第22号(27.2.18)

学 習
平成 25 年 10 月 1 日発行
発行責任者:学習サポート広報委員会
発行責任者|学習サポート広報委員会
平成27年2月18日発行
檜枝岐村立檜枝岐中学校 校長 石本 浩一
檜枝岐中
福島県と南会津町、檜枝岐村のご支援をいただ
きながら、9年目の取り組みを行うことができま
ライブ授業は、チャット画面に他校生の名前や
した。今年度は、全体勉強会で掲げたテーマ「自
メッセージが表示されただけでも、一緒に受けて
分でキヅク、私たちの未来!」を具現化するため
いるのだという実感がもて、それが生徒にとって
に、約450人の生徒一人一人の学習意欲の向
刺激となり、学習意欲の向上に役立ちました。
上、主体的な学習習慣の確立、生徒同士の学び合
また、ゼミ教材は、教科ごとに定期的に提出さ
いの充実を図ることを目的としました。そして、
せ、取組状況を確認しています。そのため全生徒
ゼミ教材(通信添削)やライブ授業を最大限有効
がしっかりと取り組んでおり、学力向上につなが
に活用できるよう、関係6校が連携を密にして、
っています。
全体勉強会、eラーニング、広報、調査・研究、
英語、数学の取り組みにより一層工夫・改善を加
えるとともに、業者担当者と協力しながら推進し
舘岩中
てまいりました。各学校及び先生方のご尽力に感
謝申し上げます。
舘岩中学校では、毎月「赤ペン先生週間」を設
特に中学3年生とその保護者のアンケートか
定し、生徒の提出意欲の向上を目指して働きかけ
ら、「南会津学習サポート事業が受験勉強に役立
ています。今年度はさらなる赤ペン先生の提出率
っている」と回答した割合が63%を超えるとい
向上を目指し、提出状況の一覧票や個票を作成し
う結果を得ることができました。これは、各校で
て配付しました。これによって、客観的に自分の
の事業が確実に成果を上げ、本事業の目的が達成
提出してない月や教科が分かり、提出への意欲が
されたものと考えます。
向上しました。また、週に2回のパソコン室開放
今後も、さらに進化した南会津学習サポート事
を行い、プラスアイ(Web 教材)に接続して自主
業が展開できるよう、関係者の皆様方にご指導・
学習ができるようにするなど、
ゼミ教材の有効活
ご協力をお願いいたします。
用を働きかけました。しかし、毎月送付されるた
くさんの教材を計画的に取り組むことができな
全体勉強会の様子
御蔵入交流館 7月
い生徒も多く、やり残しや教科ごとの取り組みの
差が今後の課題です。
1
檜沢中
今年度も、ライブ授業、ゼミ教材、学習コンテ
荒海中
スト等を中心に学習サポート事業に取り組んで
きました。その中でも、語彙コンテスト、計算力
本年度、
荒海中学校は学習支援員の先生を中心
コンテストにおいて、
「他の学校に負けたくない」
に、
ゼミ教材と赤ペン先生を活用する体制システ
という生徒や教師の意識の変化が大きかったよ
ムを確立しました。
さらに朝学習にゼミ教材を活
うに思います。このことが生徒の学習意欲をかき
用する時間を設定して生徒全員が取り組み、学年
立てました。
ごとに提出状況を掲示したり、
継続しやすく目標
また、ゼミ教材の効果的な活用方法として、授
を設定したりして生徒の興味関心を高める手立
業や定期テストと関連させながら利用するとい
てをとりました。その結果として、生徒の学習の
う取り組みがなされた教科もありました。
進度を把握することができ、
昨年度よりゼミ教材
小規模校ではありますが、来年度も他校(南会
の活用が図られ、
学習意欲の向上につながりまし
津郡)を意識させながら、より効果的な取り組み
た。
を考えていきたいと思います。
課題は、
教材が十分に活用しきれていない生徒
への対応です。
残された期間、
この反省を生かし取り組んでい
きたいと思います。
南会津中
「やった-!」の一斉の声が2年生のクラスか
らあがり、拍手が響いていました。
田島中
それは語彙コンテストが実施された日でした。
何と平均点が49点、ほぼ全員が50点満点を取
○成果
ったことになります。実はこの日のために、昨年
ゼミ教材の進捗状況を、学習支援員が毎週1回
11月から練習が取り組まれていました。本校は
確認し、担任と連携して取り組みを促しました。
水曜日の6校時目に30分間のサポートタイム
学年によっては、
長期休業の課題に取り入れるこ
という学習時間が設定されています。これは元々
とで、やり残しを作らない工夫をしました。
ライブ授業のために設定されていたものですが、
学習支援員が毎週発行する「サポート通信」に、
なかなかこの時間に実施できないので、
学力向上
赤ペン先生の提出状況や、定期テストへのゼミ教
のための時間として活用されてきました。2学年
材対応表を作成するなどしてゼミ教材活用を呼
では、昨年度の問題を使い、徹底的に繰り返しの
びかけています。
練習を行って来ました。この成果が今回の結果に
これらのことから、昨年度以上に教材の活用が
結びついたのでした。今まで満点など取ったこと
できました。
のない生徒たちは自分の隠されたパワーに驚く
●課題
と同時に、「やればできる」という気持ちを持っ
ライブ授業は、パソコン入替の関係でチャット
たはずです。そして何よりもこの結果に結びつく
が使用できなかったり、
時間割の都合で全学級の
「やる気」という導火線に先生方が火をつけたの
実施が困難であったりと、満足のいく実施が難し
でした。サポート事業、そんな火付け役になれば
く、環境の整備が不十分であったと感じます。
子供達の笑顔は輝きを増すことでしょう。
2
平成26年度 第2回
1年
40.9
6校平均点
1
檜枝岐中
2
舘 岩 中
3
荒 海 中
2年
46.3
3年
43.4
檜枝岐中
檜枝岐中
檜 沢 中
南会津中
※50 点満点
檜 沢 中
南会津中
中
問題が確定してから冬休みに入るまで、1・2
年生は小問41~50番、
3年生は小問36~5
0番の問題を家庭学習として位置づけ、
「音読筆
今回のテストは、いつも以上にスペルの長い単
写」を心がけさせました。冬休み中は、この家庭
語ばかりで、はじめは不安でした。また、冬休み
学習で発見した自分の課題を自学自習できるよ
は1・2年生の復習に力を入れるつもりだったの
うに働きかけました。
いろいろな行事等でしっか
で、あまり今回のテストばかりに時間はかけられ
り学習をすることが難しかった様子ですが、3学
ないと焦っていました。そこで、先生から教わっ
期に入り、
コンテスト当日までお互いに教え合っ
た「音読筆写」を取り入れて練習しました。音読
て学習する様子が見られました。また、今回の取
しながら書くことで、手だけでなく耳でも英語に
り組みで、
自信を得た生徒も多かったように思わ
触れるため、短時間で覚えることができました。
れます。結果に満足することなく、このような学
その結果、満点を取ることができました。これ
習を継続できるよう今後も支援していきたいと
からも「音読筆写」を続けていきたいと思います。
思います。
(荒海中学校 3 年女子)
(荒海中学校教師)
(檜沢中学校教師)
1年
29.6
6校平均点
1
檜枝岐中
2
荒 海 中
3
舘 岩 中
2年
39.2
3年
35.9
檜枝岐中
檜枝岐中
檜 沢 中
荒 海 中
※50 点満点
檜 沢 中
舘 岩 中
第2回計算力コンテストに向けて過去3年間
分の問題を各学年とも冬休みの課題として取り
組ませました。
3年生には受験対策として活用で
僕は数学の計算が遅く、その上ミスが多いこと
きること、1・2年生には基本的な計算が身に付
もあり、あまり得意ではありませんでした。しか
いているかを確認できる有効なテストであるこ
し、解らないところを先生に聞いたりして、自分
とを話しました。結果は、個々の取り組み方によ
なりに繰り返し練習するうちに、少しずつ克服し
って差が出たようです。
もっと生徒たちがテスト
ていくことができました。計算力コンテストは計
に対して意欲的に取り組めるような工夫が必要
算力を高めるだけでなく、毎日の積み重ねの大切
なのではないかと感じました。
さを気付かせてくれました。だからこそ、これか
定着させたい問題なので合格点に到達するま
で再テストを実施しています。
(南会津中学校教師)
らも毎日の学習を大切にしていきたいです。
後輩にも毎日の学習の積み重ねを大切にして
いって欲しいです。 (南会津中学校 3 年男子)
3