ユーロ圏経済に強気になる7つの理由

情報提供用資料
2015年3月23日
3月5日に発表された欧州中央銀行(ECB)の「スタッフ見通し(ECB Staff Macroeconomic Projections)」でGDP
成長率の予想が引き上げられました。また、経済協力開発機構(OECD)は18日に経済見通しの中間評価を発
表し、その中でもユーロ圏の成長率の予想が引き上げられました。このように予想の上方修正が増え、市場に
ユーロ圏経済に対する強気の見方が増えてきましたが、その背景として考えられる理由をINGインベストメント・
マネジメント・インターナショナルのエコノミストがまとめました。
ユーロ圏経済に強気になる7つの理由
1. 原油価格の下落
原油価格の下落は個人の購買力上昇につながるプラス要因
2. ユーロ安
ユーロ安によって域外に対する輸出競争力が強化される
3. 金利の低下
国債金利の低下と社債スプレッドの縮小を通じた金融緩和
4. 企業の景況感改善
企業の景況改善は雇用増加や設備投資回復への第一歩
5. 信用の伸び
信用の伸びは銀行のバランスシートの改善と企業の資金需要を反映
6. 財政政策
財政政策は以前ほど緊縮一辺倒でなくなり、景気回復の妨げにならず
7. 雇用の増加
雇用の増加を通じて「消費の回復→設備投資の回復」の好循環が期待される
出所: ING・インベストメント・マネジメント・インターナショナル、Houseview 2015年3月18日号
1.原油価格の下落(北海ブレント価格、日次)
米ドル/バレル
原油価格の下落は減税と同様の効果
を持ち、特に貯蓄率の低い周辺国の
個人消費にとって大きなプラス要因
出所: ブルームバーグ
2.ユーロ安(米ドルの対ユーロレート、日次)
米ドル/ユーロ
最近のユーロ安を背景に、ドイツを中心
とした輸出競争力の強化が期待される
出所: ブルームバーグ
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Market Report
3.金利の低下(ドイツ10年債利回り、日次)
4.企業の景況感改善(マークイットPMI総合、月次)
ポイント
%
ECBの継続した金融緩和策を受
けて、ドイツをはじめとするユーロ
圏の国債金利は歴史的低水準
企業の景況感は好不況の分かれ
目である50超を維持して再び上昇
出所: ブルームバーグ
出所: ブルームバーグ
5.信用の伸び(ECB貸出動向アンケート*、四半期)
ポイント
2014年後半から資金需要が強まっている
6.財政政策(ユーロ圏財政赤字の対GDP比、四半期)
%
貸出需要強い
財政赤字の縮小により、緊縮財政が景
気のマイナス要因になる可能性は低下
貸出需要弱い
*過去3カ月間で貸出需要が強まったとの回答と弱まったとの回答の差
出所: ブルームバーグ
出所: ブルームバーグ
7.雇用の増加(ユーロ圏失業率、月次)
ECBとOECDのユーロ圏成長率予想
%
ユーロ発足以降の最高水準にあった失業
率が低下。一方、失業率の水準は高いた
め、賃金増加によるインフレ圧力は低い
発表年月
年
ECB
2014年12月
2015年 3月
OECD
2014年11月
2015年 3月
GDP成長率予想
2015
2016
1.0
1.5
1.5
1.9
1.1
1.4
1.7
2.0
(ご参考:ING・インベストメント・マネジメント)
2015年2月
出所: ブルームバーグ
1.3
1.6
出所: ECB、OECD、ING・インベストメント・マネジメント・インター
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