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第5回 九州経済における経営実態調査アンケート
〜持続的な成⻑に向け、ビジネスモデルを戦略的に⾰新しよう〜
平成27年8⽉17⽇
九州本部
⽬次
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Ⅰ.アンケート概要
Ⅱ.分析結果のまとめ
Ⅲ.アンケート結果の詳細
1.⾃社の業績傾向
2.九州における⾃社業界の景況感
3.⾃社に対するアベノミクスの影響
4.政府の重点政策(地⽅創⽣に期待すること)
5.2020年東京オリンピックの影響
6.成⻑を阻害する要因・リスク
7.新規事業開発に対する取り組み状況
8.⾃社の競争⼒を⾼める取り組み状況
9.中期経営計画の策定状況
Ⅳ.タナベ経営からの提⾔
1
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Ⅰ.アンケートの概要
2
1.アンケート概要
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プロフィール
1.対象企業:九州に本社をもつ中堅・中⼩企業
2.調査期間:7⽉23⽇〜8⽉17⽇
3.回収媒体:FAX、Webサイト
4.回答企業数:101社
創業
10年未満
10年〜29年
30年〜49年
50年〜79年
80年〜99年
100年以上
未記⼊
年商
10億円未満
10億円〜29億円
30億円〜49億円
50億円〜99億円
100億円〜299億円
300億円〜499億円
500億円〜999億円
1000億円以上
未記⼊
社数
3
10
31
36
7
12
2
構成⽐
3.0%
10.1%
31.3%
36.4%
7.1%
12.1%
2.0%
社数
構成⽐
8
37
14
18
18
2
2
0
2
7.9%
36.6%
13.9%
17.8%
17.8%
2.0%
2.0%
0.0%
2.0%
業種
製造業
住宅・建設業
卸売業
⼩売業
サービス業
IT・情報
その他
未記⼊
社員数
社数
31
18
24
10
7
2
9
0
社数
構成⽐
30.7%
17.8%
23.8%
9.9%
6.9%
2.0%
8.9%
0.0%
構成⽐
30名未満
14
13.9%
30名〜49名
10
9.9%
50名〜99名
25
24.8%
100名〜299名
30
29.7%
300名〜499名
8
7.9%
500名〜999名
6
5.9%
1000名以上
未記⼊
1
7
1.0%
6.9%
3
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Ⅱ.分析結果のまとめ
4
Ⅱ.分析まとめ
●アンケート項⽬●
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業界の景況感
好調を維持している川上業種を中⼼に、
悲観的な景況感が強まる
アベノミクス
消費増税後の購買⼒低下など、
マイナス影響の懸念強まる
地⽅創⽣
川上業種は「しごとの創⽣」に、
川下業種は「まちの創⽣」に期待
東京オリンピック
東京オリンピックの業績影響は限定的。
地場産業にはむしろマイナス
成⻑阻害要因
構造的な⼈⼿不⾜と需要減少に直⾯している
新事業開発
新規事業への取り組み姿勢が
企業成⻑を左右している
⾃社の競争⼒向上
既存事業の強化が⼤半を占め、
新たな価値創造への取り組みは限定的
中期経営計画
戦略的な中期経営計画の有無が
成⻑格差に繋がっている
●提⾔
持続的な成⻑に向け、
ビジネスモデルを戦略的に⾰新しよう
消費税増税の影響で、
⼩売・サービス業中⼼に減収傾向が顕著
環境変化には悲観的で、
既存モデルに固執する向きが強い
業績傾向
●現状
5
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Ⅲ.アンケート結果の詳細
6
1.業績傾向
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消費税増税の影響で、⼩売・サービス業中⼼に減収傾向が顕著
①2014年と2015年を⽐較した場合、増収増益は50%→40%(▲10ポイント)、
減収減益は5%→18%(+13ポイント)と上げ潮基調に陰りが⾒える
②業種別では製造業、住宅・建設・卸売業は⽐較的好調をキープしいてるが、⼩売・サー
ビス業が苦戦を強いられており、消費税増税が⼤きく影響していると考えられる
●今回分
2013年実施分
2014年実施分
2015年実施分
横這い
21%
増収増益
39%
減収減益
11%
減収増益
18%
増収減益
11%
7
1.業績傾向
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●今回分
2013年実施分
0%
20%
40%
60%
80%
2015年実施分
100%
製造業
住宅・建設業
卸売業
小売業
サービス業
IT・情報
増収増益
増収減益
減収増益
減収減益
横這い
その他
2014年実施分
●全業種において、
増収増益企業が⼀定
の割合存在する
●⼩売業、サービス
業、IT・情報につい
て、増収増益企業の
割合が少ない
8
2.九州における⾃社業界の景況感
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好調を維持している川上業種を中⼼に、悲観的な景況感が強まる
①2014年と2015年を⽐較した場合、上昇傾向は42%→38%(▲4ポイント)、
下降傾向は19%→36%(+17ポイント)と⾃業界について悲観的な評価が増加
②業種別にみた場合、増収増益と回答した業種(製造、住宅・建設、卸売)が中⼼に
下降傾向であると回答
2013年実施分
●今回分
2014年実施分
2015年実施分
9
2.九州における⾃社業界の景況感
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●今回分
2013年実施分
2015年実施分
2014年実施分
●増収増益(結果)
と回答した企業の多
い、製造業、住宅・
建設業、卸売業につ
いて、景況感(現
在)については悲観
的な意⾒が多い
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3.⾃社に対するアベノミクスの影響
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消費増税後の購買⼒低下など、マイナス影響の懸念強まる
①「増税後の購買低下」の回答が最も多く、「設備投資」の増加を上回った
②「物価の上昇」「輸⼊価格の上昇」といったコストアップの影響を受けている企業が増加
②新マーケット創造・構造転換に繋がる「アジア」「医療・介護ビジネス」 の評価が低い中、
「建設・⼟⽊関連」の向上といったスポット需要も縮⼩傾向
2014年実施分
●今回分
2015年実施分
11
3.⾃社に対するアベノミクスの影響
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2014年実施分
●今回分
2015年実施分
12
4.地⽅創⽣に期待すること
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川上業種は「しごとの創⽣」に、川下業種は「まちの創⽣」に期待
①期待が⾼いのは、「しごとの創⽣(54社)」、「まちの創⽣(38社)」と続く
②期待している点で低かったテーマは「若い世代の結婚・出産・⼦育て」
③業種別で⾒ると、製造・住宅建設・卸は「しごとの創⽣」に期待している企業が多く、
⼀⽅、⼩売、サービス、IT・情報は「まちの創⽣」に期待している企業が多い
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5.2020年東京オリンピックの影響
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東京オリンピックの業績影響は限定的。地場産業にはむしろマイナス
①東京オリンピックの影響について、「特段、影響が無い」と回答した企業が最も多かった
②プラスであると30%が回答した⼀⽅、マイナスと20%が回答している
③業種別にみると、プラスと回答した企業が多いのは「サービス」「IT・情報」「製造」。
⼀⽅、マイナスと回答した企業が多いのは「住宅・建設(約52%)」
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6.成⻑を阻害する要因・リスク
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構造的な⼈⼿不⾜と需要減少に直⾯している
①⾃社の成⻑を阻害する要因に、「採⽤難・⼈材不⾜」を56社(50%超)が回答。また、
「幹部⼈材の⾼齢化」を29社(約30%)が回答。⼈材不⾜が成⻑鈍化の要因となっている
②将来、同時に進⾏する「⼈⼝減少・⾼齢化による需要減」「オリンピック以後の景気低迷」
に対して、危機感を感じている企業が多数存在する
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7.新規事業開発に対する取り組み状況
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新規事業への取り組み姿勢が業績を左右している
①新事業開発に取り組んでいる企業は54%の半数以上を占める。
ただし、新規事業で⼀定の成果を収めていると回答した企業は昨年より減少し、
今後取り組みたいと、依然着⼿できていない企業が33%存在している
③業績別にみた場合、増収増益企業の約6割が新事業に取り組んでおり、
減収減益企業の約6割が新事業に取り組んでいない
2013年実施分
2014年実施分
●今回分
2015年実施分
16
7.新規事業開発に対する取り組み状況
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2014年実施分
●新規事業に取り組
んでいる企業の⽅が
業績は好調。また、
横ばいを維持
●今回分
2015年実施分
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8.⾃社の競争⼒を⾼める取り組み状況
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既存事業の強化が⼤半を占め、新たな価値創造への取り組みは限定的
①既存事業強化に次いで多いのは「ブランディング活動(27社)」「M&Aの推進(20社)」
②減収増益の企業が打っている⼿は、ほぼ既存事業の育成・強化のみである
③業績別にみた場合、M&Aを積極的に推進しているのは、業績が「横ばい」「減収減益」。
単独での成⻑に限界を感じている企業が積極的に推進していると想定される
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9.中期経営計画の策定状況
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戦略的な中期経営計画の有無が成⻑格差に繋がっている
①中計を「戦略に基づいて策定している」と約半数の企業が回答している
②増収増益の企業の60%超が中計を戦略に基づいて策定していると回答している。
⼀⽅で、減収減益の企業の約40%が中計を策定していない。
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Ⅳ.タナベ経営からの提言
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1.分析まとめ
●アンケート項⽬●
LOGO
業界の景況感
好調を維持している川上業種を中⼼に、
悲観的な景況感が強まる
アベノミクス
消費増税後の購買⼒低下など、
マイナス影響の懸念強まる
地⽅創⽣
川上業種は「しごとの創⽣」に、
川下業種は「まちの創⽣」に期待
東京オリンピック
東京オリンピックの業績影響は限定的。
地場産業にはむしろマイナス
成⻑阻害要因
構造的な⼈⼿不⾜と需要減少に直⾯している
新事業開発
新規事業への取り組み姿勢が
企業成⻑を左右している
⾃社の競争⼒向上
既存事業の強化が⼤半を占め、
新たな価値創造への取り組みは限定的
中期経営計画
戦略的な中期経営計画の有無が
成⻑格差に繋がっている
●提⾔
持続的な成⻑に向け、
ビジネスモデルを戦略的に⾰新しよう
消費税増税の影響で、
⼩売・サービス業中⼼に減収傾向が顕著
環境変化には悲観的で、
既存モデルに固執する向きが強い
業績傾向
●現状
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2.分析結果から、現下の経営環境を整理
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国策・社会動向
アベノミクスはマイナス
影響の懸念強まる
東京オリンピックの
効果は限定的
アベノミクスへの
期待は限定的
人口減少・高齢化に
よる消費の減退
オリンピック以後の
景気の低迷
構造的なマーケット縮小
の危機感を払拭できない
供給動向
人手不足が常態化
幹部の高齢化が
成長を阻害
マンパワー不足が
成長の阻害要因に
環境変化には悲観的で、
既存モデルに固執する向きが強い
消費動向
企業の成長戦略
既存事業の強化頼み
戦略的な打ち手が
企業成長に繋がる
新たな戦略の有無が
成長格差に繋がっている
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3.持続的な成⻑に向け、ビジネスモデルを戦略的に⾰新しよう
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・企業の『社会的役割・存在価値』を明⽂化したものが
『使命=ミッション』
変化して成⻑する企業とは、ミッションが明確であり、ミッションに忠実な企業が持続的成⻑を実現
・事業とは
世の中の課題解決業(ソリューション)
顕在的課題
潜在的課題
先にある課題
未来に確実に起こる
顕在的課題
今後起こりうる
潜在的課題
⾃社の顧客や
商品の先にある課題
・今、企業に求められていること
「ミッション」の推進・実現を⽬的として経営資源を配分し、
「ソリューション」としての製品・サービスを展開し、
拡⼤する課題マーケットを解決すること
⾃社の使命に基づいた戦略・事業を展開することで、⼒強い経営を実現!
(ミッションロイヤリティ戦略)
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