割以上が 30回以下! ・就業回数を「1∼9回」とする回答が3割強。 (就業回数10回未満の割合) ・通訳案内士:40.0% ・地域限定通訳案内士:45.5% ・沖縄特例通訳案内士:20.0% ・沖縄特例通訳案内士では、年間50回以上 就業者が20.0%。 就業回数 通訳案内士 地域限定 通訳案内士 沖縄特例 通訳案内士 計 1∼9回 2 40.0% 10 45.5% 5 20.0% 17 32.7% 10∼19回 0 0.0% 3 13.6% 5 20.0% 8 15.4% 20∼29回 1 20.0% 4 18.2% 2 8.0% 7 13.5% 30∼39回 0 0.0% 2 9.1% 1 4.0% 3 5.8% 40∼49回 0 0.0% 0 0.0% 1 4.0% 1 1.9% 50回以上 1 20.0% 0 0.0% 5 20.0% 6 11.5% (無回答) 1 20.0% 3 13.6% 6 24.0% 10 19.2% 計 5 (100%) 22 (100%) 25 (100%) 52 (100%) 3 沖縄の通訳案内士等に関する調査について 2015.9.17 沖縄総合事務局総務部 沖縄ミニ経済レポート vol.8 単位:人 2.就業状況 年収 ☆年収額(平成26年)については少額! ・平成26年の収入(年収額)については、 就業回数に連動し、各資格保有者とも「1 ∼10万円未満」が最多。「300万円以上」と 回答した人は0%。 収入なし 沖縄特例 通訳案内士 計 12 60.0% 20 46.5% 26 53.1% 58 51.8% 1∼10万円未満 2 10.0% 7 16.3% 6 12.2% 15 13.4% 10万円∼50万円未満 1 5.0% 7 16.3% 5 10.2% 13 11.6% 50万円∼100万円未満 0 0.0% 4 9.3% 2 4.1% 6 5.4% 100万円∼200万円未満 1 5.0% 2 4.7% 4 8.2% 7 6.3% 200万円∼300万円未満 1 5.0% 0 0.0% 2 4.1% 3 2.7% 300万円∼400万円未満 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 400万円以上 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% (無回答) 3 15.0% 3 7.0% 4 8.2% 10 8.9% 20 (100%) 43 (100%) 49 (100%) 112 (100%) 計 ☆仕事を得る手段は「口コミ」が多い! 仕事を得る方法 ・仕事を得る手段としては、「知人からの紹介、リピーター等 の口コミ」、「旅行会社に登録」、「業界団体からの紹介」の順。 ・特に、地域限定通訳案内士、沖縄特例通訳案内士は、「口 コミ」と回答する人が多い。 知人からの紹介、リピーター等の… 地域限定 通訳案内士 通訳案内士 通訳案内士 通訳案内士 地域限定 通訳案内士 沖縄特例 通訳案内士 計 業界団体からの紹介 3 15.0% 14 32.6% 5 10.2% 22 19.6% 旅行会社に登録 4 20.0% 8 18.6% 14 28.6% 26 23.2% 人材派遣会社に登録 3 15.0% 6 14.0% 3 6.1% 12 10.7% ホテル・旅館に登録 1 5.0% 0 0.0% 0 0.0% 1 0.9% 自身(自社)のウェブサイト等を 通して 1 5.0% 1 2.3% 1 2.0% 3 2.7% 所属企業の業務の一環 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 知人からの紹介、リピーター等 の口コミ 3 15.0% 14 32.6% 21 42.9% 38 33.9% その他 2 10.0% 5 11.6% 5 10.2% 12 10.7% 無回答 3 − 0 − 0 − 3 − 20 (100%) 43 (100%) 49 (100%) 112 (100%) 地域限定通訳案内士 旅行会社に登録 沖縄特例通訳案内士 業界団体からの紹介 人材派遣会社に登録 自身(自社)のウェブサイト等を通… ホテル・旅館に登録 所属企業の業務の一環 その他 0 10 20 30 40 (人) 回答母数 4 沖縄の通訳案内士等に関する調査について 沖縄ミニ経済レポート vol.8 2015.9.17 沖縄総合事務局総務部 3.自己研鑽 単位:人 スキルアップの 必要性 ☆8割以上の回答者が、スキルアップが必要と実感! ・スキルアップしたい内容については、「専門性」を7割以上が回答。 ・沖縄特例通訳案内士は、語学力と回答した人の割合が半数以 上。 通訳案内士 地域限定 通訳案内士 沖縄特例 通訳案内士 計 必要と感じている 16 80.0% 38 88.4% 41 83.7% 95 84.8% 特に必要とは感 じていない 4 20.0% 4 9.3% 6 12.2% 14 12.5% 0.0% 1 2.3% 2 4.1% 3 2.7% (100%) 43 (100%) 49 (100%) 112 (100%) (無回答) 計 20 単位:人 スキルアップ したい内容 語学力 専門性(歴史・ 文化、 自然、食文化等) 通訳案内士 地域限定 通訳案内士 沖縄特例 通訳案内士 計 専門性(歴史・文化、自然、食文化等) 7 35.0% 14 32.6% 27 55.1% 48 42.9% 15 75.0% 31 72.1% 36 73.5% 82 73.2% 語学力 コミュニケーション能力・接遇能力 通訳案内士 コミュ ニケ ー ション能 力・接遇能力 6 30.0% 12 27.9% 19 38.8% 37 33.0% その他 0 0.0% 2 4.7% 1 2.0% 3 2.7% 20 (100%) 43 (100%) 49 (100%) 112 (100%) 回答母数 地域限定通訳案内士 その他 (人) 沖縄特例通訳案内士 0 20 40 60 80 100 【スキルアップに関する意見等】 ・通訳案内士に必要なスキルの勉強会等、定期的に実施してほしい。沖縄県に登録をしているので県からも業務紹介等してほしい。 ・ボランティアでもいいので、実際の業務へサポートor助手的な立場で参加できる機会(インターンシップ制度のようなもの)がほしい。 ・本島ではマッチング等のサポートをしっかりしているように感じるが、離島への支援、サポートは少ない。 ・本格的に業務を開始する前に、先輩ガイドの手本を見ながらオン・ザ・ジョブトレーニングの機会があると上達が早い。 ・沖縄への国際会議、国際イベントの誘致をもっと増やし、通訳案内士の活用を行い、実際の業務に触れる機会を作ること。 5 沖縄の通訳案内士等に関する調査について 沖縄ミニ経済レポート vol.8 2015.9.17 沖縄総合事務局総務部 4.マッチング等の関心 5.就業の問題点 ☆マッチング会に対する関心度や期待度が高い! ・通訳案内士等と観光関連事業者との”マッチング会”への関心が 高く、通訳案内士で40%、地域限定通訳案内士及び沖縄特例通訳 案内士で半数以上の方が「利用してみたい」と回答。 単位:人 ”マッチング会” への関心 関心ある。利用して みたい 関心はあるが、利用 するかどうかわから ない 関心はない (無回答) 計 通訳案内士 地域限定 通訳案内士 沖縄特例 通訳案内士 計 ・課題として最も多く挙げられているのは「仕事の確保が難し い」、次いで「十分な収入が得られない」、「通訳案内士等が認 知・評価されていない」と回答。 通訳案内士 地域限定通訳案内士 沖縄特例通訳案内士 仕事の確保が難しい 十分な収入が得られない 8 40.0% 25 58.1% 32 65.3% 65 58.0% 通訳案内士等が認知・評価されてい ない 9 45.0% 15 34.9% 13 26.5% 37 33.0% 専門知識・スキルの向上を図る機会 が少ない 2 1 10.0% 5.0% 2 1 4.7% 2.3% 4 0 8.2% 0.0% 8 2 7.1% 1.8% 20 (100%) 43 (100%) 49 (100%) 112 (100%) その他 0 10 20 30 40 50 60 70 (人) 6.沖縄特例通訳案内士の特徴 【特徴】 ◇通訳案内士関係団体への所属割合が低い。 ◇資格取得の動機で、「通訳・翻訳業や観光・旅行業などに活かすため」と回答された割合が高い。 ◇上位資格を取得したいと回答した割合が、地域限定通訳案内士の割合より高い。 ◇就職状況(専業・兼業)で他の資格保有者より就業の割合が高い。 ◇観光関連事業者とのマッチング会について、沖縄特例通訳案内士で約7割が「関心がある。利用してみたい。」と関心度が高い。 ◇就業上の問題点として、沖縄特例通訳案内士は「仕事の確保が難しい」と回答している割合が高い。 6 沖縄の通訳案内士等に関する調査について 2015.9.17 沖縄総合事務局総務部 沖縄ミニ経済レポート vol.8 7.通訳案内士等の利用状況(観光関連事業者) 提携している通訳案内士等がいる 旅行業関係者等からの紹介 ☆観光関連事業者の通訳案内士等の利活用は低い! 自社内に通訳案内士等がいる ・平成24年以降、通訳案内士等を「利用した」と回答した観光関 連事業者数は46社のうち8社(回答があった企業の17.4%) ・通訳案内士等を「利用している」と回答した観光関連事業者8 社の利用状況は、「提携している通訳案内士等」を利用している と回答した5社が最多で、次いで「旅行業関係者等からの紹介」 を3社の順。 必要に応じて募集 業界団体等の人材検索サービスを利用 人材派遣会社を利用 その他 (社) 地域限定 通訳案内士 通訳案内士 ☆通訳案内士等の年間利用回数は20回未満が半 数以上! ・観光関連事業者が年間に活用する通訳案内士等 の利用回数については、年20回未満の利用が多 い。 ・活用されている各通訳案内士の中では、「地域限 定通訳案内士」の利用割合が高くなっている。 0 1 2 3 沖縄特例通訳案内士 4 5 6 各通訳案内士等計 利用回数 1∼9回 10∼19回 20∼29回 30∼39回 40∼49回 50∼99回 100∼199回 200回以上 H24 H25 H26 H24 H25 H26 H24 H25 H26 H24計 H25計 H26計 3 1 - 2 1 - 2 2 - 3 3 1 1 - 4 5 2 1 1 3 2 1 1 1 2 - 5 1 1 3 1 1 6 4 1 1 0 0 0 0 11 7 0 0 2 0 1 2 8 5 1 1 1 0 0 3 ☆通訳案内士等の報酬額は増加! ¥1,640,000 平成24年 ・「通訳案内士への報酬支払額(平均額)」は、平成24年から平 成26年にかけ約3.5倍に増加。近年外国人観光客が急増して いることから、今後も通訳案内士等への報酬の増加が見込まれ る。 ・なお、支払われている報酬額が高いのは「中国語」の案内士 等で、資格種類別には地域限定通訳案内士が支払総額で最 多。 ¥3,582,000 平成25年 ¥5,727,000 平成26年 ¥0 ¥2,000,000 ¥4,000,000 ¥6,000,000 ¥8,000,000 7 沖縄の通訳案内士等に関する調査について 2015.9.17 沖縄総合事務局総務部 沖縄ミニ経済レポート vol.8 7.通訳案内士等の利用状況(観光関連事業者) 単位:社 選択肢 ☆報酬額(単価)は基本的に自社規定に基づき決定! ・通訳案内士の報酬額の決定は、 「業務経験等を考慮し、利用 の都度交渉し決定」 又は「自社規定に基づく単価等」のいずれ かで決定。 回答 % 自社規定に基づく単価等 4 50.0% 業務経験等を考慮し、利用の都度交渉し決定 5 62.5% その他 1 12.5% 単位:社 ☆通訳案内士等の活用は個人・団体等と幅広い! 業務内容例 /種別 業務の有無 無 有 使う頻度 一部使う 1 3 基本的に使わない 1 よく使う 一部使う 1 3 基本的に使わない 1 よく使う 一部使う 1 1 基本的に使わない 1 よく使う 2 1 よく使う ・通訳案内士等が多く利用されている業務について は、「一般客向け観光ツアー」、「富裕層向け観光ツ アー」「報酬旅行」など、幅広く活用されている。 「一般客向け観光ツアー」「富裕層向け観光ツ アー」「報酬旅行」については、いずれも地域限定 通訳案内士がよく使われている。 「国際会議等」「テクニカルビジット」では、上位資 格である通訳案内士、地域限定通訳案内士がよく 使われている。 一般客向け 観光ツアー 8 富裕層向け 観光ツアー 展示会 商談会等 国際会議等 8 2 2 3 3 通訳案内士 一部使う テクニカル ビジット 2 3 一部使う 沖縄特例 通訳案内士 5 2 2 3 1 2 3 4 1 2 よく使う 報酬旅行 6 基本的に使わない 1 3 8 8 2 2 6 9 1 2 2 2 5 1 2 2 4 1 2 3 1 3 3 1 1 2 2 6 8 1 1 2 基本的に使わない 一部使う 計 1 1 基本的に使わない よく使う 案内士種類 地域限定 通訳案内士 3 3 8 沖縄の通訳案内士等に関する調査について 沖縄ミニ経済レポート vol.8 2015.9.17 沖縄総合事務局総務部 7.通訳案内士等の利用における問題点(観光関連事業者) 8.通訳案内士等に係る要望(観光関連事業者) ・通訳案内士等の利用における問題点として 「通訳案内士等の業 務スキル、業務経験等が不足」 、 「クルーズ船寄港時などイベント 時に不足」、 「日常的に通訳案内士等が不足」及び「通訳案内士 等の情報が少ない/探しにくい」の各項目について指摘。 ・通訳案内士等に係る要望として、「通訳案内士等のスキル アップ/研修会の実施」を望む事業者が多い。 通訳案内士等のスキルアップ/研修会の実施 通訳案内士等の人材情報の拡充/観光関連事業者と通訳案内士 等の交流・マッチング会の開催など 通訳案内士等の業務スキル、業務経験等が不足 通訳案内士等の増加 クルーズ船寄港時など、イベント時に不足する 通訳案内士制度の周知 日常的に通訳案内士等が不足している 沖縄特例通訳案内士の期限延長 通訳案内士等の情報が少ない/探しにくい その他 その他 (社) (社) 0 1 2 3 4 9.外国人観光客受け入れに係る課題等(通訳案内士等) ・通訳案内士等から見た、外国人観光客の受け入れに係 る課題としては、団体旅行、グループ旅行、個人旅行 ともに、「観光施設、宿泊施設、店舗での外国語対応 が不十分」、「Wi-Fi対応施設、場所が不足」の回答が 多い。 ・また、個人旅行では、「公共交通機関が少ない・不便」と 指摘。 ・加えて、沖縄観光における特徴的な意見として、団体旅 行において「スケジュールがタイトなツアーがある」、グ ループ旅行において「外国人によるレンタカー利用が 増えており、様々な問題が生じている」、個人旅行では 「地元の人との交流機会が不足している」等を指摘。 5 6 0 1 2 3 Wi-Fi対応の場所が不足 4 5 6 分類なし 個人旅行 観光施設、宿泊施設、店舗での外国語対応が 不十分 グループ旅行 外国語対応の案内標識の不足 団体旅行 公共交通機関が少ない/不便 緊急(病院等)への対応が不十分 クレジットカード、銀聯カードへの対応不足 両替できる場所が少ない 食事が合わないことがある ハラール対応が遅れている 0 10 20 30 40 50 (人) 9 沖縄の通訳案内士等に関する調査について 沖縄ミニ経済レポート vol.8 2015.9.17 沖縄総合事務局総務部 ☆今後の通訳案内士等の活躍、活動に向けて!☆ 1.通訳案内士の取り巻く課題、問題点など ・通訳案内士等の質(例えば専門的な知識やコミュニケーション能力など)の向上を図るための機会やサポート 体制が少ない ・利用者(外国人観光客)に対する効果的な周知が出来ていない ・通訳案内士等と観光関連事業者及び行政との接点(連携)が少ない 2.課題解決、改善を図るための取り組み 【通訳案内士等、観光連関事業者及び行政3者連携の取り組み】 ・連携による3者の情報共有の徹底 ・通訳案内士等と観光関連業者とのマッチングや交流機会を増大 ・通訳案内士等の資格取得後の行政等によるフォローアップを実施 ・3者連携による通訳案内士等の紹介や外国人観光客向け旅行商品(観光ツアー等)のPR強化 3.今後の外国人観光客に対する質の高いサービスの提供・体制づくり ・更なる3者連携の強化(必要に応じて拡充等) ・外国人観光客のニーズや客層等及び観光関連事業者の意見等を踏まえた通訳案内士等に対するスキルアッ プ研修の充実 ・3者連携による外国人観光メニュー(高付加価値旅行商品)や観光施設の多言語対応の整備・拡充等 ・通訳案内士への官民によるバックアップ体制の構築・強化 上記を取り組むことにより、外国人観光客に対する沖縄観光の高度化、質の向上に繋がるのではないか! 10 (参考) 沖縄ミニ経済レポート調査一覧 【2013年】 「那覇まちま∼い」の経済効果等について(2013年7月) 【2014年】 沖縄における専業主婦の就労意識等について(2014年2月) 島豆腐に関する調査等について(同年5月) 沖縄リゾートウェディングに関する調査について(同年9月) 「かりゆしウェア」に関する調査について(同年11月) 【2015年】 「マラソンin沖縄」に対する県外ランナー意向等調査(2015年2月) 沖縄県内大学生の就職に対する意識等調査について(同年5月) 沖縄の通訳案内等に関する調査について(同年9月) ○公表資料(URL):http://www.ogb.go.jp/soumu/3094/010099.html 11
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