小平高校グローバル人材育成計画 東京都立小平高等学校長 栃倉 和則 基本姿勢 開校当初、教育目標に「広く国際的視野に立ち、日本のよい社会伝統や正しい歴史を重んじ、世界の 平和と文化の創造発展に貢献し」とあり、国際化、グローバル化に関する理念を掲げていた。近年、グ ローバル化が進展する世界において、文部科学省が海外留学を推進、東京都も次世代リーダー育成道場 を開校するなど、グローバル人材育成の動きが加速している。この流れの中で、本校は学校経営計画、 目指す学校に「国際理解教育を推進、国際社会に貢献できるグローバルな視野をもった人を育てる」こ とを謳う。また、外国語コースを設置し広く国際社会に目を向ける生徒を集め、さらにはこれまでの取 組や実績が評価され、平成 24~26 年度には「グローバル人材の育成」を目標に重点支援校、平成 26 年 度には英語教育重点校に指定されている。 本校の考えるグローバル人材に必要な資質とは 前に進む力 主体性、積極性、体力、チャレンジ精神 リーダーシップ、責任感、使命感 明るく前向きな姿勢 人と和する力 協調性、コミュニケーション能力 規範意識、公共心、倫理観 忍耐力 多様性・柔軟性 多角的な視野に立つ判断力 異文化理解、語学力 日本人としてのアイデンティティ、豊かな教養 基本方針及び指導方法 単なる知識の習得に留まらない教養を獲得することを目標とする。 1 語学力・コミュニケーション力の育成 (1)英語教育の充実 語学力の養成は基本。特に1~2年次に、英語を基本とする語学力向上に向けた取り組みを強化。 ①目標とする言語を用いた授業 ②コミュニケーション活動の重視 ③語学習得のための施設の活用 ④モジュール学習の実施 ⑤語学プログラム、交流機会の提供 (2)検定(資格)語学スコア等、受験推進、留学支援 ①自己能力判定・到達目標として、検定(資格)語学スコアを活用 ②次世代リーダー育成道場他、海外留学の推進 (3)横断的カリキュラム・英語以外の教科を英語で行う試み ①教科間連携により社会問題や時事問題の横断的授業実践。 ②大学進学後の専門科目受講や留学時の学習などの実践的手段として、英語以外の科目における英 語使用。 2 異文化理解及び日本人としてのアイデンティティの獲得 (1)異文化理解の根底となる姿勢を育てる ①先入観や固定観念にとらわれない ②多角的なものの見方、考え方 ③専門分野に関する知識や外国文化・社会等に関する知識だけでない、多様な分野の教養 (2)海外に関する知識を身につける 異文化、国際社会を知る (3)自国を知る ①日本の政治・経済・歴史・文化等について幅広く学ぶ ②日本文化の紹介 (4)異文化に関する経験学習機会の提供 ①学校交流 交流機会の提供と事前・事後指導を通した動機付け ②海外修学旅行 ③留学機会の提供と単位認定 ④留学生受け入れの推進 可能な限り、通常クラスでの共同生活 3 主体性・積極性、チャレンジ精神・協調性・多様性、責任感・使命感の涵養 (1)授業形態の工夫 ①教員と生徒、生徒同士が双方向で意見交換を行う対話型授業 ②学習成果の発表、討論、プレゼンテーション等を取り入れた参加型授業(アクティブラーニング) ③自宅で学ぶ事前学習を前提に、参加型授業を行う(反転授業) (2)補講・補習 ①発展的内容、将来の進路を見据えた力を身につける補講の実施 ②授業内容の補充、基礎力形成を目指す補習の実施 (3)実社会に触れ、自らを考える取り組み 地域・社会と連携した学習、インターンシップ等、企業との連携に基づく取り組み。企業・業界 を知るとともに、高校での学習が社会の中でどのような意味を持つのかを学ぶ。 ①キャリア教育の推進 教員が生徒の夢や希望を否定しない姿勢をもつ ②奉仕体験活動の充実 (3)部活動の充実 ①さらに上位を狙う部活動の活性化 ②学習と部活動の高いレベルでの両立 小平高校 Version Up! 世界へ!未来へ!
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