ES細胞の分配の現状（国内外）と課題

ES細胞の分配の現状（国内外）と課題
資料９０－１－２
理化学研究所バイオリソースセンター細胞材料開発室
中村幸夫
2015年9月2日（水）10:00-12:00
文部科学省
寄託状況
平成20年4月1日：分配機関としての大臣確認を受ける
平成20年6月12日：KhES-1, KhES-2, KhES-3
京都大学再生医科学研究所樹立株
平成22年3月24日：KhES-4, KhES-5
京都大学再生医科学研究所樹立株
平成23年9月30日：SEES1, SEES2, SEES3
国立成育医療研究センター研究所樹立株
平成27年8月4日：1V-90597-4A,1V-90597-2B,1V-90930-1A, 1V90930-3B,1V-91688-4A,1V-91688-2B,1V-90551-6A,1V-90551-1B
(国立成育医療研究センター研究所樹立株のSEES3に由来する加工
細胞株８株)
慶応大学
寄託手続き中：SEES4, SEES5, SEES6, SEES7
国立成育医療研究センター研究所樹立株
分配状況
平成22年10月5日：KhES-1, KhES-2, KhES-3
先端医療振興財団先端医療センター
平成23年1月18日：KhES-1, KhES-2, KhES-3
千葉大学
平成25年7月9日：KhES-1, KhES-2, KhES-3
塩野義製薬
平成25年9月3日：KhES-1
理化学研究所
平成26年2月18日：KhES-1, KhES-2, KhES-3, KhES-4, KhES-5
千葉大学
平成26年2月18日：KhES-1, KhES-2, KhES-3, KhES-4, KhES-5
広島大学
加工細胞の国内分配
（ヒトＥＳ細胞の分配等）
第二十三条使用機関は、ヒトＥＳ細胞の分配又は譲渡をして
はならない。ただし、使用機関において遺伝子の導入その他の
方法により加工されたヒトＥＳ細胞を当該使用機関が分配又は
譲渡する場合及び第七条に規定する場合については、この限
りでない。
第七条（臨床利用機関に対する分配の要件）
加工細胞の海外分配
（海外使用機関に対する分配の手続）
第二十条分配責任者は、海外使用機関にヒトＥＳ細胞の分配をす
るに当たっては、あらかじめ、海外分配計画書を作成し、海外分配
計画の実施について当該分配機関の長の了承を求めるものとする。
加工細胞の海外分配の検討事項
●樹立ES細胞株の分配方法
（１）樹立機関自身が分配する
（２）分配機関に寄託し、分配機関が分配する
◎国内分配も海外分配も、（１）と（２）が可能
●加工ES細胞株の分配方法
（１）作製機関自身が分配する
（２）分配機関に寄託し、分配機関が分配する
◎国内分配は（１）も（２）も可能
◎海外分配は（２）のみ可能
需要が大きい細胞株であれば、分配機関で大量培養を実施すること
が適切と思われるが、そうでない場合には、国内分配は可能である
のと同様に、加工細胞株作製機関自身が分配できる仕組みを検討
する事が必要と思われる。

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