平成27年度第1回防府警察署協議会会議録

平成27年度第1回防府警察署協議会会議録
開催日時
平成27年5月15日(金)13:30から15:40まで
開催場所
防府警察署 3階
出
委
員
伊藤
達二、山本
清水
博、山賀
講堂
義夫、樋岡
美千代、馬場
省三、倉員
宗介
龍美
計
席
8人
署長、副署長、主幹兼会計課長、警務課長、警察安全相談課長、
者
警察署
生活安全課長、地域課長、刑事一課長、交通課長、警備課長、警察
安全相談係長
議
1
祥子、小松
題
計
11人
1
平成27年第一四半期の業務推進状況と今後の推進計画
2
地域住民が望む地域警察活動の推進
3
議題2の協議
会長挨拶
毎年春になると、旅立ちがあり、別れに対する悲哀、新たな出発に対する喜
び、人の人生で大きな節目である。
「年々歳々花相似たり。歳々年々人同じからず。」という漢詩があるが、花
は毎年変わらず咲くが、人は変わっていく。
組織に新しい人が来れば、新しい発想、創造で新しい伝統、文化が創られて
いく。
この度、署長をはじめ、多くの幹部が赴任して来られ、心より歓迎を申し上
げると共に、今後も地域の安全に尽力して頂きたい。
本日の協議会についても、我々に何かできればという思いで進めていきたい
と思う。
本日は、「地域住民が望む地域警察活動の推進」がテーマであるが、署長の
業務説明を含め、委員の方は積極的に提言し、活発な協議をお願いしたい。
2
署長挨拶
省略
3
業務推進状況の説明(署長)
平成27年第1四半期の業務推進状況と今後の推進計画について、以下の項
1
目に沿って説明した。
(1)
総合的な犯罪抑止対策の推進
ア
犯罪抑止対策
○
刑法犯認知状況(H27年1月~3月)
○
犯罪抑止対策の推進状況
○
今後の推進計画
イ
ストーカー・DV事案等人身安全関連事案への的確な対応
○
ストーカー・DV事案の認知状況等(H27年1月~3月)
○
対応状況等
○
今後の推進計画
ウ
(2)
振り込め詐欺等特殊詐欺対策の推進
○
特殊詐欺の認知・検挙状況等(H27年1月~3月)
○
被害防止対策の推進状況
○
今後の推進計画
少年の非行防止及び保護対策の推進
ア
検挙補導状況(H27年1月~3月)
イ
非行防止及び保護対策の推進状況
ウ
今後の推進計画
(3)
悪質重要犯罪等への取組み
ア
重要犯罪認知・検挙状況(H27年1月~3月)
イ
窃盗犯、重要窃盗犯認知・検挙状況(H27年1月~3月)
ウ
組織犯罪対策推進状況
○
暴力団犯罪取締り状況(H27年1月~3月)
○
覚醒剤・危険ドラッグ等薬物事犯の根絶
エ
生活安全課における検挙状況
○
(4)
偽ブランド商品の不正販売事件の検挙
交通死亡事故抑止総合対策の推進
ア
交通事故発生状況(H27年1月~3月)
イ
交通死亡事故抑止対策の推進状況
(5)
○
高齢者対策
○
速度抑制対策
○
安全・安心な交通環境の整備状況(生活道路及び通学路対策)
○
今後の推進計画
第23回世界スカウトジャンボリー対策の推進
ア
大会概要
イ
警備諸対策の重要性
ウ
推進事項
2
4
地域住民が望む地域警察活動の推進(地域課長)
(1)
山口県警地域部の発足
ア
地域部創設の経緯
イ
今後の地域警察
(2)
向島駐在所の廃止と三田尻交番への統合後の状況
ア
巡回連絡活動
イ
警ら警戒活動
ウ
子供見守り活動
エ
要望把握活動
(3)
地域警察活動の推進
ア
地域に密着した警察活動の推進
○
イ
初動警察活動の強化
○
ウ
5
巡回連絡の実施状況(H27年1月~3月)
110番通報等の受理・対応状況等(H27年1月~3月)
トータルリスポンスタイム(H27年1月~3月)
協議
(委員)
市民にとって、地域警察活動は、親しみがあり、一番信頼し、関心がある
活動と思う。
この度の地域部の設置で、市民の要望に対し、より広範囲に即応して頂け
る態勢になったと思うし、安心に生活できる環境はありがたい。
パトカーや交番には親しみが感じられ、地域の活動を通じた警察との繋が
りがあるので、市民に関心のある警察活動を進めて欲しい。
よく街中で「警察官立寄所」というステッカーや看板があるが、市内に何
か所位あるのか。
(地域課長)
正確な数字は把握していないが、主に金融機関や警察ボランティアの防犯
連絡所等に掲示してある。
(委員)
「少年非行の検挙、補導」に関してであるが、県下で少年事件の検挙が一
番多いのは防府署とローカル紙で報道されていたが、少年非行への対応はど
のようになっているのか。
(生安課長)
平成26年中は、県下で防府署が少年非行の検挙が多く、中でも万引きが
一番多い状況であった。
警察だけではなく、学校、教育委員会などと連携し、万引き防止のポスタ
ーや標語を全中学校から募集活動を行う等の対策により、認知件数は減少し
3
ている。
今後も地道な活動を通じ、少年の非行抑止、検挙に努めていく。
(委員)
防府の中学生は、不登校や手に負えない生徒が多いと聞いている。
深夜徘徊、いじめ等潜在した非行を放置したら、更に非行進度が増し、大
変な事態になると思う。
学校の補導担当の先生と緊密に情報交換し、先手先手で防止対策を立てて
いくことが重要と思う。
(署長)
防府市に限らず、その年々に在校する生徒によって学校のムードが変わる
というのが一因ではないかと思う。
警察としては、少年のい集場所に制服警察官の姿を見せる活動などによっ
て、補導、検挙を図っている。
少年による凶悪事件の増加が懸念される中、先日も、悪口を言われたとい
う理由だけで、相手を呼び出し、集団で暴行を加えた少年同士の事件を、認
知から早期に検挙、解決している。
少年非行に関しては、地域警察官、生活安全課、刑事課が主体となり、学
校と連携を深め、検挙、補導の強化を図っていく。
(委員)
トータルリスポンスタイムについてであるが、エリアの広い山口署などと
どのように違うのか。
(地域課長)
警察署の管轄の広さ、パトカーの台数など条件は異なっているが、基本的
には、いかに早く現場に着くかという考えである。
トータルリスポンスタイムとは、通報があってパトカーが現場に到着する
までの時間であるが、1分でも1秒でも早く現場に着くか、非常に重く考え
ている。
(委員)
地域部を増設されたという話であるが、パトカーの数、他の地域との比較
配置を考える際の重点を教えて欲しい。
(地域課長)
通常は受持ち区を重点的にパトロールするが、事案が重複した場合は、他
の地区に応援させたり、重大交通事故が発生した場合、交通整理等の為、数
台配置する場合もある。
基本的には、全地域の110番通報に24時間対応できる体制で活動して
いる。
(委員)
地域住民に密着して活動しているのは交番、駐在所である。
4
交番は、常駐している場合が多いが、駐在所は地域住民の安心の拠点であ
るはずなのに、私は警察官の姿を見たことがない。
駐在所は、地域住民が何でも気軽に相談できる場所、向島駐在所が三田尻
交番に統廃合され、住民は内心不安に思っていると思う。
私は、駐在所員の数を増やし、直ぐに住民のニーズに対応できるよう駐在
所の体制を強化することが必要だと思う。
(地域課長)
管内には、大道、小野、富海、西浦の4駐在所があり、駐在所員が所外活
動等で不在の場合は、奥さんが対応するが、必要に応じた本署への連絡を指
導しており、警察官を派遣する場合もある。
転用勤務も一部あるものの、駐在所員は、基本的には所管区内で勤務して
おり、巡回連絡、警ら等で所外にいる場合も、無線機を携帯しており、住民
のニーズに即応できるようにしている。
ご指摘の向島駐在所の三田尻交番への統廃合の件であるが、廃止の際地域
住民の方々には丁寧に説明し、ご理解を頂いている。
いずれにしても、委員のご提言は地域警察にとって極めて重要な課題であ
る。
(署長)
いつ行っても駐・交番の勤務員がいないというご意見と、いつも事務所に
いて管内のパトロールをしてくれないという相反するご意見がある。
これは、どちらを優先するかという問題ではなく、勤務時間の組み合わせ、
各所管区の相互支援など、限られた勤務員で、どちらの要望にも応えていけ
るよう工夫していく。
委員のご提言は、地域警察にとって長年の懸案事項であり、重く受け止め
今後の警察活動の参考にさせて頂きたい。
(委員)
少年の非行防止に関してであるが、私は光市から通勤しており、時折、電
車で通勤するが、防府駅は、他の駅と比べ中・高校生の数が異様に多いよう
に感じている。
光駅は、駅前の目立つ所に交番がある。それが抑止効果があるかどうかは
分からないが、防府駅を見る限り、駅を押さえることは、少年の非行防止に
効果があると思う。
地域課長が防府駅に重点を置いていると言われていたが、良い施策だと思
う。
(委員)
「非行防止教室、薬物乱用防止教室等の開催」とあるが、どういう方を対
象にしているのか。
最近は、小学校も荒れている。年齢の低い内から非行防止施策を行ってい
5
く必要があると思うので機会を増やして頂きたい。
(生安課長)
年齢層を見ながら、万引き防止、薬物・危険ドラッグ乱用防止に分け、中
学校や高等学校を中心に行っている。
非行の低年齢化が加速しており、ご指摘のように小学校高学年から犯罪に
対する規範意識を植え付ける必要性がある。
今後も、学校等と連携して非行防止活動を行っていく。
(委員)
窃盗事件は、どういう所で多発しているのか、また、発生の傾向や防止対
策はどのようになっているのか。
(生安課長)
防府署管内における昨年中の窃盗犯の発生状況に関しては、駅前交番の管
内において、自転車盗の大半となる103件を認知しているほか、車上ねら
いについても、他地区よりも多い11件を認知している。
このほか、侵入窃盗は、7件を認知した牟礼交番と6件を認知した華城交
番の地区が多発傾向にある。
窃盗犯の抑止対策としては、多発している自転車盗に関して言えば、80
パーセントが無施錠である。
住宅犯罪に関しても同様であるが、鍵掛けが被害防止の基本であり、今後
も鍵掛けの広報を行っていく。
(委員)
他の団体の会合で、自転車盗の防止対策について、中・高校生を対象に、
鍵が無い自転車に乗っている生徒に安価に鍵を提供するシステムを作ったら
どうかと意見を言ったことがある。
無施錠被害の中で、鍵があるのに掛けないのか、元々鍵の設備が無いのか、
その割合はどのようになっているのか。
当然、予算が伴うもので、行政の問題とは思うが、自転車業組合などの協
力が得られれば、できないことではないと思う。
(署長)
自転車盗で無施錠の被害をみると、鍵があるのに掛けていないのが大半で
ある。
現在、サイクルロック作戦と銘打ち、自転車の鍵掛け広報を展開中であり、
学校や自転車販売店等と連携し自転車盗の被害防止に努めている。
施錠設備が無い自転車が被害にあっている事実もあるので、副会長のご提
言を参考にさせていただきたい。
(委員)
裏道や時間規制の一方通行道路でのことであるが、携帯電話で電話しなが
ら運転する人が多い。また、自転車に乗った子供が携帯電話を触りながら運
6
転するのも危険な行為である。
これに特化した取締りをしたり、自転車の携帯電話にも罰則を設けたり、
もっと厳しくやった方が良い。
(交通課長)
管内の交通事故は、交差点や直進路の追突事故が多く、携帯電話やスマー
トフォンが関連している可能性がある。
重大事故に発展するおそれがあり、取締りや広報を継続していく。
無免許運転や飲酒運転は、以前に比べかなり罰則が強化されている。
携帯電話に関しても普及当初は取締り対象では無かったが、現在は反則行
為として取り締まっているが、罰則の厳罰化のみでなく、運転者教育が重要
と考えている。
警察としては、適切な取締り、広報を継続し事故の抑止に努めていく。
(委員)
「交番」は、世界共通語で、世界中の警察が手本にしている素晴らしい制
度だと思う。
戦略の面からも、警察力の分散は重要であり、治安上、限界集落の最後の
とりでは、交番や駐在所だと考えている。
向島駐在所の廃止に際し、地域住民の反応はどうだったのか。
(地域課長)
最初は反対意見もあったが、丁寧な説明をして、最終的には納得して頂い
た。
地域住民の不安を払拭するため、三田尻交番だけでなく、全地域の警察官
にできる限り、向島で警察官の姿を見せるよう指示している。
人口の推移、交通事情等で駐・交番の統廃合は避けて通れない問題である
が、地域警察の基本である、地域住民に寄り添った警察活動を今後も行って
いく。
(委員)
これは政治の問題だと思う。
犯罪の多発、多様化、警察官の数からやむを得ない面もあるが、犯罪・事
故の発生の少ない場所からはどんどん交番、駐在所が無くなっている。
治安を守る警察と地域との接点は駐交番であり、一番身近で自分達を守っ
てくれる場所が少なくなっていくのは寂しい。
6
配付資料
○
平成27年度第1回防府警察署協議会資料(警察署作成)
○
地域住民が望む地域警察活動の推進(警察署作成)
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