平成20年9月 44 WTO・EPA情報の早わかり解説 第 回 ●日タイ経済連携協定(JTEPA)における農協間協力の取り組み● 日本とタイは伝統的に友好関係が続いていますが、2007年は日タイ修好120周年 を迎えるなか、11月に経済連携協定(JTEPA)が発効しました。JTEPAでは、物 品等の関税撤廃に加え、投資・サービス及び人の移動などに関する「協力」につ いて規定されています。JAグループでは、アジア諸国とのEPA交渉に際して、農 業分野について「品目ごとの事情の検証にもとづく例外措置の確保」及び「自由 化と協力とのバランス」を基本姿勢としてきました。タイとの間では、農業分野 の「協力」に向けた実践として、「タイ農協におけるコミュニティーリーダー育 成計画」がJICA(国際協力機構)プロジェクトとして2007年3月に始まっています。 JAグループ関係者は、プロジェクトの実施に当たって農林水産省の推薦により JICA専門家として赴任し、人的貢献を行っています。 タイは世界最大の米の輸出国で、昨今の国際米価格の上昇はタイに莫大な利益 をもたらしていますが、利益を享受しているのは主に精米業者や輸出業者などで 生産者は恩恵に浴していません。JAグループでは、JICAプロジェクトを通じて真 に農業者の生活が改善されるよう取り組みを進めています。 ︻ プ ロ ジ ェ ク ト の 概 念 図 ︼ 山 下 由 美 さ ︵ ん J A え ひ め 南 女 性 部 ︶ 商 品 ア ド バ イ ス を 行 う ︵ 元 J A い わ て 花 巻 職 員 ︶ 高 橋 良 子 さ ん ︵ 右 ︶ 、 テ ツ さ ん グ ル ー プ メ ン バ ー と と も に ︵ 左 ︶ ※全中ホームページ「WTO・EPA関係」内でもご覧になれます。アドレスはhttp://www.zenchu-ja.or.jp
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