ヨーカドーの新たなスタイル「グランツリー」 先日、昨年 11 月に神奈川県

ヨーカドーの新たなスタイル「グランツリー」
先日、昨年 11 月に神奈川県川崎市にオープンした
「グランツリー武蔵小杉」を訪問しました。
この「グランツリー武蔵小杉」は、セブン&アイ・
ホールディングスが開発したモールで、セブン&アイ
グループの「イトーヨーカドー」
、
「そごう・西武」、
「ロ
フト」
、
「アカチャンホンポ」を始めとする約 150 の専
門店が入り、これまでのセブン&アイにない新たな商
業施設になっています。
地上 4 階、地下 2 階(駐車場)で売場面積 37,000
壁面に植栽し、緑をイメージさせる
㎡と超巨大というわけではありませんが、1 日の乗降
客 39 万人というJR南武線、JR横須賀線、東急東
横線の武蔵小杉駅に近接し、また周辺には高層マンシ
ョンが立ち並び、周辺には「東急スクエア」、
「ららテ
ラス」などの最近整備された商業施設もあり、人口増
加となっている注目を集めるスポットです。
子供連れ夫婦をメインターゲットに
このモールの最大の特徴は、屋上に樹木を植え子供
向けの遊び場「ぐらんぐりんガーデン」を整備したこ
屋上の公園では子供たちの遊ぶ声が響く
とで、訪問した日曜の午前中は小さな子供連れの夫婦
であふれていました。また、4階にもカーペットを敷
いて靴を脱いで遊べる「スマイルスクエア」も設置さ
れ、天候に関係なく遊べる空間が用意されています。
最上階の4階には、アカチャンホンポやキディラン
ドなど子供用品やフードコートを置いて、「子供連れ
の若夫婦」をメインターゲットに、日常的な遊びの空
間を提供し、ついでに買物や消費をしていただこうと
いう狙いが見えます。これは、整備された地下駐車場
823 台、駐輪場 2,004 台という数字を見ても理解でき
屋内にも、大きなモニターとカーペットの広場が
るところです。
また、フードコートで見かけたテーブルとイスは、
小さな子供連れの人のために、普通のテーブルよりやや低くし、大
人と子供が並んで座れるように大小のイスを並べて用意するなど、
メインターゲットを意識した工夫が随所に見られます。
プレス用資料では、
「都会の中の家族のオアシス」を目指すとして
いますが、狙い通りの結果が出ているように感じました。
フードコートのイスも親子用
明るく開放的なモール
天井や通路には白を基調とした明るい色を使い、ま
た 4 階までどのフロアも天井が高く、通路も広く取ら
れ開放的な印象を受けました。
今回のモールでは、新たな試みとして「衣料品のお
店と飲食店を隣り合わせで配置」することも実験され
ています。1階にある若者向けセレクトショップの
「BEAMS」と「ARBAN RESEARCH」
の隣には「ベーカリーレストラン」と「ステーキレス
天井が高く開放的な館内
トラン」が置かれ、共通のターゲット顧客層を持つ両
業種の相乗効果がでるのか、結果を見たいところです。
1 階のイトーヨーカドーが運営する食品スーパー
は、明るい天井とダウンライトで商品が見やすく、野
菜なども色鮮やかに見えるよう演出され、買物しやす
い印象をうけました。テレビの情報番組でも紹介され
ていた「野菜の量り売り」コーナーも設置され、少人
数家族にうれしいサービスも取り入れられています。
年末に訪問した「イオンモール岡山」の食品フロア
と比較すると、イオンは落ち着いたシックな色合いを
使って高級感を演出していたのに比べ、ヨーカドーは
明るい天井とダウンライトで演出された食品フロア
明るく見やすいことを強調していて、明るいことで鮮
度も伝わるように感じました。
また、3 階のヨーカドーの雑貨や家庭用品の売場で
は、食品と同じように明るくてサッパリとした印象を
受け、高級感は感じないものの、分かり易い表示を徹
底して行うことで、お客様を迷わせない工夫を感じま
した。
4 階のヨーカドー衣料品売り場も雑貨フロアと同
じイメージを受けるシンプルな作りになっていて、見
シンプルで見つけやすい表示
やすい陳列が行われるなど、それぞれのフロアが、こ
れまでのGMSよりも少し洗練された印象を与える店づく
りと陳列が行われています。
先月訪問したイオン岡山店と今回のイトーヨーカドー武
蔵小杉店を比較すると、それぞれ違った方向性を出しなが
ら進化している印象を強く感じました。
機会があれば、是非両方のモールを見学されてはいかが
でしょうか。
(峠岡伸行)
衣料品フロアも明るく見やすい陳列に