5.防火(1) 【Ⅲ法規:過去問20年の類似項目別による出題問題一覧表】

5.防火(1) 【Ⅲ法規:過去問20年の類似項目別による出題問題一覧表】
平成8年度 問題5
平成8年度 問題10
平成9年度 問題5
平成10年度 問題5
平成11年度 問題5
防火区画等に関する次の記述のうち、建築基準法上、誤っているものはどれか。
地下1階、地上12階建の建築物で、下表の階における柱及びはりが、耐火構造とし
て、通常の火災時の加熱に耐えなければならない時間の組合せとして、建築基準法
上、正しいものは、次のうちどれか。
防火区画等に関する次の記述のうち、建築基準法上、誤っているものはどれか。
防火区画に関する次の記述のうち、建築基準法上、誤っているものはどれか。
防火区画等に関する次の記述のうち、建築基準法上、誤っているものはどれか。
1
百貨店の売場で、窓その他の開口部で採光に有効な部分の面積の合計が、売場の
床面積の1/20未満の場合には、売場を区画する主要構造部を耐火構造とし、又は不
燃材料で造らなければならない。
2
建築物の11階以上の部分で、当該部分の壁及び天井の室内に面する部分の仕上げ
及び下地を不燃材料で造ったものは、原則として、床面積の合計500㎡以内ごとに耐
火構造の床若しくは壁又は特定防火設備で区画すれば足りる。
1
主要構造部を耐火構造又は準耐火構造とし、かつ、地階又は3階以上の階に居室を
有する建築物においては、階段の部分、ダクトスペースの部分等のたて穴部分とその
他の部分との防火区画に用いる防火戸は、特定防火設備としなければならない。
1
20階建事務所の11階以上の部分において、当該部分の壁及び天井の室内に面する
部分の仕上げ及び下地を不燃材料又は準不燃材料とし、かつ、耐火構造の床若しく
は壁又は防火設備で区画する場合、床面積による防火区画については、原則とし
て、床面積の合計200㎡以内ごとに区画すれば足りる。
1
共同住宅の13階の部分で、当該階の床面積が400㎡のものは、原則として、床面積の
合計100㎡以内ごとに防火区画をしなければならない。
2
共同住宅の11階以上の部分で、当該部分の壁(床面からの高さ1.2m以下の部分を
除く。)及び天井の室内に面する部分(回り縁、窓台その他これらに類する部分を除
く。)の仕上げ及び下地を準不燃材料とする場合は、原則として、床面積の合計200
㎡以内ごとに耐火構造の床若しくは壁又は特定防火設備で区画すれば足りる。
2
準防火地域内にある2階建延べ面積1,500㎡の準耐火建築物とした病院において、
床面積の合計500㎡以内ごとに耐火構造の床若しくは壁又は特定防火設備で区画
する場合、防火上主要な間仕切壁の構造については、原則として、防火構造とすれ
ば足りる。
2
2階に床面積600㎡の展示場を有する高層事務所においては、当該展示場部分とそ
の他の部分とを防火区画しなければならない。
3
1階及び2階にそれぞれ床面積500㎡以上の物品販売業を営む店舗を有する高層共
同住宅においては、当該店舗部分と共同住宅部分とを防火区画しなければならな
い。
3
3階以上の階に事務室を有する耐火建築物とした事務所の場合、その階段の部分、
ダクトスペースの部分等のたて穴部分とその他の部分(直接外気に開放されている廊
下等の部分を除く。)については、原則として、準耐火構造の床若しくは壁又は乙種
防火戸で区画すれば足りる。
3
百貨店の売場で、窓その他の開口部で採光に有効な部分の面積の合計が、当該売
場の床面積の1/20未満の場合には、その売場を区画する主要構造部を耐火構造と
し、又は不燃材料で造らなければならない。
4
建築物の所定の面積以内ごとに区画するための防火区画に用いる特定防火設備の
うち、常時閉鎖式防火戸でないものは、随時閉鎖することができ、かつ、火災により煙
が発生した場合又は火災により温度が急激に上昇した場合のいずれかの場合に、自
動的に閉鎖する構造としなければならない。
4
防火区画である準耐火構造の床又は壁に接する外壁については、原則として、当該
外壁のうちこれらに接する部分を含み幅90cm以上の部分を準耐火構造とすれば足り
る。
4
防火区画に用いる特定防火設備は、面積が3㎡以内の常時閉鎖状態を維持する防
火戸で、直接手で開くことができ、かつ、自動的に閉鎖するものとすることができる。
5
延べ面積が1,000㎡を超える木造の事務所は、原則として、防火上有効な構造の防
火壁によって床面積の合計1,000㎡以内ごとに有効に区画しなければならない。
5
防火地域及び準防火地域以外の区域内にある地上3階延べ面積2,000㎡の準耐火
建築物とした共同住宅(各階とも共同住宅に使用)の場合、床面積による防火区画に
ついては、原則として、床面積の合計1,000㎡以内ごとに準耐火構造の床若しくは壁
又は防火設備で区画すれば足りる。
5
延べ面積3,500㎡の平家建の物品販売業を営む店舗で、全館に自動式のスプリンク
ラー設備を設けたものは、防火区画をする必要はない。
解答 (正解肢2)
解答 (正解肢1)
解答 (正解肢5)
1
○ 令112条6項
11階以上の建築物は、内装仕上げ及び下地を不燃材料又は準不燃材料とし、かつ
耐火構造の床、壁又は特定防火設備で区画し、200㎡以内ごとに区画すれば足りる。
1
○ 令112条5項
11階以上の建築物は、100㎡以内ごとに防火区画をしなければならない。
地上12階
地上2階
地下1階
1.
1時間
1時間
3時間
2.
1時間
2時間
2時間
3.
2時間
1時間
2時間
4.
2時間
2時間
1時間
5.
2時間
3時間
1時間
3
3階以上の階に事務室を有する耐火建築物である事務所において、その階段の部
分、ダクトスペースの部分等のたて穴部分とその他の部分との防火区画に用いる防火
戸は、特定防火設備又は防火設備としなければならない。
4
1階及び2階にそれぞれ床面積500㎡の物品販売業を営む店舗を有する高層共同住
宅においては、当該店舗部分と共同住宅部分とを耐火構造若しくは所定の準耐火構
造の床若しくは壁又は特定防火設備で区画しなければならない。
5
準耐火建築物で、延べ面積が1,500㎡を超えるものは、用途、延べ面積等にかかわら
ず、原則として、床面積の合計1,500以内ごとに耐火構造若しくは所定の準耐火構造
の床若しくは壁又は特定防火設備で区画しなければならない。
1
○ 令111条
百貨店の売場は、窓等の開口面積が1/20未満の場合、売場を区画する主要構造部
を耐火構造とし、又は不燃材料で造らなければならない。
1
× 令107条
該当しない。
1
× 令112条9項
準耐火構造以上とした階段部分等のたて穴とその他との防火区画に用いる防火戸
は、防火設備としなければならない(特定防火設備でなくてもよい)。
2
○ 令112条7項
11階以上の内装仕上げ及び下地を不燃材料で造ったものは、500㎡以内ごとに耐火
構造の床若しくは壁又は特定防火設備で区画すれば足りる。
2
○ 令107条
令107条の表より、地上12階が1時間、地上2階が2時間、地下1階が2時間となる。
2
○ 令112条6項
11階以上の建築物は、内装仕上げ及び下地を準不燃材料とする場合、200㎡以内ご
とに耐火構造の床、壁又は特定防火設備で区画すれば足りる。
2
○ 令112条2項
準防火地域内の2階建1,500㎡の準耐火建築物とした病院は、500㎡以内ごとに耐火
構造の床、壁又は特定防火設備で区画し、防火上主要な間仕切壁は防火構造とす
る。
2
○ 令112条13項
2階に500㎡以上の展示場がある高層事務所は、展示場とその他の部分とを防火区
画しなければならない。
3
○ 令112条9項
3階以上の耐火建築物である事務所は、階段等のたて穴部分とその他の部分との防
火区画に用いる防火戸は、特定防火設備又は防火設備としなければならない。
3
× 令107条
該当しない。
3
○ 令112条13項
1階及び2階に各500㎡以上の物品販売業の店舗を有する高層共同住宅は、店舗と
共同住宅とを防火区画しなければならない。
3
○ 令112条9項
耐火建築物とした3階以上の事務所は、階段部分等のたて穴とその他とを準耐火構
造の床、壁又は防火設備で区画すれば足りる。
3
○ 令111条
百貨店の売場で、窓等の開口採光が床面積の1/20未満(無窓居室)の場合は、区画
する主要構造部を耐火構造とし、又は不燃材料で造らなければならない。
4
○ 令112条13項
1階と2階が各500㎡の物品販売業の店舗を有する高層共同住宅は、店舗と共同住
宅とを準耐火構造等の床、壁又は特定防火設備で区画しなければならない。
4
× 令107条
該当しない。
4
○ 令112条14項
常時閉鎖式防火戸でない特定防火設備は、随時閉鎖とし、かつ火災で煙が発生した
場合又は温度が急激に上昇した場合、自動的に閉鎖する構造としなければならな
い。
4
○ 令112条10項
防火区画である準耐火構造の床又は壁に接する外壁は、幅90cm以上の部分を準耐
火構造とすれば足りる。
4
○ 令112条14項
特定防火設備は、常時閉鎖状態の防火戸で、直接手で開くことができ、かつ自動的
に閉鎖するものとすることができる。
5
× 令112条1項
1,500㎡を超えるものは、用途、延べ面積等に関係して、耐火構造等の床若しくは壁
又は防火設備等で区画しなければならない。
5
× 令107条
該当しない。
5
○ 法26条
1,000㎡を超える建築物は、防火壁によって1,000㎡以内ごとに区画しなければならな
い。
5
× 令112条3項
2,000㎡の準耐火建築物とした共同住宅の防火区画は、1,000㎡以内ごとに準耐火構
造の床、壁又は特定防火設備で区画しなければならない。
5
× 令112条1項
平家建3,500㎡の物品販売業の店舗で自動式のスプリンクラー設備を設けたものは、
1/2面積(1,750㎡)となるが、1,500㎡を超えるので防火区画が必要である。
解答 (正解肢5)
平成12年度 問題5
平成13年度 問題5
防火区画等に関する次の記述のうち、建築基準法上、正しいものはどれか。
1
2
準防火地域内における延べ面積1,400㎡の準耐火建築物の事務所は、防火区画しな
くてもよい。
防火区画に用いる甲種防火戸は、火災により煙が発生した場合に、自動的に閉鎖す
る構造としなければならない。
防火区画等に関する次の記述のうち、建築基準法上、誤っているものはどれか。
1
2
1階及び2階にそれぞれ床面積600㎡の展示場を有し、3階以上の部分を事務所とす
る建築物(主要構造部が準耐火構造であるもの)において、当該展示場部分と事務
所部分とは、当該建築物が全館避難安全性能を有するものであることについて国土
交通大臣の認定を受けた場合、防火区画しなくてもよい。
1
準防火地域内の準耐火建築物である延べ面積1,200㎡の地上2階建の体育館で、天
井及び壁の室内に面する部分の仕上げを準不燃材料でしたものは、防火区画しなく
てもよい。
2
解答 (正解肢5)
平成13年度 問題6
平成14年度 問題5
平成14年度 問題8
防火・避難に関する次の記述のうち、建築基準法上、正しいものはどれか。
建築物を耐火建築物とするときに、耐火性能検証法により建築物の主要構造部の性
能について所定の基準に適合することが確かめられた場合、建築基準法上、ア~エ
の建築物の部分のうち、耐火構造とする必要がないものすべてを掲げた組合せは、
次のうちどれか。ただし、避難上の安全の検証は行われていないものとする。
防火区画等に関する次の記述のうち、建築基準法上、誤っているものはどれか。ただ
し、主要構造部については、耐火建築物の主要構造部に関する技術的基準に適合
していないものとし、避難上の安全の検証は行われていないものとする。また、自動式
のスプリンクラー設備等は設けられていないものとする。
耐火建築物として、外壁の開口部で延焼のおそれのある部分い設ける防火設備に必
要とされる遮炎性能は、通常の火災による火熱が加えられた場合に、加熱開始後15
分間当該加熱面以外の面に火炎を出さないものであることである。
1
建築物が開口部のない耐火構造の床又は壁で区画されている場合においては、そ
の区画された部分は、排煙設備の規定の適用については、それぞれ別の建築物とみ
なす。
2
学校の防火上主要な間仕切壁を換気の設備の風道が貫通する場合においては、当
該風道の当該間仕切壁を貫通する部分又はこれに近接する部分に、一定の性能を
有する特定防火設備を設けなければならない。
3
15階建の事務所(主要構造部を耐火構造としたもの)の15階の部分で、壁及び天井
の室内に面する部分の仕上げを不燃材料でし、かつ、その下地を不燃材料で造った
ものは、一定の場合を除き、床面積500㎡以内ごとに耐火構造の床若しくは壁又は特
定防火設備で区画しなければならない。
4
共同住宅の住戸のうち階数が2で、かつ、床面積の合計が150㎡であるものにおける
階段の部分とその他の部分とは防火区画しなくてもよい。
5
準防火地域内において、延べ面積800㎡の2階建の事務所の一部に床面積の合計
が300㎡の自動車車庫を設ける場合、事務所の部分と自動車車庫の部分とを所定の
基準に適合する準耐火構造の床若しくは壁又は特定防火設備で区画しなければな
らない。
ア 4階建の病院の1階の柱
イ 屋内に設ける避難階段の階段室を囲む壁
耐火性能検証法により耐火建築物の主要構造部の耐火に関する性能を検証した場
合であっても、所定の基準に適合するものとして国土交通大臣の認定を受けなけれ
ばならない。
ウ 非常用エレベーターの昇降路を囲む壁
エ 地区計画の区域内の自動車のみの交通の用に供する
道路の上空に設ける建築物と道路とを区画する壁
3
耐火建築物の延べ面積200㎡の地上3階建の一戸建ての住宅においては、吹抜きと
なっている部分、階段の部分、昇降機の昇降路の部分とその他の部分とを防火区画
しなくてもよい。
4
老人福祉施設の用途に供する建築物の当該用途に供する部分については、その防
火上主要な間仕切壁を耐火構造とし、小屋裏又は天井裏に達せしめなければならな
い。
3
マーケットの売場で、窓その他の開口部で採光に有効な部分の面積の合計が床面積
の1/20未満のものにあっては、その売場を区画する主要構造部を耐火構造とし、又
は不燃材料で造らなければならない。
4
延べ面積300㎡の地上3階建の一戸建て住宅(主要構造部が準耐火構造であるも
の)の昇降機の昇降路の部分とその他の部分とは、当該建築物が全館避難安全性能
を有するものであることについて全館避難安全検証法により確かめられた場合、防火
区画しなくてもよい。
3
地上10階建の建築物の3階のはりに必要とされる耐火性能は、通常の火災による火
熱が1時間加えられた場合に、構造耐力上支障のある変更等の損傷を生じないもの
であることである。
4
主要構造部が不燃材料で造られた建築物で、当該建築物が全館避難安全性能を有
するものであることについて、全館避難安全検証法により確かめられたものについて
は、非常用の照明装置の設置に関する規定は、適用されない。
5
不燃材料として、建築物の外部の仕上げに用いる建築材料に必要とされる不燃性能
は、通常の火災による火熱が加えられた場合に、加熱開始後20分間、燃焼しないも
のであることであり、かつ、防火上有害な変形等の損傷を生じないものであることであ
る。
1. ア、イ、ウ
2. ア、イ、エ
4. イ、ウ、エ
5. ア、イ、ウ、エ
5
防火区画に用いる特定防火設備は、常時閉鎖又は作動をした状態にあるものとしな
ければならない。
解答 (正解肢3)
解答 (正解肢5)
解答 (正解肢5)
解答 (正解肢1)
解答 (正解肢2)
1
× 令112条2項
準防火地域内の建築物は、500㎡又は1,000㎡以内に防火区画しなければならない。
1
○ 令129条の2の2
全館避難安全性能について国土交通大臣の認定を受けた場合は、異種用途区画を
しなくてもよい。
1
× 令109条の2
防火設備の遮炎性能は、加熱開始後20分間当該加熱面以外の面に火炎を出さない
ものである。
1
○ 令108条の3
アは、耐火性能検証法により性能が確認されれば耐火構造としなくてもよい。
イとウは、耐火性能関係規定なので、耐火構造としなくてもよい。
1
○ 令126条の2
開口部のない耐火構造の床又は壁で区画されている部分は、排煙設備の規定の適
用について、それぞれ別の建築物とみなす。
2
× 令112条14項
特定防火設備は、火災により煙が発生した場合、自動的に閉鎖又は常時閉鎖式防
火戸としなければならない(どちらかでよい)。
2
○ 令112条2項
体育館で内装仕上げを準不燃材料でしたものは、防火区画しなくてもよい。
2
× 令108条の3
耐火建築物の耐火性能は、耐火性能検証法か、又は国土交通大臣の認定のどちら
かでよい。
2
× 令108条の3
エは、耐火性能関係規定ではないので、耐火構造としなければならない。
2
× 令114条
学校の防火上主要な間仕切壁を風道が貫通する場合、その貫通部分又は近接部分
に、防火設備を設けなければならない(特定防火設備は不要)。
3
○ 令112条9項
耐火建築物の200㎡以下の3階建の一戸建て住宅は、吹抜き部分を防火区画としなく
てもよい。
3
○ 令111条
マーケットの売場で窓等の開口採光が床面積の1/20未満(無窓居室)では、区画す
る主要構造部を耐火構造とし、又は不燃材料で造らなければならない。
3
× 令107条
地上10階建の3階のはりの耐火性能は、火熱が2時間加えられた場合、構造耐力上
支障のある変更等の損傷を生じないものであることである。
3
× 令108条の3
エは、耐火性能関係規定ではないので、耐火構造としなければならない。
3
○ 令112条7項
11階以上の事務所は、内装仕上げ及び下地を不燃材料で造ったものは、500㎡以内
ごとに耐火構造の床、壁又は特定防火設備で区画しなければならない。
4
× 令114条
老人福祉施設の防火上主要な間仕切壁は、耐火構造、準耐火構造又は防火構造で
よい。
4
○ 令129条の2の2
全館避難安全検証法により確かめられた場合は、竪穴区画は適用されないので、防
火区画しなくてもよい。
4
× 令129条の2の2
非常用の照明装置の規定は、全館避難安全検証法が適用されないので、除外でき
ない。
4
× 令108条の3
エは、耐火性能関係規定ではないので、耐火構造としなければならない。
4
○ 令112条9項
階数が3以下で、かつ200㎡以内の共同住宅は、階段とその他の部分とを防火区画し
なくてもよい。
5
× 令112条4項
準耐火建築物の体育館で内装仕上げを準不燃材料とした場合は、防火区画の規定
が適用されない。
5
× 令112条14項
特定防火設備は、常時閉鎖又は作動をした状態にあるもの、又は随時閉鎖若しくは
作動できるものとしなければならない。
5
○ 令108条の2
不燃材料としての不燃性能は、加熱開始後20分間、燃焼しないものであることであり、
かつ、防火上有害な変形等の損傷を生じないものであることである。
5
× 令108条の3
エは、耐火性能関係規定ではないので、耐火構造としなければならない。
5
○ 令112条13項
事務所の一部に150㎡以上の自動車車庫を設ける場合、事務所と自動車車庫とを準
耐火構造の床、壁又は特定防火設備で区画しなければならない。
5
準耐火建築物の体育館については、内装の仕上げ材料にかかわらず、防火区画の
規定は適用されない。
3. ア、ウ、エ
注)表中の番号は、選択肢番号を示す。「解答」の○は正解、×は間違いであることを示す。「解答」の法文は、複数になる場合、代表的な法文としている。古い問題は、現在の法文が変更となったり無いことがあり、その場合、現在の法文で最も近いと判断される法文としている。古い法文の問題は、問題内容を一部変更するなどして対応している(一部古い法文のままの問題もある)。
5.防火(2) 【Ⅲ法規:過去問20年の類似項目別による出題問題一覧表】
平成15年度 問題5
平成16年度 問題5
平成16年度 問題6
平成17年度 問題4
平成17年度 問題6
防火区画等に関する次の記述のうち、建築基準法上、誤っているものはどれか。ただ
し、主要構造部については、「耐火建築物の主要構造部に関する技術的基準」に適
合していないものとし、避難上の安全の検証は行われていないものとする。また、自動
式のスプリンクラー設備等は設けられていないものとする。
防火・避難に関する次の記述のうち、建築基準法上、誤っているものはどれか。
防火区画等に関する次の記述のうち、建築基準法上、誤っているものはどれか。ただ
し、自動式のスプリンクラー設備等は設けられていないものとし、主要構造部について
は、「耐火建築物の主要構造部に関する技術的基準」に適合していないものとする。
また、避難上の安全の検証は行われていないものとする。
次の記述のうち、建築基準法上、誤っているものはどれか。
防火区画等に関する次の記述のうち、建築基準法上、誤っているものはどれか。ただ
し、自動式のスプリンクラー設備等は設けられていないものとし、主要構造部について
は、「耐火建築物の主要構造部に関する技術的基準」に適合していないものとする。
また、避難上の安全の検証は行われていないものとする。
1
耐火建築物である事務所の15階の部分で、当該階の床面積の合計が500㎡のもの
は、原則として、床面積の合計100㎡以内ごとに耐火構造の床若しくは壁又は所定の
性能を有する防火設備で区画しなければならない。
1
主要構造部を準耐火構造とした建築物で、当該建築物が全館避難安全性能を有す
るものであることについて、全館避難安全検証法により確かめられたものについては、
特別避難階段の階段室の天井及び壁の室内に面する部分の仕上げ及びその下地
を、準不燃材料とすることができる。
1
主要構造部を耐火構造とした地上5階建のホテル(3階以上の階に客室を有するも
の)の昇降機の昇降路の部分については、原則として、当該部分とその他の部分とを
防火区画しなければならない。
1
防火地域内において、地下1階、地上2階建の事務所は、耐火建築物としなければな
らない。
1
主要構造部を耐火構造とした地下2階、地上5階建の百貨店(各階に売場を有するも
の)の階段の部分については、原則として、当該部分とその他の部分とを防火区画し
なければならない。
2
主要構造部を準耐火構造とし、3階に居室を有する建築物については、原則として、
1階から3階に通ずる階段の部分とその他の部分とを準耐火構造の床若しくは壁又は
所定の性能を有する防火設備で区画しなければならない。
2
準防火地域内においては、延べ面積2,000㎡、地上3階建の建築物で、3階を共同住
宅の用途に供するものは、耐火建築物としなければならない。
2
防火区画である準耐火構造の床又は壁に接する外壁については、原則として、当該
外壁のうちこれらに接する部分を含み幅90cm以上の部分を準耐火構造としなければ
ならない。
2
事務所の事務室において、窓その他の開口部で採光に有効な部分の面積の合計
が、当該事務室の床面積の1/20未満の場合には、当該事務室を区画する主要構造
部を耐火構造とし、又は不燃材料で造らなければならない。
2
防火地域内においては、地上12階建の事務所の11階の部分で、床面積の合計が
300㎡のものは、原則として、床面積の合計100㎡以内ごとに防火区画しなければなら
ない。
3
百貨店の売場で、窓その他の開口部を有しない場合には、売場を区画する主要構造
部を耐火構造とし、又は不燃材料で造らなければならない。
3
不燃材料として、建築物の外部の仕上げに用いる建築材料が適合すべき不燃性能
に関する技術的基準は、建築材料に、通常の火災による火熱が加えられた場合に、
加熱開始後20分間、「燃焼しないものであること」及び「防火上有害な変形、溶融、き
裂その他の損傷を生じないものであること」である。
3
防火区画に用いる特定防火設備は、随時閉鎖又は作動をできる構造のものとしなけ
ればならない。
3
準防火地域内において、延べ面積1,000㎡の平家建の倉庫は、耐火建築物又は準
耐火建築物としなければならない。
3
地上15階建の事務所の15階の部分(床面積の合計100㎡以内ごとに防火区画すべき
ものとする。)において、冷房設備の風道が当該防火区画を貫通する場合において
は、原則として、当該風道の当該区画を貫通する部分又はこれに接近する部分に
は、所定の性能を有する特定防火設備を設けなければならない。
4
延べ面積1,500㎡、木造平家建の建築物である旅館に防火壁を設けなければならな
い場合、当該防火壁は、組積造としてはならない。
4
防火構造として、建築物の軒裏の構造が適合すべき防火性能に関する技術的基準
は、軒裏に建築物の周囲において発生する通常の火災による火熱が加えられた場合
に、加熱開始後30分間当該加熱面以外の面(屋内に面するものに限る。)の温度が
可燃物燃焼温度以上に上昇しないものであることである。
4
準防火地域内においては、地上15階建の事務所の12階の部分で、当該階の床面積
の合計が500㎡のものは、原則として、床面積の合計100㎡以内ごとに防火区画しな
ければならない。
4
可燃性ガス800㎡(温度が0度で圧力が1気圧の状態に換算した数値)を常時貯蔵す
る建築物は、耐火建築物又は準耐火建築物としなければならない。
4
1階及び2階を物品販売業を営む店舗(当該用途に供する部分の床面積の合計が
5,000㎡)とし、3階以上の部分を事務所とする10階建の建築物においては、当該店
舗部分と事務所部分とを防火区画しなければならない。
5
主要構造部が、耐火性能検証法により耐火建築物の主要構造部の耐火に関する性
能を有することが確かめられたものであり、かつ、当該建築物の主要構造部である床
又は壁(外壁を除く。)の開口部に設けられた防火設備が、防火区画検証法により開
口部設備の火災時における遮炎に関する性能を有するとことが確かめられたもので
ある建築物に対する防火区画等関係規定の適用については、これらの防火設備の
構造は特定防火設備とみなす。
5
老人福祉施設の用途に供する建築物の当該用途に供する部分については、その防
火上主要な間仕切壁を準耐火構造とし、小屋裏又は天井裏に達せしめなければなら
ない。
5
建築基準法第22条第1項の市街地の区域内にある延べ面積200㎡、木造、地上2階
建の共同住宅は、その外壁及び軒裏で延焼のおそれのある部分を防火構造としなけ
ればならない。
5
延べ面積がそれぞれ200㎡を超える建築物で耐火建築物以外のもの相互を連絡する
渡り廊下で、その小屋組が木造であり、かつ、けた行が4mを超えるものは、小屋裏に
準耐火構造の隔壁を設けなければならない。
解答 (正解肢5)
解答 (正解肢3)
5
防火地域以外の区域内における延べ面積1,000㎡、地上3階建の共同住宅の各戸の
界壁は、耐火構造とし、小屋裏又は天井裏に達せしめなければならない。
解答 (正解肢5)
解答 (正解肢1)
解答 (正解肢3)
1
○ 令112条5項
11階以上の建築物は、100㎡以内ごとに耐火構造の床、壁又は所定の性能を有する
防火設備で区画しなければならない。
1
× 令129条の2の2
全館避難安全検証法により確かめられた場合でも、特別避難階段の階段室の内装仕
上げ及びその下地は、不燃材料としなければならない。
1
○ 令112条9項
耐火構造(準耐火構造以上)とした3階以上のホテルは、昇降機の昇降路の部分とそ
の他の部分とを防火区画しなければならない。
1
○ 法61条
防火地域内で地下を含む3階建の事務所は、耐火建築物としなければならない。
1
○ 令112条9項
主要構造部を耐火構造(準耐火構造以上)とした3階以上の百貨店は、防火区画をし
なければならない。
2
○ 令112条9項
準耐火構造の3階以上に居室がある建築物は、階段とその他の部分とを準耐火構造
の床、壁又は所定の性能を有する防火設備で区画しなければならない。
2
○ 法62条
準防火地域内で1,500㎡を超える建築物は、耐火建築物としなければならない。
2
○ 令112条10項
防火区画である準耐火構造の床又は壁に接する外壁は、外壁に接する部分を含み
幅90cm以上の部分を準耐火構造としなければならない。
2
○ 令111条
窓等の開口採光が1/20未満(無窓居室)の事務室は、区画する主要構造部を耐火構
造とし、又は不燃材料で造らなければならない。
2
○ 令112条5項
11階以上の事務所は、100㎡以内ごとに防火区画をしなければならない。
3
○ 令111条
百貨店の売場で窓等の開口部を有しない場合は、売場を区画する主要構造部を耐
火構造とし、又は不燃材料で造らなければならない。
3
○ 令108条の2
外部の仕上げに用いる不燃材料は、加熱開始後20分間、燃焼しないもの及び防火
上有害な損傷等を生じないものであることである。
3
× 令112条14項
特定防火設備は、随時閉鎖又は作動をできる構造のもの、及び常時閉鎖又は作動を
した状態にある構造のものとしなければならない。
3
○ 法62条
準防火地域内で500㎡を超えて1,500㎡以下の倉庫は、耐火建築物又は準耐火建築
物としなければならない。
3
× 令112条5項
100㎡以内ごとに防火区画をした11階以上の事務所は、風道が防火区画を貫通する
場合、防火設備を設けなければならない(特定防火設備は不要)。
4
○ 令113条
1,000㎡を超える建築物は、防火壁を設けなければならないが、その防火壁は、組積
造としてはならない。
4
○ 令108条
軒裏の防火性能の技術的基準は、加熱開始後30分間当該加熱面以外の面の温度
が可燃物燃焼温度以上に上昇しないものであることである。
4
○ 令112条5項
11階以上の建築物は、100㎡以内ごとに防火区画しなければならない。
4
○ 法27条
可燃性ガス700㎡以上を常時貯蔵する建築物は、耐火建築物又は準耐火建築物とし
なければならない。
4
○ 令112条13項
1階及び2階を3,000㎡以上の店舗、3階以上を事務所とする建築物は、店舗と事務
所とを防火区画としなければならない。
5
× 令114条
共同住宅の界壁は、準耐火構造とし、小屋裏又は天井裏に達せしめなければならな
い(耐火構造まで求められていない)。
5
○ 令108条の3
開口部の防火設備が耐火性能検証法により耐火の性能が確かめられた場合、防火
区画等関係規定の適用は、これらの防火設備の構造を特定防火設備とみなす。
5
○ 令114条
児童福祉施設等(老人福祉施設)は、その防火上主要な間仕切壁を準耐火構造と
し、小屋裏又は天井裏に達せしめなければならない。
5
× 法24条
200㎡を超える共同住宅は、その外壁及び軒裏で延焼のおそれのある部分を防火構
造としなければならない(問題は200㎡を超えていない)。
5
○ 令114条
200㎡を超える建築物の渡り廊下で、その小屋組が木造であり、けた行が4mを超える
ものは、小屋裏に準耐火構造の隔壁を設けなければならない。
平成18年度 問題4
平成18年度 問題12
防火区画等に関する次の記述のうち、建築基準法上、誤っているものはどれか。ただ
し、自動式のスプリンクラー設備等は設けられていないものとし、避難上の安全の検
証は行われていないものとする。
1
2
準耐火建築物(主要構造部を準耐火構造としたもの)である延べ面積1,600㎡、平家
建ての倉庫は、床面積の合計500㎡又は1,000㎡以内ごとに防火区画すれば足りる。
主要構造部を準耐火構造とした延べ面積200㎡、地上3階建ての一戸建ての住宅に
おいて、吹抜きとなっている部分とその他の部分とを防火区画しなくてもよい。
次の建築物を新築する場合、建築基準法上、耐火建築物及び準耐火建築物以外の
建築物とすることができるものはどれか。
1
2
平成19年度 問題2
平成19年度 問題5
平成20年度 問題2
耐火性能等に関する技術的基準についてのA欄とB欄の組合せとして、建築基準法
上、誤っているものは、次のうちどれか。
次の地上3階建ての建築物を新築する場合、建築基準法上、耐火建築物以外の建
築物とすることができるものはどれか。ただし、いずれの建築物も各階を当該用途に
供するものとし、防火地域及び準防火地域以外の地域、地区等の指定等はないもの
とする。
防火に関する性能等に関する次の記述のうち、建築基準法上、誤っているものはど
れか。
A
防火地域内における延べ面積100㎡、地上2階建ての店舗(各階とも店舗に使用)
B
1.
5階建ての建築物の1階にある
通常の火災による火熱が2時間加えられた場合に、構
耐力壁である外壁の「耐火性
造耐力上支障のある変形、溶融、破壊その他の損傷を
能」に関する技術的基準の一
生じないものであること。
つである。
2.
建築物の周囲において発生する通常の火災による火
熱が加えられた場合に、加熱開始後30分間当該加熱 外壁の「防火性能」に関する
面以外の面(屋内に面するものに限る。)の温度が可燃 技術的基準の一つである。
物燃焼温度以上に上昇しないものであること。
3.
建築物の外部の仕上げに用い
通常の火災による火熱が加えられた場合に、加熱開始
る建築材料の「不燃性能」に
後20分間、防火上有害な変形、溶融、き裂その他の損
関する技術的基準の一つであ
傷を生じないものであること。
る。
4.
建築物の周囲において発生する通常の火災による火
熱が加えられた場合に、加熱開始後45分間当該加熱 屋根の「準耐火性能」に関す
面以外の面に火炎を出す原因となるき裂その他の損傷 る技術的基準の一つである。
を生じないものであること。
5.
通常の火災による火熱が加えられた場合に、加熱開始
防火設備の「遮炎性能」に関
後20分間当該加熱面以外の面に火炎を出さないもの
する技術的基準である。
であること。
準防火地域内における延べ面積600㎡、平家建ての美術館
1
防火地域内における延べ面積100㎡の物品販売業を営む店舗
1
建築物に設ける煙突で天井裏にある部分は、原則として、煙突の上又は周囲にたま
るほこりを煙突内の廃ガスその他の生成物の熱により燃焼させないものであることが求
められる。
2
準防火地域内における延べ面積1,000㎡の美術館
2
建築物の屋根に必要とされる性能として、通常の火炎による火の粉により、防火上有
害な発炎をしないものであることが求められる場合がある。
3
主階が2階にある劇場で、客席の部分の床面積の合計が190㎡のもの
3
準耐火建築物は、耐火建築物以外の建築物で、「主要構造部を準耐火構造としたも
の」又は「主要構造部を準耐火構造としたものと同等の準耐火性能を有するものとし
て所定の技術的基準に適合するもの」に該当し、外壁の開口部で延焼のおそれのあ
る部分に耐火建築物に求められるものと同じ防火設備を有する建築物をいう。
4
防火地域以外の区域内における延べ面積300㎡の共同住宅
4
主要構造部を準耐火構造とした建築物の地上部分の層間変形角は、原則として、
1/50以内でなければならない。
5
防火地域以外の区域内における延べ面積300㎡の診療所で、患者の収容施設を設
けるもの
5
屋内において発生する通常の火災による火熱が加えられた場合に、耐火構造及び準
耐火構造の耐力壁である外壁は、いずれも同じ時間、屋外に火炎を出す原因となる
き裂その他の損傷を生じないものであることが求められる。
解答 (正解肢4)
解答 (正解肢5)
主要構造部を耐火構造とした延べ面積2,000㎡の事務所において、防火区画に用い
る特定防火設備は、閉鎖又は作動をするに際して、当該特定防火設備の周囲の人の
安全を確保することができるものとしなければならない。
3
4
主要構造部を耐火構造とした延べ面積10,000㎡、地上15階建ての事務所の12階の
事務室で、壁及び天井の室内に面する部分の仕上げを準不燃材料とし、かつ、その
下地を準不燃材料で造ったものは、原則として、床面積の合計500㎡以内ごとに防火
区画しなければならない。
4
準防火地域内における延べ面積900㎡、地上3階建ての共同住宅(各階とも共同住
宅に使用)
5
延べ面積1,200㎡、木造、地上2階建ての小学校において、必要とされる防火壁に設
ける開口部の幅及び高さは、それぞれ2.5m以下とし、かつ、これに特定防火設備で
所定の構造であるものを設けなければならない。
5
防火地域及び準防火地域以外の区域内における延べ面積1,000㎡、地上2階建ての
倉庫(各階とも倉庫に使用)
解答 (正解肢4) ※選択肢1はミス問題にて修正してます。
解答 (正解肢5)
解答 (正解肢4)
1
○ 令112条2項
1,500㎡以上となる倉庫は、500㎡又は1,000㎡以内ごとに防火区画しなければならな
い。
1
× 法61条
防火地域内で100㎡以下、2階以下の店舗は、耐火建築物及び準耐火建築物としな
ければならない。
1
○ 令107条
5階建の1階外壁の耐火性能の基準は、火熱が2時間加えらた場合、構造耐力上支
障のある損傷等を生じないものである。
1
× 法2条&別表1
防火地域内で階数が3の店舗は、耐火建築物とする。
1
○ 令115条
天井裏にある煙突は、煙突の上又は周囲にたまるほこりを煙突内の廃ガスその他の
生成物の熱により燃焼させないことである。
2
○ 令112条9項
準耐火構造とした200㎡以下の3階建ての一戸建て住宅は、吹抜き部分とその他の部
分とを防火区画しなくてもよい。
2
× 法2条&別表1
準防火地域内で500㎡を超える1,500㎡以下の美術館は、耐火建築物及び準耐火建
築物としなければならない。
2
○ 令108条
外部の防火性能の基準は、火熱が加えられた場合、加熱開始後30分間当該加熱面
以外の面の温度が可燃物燃焼温度以上に上昇しないものである。
2
× 法2条&別表1
準防火地域内で3階以上の美術館は、耐火建築物とする。
2
○ 令109条の6
屋根の性能は、火炎による火の粉により、防火上有害な発炎をしないものである。
3
○ 令112条14項
特定防火設備は、閉鎖又は作動をするに際して、特定防火設備の周囲の人の安全
を確保することができるものとしなければならない。
3
× 法2条&別表1
2階が300㎡以上の病院は、耐火建築物及び準耐火建築物としなければならない。
3
○ 令108条の2
外部の不燃性能の基準は、火熱が加えられた場合、加熱開始後20分間、燃焼しない
もの、かつ防火上有害な損傷等を生じないものである。
3
× 法2条&別表1
3階以上の劇場は、耐火建築物とする。
3
○ 法2条&別表1
準耐火建築物は、主要構造部を準耐火構造としたもの、又はそれと同等の準耐火性
能を有するものであり、開口部に防火設備を設けたものである。
4
× 令112条6項
11階以上の事務室は、内装仕上げ及び下地を準不燃材料とした場合、200㎡以内ご
とに防火区画しなければならない。
4
× 法2条&別表1
準防火地域内で500㎡を超える1,500㎡以下の共同住宅は、耐火建築物及び準耐火
建築物としなければならない。
4
× 令107条の2
屋根の準耐火性能の基準は、屋内の火熱が加えられた場合、加熱開始後30分間屋
外に損傷等を生じないものである。
4
○ 法2条&別表1
防火地域以外の区域内にある階数が3の共同住宅は、準耐火建築物とすることがで
きる。
4
○ 令109条の2の2
準耐火構造とした建築物の地上部分の層間変形角は、1/50以内でなければならな
い。
5
○ 令113条
1,000㎡を超える小学校は、防火壁で区画しなければならないが、開口部の幅及び高
さは各2.5m以下とし、特定防火設備を設けなければならない。
5
○ 法2条&別表1
3階未満、1,500㎡未満の倉庫は、耐火建築物及び準耐火建築物以外の建築物とす
ることができる。
5
○ 令109条の2
防火設備の遮炎性能の基準は、火熱が加えられた場合、加熱開始後20分間当該加
熱面以外の面に火炎を出さないものである。
5
× 法2条&別表1
3階以上の診療所(患者の収容施設を設けるもの)は、耐火建築物とする。
5
× 令107条
屋内の火災時に、耐火構造の外壁は1時間、準耐火構造の外壁は45分間、屋外に
火災を出す損傷等を生じないものであることである。
3
準防火地域内における地上2階建ての病院(各階とも患者の収容施設を設置)で、2
階の部分の床面積が300㎡のもの
注)表中の番号は、選択肢番号を示す。「解答」の○は正解、×は間違いであることを示す。「解答」の法文は、複数になる場合、代表的な法文としている。古い問題は、現在の法文が変更となったり無いことがあり、その場合、現在の法文で最も近いと判断される法文としている。古い法文の問題は、問題内容を一部変更するなどして対応している(一部古い法文のままの問題もある)。
5.防火(3) 【Ⅲ法規:過去問20年の類似項目別による出題問題一覧表】
1
2
平成20年度 問題6
平成21年度 問題6
平成22年度 問題8
平成22年度 問題10
平成23年度 問題6
防火区画等に関する次の記述のうち、建築基準法上、誤っているものはどれか。ただ
し、「避難上の安全の検証」は行われていないものとする。
「火災により想定される状況」と、それによる「被害を抑止するための建築基準法の規
定に関連する記述」との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。
防火区画に関する次の記述のうち、建築基準法上、誤っているものはどれか。
特殊建築物の用途等に応じ、耐火建築物又は準耐火建築物としなければならないと
する規定に関する次の記述のうち、建築基準法上、誤っているものはどれか。
次の記述のうち、建築基準法上、誤っているものはどれか。ただし、耐火性能検証法
による確認は行われていないものとする。
1
給水管が準耐火構造の防火区画を貫通する場合においては、当該管と準耐火構造
の防火区画とのすき間をモルタルその他の不燃材料で埋めなければならない。
1
各階に就寝する機能を有するホテルと病院は、同一の要件が適用される。
1
地上2階建ての建築物に用いる耐火構造の耐力壁に必要とされる耐火性能は、通常
の火災による火熱が1時間加えられた場合に、構造耐力上支障のある変形、溶融、破
壊その他の損傷を生じないものであり、かつ、当該加熱面以外の面(屋内に面するも
のに限る。)の温度が可燃物燃焼温度以上に上昇しないものでなければならない。
2
主要構造部を耐火構造とした建築物で、自動式のスプリンクラー設備を設けたものに
ついては、床面積の合計に応じて区画すべき防火区画の規定が緩和される。
2
不特定多数の者が利用する博物館と飲食店は、同一の要件が適用される。
2
不燃材料として、建築物の外部の仕上げに用いる建築材料に必要とされる不燃性能
は、通常の火災による火熱が加えられた場合に、加熱開始後20分間、燃焼しないも
のであり、かつ、防火上有害な変形、溶融、き裂その他の損傷を生じないものでなけ
ればならない。
3
防火区画に用いる特定防火設備である防火シャッター等は、閉鎖又は作動をするに
際して、当該設備の周囲の人の安全を確保することができる構造のものとしなければ
ならない。
3
延べ面積1,000㎡、地上3階建ての共同住宅で、防火地域以外の区域内にあるもの
にあっては、所定の準耐火建築物とすることができる。
3
耐火建築物の外壁の開口部で延焼のおそれのある部分に設ける防火設備に必要と
される遮炎性能は、通常の火災による火熱が加えられた場合に、加熱開始後20分間
当該加熱面以外の面に火炎を出さないものでなければならない。
4
換気設備の風道が準耐火構造の防火区画を貫通する場合において、当該風道に設
置すべき特定防火設備については、火災により煙が発生した場合に手動により閉鎖
することができるものとしなければならない。
4
劇場、映画館又は演芸場の用途に供する建築物で、主階が1階にないものにあって
は、耐火建築物としなければならない。
4
耐力壁である防火構造の外壁に必要とされる防火性能は、建築物の周囲及び屋内
において発生する通常の火災による火熱が加えられた場合に、加熱開始後30分間構
造耐力上支障のある変形、溶融、破壊その他の損傷を生じないものでなければなら
ない。
解答 (正解肢2)
解答 (正解肢4)
解答 (正解肢2)
解答 (正解肢4)
1
○ 法2条&別表1
ホテルと病院は別表1(2)項であり、同一の要件が適用される。
1
○ 令107条
2階建ての耐力壁の耐火性能は、1時間の火熱でも構造耐力の損傷等が生じなく、か
つ加熱面以外の面の温度が可燃物燃焼温度以上に上昇しないこと。
防火区画は、火災の拡大を抑止する等のため、「建築物の用途、構造、階数等に応
じた床面積による区画」、「階段室等の竪穴部分の区画」、「建築物の部分で用途が
異なる場合の当該境界での区画」等について規定されている。
火災により想定される状況
被害を抑止するための建築基準法の規定に
関連する記述
1.
火災時に、建築物内にいる人が避 建築物の用途等に応じ、居室の各部分から避難
難しようとする際、近くに避難経路が 階又は地上に通ずる直通階段までの歩行距離や
なく逃げられない。
その歩行経路の重複区間の長さを制限している。
2.
外壁について、建築物の周囲において発生する
通常の火災による火熱が加えられた場合に、加
他の建築物の火災による火の粉によ
熱開始後一定の時間、当該加熱面以外の面の温
り延焼する。
度が加熱物燃焼温度以上に上昇しない性能を求
めている。
3.
火災により建築物が倒壊する。
4.
避難階段の階段室の天井及び壁の室内に面す
火災による火熱により仕上げ材から
る部分など仕上げを不燃材料とすることを求めて
有毒ガスが発生する。
いる。
防火区画における床及び壁は、準耐火構造としなければならない。
3
防火区画に用いる防火設備は、閉鎖又は作動をするに際して、当該防火設備の周
囲の人の安全を確保することができるものでなければならない。
4
給水管、配電管その他の管が防火区画を貫通する場合においては、当該管と防火
区画とのすき間をモルタルその他の不燃材料で埋めなければならない。
5
防火区画に接する外壁については、外壁面から50cm以上突出した準耐火構造のひ
さし等で防火上有効に遮られている場合においては、当該外壁の所定の部分を準耐
火構造とする要件が緩和される。
1
○ 令112条1項
防火区画は、火災の拡大を抑止する等のため面積区画、竪穴区画、異種用途区画
等について規定されている。
1
○ 令120条
避難の歩行距離や重複区間の長さは、建築物の用途等に応じて規定されている。
1
○ 令112条15項
防火区画を貫通する配管の周囲のすき間は、モルタル等の不燃材料で埋めなけれ
ばならない。
2
× 令112条1項
防火区画の床及び壁は、耐火構造としなければならない(準耐火構造は不可)。
2
× 令109条の6
火の粉の規定は、屋根についてのみであり、外壁の規定はない。
2
○ 令112条1項
耐火構造の建築物で、自動式のスプリンクラー設備を設けたものは、防火区画の必要
面積が1/2に緩和される。
2
× 法2条&別表1
博物館は別表1(3)項であり、飲食店は別表1(4)項であり、要件が異なる。
2
○ 令108条の2
不燃材料の不燃性能は、加熱開始後20分間燃焼しないものであり、かつ、防火上有
害な損傷等を生じないものでなければならない。
3
○ 令112条14項
防火設備は、閉鎖又は作動をする場合、人の安全を確保することができるものでなけ
ればならない。
3
○ 令107条
火災で倒壊しない耐火性能等の規定は、階数に応じて壁、柱、床などで一定時間に
損傷等を生じない性能が定められている。
3
○ 令112条14項
防火区画に用いる特定防火設備である防火シャッター等は、閉鎖又は作動をする場
合、人の安全を確保することができる構造のものとしなければならない。
3
○ 法27条
準防火地域の500㎡を超えて1,500㎡以下、及び3階以下の共同住宅は、準耐火建
築物とすることができる。
3
○ 令109条の2
防火設備の遮炎性能は、加熱開始後20分間当該加熱面以外の面に火炎を出さない
ものでなければならない。
4
○ 令112条15項
防火区画を貫通する配管の周囲のすき間は、モルタル等の不燃材料で埋めなけれ
ばならない。
4
○ 令123条
避難階段の内装は、不燃材料としなければならないが、その性能の一つに有毒ガス
を発生しないことが条件となっている。
4
× 令112条16項
防火区画を貫通する風道の特定防火設備は、火災により煙が発生した場合又は火
災により温度が上昇した場合に自動的に閉鎖することができるものとしなければならな
い。
4
○ 法27条
主階が1階でない劇場、映画館又は演芸場は、耐火建築物としなければならない。
4
× 令108条
耐力壁の外壁の防火性能は、建築物の周囲の火災時に、加熱開始後30分間構造耐
力上支障のある損傷等が生じないもの(屋内の規定はない)。
5
○ 令112条10項
防火区画に接する外壁は、90cm以上の部分を準耐火構造としなければならないが、
外壁面から50cm以上突出したひさし等があれば、この規定は適用されない。
解答 (正解肢2)
建築物の階数等に応じ、壁、柱、床などについ
て、一定の時間、火災による火熱により構造耐力
上支障のある変形、溶融、破壊その他の損傷を
生じない性能を求めている。
平成23年度 問題7
平成23年度 問題8
平成24年度 問題6
平成24年度 問題9
平成25年度 問題6
耐火建築物に関する次の記述のうち、建築基準法上、誤っているものはどれか。
防火区画等に関する次の記述のうち、建築基準法上、誤っているものはどれか。ただ
し、自動式のスプリンクラー設備等は設けられていないものとし、主要構造部について
は、「耐火建築物の主要構造部に関する技術的基準」に適合していないものとする。
また、「避難上の安全の検証」は行われていないものとする。
防火地域及び準防火地域以外の区域内における木造の中学校に関する次の記述
のうち、建築基準法に適合しないものはどれか。ただし、居室については、内装の制
限を受ける「窓その他の開口部を有しない居室」には該当しないものとし、耐火性能
検証法による確認は行われていないものとする。
防火・避難に関する次の記述のうち、建築基準法上、誤っているものはどれか。
次の記述のうち、建築基準法上、誤っているものはどれか。
1
延べ面積が3,000㎡を超える建築物で、所定の基準に適合するものは、主要構造部
に木材を用いることができる。
1
主要構造部を準耐火構造とした延べ面積200㎡、地上3階建ての一戸建ての住宅に
おいて、吹抜きとなっている部分とその他の部分とを防火区画しなくてもよい。
1
延べ面積3,500㎡、地上2階建ての主要構造部に木材を用いたものとしたので、主要
構造部を耐火構造とし、その外壁の開口部で延焼のおそれのある部分に、所定の防
火設備を設けた。
1
主要構造部を準耐火構造とした建築物以外の建築物であっても、所定の技術的基準
に適合するものは、準耐火建築物に該当する。
1
耐火建築物の主要構造部は、耐火構造であるか、所定の技術的基準に適合するも
のであることについて耐火性能検証法により確かめられたもの、又は国土交通大臣の
認定を受けたものであることが求められている。
2
準耐火建築物としなければならない建築物で、所定の基準に適合するものは、その
主要構造部を不燃材料で造ることができる。
2
延べ面積1,200㎡、木造、地上2階建ての小学校において、必要とされる防火壁に設
ける開口部の幅及び高さは、それぞれ2.5m以下とし、かつ、これに特定防火設備で
所定の構造であるものを設けなければならない。
2
地上3階建ての耐火建築物とし、火を使用しない室の壁及び天井の室内に面する部
分の仕上げを木材で仕上げた。
2
地上2階建ての病院(当該用途に供する2階の部分の床面積の合計が400㎡で、その
部分に患者の収容施設があるもの)に用いられる準耐火構造の柱にあっては、通常
の火災による火熱が加えられた場合に、加熱開始後45分間構造耐力上支障のある
変形、溶融、破壊その他の損傷を生じないものでなければならない。
2
建築物の外部の仕上げに用いる不燃材料及び準不燃材料は、いずれも、通常の火
災による火熱が加えられた場合に、加熱開始後、それぞれについて定められた時
間、燃焼しないものであること及び防火上有害な変形、溶融、き裂その他の損傷を生
じないものであることが求められている。
3
防火地域及び準防火地域以外の区域内における主階が2階にある地上2階建ての
劇場で、客席の部分の床面積の合計が180㎡のものは、耐火建築物以外の建築物と
することができる。
3
防火区画に用いる防火設備は、閉鎖又は作動をするに際して、当該防火設備の周
囲の人の安全を確保することができるものでなければならない。
3
地上3階建てとしたので、主要構造部を準耐火構造とし、各室に避難上有効なバルコ
ニーを設置し、3階の各室の外壁面に道に面して窓を設け、建築物の周囲に幅員3m
以上の通路を設けた。
3
建築物の外部の仕上げに用いる準不燃材料は、通常の火災による火熱が加えられた
場合に、加熱開始後10分間、燃焼せず、防火上有害な変形、溶融、き裂その他の損
傷を生じないものであって、避難上有害な煙又はガスを発生しないものでなければな
らない。
3
防火性能を有する耐力壁である外壁と準防火性能を有する耐力壁である外壁は、い
ずれも、建築物の周囲において発生する通常の火災による火熱が加えられた場合
に、加熱開始後、それぞれについて定められた時間、構造耐力上支障のある変形、
溶融、破壊その他の損傷を生じないものであることが求められている。
4
準防火地域内における延べ面積1,000㎡、地上3階建ての美術館(各階を当該用途
に供するもの)は、耐火建築物としなければならない。
4
防火区画における床及び壁は、耐火構造、準耐火構造又は防火構造としなければな
らない。
4
延べ面積2,000㎡、地上2階建てとしたので、床面積の合計1,000㎡ごとに耐火構造で
自立する鉄筋コンクリート造の壁(開口部の幅及び高さは、それぞれ2.5m以下とし、こ
れに所定の特定防火設備を設けたもの)により有効に区画し、その壁の両端及び上
端は、外壁面及び屋根面から50cm突出させた。
4
準防火地域内における延べ面積1,000㎡、地上2階建ての建築物で、各階を物品販
売業を営む店舗の用途に供するものは、耐火建築物又は準耐火建築物としなければ
ならない。
4
耐火構造の耐力壁と準耐火構造の耐力壁は、いずれも、通常の火災による火熱がそ
れぞれについて定められた時間加えられた場合に、加熱終了後も構造耐力上支障
のある変形、溶融、破壊その他の損傷を生じないものであることが求められている。
解答 (正解肢3)
解答 (正解肢4)
解答 (正解肢3)
解答 (正解肢3)
解答 (正解肢1と4) ※選択肢1はミス問題にて修正してます。
1
○ 法21条
3,000㎡を超える建築物は、主要構造部を所定の基準に適合するものとする(木材も
含まれる)。
1
○ 令112条1項
準耐火構造とした3階建て以下及び200㎡以内の一戸建ての住宅は、吹抜き部分を
防火区画しなくてもよい。
1
○ 法21条
3,000㎡を超えて主要構造部に木材を用いたものは、耐火構造とし、所定の防火設備
を設けなければならない。
1
○ 法2条&別表1
主要構造部を準耐火構造以外の建築物でも、所定の技術的基準に適合するもの
は、準耐火建築物に該当する。
1
○ 令108条の3
耐火建築物の主要構造部は、耐火構造であるか、所定の技術的基準に適合するか、
国土交通大臣の認定かである。
2
○ 法2条&別表1
準耐火建築物の建築物で所定の基準に適合するものは、主要構造部を不燃材料で
造ることができる。
2
○ 令113条
1,000㎡を超える建築物は、防火壁によって防火区画しなければならないが、防火壁
の幅及び高さは2.5m以下とし、特定防火設備を設けなければならない。
2
○ 令128条の4
3階建ての中学校は、耐火建築物としなければならず、また火を使用しない室の壁等
は内装制限を受けない。
2
○ 令107条の2
2階建ての病院は、準耐火建築物以上とし、その柱は、加熱開始後45分間構造耐力
上支障のある損傷等を生じないものでなければならない。
2
○ 令108条の2
不燃材料及び準不燃材料は、加熱開始後、定められた時間、燃焼しないこと及び防
火上有害な変形、溶融、き裂その他の損傷を生じないことが求められている。
3
× 法27条
主階が2階にある劇場は、耐火建築物としなければならない。
3
○ 令112条14項
防火区画の防火設備は、閉鎖又は作動をするに際して、周囲の人の安全を確保する
ことができるものでなければならない。
3
× 法27条
3階建ての中学校は、耐火建築物としなければならず、その主要構造部を耐火構造と
しなければならない。
3
× 令1条5号
外部の仕上げに用いる準不燃材料は、避難上有害な煙又はガスを発生しないもので
なくてもよい(ここは内部のみの規定である)。
3
○ 令108条
防火性能及び準防火性能の外壁は、加熱開始後、定められた時間、構造耐力上支
障のある変形、溶融、破壊その他の損傷を生じないことが求められている。
4
○ 法27条
準防火地域内の1,000㎡、3階建ての美術館は、耐火建築物としなければならない。
4
× 令112条1項
防火区画の床及び壁は、耐火構造又は準耐火構造としなければならない(防火構造
は含まれない)。
4
○ 令113条
1,000㎡を超える場合は、1,000㎡ごとに防火壁で区画し、その壁の両端及び上端は、
外壁面及び屋根面から50cm以上突出させる。
4
○ 法62条
準防火地域内の500㎡を超え1,500㎡以下の建築物は、耐火建築物又は準耐火建築
物としなければならない。
4
× 令107条
問題文は、耐火構造の条件であり、準耐火構造は、加熱終了時点に損傷等が生じな
い性能を保持すればよく、その後の保持までは求められていない。
注)表中の番号は、選択肢番号を示す。「解答」の○は正解、×は間違いであることを示す。「解答」の法文は、複数になる場合、代表的な法文としている。古い問題は、現在の法文が変更となったり無いことがあり、その場合、現在の法文で最も近いと判断される法文としている。古い法文の問題は、問題内容を一部変更するなどして対応している(一部古い法文のままの問題もある)。
5.防火(4) 【Ⅲ法規:過去問20年の類似項目別による出題問題一覧表】
平成25年度 問題7
平成25年度 問題8
平成26年度 問題6
平成26年度 問題8
平成26年度 問題9
防火地域及び準防火地域以外の区域内における小学校に関する次の記述のうち、
建築基準法に適合しないものはどれか。ただし、居室については、内装の制限を受け
る「窓その他の開口部を有しない居室」には該当しないものとし、耐火性能検証法に
よる確認は行われていないものとする。
防火区画等に関する次の記述のうち、建築基準法に適合しないものはどれか。ただ
し、自動式のスプリンクラー設備等は設けられていないものとし、避難上の安全の検
証は行われていないものとする。
耐火建築物及び準耐火建築物に関する次の記述のうち、建築基準法に適合しないも
のはどれか。
防火地域及び準防火地域以外の区域内における病院又は診療所に関する次の記
述のうち、建築基準法に適合しないものはどれか。ただし、自動式のスプリンクラー設
備等は設けられていないものとし、居室については、内装の制限を受ける「窓その他
の開口部を有しない居室」には該当しないものとする。
次の記述のうち、建築基準法上、誤っているものはどれか。ただし、主要構造部につ
いては、「耐火建築物の主要構造部に関する技術的基準」に適合しないものとする。
また、防火区画検証法による確認及び避難上の安全の検証は行われていないものと
する。
1
準防火地域内における地上3階建ての共同住宅について、その耐力壁である外壁に
通常の火災による火熱が加えられた場合に、加熱開始後45分間構造耐力上支障の
ある変形、溶融、破壊その他の損傷を生じない準耐火構造とする準耐火建築物とし
た。
2
準防火地域内における延べ面積1,000㎡、地上2階建ての事務所について、その主
要構造部である柱及びはりが不燃材料で、その他の主要構造部が準不燃材料で造
られ、外壁の燃焼のおそれのある部分、屋根及び床を所定の構造とする準耐火建築
物とした。
3
地上5階建ての共同住宅で、メゾネット形式の住戸の部分(住戸の階数が2以上であ
るもの)とその他の部分とを耐火構造の床若しくは壁又は所定の防火設備により区画
した。
4
共同住宅の用途に供する建築物について、給水管、配電管その他の管が準耐火構
造の壁による防火区画を貫通することとなったので、当該管と防火区画とのすき間を
準不燃材料で埋めた。
解答 (正解肢3)
1
○ 法2条&別表1
学校で火を使用しない室は、内装制限の対象外となるので、不燃材料に該当しない
木材で仕上げてよい。
2
1
延べ面積1,000㎡、地上3階建ての校舎について、主要構造部を耐火構造とし、火を
使用しない室の内装は不燃材料に該当しない木材で仕上げた。
1
老人福祉施設の用途に供する建築物の当該用途に供する部分については、その防
火上主要な間仕切壁を準耐火構造とし、小屋裏又は天井裏に達せしめるものとした。
1
地上3階建てで、3階の部分の床面積が500㎡の病院において、その居室の壁及び
天井の室内に面する部分の仕上げを準不燃材料とした。
1
耐火構造の柱は、通常の火災による火熱が所定の時間加えられた場合に、構造耐力
上支障のある変形、溶融、破壊その他の損傷を生じないものでなければならない。
2
延べ面積1,000㎡、地上3階建ての校舎について、主要構造部を耐火構造とし、排煙
設備は設けなかった。
2
老人福祉施設の用途に供する建築物の防火区画に用いる防火設備は、閉鎖又は作
動をするに際して、当該防火設備の周囲の人の安全を確保することができるものとし
た。
2
地上2階建てで、2階の部分の床面積が500㎡で2階に患者の収容施設がある診療所
において、2階の部分の床面積が500㎡で2階に患者の収容施設がある診療所にお
いて、2階が階避難安全性能を有するものであることについて、階避難安全検証法に
より確かめたので、内装の制限を受ける調理室等以外の2階の室は難燃材料以外の
木材で仕上げた。
2
準防火地域内における共同住宅の屋根の構造は、市街地における通常の火災によ
る火の粉により、防火上有害な発炎をしないものであり、かつ、屋内に達する防火上
有害な溶融、き裂その他の損傷を生じないものでなければならない。
3
延べ面積2,000㎡、地上2階建ての校舎について、主要構造部を防火構造とし、
1,000㎡ごとに防火壁によって区画した。
3
防火地域及び準防火地域以外の区域内における主階が2階にある地上2階建ての
映画館で、客席の部分の床面積の合計が150㎡のものについて、その主要構造部が
所定の基準に適合するものであることについて耐火性能検証法により確かめられた
耐火建築物とした。
3
地上12階建ての病院において、全館避難安全性能を有するものであることについ
て、全館避難安全検証法により確かめたので、最上階については、壁及び天井の室
内に面する部分の仕上げを準不燃材料とし、かつ、その下地を準不燃材料として床
面積の合計200㎡以内ごとに耐火構造の床若しくは壁又は特定防火設備で区画し
た。
3
主要構造部を準耐火構造とした建築物の地上部分の層間変形角は、原則として、
1/200以内でなければならない。
4
延べ面積2,000㎡、地上2階建ての校舎について、主要構造部を準耐火構造とし、避
難上有効なバルコニーを設置した。
4
防火地域及び準防火地域以外の区域内における延べ面積2,500㎡、地上2階建ての
学校の校舎について、主要構造部を木造の準耐火構造とする準耐火建築物とした。
4
延べ面積1,500㎡、地上3階建ての患者の収容施設がない診療所において、耐火建
築物及び準耐火建築物に該当しない木造の建築物としたので、準耐火構造で自立
する構造の壁によって床面積の合計750㎡ごとに区画した。
4
防火区画に用いる特定防火設備である防火シャッター等は、常時閉鎖若しくは作動
をした状態にあるか、又は随時閉鎖若しくは作動をできるものでなければならない。
解答 (正解肢4)
解答 (正解肢1)
解答 (正解肢4)
解答 (正解肢3)
1
○ 令114条
児童福祉施設等(老人福祉施設)は、防火上主要な間仕切壁を準耐火構造とし、小
屋裏又は天井裏に達せしめなければならない。
1
× 法27条
準防火地域内の地上3階建ての共同住宅は準耐火建築物で良いが、外壁の加熱開
始後1時間構造耐力上支障のある損傷等を生じないことが条件となる。
1
○ 令128条の4
3階部分の床面積が500㎡の病院は、内装制限となり、仕上げを準不燃材料以上とし
なければならない。
1
○ 令107条
耐火構造の柱は、火災による火熱が所定の時間加えられた場合、構造耐力上支障の
ある損傷等を生じないものでなければならない。
○ 令126条の2
学校は、排煙設備の設置が除外されている。
2
○ 令112条14項
児童福祉施設等(老人福祉施設)の防火区画の防火設備は、閉鎖又は作動をするに
際して周囲の人の安全を確保することができるものが条件の一つである。
2
○ 法62条
準防火地域内の延べ面積500㎡を超え1,500㎡以下の事務所は、耐火建築物又は準
耐火建築物としなければならない。
2
○ 令129条の2
階避難安全検証法により確かめた場合、内装制限の規定は除外される。
2
○ 令136条の2の2
準防火地域内の共同住宅の屋根は、火の粉で発炎しないものであり、かつ防火上有
害な損傷等を生じないものでなければならない。
3
× 法2条&別表1
2,000㎡以上となる学校は、耐火建築物又は準耐火建築物とする(防火構造は不
可)。
3
○ 令112条9項
3階以上の共同住宅は、メゾネット形式の住戸の部分とその他の部分とを耐火構造の
床若しくは壁又は所定の防火設備により区画しなければならない。
3
○ 令108条の3
主階が2階にある映画館は、耐火性能検証法により確かめられた耐火建築物、又は
国土交通大臣の認定を受けたものとする。
3
○ 令129条の2の2
全館避難安全検証法により確かめた場合、11階以上の部分での100㎡又は200㎡の
区画は除外できる(問題文は、200㎡区画をしてあり、安全側である)。
3
× 令109条の2の2
層間変形角は、1/150以内でなければならない。
4
○ 法27条
学校でのバルコニー設置は義務付けられていないが、バルコニー設置は安全側の判
断となるので、問題文は正しい。
4
× 令112条15項
防火区画を貫通する配管のすき間は、モルタルなどの不燃材料で埋めなければなら
ない(準不燃材料は不可)。
4
○ 法27条
2,000㎡以上の学校は、主要構造部(木造でもよい)の準耐火構造とする準耐火建築
物としなければならない。
4
× 令113条
1,000㎡を超える建築物は、1,000㎡以内に防火壁により区画して、その防火壁は耐
火構造しなければならない(準耐火構造は不可)。
4
○ 令112条14項
特定防火設備である防火シャッター等は、常時閉鎖若しくは作動をした状態にある
か、又は随時閉鎖若しくは作動をできるものでなければならない。
平成27年度 問題6
平成27年度 問題9
防火区画等に関する次の記述のうち、建築基準法上、誤っているものはどれか。ただ
し、自動式のスプリンクラー設備等は設けられていないものとし、主要構造部について
は、「耐火建築物の主要構造部に関する技術的基準」に適合していないものとする。
また、「避難上の安全の検証」は行われていないものとする。
防火・避難に関する次の記述のうち、建築基準法に適合しないものはどれか。
1
地上11階建ての共同住宅の11階部分で、床面積が100㎡を超えるものは、床面積の
合計100㎡以内ごとに準耐火構造の床若しくは壁又は防火設備で区画しなければな
らない。
1
地上3階建ての共同住宅において、住戸の床面積の合計が200㎡の階における両側
に居室がある共用廊下の幅を1.6mとした。
2
主要構造部を準耐火構造とした延べ面積200㎡、地上3階建ての一戸建ての住宅に
おいて、吹抜きとなっている部分とその他の部分とは防火区画しなくてもよい。
2
事務所の事務室で、所定の規定により計算した採光に有効な窓その他の開口部の面
積の合計が、当該事務室の床面積の1/30であるものを区画する主要構造部を耐火
構造とした。
3
1階から3階までを物品販売業を営む店舗(当該用途に供する部分の床面積の合計
が2,()00㎡)とし、4階以上の部分を事務所とする地上10階建ての建築物においては、
当該店舗部分と事務所部分とを防火区画しなければならない。
3
延べ面積が1,500㎡、耐火建築物及び準耐火建築物以外の木造の地上2階建ての
美術館について、床面積の合計500㎡以内ごとに防火上有効な構造の防火壁によっ
て有効に区画した。
4
地上3階に居室を有する事務所で、主要構造部を耐火構造としたものにおいて、避
難階である地上1階から地上3階に通ずる階段の部分とその他の部分との区画に用
いる防火設備は、避難上及び防火上支障のない遮煙性能を有するものでなけれぱ
ならない。
4
屋内に設ける避難階段に通ずる出入口に、通常の火災による火熱が加えられた場合
に、加熱開始後10分間当該加熱面以外の面に火炎を出さない防火戸を設置した。
解答 (正解肢1)
解答 (正解肢4)
1
× 令112条5項
地上11階以上の床、壁の区画は、耐火構造としなければならない(準耐火構造は間
違い)。
1
○ 令119条
共同住宅の住戸の床面積の合計が100㎡を超える場合、両側に居室がある共用廊下
の幅は1.6m以上とするので正しい。
2
○ 令112条9項
主要構造部を準耐火構造とした200㎡以内の3階の一戸建て住宅は、吹抜き部分と
その他の部分とは防火区画しなくてもよい。
2
○ 令111条
事務室の採光に有効な窓の面積が、床面積の1/20未満(無窓居室=本設問は
1/30)の場合、主要構造部を耐火構造とするは正しい。
3
○ 令112条13項
店舗と事務所とは、防火区画(異種用途区画)しなければならない。
3
○ 法26条
1,000㎡を超える美術館は、1,000㎡ごとに防火壁で区画する(設問は500㎡以内ごと
に区画したので正しい)。
4
○ 令112条14項
3階に居室を有する事務所は、準耐火構造の床と壁とし、当該防火設備は、避難上
及び防火上支障のない遮煙性能を有するものとする。
4
× 令109条の2
屋内の避難階段の出入口に通常の火災による火熱が加えられた場合、加熱開始後
20分間当該加熱面以外の面に火炎を出さない防火戸を設置する(10分は間違い)。
注)表中の番号は、選択肢番号を示す。「解答」の○は正解、×は間違いであることを示す。「解答」の法文は、複数になる場合、代表的な法文としている。古い問題は、現在の法文が変更となったり無いことがあり、その場合、現在の法文で最も近いと判断される法文としている。古い法文の問題は、問題内容を一部変更するなどして対応している(一部古い法文のままの問題もある)。