NDS® Solution

S U C C E S S
S T O R Y
TM
NDS®とZE
Nworks
を組み合わせ
学生固有のデスクトップ環境を実現
京都学園大学
人文・社会科学系総合大学として知られる京都学
園大学では、情報教育の拡充を図るため、
NetWare5をプラットフォームに全学情報ネット
ワーク「KIND(KyotogakuenInformationNetwork
&Database)」を再構築。NDS(NovellDirectory
Services)と統合デスクトップ管理ツール
ZENworksを用い、約4000名に及ぶ全学生に固有の
デスクトップ環境を提供している。KINDの運用管
理を担う情報センターの山内邦彦氏と小林共平氏
にNDSとZENworksの導入効果などを聞いた。
コンピュータ演習室の講義風景
導入
経緯
学生が利用しやすいネットワーク
環境を目指してNetWare5を導入
京都学園大学では国際化、情報化が進展
する2
1世紀の人材育成に向け、情報教育を
積極的に推進している。例えば経営学部で
は、新しい経営の学問的知識と情報処理能
力を国際的視野で思考・実践できる経営人
の育成を目指し、情報化に対応するコンピ
ュータ・リテラシの習得など、コンピュー
タに関する知識や技術などの総合的なテク
ニックを基本から学習している。また、人
間文化学部文化コミュニケーション学科で
は、比較文化とメディア文化を融合させ、
マルチメディアを用いた日本文化の発信と
いう視点から、そのコンテンツや情報ツー
ルに関する総合的な知識を養うといった具
合だ。
こうした情報処理教育・研究の拠点とな
るのが、光風館の竣工(1996年2月)と同
時に開設された情報センターだ。情報セン
ターを中枢として全学情報ネットワーク
「KIND」を構築し、 インターネットをは
じめ、ネットワーク上のあらゆる情報を集
積。また、1999年3月に完成した悠心館は
KINDに接続され、マルチメディア時代に即
した情報教育を実施している。光風館と悠
心館を合わせて9つのパソコン実習室に約
300台の学生用端末を設置。講義の空き時
間に実習室を開放するなど、学生が利用し
やすいシステム環境を整えている。
このKINDのプラットフォームを担ってい
るのがNetWare 5だ。悠心館の竣工に合わ
せて、NetWare4.1Jからバージョンアップ
した。「学内のプロトコルをピュアIPにし
たかったことに加え、DNS/DHCPとNDSが統
京都学園大学
「世界的視野で主体的に考え行動する人材の育成」を建学
の精神に掲げ、1969年4月に創立。経済学部、経営学部、
法学部、人間文化学部、大学院、ビジネスサイエンス研究
所を擁する人文・社会科学系総合大学として知られる。日
本文化を継承しつつ、異文化と共生し、豊かな社会を築い
ていくために、情報発信能力や問題解決能力、さらに豊か
な人間性を備えた人材の育成を目指している。
NDSやZENworksの導入効果を話す情報セ
ンターの山内邦彦氏と小林共平氏(写真左)
合され、IPアドレス管理が容易になりま
す。これがNetWare5を導入した理由の
一つ」と小林氏は話す。
従来、端末毎にIPアドレスを設定。実
習室のほか、研究室の端末を加えると約
500台に上り、IPアドレス管理の負荷軽
減が課題になっていたからだ。
NetWare5ではDNS/DHCPをNDSに統合し、
IPアドレスの自動割り当てやダイナミッ
クDNSによるホスト名
の動的更新をサポート。IPアドレス、コ
ンフィグレーション、ネームサービスな
ど の 管 理 が 容 易 に 行 え 、 TCO( Total
CostofOwnership)の削減も可能だ。
また、山内氏は「NDSとZENworksを用
い、デスクトップ管理を効率化する狙い
も大きい」と話す。実習室の端末は約
4000人の学生と約170人の教職員が共用
するため、「端末毎に管理できる仕組み
が欠かせない」と考えていた。
NDSは組織、学部(部署)、ユーザ、
リソースなどネットワーク上の情報を階
層構造のデータベースに格納し、ネット
ワーク全体に配信する。管理者は、GUI
ベースのNetWareアドミニストレータを
用いてユーザのアクセス権の設定・変更
や、サーバやプリンタ、アプリケーショ
ンなどのリソースを集中管理することが
できる
NDS(Novell Directory Services)
®
S O L U T I O N S
NDS Solution
http://www.novell.co.jp
このNDSとZENworksを組み合わせ、高度
なデスクトップ管理が実現する。例えば、
NDSに登録されたユーザ(学生や教職員)
はどの端末を使用しても、ユーザ固有の
デスクトップ構成やアクセス権限を再現
できる。使用目的に応じてデスクトップ
の設定項目を制限したり、アイコンを表
示させないようにすることも可能だ。
ZENworks導入前は人手を介して各端末
毎にアプリケーションなどを設定。1つの
実習室あたり50台の端末を設定するのに
数日かかっていたという。「現在は
ZENworksとNDSを用いて端末の設定変更も
一元的に行えるため、管理の手間を大幅
に削減できる」と小林氏は話す。このほ
か、ZENworksにはソフトウェア配布やリ
モートメンテナンスなどの機能があり、
管理者は個々の端末に出向くことなく一
括管理できる利点がある。
活用
状況
学生は端末で資料を閲覧しながら講義を
受けられるため、理解を深めることがで
きる。フォルダ内の情報の更新・削除は
担当教員のみ行えるようNDSでアクセス
権を設定。学生は閲覧のみ許可される仕
組みだ。
このほか、レポート提出用フォルダ
を用意し、教員は研究室の端末から各
学生のレポートを取り出すことができ
る。このフォルダもアクセス権を設定
し、学生はレポートのファイル名は参照
できるが、中身は開けない。つまり、他
の学生のレポートを真似できない仕組み
にするなど、セキュリティ上の工夫を施
している。
そして、NDSとZENworksを組み合わせ
た集中管理とユーザ認証により、利用で
きるアプリケーションのセキュリティを
確保。例えば、学生用IDでログインした
ときには、学生用のデスクトップ環境が
表示され、管理者用IDでログインしたと
きは、管理ツールのアイコンが表示され
るといった具合だ。従来は端末毎に利用
できるアプリケーションを設定し、変更
時には一端セキュリティを解除してから
作業する必要があった。
この仕組みを使って教室毎に利用でき
るアプリケーションを制限している。例
えば、語学の講義で使われる英検ソフト
は、語学用の演習室の端末でのみログイ
ンできる。演習室はさまざまな講義で利
用され、課外時間には学生に開放してい
る。「使用目的に応じたデスクトップ環
境にすることができ、NDSとZENworksの
導入効果は大きい」(山内氏)という。
NDSとZENworksにより
目的に応じたデスクトップ環境を実現
情報センターではNDSを活用し、システ
ム運用の最適化を図っている。全学生に
割り当てられたホームディレクトリもそ
の一例だ。NetWareサーバに学生毎の個人
領域を設け、ワープロソフトや表計ソフ
トで作成したレポートなどを保存。メー
ルボックスを兼ね、学生はフロッピディ
スクを持ち歩くことなく、作成データの
更新やメールの閲覧が行える。
また、講義毎にフォルダを用意。経済
の講義の場合、教員がその講義で使う経
済指標などの資料をフォルダに入れてお
く。
京都学園大学
ネットワーク構成図
学外より電話線を利用して接続
(@niftyアクセスポイント利用)
楓風館
1000BASE-LX
1000LX
学外より電話回線を 京都大学NCA5 @nifty専用線192KB
専用回線1.5MB (本学専用wwwサーバー、mailサーバー)
利用して接続
光風館
popnet
DNS,Mail WebProxy Proxy IP
:11
∼18
TA DSU
TA DSU
gate
gate
DHCP
学志館
白雲ホール
明光館
1000BASE-LX
図書館
Firewall
DNS,Mail,NIS,Proxy 内部用WWW ネットワーク監視
徳志館
1000BASE-LX
京都文化短期大学
1000BASE-LX
ファイルサーバーファイルサーバー NWSV01
NWSV03
NTSV01
NWSV02
ファイルサーバーファイルサーバーファイルサーバーデータベースサーバー
情報センター
大学院生室
K11,K13教室
K12,K14教室
K15,K16教室
悠心館
ファイルサーバー ファイルサーバー
体育館
NetWar
サーバが設置された光風館
e
1
階のサーバ室
今後の
展開
シングル・サイン・オンに向け
NDSで複数のユーザIDを一括管理
情報センターでは、UNIXマシンで運用
するWWWサーバやプロキシサーバなどを
NDSで管理する一方、メールサーバの運用
管理はKINDの構築を担った富士通に委託
している。 そして「夏休みなどの休暇中
にもメールシステムを安定的に運用する必
要がある」(小林氏)ためだ。「サークル
活動の連絡や就職活動の資料請求など、今
や学生生活にネットワークは欠かせない」
(山内氏)として、学生の自宅や下宿から
「@nifty」のアクセスポイントを経由し
てメールの受発信やWebアクセスが行える
環境を整えている。
こうしたネットワーク利用の活発化に伴
い、NetWareやメールなど複数のユーザID
を統合することが今後の課題だという。
「新バージョンのNDSCorporateEditionで
ユーザ登録を一括管理することにより、名実
ともにシングル・サイン・オンが可能にな
る」と小林氏は見ている。
最後にNetWare5の評価
を尋ねてみた。「安定し
ていますね。NetWareにロ
グインしないと端末が使
えないため、ネットワー
クがダウンすれば講義は
おろか、レポート作成や
メールの送受信もできま
せん。安定性、信頼性は
重要なポイントになる」
と山内氏は評価する。京
都学園大学にとって、
NetWare 5は高度な情報
教育のプラットフォーム
のみならず、快適なキャ
ンパスライフを送る「ラ
イフライン」といえそう
だ。
Novell、NetWareおよびNDSは、米国Novell,Inc.の登録商標です。NDSは、Nove
l
lDirectoryServicesの略称です。NovellDirectoryServicesおよびZENworksは、
米国Novell,Inc.の商標です。その他記載された社名および製品名は、一般に各社の商標または登録商標です。Copyright©2000Novell,Inc.,NovellJapan,Ltd. Allrightreserved.
NOVELL WWW SERVER
NOVELL INFORMATION CENTER
468-000503-001
ノベルの最新情報をW
WW
サーバで提供しています。
URL http://www.novell.co.jp
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