第139号 ぐんぎん Business Report (平成27年 7月 8日) ぐんぎん経営倶楽部事務局 群馬県前橋市元総社町194 TEL:027-254-7315 「マイナンバー制度」について Vol.2 今回の「ぐんぎん Business Report」は、マイナンバー制度に関する情報をお届けします。第132号(5月20日配信)において、 マイナンバー制度の概要と対応の必要性をお伝えしましたが、多くの中小企業は、対応準備が進んでいないのが実情のよう です。 スターティア株式会社が、6月23日に公表したニュースリリース(※中堅中小企業におけるマイナンバー制度への意識調査) によると、すでに制度への対応を進めていると答えた中堅中小企業(従業員300名以下)は、僅か6%にとどまりました。マイナ ンバーの取扱いは、従来の個人情報よりも厳格に行う必要があるため、早めの準備着手が重要と思われます。 1.民間事業者がマイナンバーを取り扱う主な例 民間事業者は、マイナンバー制度関連の法令で定めら れた事務のうち、税と社会保険の手続きでマイナン バーを使う。具体的には、従業員等のマイナンバーの 取得と書類への記載、関係機関への提出等。 個人事業主であっても、従業員(パート・アルバイト を含む)を雇用していれば、マイナンバーの取得・保 管が必要。 報酬等の調書や不動産関係の支払調書は、外部の方 (原稿の執筆者、不動産の個人地主等)のマイナン バーを記載する必要あり。 マイナンバーを記載した書類等の提出先は、税務署、 市町村、年金事務所、健康保険組合、ハローワーク等。 右図は、平成28年1月以降の、民間事業者によるマイ ナンバーの利用イメージ。 2.民間事業者が注意すべき4つのポイント ※マイナンバーの取得は、法令で定められた場合だけ! ①取 得 民間事業者によるマイナンバーの取得は、法律で定められた税と社会保険の手続きに使用する場合のみ可能で、 それ以外の目的(自社の顧客管理など)で取得することはできない。 マイナンバーの取得の際は、あらかじめ利用目的を特定し、通知・公表することが必要。 なりすまし防止のため、マイナンバー取得時の本人確認は、厳格に行う必要あり。 ② 利用・提供 ※マイナンバーは、利用目的以外での利用・提供はできない! ①取得と同様、法律で定められた税と社会保険の手続きに使用する場合を除き、マイナンバーを利用・提供する ことはできない。 マイナンバーを、社員番号や顧客管理番号として利用することは、仮に社員や顧客の同意があってもできない。 ③ 保管・廃棄 ※必要がある場合だけ保管が可能。必要がなくなったら廃棄が必要! マイナンバーを含む個人情報は、必要がある場合だけ保管が認められる。(雇用契約などの継続的な関係がある 場合、法令で一定期間保存が義務付けられている場合等) 必要がなくなったら、マイナンバーを廃棄・削除する必要があるため、廃棄や削除を前提とした書類やデータ ファイリングの方法を工夫する必要あり。 ④ 安全管理措置 ※マイナンバーの取扱いは、従来の個人情報よりも厳格に行う必要あり! マイナンバーを扱う事務の範囲と取扱い担当者を明確にして、担当者以外がマイナンバーを取り扱うことがない ような仕組みを構築する必要あり。 従業員が、マイナンバー制度を正しく理解するため、10月までに社内報や掲示板等で、制度概要や情報提供を行 うことが望ましい。 ※スターティア株式会社が実施した「中堅中小企業におけるマイナンバー制度への意識調査」において、中堅中小企業(従業員 300名以下)の情報システム担当者が回答したマイナンバー制度への対応準備状況は以下のとおり。(内容要約・一部抜粋) ○すでに対応を進めている・・・・・・6%、 ○対応計画を策定した・・・・・・9%、 ○対応計画の策定中・・・・・・・・・15%、 ○情報収集段階・・・・・・・・・・・・・・23%、 ○対応準備未着手・・・・・・・・31%、 ○わからない等・・・・・・・・・・・・・16% 詳細は右URLをご覧ください。⇒ https://www.startia.co.jp/_wsp/wp-content/uploads/2015/06/150623.pdf 資料出所:内閣府、スターティア株式会社 本件に関する相談、詳細に関するお問合せ先:群馬銀行 法人部(岡安)027-254-9314 以上 ● 本資料の内容につきましては万全を期しておりますが、正確性・完全性を保証するものではありません。本資料に依拠した ことによりお客さまが被った損害については、群馬銀行は一切責任を負いません。本資料の複写・複製・転載等を禁じます。
© Copyright 2024 ExpyDoc