診療室から在宅への橋渡し ~地域歯科衛生士としてやるべきこと~

村上 惠子 先生
略歴
1986 年 Cerritos College 歯科衛生士科卒業
Henry Takei & Gary Kitazawa 歯周専門医
他 2 件,一般歯科にフリーとして勤務
1989 年 有楽歯科医院勤務
1990 年 村上歯科医院勤務
現在に至る
資格
歯周病学会認定歯科衛生士
臨床歯周病学会認定歯科衛生士
日本顎咬合学会認定歯科衛生士
診療室から在宅への橋渡し
~地域歯科衛生士としてやるべきこと~
村上歯科医院
村上 惠子
平成 25 年高齢化状況の報告によると,日本の総人口に対する 65 歳以上の割合は,24.1%で前年の 23.3%と
比較すると増えています。そして今後は,2025 年問題を控え,急速に高齢化が進んでゆくと考えられます。
一方,歯科医療側の技術の向上,及び歯周治療後の管理プログラムの普及とともに「8020」などによる患
者自身の関心の高まりもあり,高齢者の口腔内残存歯数も確実に増えきています。
これらのことにより,一般開業診療所においても,来院する患者年齢層の高齢化が加速し,診療を行う際
にも全身疾患や疾病後に何らかの後遺症をもつ高齢者に関わることが今以上,さけて通れない時代になりつ
つあります。そのような状況下,就業者の 9 割が地域の一般歯科医院に勤務する歯科衛生士も,患者を長期
に担当するという立場から,それらのことを認識し,歯周基本治療やメインテナンスに取り組まなければい
けないことは言うに及びません。
さらにもう一つ,外来型診療所である一般歯科医院の歯科衛生士が意識して歯科衛生士業務に携わる上で,
私が常に意識していることがあります。それは,「全てのことは,はじめがあり,終わりが来る」ということ
です。つまり,元気に長く通院していた患者も,いずれは,在宅,介護施設,病院と様々ではありますが,
来院が途絶える時が確実に来るという現実です。であるならば,その日に備えて,担当者として,何をみて,
考え,行動しておくべきなのか,そのなすべき役割をみなさんとともに考察したいと思います。
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