SUA Founders - Soka University

SUA Founders
アメリカ創価大学NEWSLETTER
April 2015 Vol.14
社会に広がる
SUAの魅力
Scholarship
Opportunities
Study Abroad
Diversity
Faculty Resources
w w w. s o k a . e d u
FEATURES
3 羽吹学長あいさつ
4 社会に広がるSUAの魅力
5 国際教育:充実した留学制度
アレックス・オクダ | 国際部長
6 教育環境:留学体験
コリーナ・べラスケツ | 中国・ハルビン
8 教員の充実度・少人数制の授業
ミキ・イワサワ、
ミサキ・オオノ | 3年生
9 教員にインタビュー
シェーン・バーター
10 世界市民教育:多様性
アイシャニ・クラナ | 副自治会長
11 "I Love SUA"
12 学生支援:教育資金・奨学金の充実
14 充実した教育支援により世界から英才が集う
プラカッシュ・ビスタ Prakash Bista | 2年生
16 大学院生紹介
ジェイミー・ヘインズ | 大学院1年生
17 卒業生ニュース
タイシュウ・ウツミ | 2期生
トモコ・ワダ | 2期生
2014年秋号 英文ニュースレターより抜粋
22 Study Abroad
Scott Bower / Lima, Peru
23 Undergraduate Alumni Highlight
Eun Yi Chung / Class of 2005
24 A Culture of Peace and Non-Violence Dialogue
26 Graduate School News
28 SUA日本語ウェブサイトご案内
寄付ご案内•お問い合わせ先
Greetings
拝啓 皆様におかれましては、
ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
またアメリ
カ創価大学
(SUA)
に対して、
いつも変わらぬご厚志を賜り、
誠にありがとうございます。
本年5月3日、SUAでは14回目の開学記念日を迎えます。皆様のご支援に支えられ、
こ
の1年も素晴らしい発展の歴史を刻ませていただくことが出来ました。
昨年10月2日には、
SUA初の平和会議が
「平和の文化と非暴力」
をテーマにキャンパス
内で行なわれ、
チョウドリ元国連事務次長やニュージーランドのオタゴ大学クレメンツ博
士をはじめ、各地より平和問題に従事する専門家を招き、有意義な討議が行なわれまし
た。
また同月、2011年度ノーベル平和賞を受賞したリビアの平和活動家、
レイマ・ボウィ
女史をキャンパスにお迎えし、
SUA生や近隣の高校生などを前に、
ご自身が取り組んでこ
られた平和運動などについてスピーチをしていただきました。
昨年11月にはキャンパスで、
学生達による
「Sokaフェスティバル」
が行なわれました。
今
回は学生達が検討を重ね、
これまでの
「学生祭」
と
「スピリットラリー」
の二つのイベントを
発展的に一つにまとめ、
SUA、
そして創価教育の使命を再確認し、
互いの友情を深めゆく
新しい形のイベントとして行なわれることになりました。
創立者・池田先生からもご伝言が
届けられ、
「何のために学ぶのか―。
どうか、
皆さんは、
この創立の原点に常に立ち返り、
良
き学友と励まし合いながら、
わが知性と人格を磨きに磨き、
力ある世界市民のリーダーへ
と成長していってください」
と期待を寄せられました。
本年8月には、
卒業10周年を迎えるSUA1期生の集いをキャンパスで開催。
2日間に亘
り、盛り沢山の企画を計画中です。2001年8月、完成したばかりのオレンジ郡キャンパス
へ集った1期生達は、
パイオニアとして苦労を共にしながら、SUAの歴史を拓き、伝統を
築いてくれました。
今回1期生達が、
その家族と共に再び母校へ集い原点を確認し合える
ことを、私も大変に楽しみにしております。
また明年以降も、卒業10周年を迎える各卒業
期が順次、
記念の集いを開催する予定です。
前述のご伝言で、創立者は続いて、
「アメリカ創価大
学は、人類の平和を心から願う、庶民の真心によって荘
厳された、
民衆立の大学」
であることを再確認してくださ
っています。大学を真心で愛し、見守ってくださっている
皆様の存在なくして、
今日のSUAの発展は考えられませ
ん。
その意味からも明年の開学15周年、
そして来たる開
学20周年の節目を、
皆様と共に盛大に飾って参りたいと
願っております。
どうか皆様におかれましては引き続き、
ご指
導・ご鞭撻の程よろしくお願い申し上げます。
ダニエル・ハブキ
アメリカ創価大学学長
www.soka.edu | 3
特集 社会に広がるSUAの魅力・海外留学の充実
社会に広がる
SUAの魅力
ア
メリカ創 価 大 学 は 、この ほど著 名 な 全 米
誌(U Sニュース&ワールド誌)が 発 表した
2015年度全米ベストカレッジランキングにおいて、
全米のリベラルアーツ大学約250校中で総合41位、
米西海岸では7位、又以下の分野で高い評価をいた
だきました。
国際教育
海外留学充実度 1位
教育環境
教員の充実度
1位
世界市民教育
学生の多様性
5位
学生支援
奨学金充実度
5位
こちらでは上記4分野において、SUAがどの様に取り
組んでいるかをご紹介いたします。
4 | SUA FOUNDERS | April 2015
学生全員が1学期間(約半年間)留学を経験
学
生は1年次よりスペイン語・中国語・フランス語・日本語の中から第二外国語を履修し、3
年次にはその言語地域に半年間留学し必須単位を取得します。
この留学制度は言語習
得のみならず、現地でのインターンシップやボランティアを行なうことにより異文化での社会経験
を積むことができます。又、現地での生活を通して人々と触れ合い、友情を築き、民族・文化・歴史
特集 社会に広がるSUAの魅力・海外留学の充実
Study Abroad
国際教育
海外留学の充実
への理解を深めることにより、
「貢献的人生を生きゆく世界市民」の育成を目指しています。尚、
こ
の留学にかかる授業料や渡航費用は授業料に含まれており、学生自身が更に負担する必要はあ
りません。次頁には、2014年春期留学した学生の体験を掲載いたします。
Fall 2014 Study Abroad Participants
Study Abroad - Most Students Study Outside the U.S.
2014年前期 留学地域マップ
海外留学をサポートする
国際部スタッフ
アレックス・オクダ
国際部(留学•海外インターンシップ)
ディレクター
海外留学制度が始まって、今年で12年目となります。4年前にフランス語が新たに導入さ
れ、現在合計6箇所の都市(フランス国内に5箇所と西アフリカのセネガル・ダカール市)
でフランス語留学が行われています。
また、
スペイン語の留学先も新たにドミニカ共和国
の2都市とスペイン・グラナダが加わり、選択肢も増えています。最近は、夏休みの
「海外イ
ンターンシップ」
と
「留学」
を一組で考える学生も多く、言語習得や異文化交流をさまざま
な形で経験し、一段と成長してキャンパスに戻ってきます。今後も、更に充実した留学制
度に向けて尽力して参ります。
www.soka.edu | 5
特集 社会に広がるSUAの魅力・海外留学の充実
Study Abroad
留 学 体 験
コリーナ・ベラスケツ
Corina Velasquez
3年生 | 中国•ハルビン
何故中国語専攻を選んだのですか?
実際にプログラムを始めてみてどうでしたか?
私は英語とスペイン語が話せますので、SUAでは自分に一番馴染
SUAから今回ハルビンのプログラムに参加したのは、
同期のエリア
みのない中国語を勉強することに決めました。
中国語、英語そして
ス・ジェルガーくんと私の2人でした。
私たち2人の他に、他大学か
スペイン語を話せることで、将来世界中のより多くの人たちと繋が
ら18人の学生が参加しましたが、彼らは皆すでに中国での留学経
ることができると考えたからです。
実際は、中国語を勉強する中で、
験がある学生ばかりで、生まれて初めて中国にきた私たち2人の
「どうして自分はこんなに難しい外国語を選んでしまったのだろ
中国語のレベルは彼らと比べると相当低いものでした。
ガイダンス
う」
と何度も悩む日々が続きました。中国語を勉強していく中での
の後で学生同士が自己紹介をしたときなど、他の学生が流暢な中
苦闘は、
今年の2月に、
留学先の中国・ハルビンに到着したときから
国語で答える中、私は何を言えばいいのか全くわからず、頭が真っ
さらに強いものとなりました。
白になりました。
私は自分の名前さえ、
どう中国語で発音すればい
何故中国・ハルビンのプログラムを選んだのですか?
ルビンの留学プログラムを選んでしまったのか、そもそもどうして
当初、留学先をどこにしようか考えていた際、私はハルビンに行っ
中国語を勉強することに決めてしまったのだろうか」
と落ち込みま
た先輩方の話を聞いて、
「一番言語教育が厳しい」
と言われている
した。
中国に着いてまだ2日しか経っていないにも関わらず、私は
ハルビンのプログラムに決めました。大学と家族が経済的に支え
完全に自信を失い、
強い失望感で一杯になりました。
てくれる貴重な留学の機会なので、言語の習得を一番の目標にす
いのか思い出せず、
自己紹介もままなりませんでした。
「どうしてハ
るべきだと考え、
ならば一番厳しいプログラムに行って中国語を上
一番大変だった事は?
達させたいと思ったのです。
中国・ハルビンのプログラムが大変な
私とエリアスの中国語の能力がプログラムの中で一番低かったた
理由には、必須科目の多さが挙げられます。
どんなレベルの学生
め、
4つのうち3つの授業は教授と私たちの3人という授業形態でし
でも、皆等しく17単位、週に18時間の授業をとらなければならず、
た。残りの1つの授業は、74歳の教授と
「漢方薬」
を学ぶ一対一の
更には中国語以外の言語を話してはならないという厳しいルール
個人授業でした。
個人授業では、
たとえ理解したふりをしても、
教授
もありました。ハルビンに行く前からそういったプログラムの特徴
にすぐに見抜かれてしまいます。留学を始めて最初の数週間が一
は知っていたものの、実際に経験すると、想像以上に大変でした。
番大変でした。
私たちは宿題が何なのかさえ聞き取れず、
授業の後
しかもハルビンの天候は、凍える寒さ。
現地に到着したときの温度
に教授に何度も個人的に説明してもらわなければならない状況で
は-34℃でした。
温かいカリフォルニア育ちの私には、
その寒さは
した。
それでも大変なことが多く、宿題をするときにはいつも問題
予想を超えるものでした。
文を一文字ずつ訳してから取り掛かるという日々でした。最初の2
留学先の大学前で
6 | SUA FOUNDERS | April 2015
特集 社会に広がるSUAの魅力・海外留学の充実
週間は毎日真夜中に寝て、朝の4時頃に
起き、
また宿題をするというようなリズム
でした。体力的にも精神的にも随分と追
い詰められ、
まるで
「中国語の牢屋」
に入
れられたような気分になりました。
そんな日々が続く中、
ある日
「漢方薬」の
個人授業中、
私は講義の内容が全く理解
漢方薬の先生と
できず、教授の前で突然泣き崩れてしま
ったのです。教授は私がなぜ泣いている
のか分からず、大変驚いた様子でした。私が教授に唯一言えたの
は、
「疲れました…とても疲れました」
という中国語だけでした。教
授は私に部屋に帰って休み、次の授業に備えるようにと言いまし
た。
その日、私の胸は敗北感でいっぱいでした。
寒い寒いハルビン
で、
食べ物が口に合わず、
中国語が話せず、
中国語で人が何を言っ
ているのかが理解できず、
人生のどん底にいる気分で、
全ての事に
嫌気がさしていました。
また、通信状況が悪かった為、最初の一ヶ月間はアメリカの家族と
中国人のルームメイトと
連絡をとることが全くできず、
ようやく家族とテレビ電話がつながっ
たとき、私の母は画面越しにみた私の顔色の悪さに言葉を失いま
っと自分自身に少しずつ自信を取り戻せるようになりました。
した。心配した声で私にどうしているか聞く母に、私は「もう今なん
「苦しいこともすべて受け入れ、乗り越え、絶対にプログラムを喜
のために生きているのかわからない。
今自分がここで何をしている
びの心で終わらせてみせる!」
と決意しました。辛い思いをするた
のかも、
どうしてここにいるのかもわからない。
」
と告げました。
母は
びに、
「大きな使命感を持って生きていくのだ!」
と頑張り抜き、
無事
私を大変心配し、
家計が苦しい中でも、
「すぐにアメリカへのチケッ
に最後までプログラムを終わらせることができました。
トを買うから、帰ってきなさい。
」
と言ってくれました。
アメリカに住
む母はそれまで中国に関するニュースを聞くたびに、私のことをと
ても心配していました。
母は私が無事に家に戻れるのなら何でもす
一番嬉しかった事は?
プログラムの終了式では、毎学期、最も中国語が上達した学生が1
ると言ってくれました。
名選ばれ、
その努力を称える特別賞が与えられますが、
全く予期せ
その日の夜、私は同期のエリアスに帰国することを告げました。
私
ず、
私が受賞者に選ばれました。
自分の名前が呼ばれた時、
私の胸
は一刻も早く中国を去ってアメリカに帰りたいという気持ちでいっ
はハルビンで、
またこれまでの人生で自分を支えてくれた方々への
ぱいでした。
しかし、
SUAで築いた彼との友情が私を励まし、
思い留
感謝の思いで一杯になりました。受賞の際、私は先生方に感謝の
まらせてくれました。彼は私に
「僕をここに一人置いて行くのか?」
思いを伝え、
SUAに帰ってからも先生方への恩返しとして中国語の
と聞き、
「そんな金銭的余裕もないだろう。
諦めるなよ。
SUAを卒業
勉強を続けることを誓いました。
そして、
「創価教育のおかげで、私
するのは今よりもっと大変なんだぞ。
僕たちなら絶対にできるよ!が
はこの賞をもらうことができました。
SUAは毎日私にどうやって優秀
んばろうよ。
」
と言って励ましてくれました。彼と話す中で、私は「死
な学生になれるのか、
またどうやって自分の人間としての限界を突
ぬ思いでここで頑張ろう。絶対にあきらめない!」
と決意し直すこと
き破り、
能力を最大限に引き伸ばすことができるのかを教えてくれ
ができました。
その後もプログラムは過酷で厳しいものでしたが、
ます。
」
と話しました。
授賞式の後、参加者の多くが「創価教育」がど
私は決意を新たにしたその日から、
「自分の生命」
が大きく変わって
のようなものなのか知りたいと声を掛けてくれました。今回、私は
きているのを感じていました。
ハルビンに来てから初めて、私はや
自分が思い描いていた以上に最高の留学生活を送ることができま
した。
最後に一言
私はこの留学プログラムを通じて、
貴重な経験をさせていただきま
した。
そして、
初めて訪れたその異国の地での生活を通し、
私は
「自
身」の可能性に挑戦し、限界を超えることのできる喜びを感じるこ
とができました。創立者、支援者の皆様、私たちのSUAでの素晴ら
しい教育を支えてくださり本当にありがとうございます!皆様に誇
りに思ってもらえるような人間に必ず成長してまいります!
SUAの同朋エリアス君・中国の友人達と
www.soka.edu | 7
8 | SUA FOUNDERS | April 2015
授は学生と共に学び続けています。
私は、
カナダ西部で生まれ育ちました。大学で
Q: SUAの学生は何が違うと思いますか?
東南アジア学の授業を取ってから、
東南アジア
SUAの学生は社交性、
聞く力、
発言力、
そして高
に興味を持ち始めました。
私が勉強してきた他
レベルの建設的批評能力を学んでいます。少
の一般的な学問の分野と比べて、その分野は
人数制授業のため発言が求められ、恥ずかし
独特でした。大学での授業がとても興味深く、
がりやな学生でさえ自分の意見をしっかり述べ
東南アジアについてさらに勉強していきたいと
るよう促されます。
私が教える上級クラスでは、
思いました。特に、他国ではあまり注目されて
学生を学術会議に連れて行きます。学生が大
おりませんが、
自由民主主義国として世界最大
学院生と活発に意見を交わす姿を見ると心か
のイスラム人口を有するインドネシアに興味を
ら嬉しく思います。
このような機会を通し、彼ら
もちました。
大学の学士課程を修了してからバ
が
「どのように人と接するか」
という大切な能力
ンコクに引越し、主にタイで活動している人権
を身に付けている事を改めて確認でき、
教授と
非営利団体「フォーラム・アジア」
でのインター
してこの上ない喜びを感じます。
特集 社会に広がるSUAの魅力・教員の充実
Q: 簡単な自己紹介をお願いします。
ンシップに参加。
そのインターンシップでイン
ドネシアに関するプロジェクトに携わりました。
Q: どのような事にやりがいを感じますか?
バンコクとスマトラでの1年半に及ぶ生活は、
学生がある概念を理解できずにいる時、
クラス
自分の視野が広がるとても素晴らしい経験で
メートや教授と共にディスカッションをしなが
した。
らその概念の本質を導き、
そして理解できるよ
うになる、
というプロセスに教授として最もやり
Q: どのように学位を取得したのですか?
がいと喜びを感じます。
大学に行く資金がなかったため、
まずは短期大
学で勉強をしました。
良い成績を維持し奨学金
Professor
Q&A
教員にインタビュー
を得られるよう勉学に励み、
ビクトリア大学に
Q: SUAの教授として他にも経験・体験談はあ
りますか?
編入しました。2003年には同大学の東南アジ
教授として最も思い出深い経験は、2013年1
ア歴史学と比較政治学の2つの学位を取得。
月のラーニング・クラスターで教えた
「比較背景
その後、
カーター・センターにてカーター元大
における公共交通機関」
というテーマの授業で
統領のもとで働き、後には欧州連合にて選挙
す。
この授業では、バンクーバーから西海岸を
監視員として働きました。
その後、
カナダのブリ
通ってSUAまで公共交通機関を利用して移動
ティッシュ・コロンビア大学で修士号を取得し、
し、交通機関がいかに社会、経済、そして環境
さらに博士課程も修了。博士号取得後に幸運
に影響するかについて研究しました。学生は、
にもSUAの教員として採用していただき、
2011
主にカリフォルニアの交通網について学びまし
年から今日まで働かせていただいています。
たが、同時に様々な人生のスキルを身につけ
られたと思います。
このプロジェクトを進めるに
シェーン・バーター
Shane Barter, Ph.D.
比較政治学准教授、環太平洋研究センター副所長
Q: SUAのどこに惹かれましたか?
あたり、
学生同士が互いに友情を深めることが
アドベンチャー
(冒険)
です!タイとインドネシア
でき、
非常に素晴らしい経験となりました。
に数年間住みましたが、
アメリカへは一度も行
私は環太平洋研究センターの副所長とし
った事がなかったので、
SUAは自分の人生にす
て、
SUAを広く紹介するため様々な地域を訪問
ばらしいアドベンチャーを与えてくれると思い
しています。
又、
キャンパス内でのイベントのサ
ました。
ここでの留学制度、
ラーニング・クラス
ポートや講演者の企画や招待、
さらに学生・教
ター(短期特別授業)
、少人数制による学生と
授への夏季研究助成金授与者を選定していま
の身近な関わりや、学術会議に学生を連れて
す。
環太平洋研究センターの所長であるビル・
行く機会があることなど、SUA特有の教育課程
アッシェル氏と連携しながら、本を出版する編
に惹かれました。
SUAではキャンパス
(教室)
外
集チームにも参加しています。SUAの教授とし
でも学ぶ機会に恵まれ、
中でもラーニング・クラ
て、
世界中の学術界にSUAのこと広める事は私
スターは教授と学生にとって非常に興味深い
達の大事な使命だと感じております。
SUAの寄
プログラムだと思います。
このプログラムでは
付者の皆様のお陰で、私達は不可能を可能に
教授は学生と共に研究課題に取り組みます。
時
することができています。
そして、
学生達は幸運
には、
自分の専門外の課題を担当する場合も
にも大学内外において、
理論を実践に移す多く
あり、学生と一緒に研究するのです。SUAの教
の機会に恵まれています。
www.soka.edu | 9
特集 社会に広がるSUAの魅力・学生の多様性
Diversity
世界市民教育:学生の多様性
アメリカ国内・世界中からの
英才が集うキャンパス
学生にSUAの一番気に入っている点を尋ねると、多くの
学生から
「多様性(Diversity)」
という答えが返ってきま
す。留学生数は学生全体の40%、約30以上の国々から
SUAに集っています。又、
アメリカ国内出身の学生(60
%)
も多様な人種の学生があらゆる地域から集い、国際
性に富んだキャンパスとなっております。
そのような環境
で、学生達はそれぞれの国の文化や言語、価値観等を理
解し合いながら友情を育み、世界市民としての価値観を
築いてゆきます。
多様な学生が一体となる
「Sokaフェスティバル」
米国出身: 留学生の割合
米国内出身
留学生
アイシャニ・クラナ
副自治会長ー4年生
様々な国々から異なる文化や社会的背
景の学生たちで成り立つSUAの「多様
性」は私の大学生活をより豊なものにし
てくれています。SUAでは学生一人ひとりの価値観や意見、生活ス
タイルが異なり、
この環境のお陰で自分の殻を破り、新しいことに挑
戦し、視野を広げる事ができます。
ここでの友人や学生たちと交流す
る中で、私は世界情勢への関心を更に高めただけではなく、
自分の周
囲の人々に対する心遣いや謙虚さを培えたと思います。SUAでの
学生自治会の友と
(それぞれの出身地を紹介)
多様性は、学生たち皆が一人ひとりの違いを受け入れ、
その上で自分
自身の個性や人格を磨いていける素晴らしい環境です。
10 | SUA FOUNDERS | April 2015
多様性(日本語)
いろんな人と調和する事を学べる
(韓国語)
ここにいる友好的な人たち
(英語)
皆とっても面白い!
(中国語・マレー語)
人々
(スペイン語)
本当の楽しさ
(日本語)
SUAファミリー(ハワイ)
美しさ
(ヒンディー語)
お互いを思いやる友情(韓国語)
I Love SUA!
特集 社会に広がるSUAの魅力・学生の多様性
多様性(英語)
2014年5月に行なわれた、
インターナショナル・フェスティバルでSUAの多様性を表現した
学生プロジェクト。各学生が自国の言語と英語でSUAの好きな点をボードに記載しました。
(企画撮影: タカユキ・ジョウ 4年生)
美しいキャンパス(英語)
留学生の出身国例: Australia, Brazil, Bulgaria, Canada, Chile, China, Columbia, Czech Republic, Dominican
Republic, France, India, Indonesia, Italy , Japan, Kenya, Korea, Malaysia, Myanmar, Nepal, Peru, Philippines,
Singapore, Slovakia, South Sudan, Spain, Sri Lanka, Taiwan, UK, Venezuela, & Vietnam.
かけがえのない特別なところ
(ベトナム語)
世界を見る・知る!
(英語)
すっごくユニークな経験(英語)
限りない機会!
(ネパール語)
思考の自由
(インドネシア語)
変革可能な若い大学(英語)
平和の池(アラビア語)
使命(英語)
池田図書館(英語)
友情(英語)
www.soka.edu | 11
特集 社会に広がるSUAの魅力・奨学金の充実
Scholarship
Opportunities
学生支援:奨学金の充実
95%以上の学生に奨学金を給付
教育の機会を与え教育の向上を目指す
SUAでは経済的に修学が困難な学生や、
学業やスポーツの成績優秀な学生に以下の奨学金が給付されます。
これらの奨
学金は大学への返還義務はなく、
出身国を問わず、
留学生へも平等・公正に審査及び授与されます。
近年、
95%以上の新入
生に奨学金が授与されています。
ここでは、
様々な地域出身の学生がSUAで学べる喜びと感謝の思いをお伝えいたします。
ローラ・コセット Laura Cossette
アメリカ | 4年生
私
は当初、家庭の経済的な理由でSUAの入学を諦めていました。
しかし、後に素晴らしい奨学金制度を受けら
れる事が分かり、晴れて入学することができました。勉強面では非常に大変でしたが、懸命な努力を重ね、
昨年は創価学術メリット奨学金をいただくことができました。SUAで最も印象に残る経験は、スペイン留学と創価
芸術センターでステージ・マネジャーを勤めた事です。
これらの経験を通し、多くの素晴らしい人々と触れ合い、
たく
さんの事を学び成長することができました。私の将来の夢は、南米とアメリカの外交政策アドバイザーになる事で
す。SUAで学べなければ、
このような夢を持つことはできなかったと思います。寄付者の方々のおかげで、私はSUA
で最高の教育と貴重な経験を得る事ができました。皆様には、言葉で言い尽くせないほど感謝の気持ちでいっぱ
いです。本当にありがとうございました。
ヒデオ・ダイコク Hideo Daikoku
インド | 1年生
ア
メリカ創価大学SUAで学ぶことは、私が小さい頃からの夢でした。
そして今SUAで多様な国籍や経験を持つ
友人達と共に学び生活することで、私の世界観が大きく変化しています。将来の夢は教育者になり、創価教
育の価値を世界に広め、一人でも多くの人に創価教育を経験してもらうことです。
この素晴らしい大学で学ぶことが
でき、寄付者の方々に心から感謝しております。
これからも勉学に励み、実りある四年間を送ってまいります。
ヤロスラヴ・ザプレタル Jaroslav Zapletal
チェコ共和国 | 1年生
S
UAは私にとって第二の故郷のような存在です。SUAでは安心して生活できる素晴らしい施設が整い、公平で柔
軟な考え方の教授達による興味深い授業を受けられ、
クラブ活動やインターンシップなど様々な事に挑戦し体
験できる環境に、心から感謝しています。私の夢は、社会変革を実現する社会企業家になる事です。金銭中心や利
己主義な現在において、SUAの掲げる
「人間主義」の社会の指導者を目指してゆきます。寄付者の方々の全てのご
支援に心から感謝申し上げます。皆様の真心を胸に、一生懸命に努力し勉強に励んでまいります。本当に有難うご
ざいます。
12 | SUA FOUNDERS | April 2015
Soka Opportunity Scholarship
(創価教育機会奨学金)
経済的理由により修学が困難な学生を支援。
家庭の年収が定められた額以下の場
合、
学費が全額支給され、
定められた額以上の場合も段階的に支給される。
Global Merit Scholarship
(グローバル・メリット奨学金)
新入生の中から最も優秀な学生数名に対して授与され、
在学中4年間の学費と寮・食費が全額支給される。
Soka Merit Scholarship
(創価メリット奨学金)
新入生の中から成績優秀者に授与される奨学金。
在学中毎年一定額支給される。
Ikeda Scholarship
(池田奨学金)
在学生の中から毎年各学年の成績優秀者で諸活動に貢献し模範となる
学生1名に授与される。
1年間の学費と寮・食費が全額支給される。
Soka Academic Merit Scholarship
(創価学術メリット奨学金)
在学生の中から毎年各学年の成績上位5名に授与される奨学金。
優秀な成績を維持すれば継続して受給可能。
Athletic Scholarships
(スポ ーツ奨学金)
スポーツ部に所属する学生アスリートに与えられる奨学金。
Makiguchi Scholarship
(牧口奨学金)
アフリカをはじめとする発展途上国出身の新入生1名に授与される奨学金。
学費と寮・食費が全額支給される。
特集 社会に広がるSUAの魅力・奨学金の充実
アメリカ創価大学の給付奨学金制度
クリスチャン・フィリップ Kristian Filip
スロバキア共和国 | 1年生
私
は、SUAで学ぶことができ感謝の気持ちでいっぱいです。SUAではとても親切な友人達と面倒見の良い教授
達にサポートされて勉学に励んでいます。大学での実務インターンシップは経済的な自立と社会経験を積む
という点で、
とても有意義な経験となっています。私の夢は、
アメリカで社会経験を積み、法科大学院で学び弁護士と
なることです。SUAで素晴らしい教育を受けさせていただき、寄付者の方々に心から感謝申し上げます。皆様のおか
げで、多くの学生がSUAで学ぶことができ、社会に、世界に貢献しようと努力しています。
本当にありがとうございます。
ミツコ ステファーヌ・カワアイ チナ Mitsuko Stephane Kawaai China
ブラジル | 1年生
S
UAでは、自分が成長できる様々な挑戦や機会に恵まれています。
日々の苦闘はありますが、
この素晴らしい大
学の学生であるという事を、心から幸せに感じ、感謝の思いでいっぱいです。私のモットーは、
どの地にあろう
と、
自分の置かれた状況で最善を尽くし、
より良き人間へと成長する努力を続けることです。私たちにSUAで学ぶ機
会を与えてくださり、寄付者の皆様に心から御礼申し上げます。大変にありがとうございます。
ミン ジュン・キム Min Jung Kim
韓国 | 4年生
私
はSUAでの4年間、かけがえのない素晴らしい経験をさせていただきました。今の私があるのも、寄付者の
皆様のおかげであり、心から御礼申し上げます。昨年は、
スピリット部門の副部長(同期をまとめる中心者)
となり、一人ひとりの友人を励ましサポートする中で、小さいコミュニティーにおいても平和を目指す指導者の精神
が大切であることを学びました。又、
フランス留学は、当初異文化社会に馴染めず苦労しましたが、
自分の視野や考
え方を大きく広げる貴重な経験をさせていただきました。特に、他者を理解するには、柔軟性を培い、相手の文化
を受入れ尊重することだと学びました。私はSUAの学生である事を心から誇りに思い、私を常に励ましてくれる素
晴らしい友人達に囲まれとても幸せに感じます。寄付者の皆様の御支援により、私たちは素晴らしい教育を受けら
れ、成長することができ、
さらに将来の夢へと挑戦することができます。卒業後も皆様の励ましを胸に、創立者から
いただいたSUAのモットー「貢献的人生を生きゆく世界市民の確固たる潮流を築く」を実現する人生を歩んで参り
ます。私たちSUA生への信頼と真心に心から感謝申し上げます。
www.soka.edu | 13
特集 社会に広がるSUAの魅力・奨学金の充実
充実した教育支援により
世界から英才が集う
二年生ープラカッシュ・ビスタ
Prakash Bista
ネパール・ヒマラヤ山脈での幼少期
が集ってきました。5年間の中高校生活でたった一度しか実家には
私はネパールのヒマラヤ山脈の麓の小さな村ラルで生まれ育ち
帰りませんでしたが、その間勉強に集中し、高校一年生までは成績
ました。私の家族は大変に貧乏で、
「小学校に通う」
という選択肢
トップで全額奨学金を頂き、教育を受ける事ができました。高校一
はありませんでした。私の一日は、水を汲みに30分かけて山を
年生の時は、チョウドリー・グループというネパール最大のビジネ
登ることから始まり、火を起こすための薪木を取りにジャングル
ス団体から、成績と課外活動における最優秀賞に表彰されました。
へ、
そして水牛のために近所の土地の草刈をする。電気、舗装道
私は更なる学問の探求のため、父にアメリカの大学で学びたいと
路、バスや車という言葉すら聞いた事がありませんでした。その
伝えると、
とても喜んでくれました。
しかし、その喜びも束の間、父は
様な状況でも私は幸せに生活していました。
学校に行きたい、
学びたい!
幼い頃の父との思い出は、私が8歳の時父と一緒に100マイル
(160キロ)離れた隣町まで4日もかけて徒歩で旅した事です。
その旅で衝撃だったのは車や電気ではなく、私と同い年の子供
たちが制服を着て、教科書の入った鞄を背負い、スクールバス
に乗る姿でした。その光景をみて、私も学校に行きたい!と父に
仕事中に巨大な落石を背に受け、脊柱骨折してしまいました。
それ
により、全身麻痺となり、3ヵ月後に息を引き取りました。時を同じく
して、母が末期のリウマチ心疾患と診断され、私の肩の上で最期の
眠りにつきました。両親を同時に失い、心が折れました。学校を9ヶ
月間休学し、帰郷しようと決意しました。
19歳で全壊した家の跡地に小学校を設立
この辛い経験により、自分もいつ死ぬかわからないと実感し、それ
お願いするようになりました。建設業で働く父は高校一年生で
ならばやりたいことを今行動に移さなければならないと強く感じま
退学し、母は字を読めません。そのような両親に学校に行くこと
した。そして、私に希望を託した両親の思いを胸に、19歳の私は、
はなかなか理解してもらえませんでしたが、最終的に納得しても
全壊した家の跡地に社会奉仕型の小学校を設立しました。その学
らえ、20マイル(32キロ)離れた全寮制の学校に入学することが
校を建てるにあたり、村人皆が協力し、竹を切って壁を作り、石を集
できました。学校に行く事で沢山のことを学び、成長することが
めて土台にしました。そして我々の手で建設し命名したモダン・モ
できました。道徳を学び、将来社会貢献できる人になりたいと情
デル・レジデンシャル・スクール(現代式寄宿小学校)が完成したの
熱をもって勉強に励みました。勉強する楽しさを覚え、5年間、学
です。
その後も村の人々が学校の発展の為に一体となり、金銭的支
校で一番の成績を修める事ができました。
援や建設に協力してくださり、初のコンクリート造りの建物が完成し
悲惨な戦争
ました。その屋根には最新の太陽エネルギーパネルを設置し、電
灯、
コンピュータやテレビなど電気を供給できるようになりました。
しかし、
ネパールでは政治が不安定で、私が中学一年生の時、
ネ
この学校は3年間でモデル校となり、私たちの村は21世紀の村へ
パール共産党によるゲリラ攻撃が勃発し、私の学校に爆弾を仕
と進化を遂げました。
掛けられて閉鎖。家に戻ると私の家は全壊され、共産党ゲリラ軍
が私達の土地に許可なく拠点を作っており、地元の友人達はや
むなくゲリラ軍に加わっていました。
その戦火で、今でも忘れられ
ない悲惨な事が起こりました。
共産党高官であった私の叔父と従
兄弟が私の目の前での命を落としました。
殺人によって平和やよ
り良き社会が実現するとは、私は決して思いません。閉鎖された
学校の前で、
私は父に更に勉強したい思いを伝えました。
建設当初の様子
ソーラーパネルを導入
コンクリート建て
(現在)
授業風景
勉学に懸命に励む中での両親の死
幸いにも成績が良かったお陰で、当時の校長の助けにより500
マイル(800キロ)離れた学校に全額奨学金を得て入学すること
ができました。
そこは安全で、ネパールのあらゆる地域から生徒
14 | SUA FOUNDERS | April 2015
亡き両親の写真を持つ叔母と共に。
額の赤い粉は祝福と幸運を、草の首飾りは長寿を祈る。
高等教育へ志願―SUAとの出会い
その後、
もう一度教育を受けたいと強く決意し、USEF-Nepalというネ
パールの学生をアメリカの大学に入学支援するプログラムにより、
ア
メリカの大学へ進学する方途を見出しました。
インターネットで様々
な大学を調べ、
アメリカ創価大学のウェブページを見つけたとき、即
座に、
この大学こそ、世界により良き変化を与える教育を受けられる
と確信し願書を提出しました。
アメリカ創価大学の充実した奨学金制
度のお陰で幸運にも2017年度卒業クラスとして合格することができ
ました。
SUAで新たな発見と経験の連続
SUAで学ぶことは新たな発見の連続です。
それは視覚的、技術的、社
会的、そして何よりも教育の面で驚きでした。教授はとても優しく、い
する事でした。私の創設したモダン・モデル・レジデンシャル・スク
つでも学生を受け入れ、
オフィスで気軽に質問や会話をすることがで
ール(現代式寄宿学校)
の短期目標は、次の10年で10校の維持可
きます。授業は、単に少人数制で親近感を感じるというだけでなく、個
能な学校を建設することです。
々人の考え、アイデアや意見が自由に交わされる崇高な議論の場と
なります。それにより、
グローバルな思考や行動力、そして祖国へ変
私達の学校の意義―教育の機会を多くの子供達に
化をもたらす能力を磨くことができます。
また通常の授業に加えて、約
ネパールのような発展途上国で教育改革を行なうために、なぜこ
4週間のラーニング・クラスターという集中授業では、チョウドリ国連
のような学校が重要なのか少し説明させてください。私たちの学
大使(前国連事務局長)のもとで学ぶことができました。他にも、チェ
校は非政府の私立で、社会奉仕型の学校です。
この学校では、仕
ンジ・メーカーという社会貢献を目指すクラブで、他の有名大学の学
事や収入がある生徒の親は、年間100ドルを学費として支払いま
生たちと交流し、素晴らしい会議に出席することで、
リーダーシップス
す。
それには、教科書代、制服代、給食代が含まれます。
そして仕事
キルを磨くことができました。そして、オレンジ郡主催の世界社会起
や収入のない親は、年間に30日間学校のボランティアをしてもら
業家コンテストでは、私達の行なってきたネパールの学校設立プロジ
い学費を免除します。ボランティアの内容は、養羊場やコピー・文
ェクトが評価され、
コンテストの賞金をいただき、学校に寄付すること
具センターなど学校運営を補助する会社で仕事を手伝います。
そ
ができました。昨夏には、
リーダーシップと社会変革プログラムの奨
して孤児や困窮に瀕している家庭の生徒には、学校が全面的に学
学金もいただきました。大学最初の1年でこの様にたくさんの素晴ら
費をサポートしております。私達は、団体、個人や投資家と協力し
しい機会をいただき、心から感謝しております。
ながら、援助を必要としている何千もの子供達や家族の人生に変
2014年夏:教育研究と小学校の更なる発展
たく思っています。
化を与え、社会変革を成すような教育システムを創り広げてゆき
一年生が終わった夏ネパールに帰国した時、村の人たちは笑顔と喜
最後に私に学校を創る強い情熱を与えてくださった創立者池田先
びで迎えてくれ、皆にアメリカやSUAでの数多くの素晴らしい体験を
生のお言葉をご紹介いたします。
語りました。私はこの2ヶ月間に2つの明確な目標を達成するために
戻ってきました。一つは、SUAの環太平洋研究センターの夏季研究奨
学金をいただき、30の村から成り立つ私の地元のカリコット地区の
教育リサーチです。二人のボランティアと共に、異なる村から15校の
中・高校を訪問し、小学校高学年から高校生1年生までの生徒に英語
と数学の基礎学力テストを行いデーターを収集しました。
この研究
成果が、ネパール政府の教育政策に貢献できればと思っております。
2つ目の目標は、来年に向けて更に2つの学校の建設予定地を決定
特集 社会に広がるSUAの魅力・奨学金の充実
村の人々による歓迎のお祭りにて
「教育は、教育を受けていない人々に、
無形・有形に奉仕していく、誇りある使命
をもたねばならない」
(1996年コロンビア大学記念講演より)
これこそ私が学校を作った理由です。私はこの素晴らしい教育を
受けるために多くの困難を乗り越えなければならなかったのだと
思います。そして、教育の機会を与えてくれた両親に、そして私が
今ここで学ぶ事を可能にしてくださったSUAの寄付者の皆様に感
ネパールの村の人々と
謝の意をこめて、次の新しい世代の子供達に、私が受けらた素晴ら
しい機会を与え育てていきたいです。
上記創立者の言葉が学校入口近く
に記され、子供たちに教育の目的を
伝えている。
www.soka.edu | 15
アメリカ創価大学
大学院生紹介
「リーダーシップと社会変化のための
教育基礎学」
ジェームス・へインズーJames Haynes
妻ニーシャさんと愛犬たち
質問1: 今までの経験とSUAの修士課程を志願
質問2: 昨年夏に開学し前期を終え、
いよいよ後期に入りまし
たが、
このカリキュラムのどのような点が好きですか?
した理由を教えてください。
クラスメートと教授の力量に大変に驚かされています。多様な文化や経
私はテキサス州オースティン学校区で情緒障害や行動障害
験のあるクラスメートのお陰で異なる観点を見出すことができ、教材や
をかかえる生徒を教える特別養護教員として11年間働い
課題により、
自分の教育に対する思考を見つめ直し、視野を広げること
ていました。私は教えることが大好きで、生徒やその家族と
ができます。私達のプログラムは教養大学に設置されている唯一の教
数年間共に過ごせた事で地域との強い絆を築き、彼らの成
育指導者プログラムです。
したがって、教育教授法における歴史やダイ
長にも積極的に関わる事ができました。
しかし、公教育の劇
ナミクス、
そして多様性を総体的に理解することができます。更に大事な
的な変化により、私が尊敬していた多くの上司はその学校
ことは、教員や生徒をいかにエンパワー、励まし力づけられるかという
区を去らなければならず、後任者は同じような責任感や能
真剣な願いを抱き続けることにより、教育により良い影響を与えうる能
力は持ち合わせていませんでした。
自身の専門性を高め、且
力を培う事ができます。
テキサスからの移動はもちろん私にとって挑戦
つ公教育支援により良い影響を与えられるよう、妻のニーシ
でしたが、
ここでの経験は私の期待をはるかに超えています。
ャの励ましもあり、大学院への進学を決めました。多くの教
育学の修士課程は学校行政の免許取得を目的としており、
質問3: 修士課程終了後の目標は何ですか?
柔軟性に欠る規範的なカリキュラムになっています。SUAの
終了後、
できれば、
オースティン学校区で特別養護教員の管理職として
修士課程について妻から聞いたとき、教育のみならず社会
戻り、私の新しい知識と経験が、学校と地域社会の更なる連携に貢献
変化という多角的観点での包括的なカリキュラムに私は非
できればと思っております。私は、地域社会に積極的に貢献し、自分が
常に共感しました。
かかわる教員や生徒一人ひとりの尊厳を守り支え続けるとの信念を抱
きながら、生涯教育に懸命に取り組んでまいります。そして、生徒に公
正で建設的な社会を築くという目標を与えることにより、
より良き社会
変革を目指す多くの優秀なリーダーが成長してくれる事を願っており
ます。その後は、博士課程に進学するか、社会的・感情的学習を中心と
した、持続可能で環境に優しい学校を設立したく思っています。
他校の先生方と
(2011年)
16 | SUA FOUNDERS | April 2015
生徒にサッカーを教える
卒業生ニュース
たくさんの感謝と報恩の誓いを胸に、
2人で新たな一歩を踏み出します
私達は学生時代、
キャンパス内にある、
寄付者の方々の銘板を見る度に、
深
い感謝の思いが溢れ、
将来必ず世界中で支えて下さっている皆様にご恩返
しできる人生を、
と強く決意し、
皆様の温かい想いに何度も励まして頂いて
いました。
卒業後、
私
(内海)
は創価教育の発展を支えていけるビジネスマンになる事
を目標に日本に戻り、
スイスに本社がある商社、
ボルカフェ株式会社に就職。
コーヒー豆の貿易に従事し、
これまでアフリカ・中米・アジアなどの様々な国
への出張も含め、
貴重な経験を積ませて頂いています。
私
(和田)
は、
貧困削減に貢献できる経済学者をめざし、
ニューヨーク大学で
経済学修士号を取得。
その後、
ワシントンDCにある国際機関・世界銀行で約
5年働き、
発展途上国の経済成長に関する研究に携わりました。
一昨年大学
院に戻り、
今はミネソタ大学で、
応用経済学の博士号取得を目指して勉強に
励んでおります。
この度結婚を機に、
今まで支えて下さった方々への感謝の思いと、
私達が支
え励まして頂いたように未来のSUA生の支えになりたいとの思いをこめ、
そ
れぞれの両親の名前でSUAに寄付をさせて頂きました。
私達二人は分野は
違いますが、
「貢献的人生を生きゆく世界市民に」
というSUA生の使命を共
に心に刻みながら、
これからも創立者にお応えしていけるよう、
更に一層精
拶を終えて
両親への挨
進していく決意です。
どうぞよろしくお願い致します。
タイシュウ・ウツミ
(2期生)
トモコ・ワダ
(2期生)
www.soka.edu | 17
国際非暴力デー
10月2日は国連で採択された「国際非暴力デー」。非暴力主義
者でインドの独立運動家マハトマ・ガンジーの誕生日を記念し
て制定され、毎年世界各地で様々な行事や式典が行なわれて
います。昨年SUAでは第1回「平和の文化と非暴力」構築に向け
ての会議を開催し、15名の国際的に活躍する平和学者・専門
家が参加しました。元国連事務次長のアンワルル・チョウドリ大
使が議長を務め、ハブキ学長による挨拶の後、参加者が自己紹
介。それぞれが平和研究や活動に携わるようになった経緯を語
り、いかに
「平和の文化」を私たちの社会に広めてゆけるかを話
し合いました。最後にSUAの学生と質問会が行なわれ、積極的
に意見を交わしました。
席上、ニュージーランド・オタゴ大学国立平和紛争研究所のケビ
ン・クレメンツ所長は仏哲学者シモーヌ・ヴェイユの言葉を紹介。
「相手に耳を傾ける姿勢は、最も貴重で純粋な心・寛容の表れ
です。」考えるべき課題は、慈悲にもとづく国境や政治をいかに
構築するか。私たち一人一人には心の変革が必要であり、地球
上、他の国々にいる人々を苦しませてはならないという責任感
と他者との絆を深めていく必要があると語りました。
18 | SUA FOUNDERS | April 2015
Leymah Gbowee
2014年10月29日、SUAチェンジメーカープログラム
主催で2011年ノーベル平和賞を受賞したレイマ・ボ
ウィ氏をゲストとして迎え、講演会を開催しました。満
席となった創価芸術センターでボウィ氏は、学生時代
から世界的平和リーダーに至るまでの話を語ってく
ださいました。
ボウィ氏を描き数々の賞を受賞したドキュメンタリー
映画「Pray the Devil Back to Hell」には、氏が主導し
たキリスト教徒・イスラム教徒の女性達の非暴力運
動を紹介しています。独裁者チャールズ・テイラーの
亡命により非暴力運動が最高潮に達し、最後は、
アフ
リカ史上クレオパトラ以来初となる女性大統領誕生
2011年度
ノーベル平和賞受賞者
リーマ・ボウィ氏
で締めくくられています。
この非暴力運動はリベリア
のモンロビアという町にある魚市場近くのサッカー場
で始まりました。14年にも及ぶ残酷な内戦により、女
性達の夫や父親は殺害され、娘は児童売春婦に、息
子は冷酷な兵士にされました。ボウィ氏をはじめとす
庶民は暴力から平和への
変革に努めなければならない。
る数千人もの女性達は、平和を取り戻すため、非暴力運動
を開始。彼女達は白い服を身にまとい、毎日共に集い、祈り
を捧げ、歌い、断食し、非暴力で平和を訴えました。
ボウィ氏は講演で観客にこう問いかけました。
「もしこのような状況に直面した時、自問してください。何も
しないか?それとも戦うか?もし戦わなければ私たちは死ぬ
でしょう。
もし戦ったとしても死ぬかもしれません。
ただ、後世
の子供達に、私たちはあなたたちの自由のために戦って死
んだのよ、
と伝える思いで非暴力運動を展開しました。
」
ボウィ氏の講演は、国際法教授のカリマ・べノウン氏と、非暴
力ネットワークのロス・フレネット氏を司会者として交え、対
話形式で進みました。
ステージでボウィ氏とベノウン氏は、300人以上の地元の高
校生を含む会場いっぱいの観客の前で、戦争、平和、テロリ
ズム、エボラ熱、女性の人権、そして寛容さと責任について
熱く語られました。
www.soka.edu | 19
第11回
卒業式に向けて
SUAでは本年5月22日に第11回目となる卒業式が創価芸術センターで執り行われます。SUAのキ
ャンパスで4年間、学業を始めとしてクラブ活動、
インターンシップ、大学建設、後輩の育成、地域貢献
など様々な分野に挑戦し、学生同士日々励まし合いながら困難を乗り越えて、
いよいよ卒業の日を迎
えます。卒業式では、学生時代に支えてくれた家族、友人、先輩、後輩に見守られながら、決意溢れる
新たな人生の出発を共々に祝福します。
御支援いただいた皆様への感謝の心を忘れず、
世界市民とし
て他者に貢献しゆくSUAの使命を担い、今後あらゆる分野での活躍が期待されます。
ここでは卒業
予定の4年生代表4名に卒業前の心境を語って頂きました。
ランス・シエラ
ウェイ・サン・ロー
Lance Sierra
Wei San Loh
世界中の寄付者の皆様、本
私にとってSUAの教育は、社会に貢
当 にありがとうござ いまし
献する人生の基盤です。入学時か
た。皆様のお陰で、私はSUA
ら、SUAでの生活は簡単なもので
の素晴らしい教育を通し、た
くさんの大切な思い出や忘
れがたい経験、人生の貴重
な教訓を学ぶ事ができました。SUAでは、
ラーニング・クラスタ
はありませんでした。私は健康面で
問題があり、度重なる体調不良によ
り、教授から休学をすすめられる事
もありました。
しかし、病と向き合い
ながら勉学に励んでいく中で、多くの教職員の方々や4年間寮生活
ー(短期特別授業)でパナマとコスタリカに研究調査に行き、
を共にした友人達が陰に陽に励まし助けてくださり、最高の思い出
アルゼンチンでの語学留学の時は、チリ、
メキシコ、そしてウル
を築くことができました。
この経験により、
自分で何でもできると思っ
グアイを旅行しました。中南米で過ごした後、今こそ冒険する
ていた傲慢さを改め、謙虚に生きる姿勢を学びました。そして、お互
時だとの思いから、インドへ行きました。
どの国に行ったときも
いに支えあい、誠実で思いやりに満ちたSUAの人々に触発され、
この
SUAの学生や卒業生、寄付者の方々が温かく迎えてくださいま
した。
これらの海外経験により、私は将来、発展途上国での都
市計画専門家となり、貧困削減や環境改善、そして社会的正義
を実現する地域作りに貢献したく思っています。現在、
アメリカ
素晴らしい大学に対する感謝の気持ちが湧き、恩返しをしたいと思
うようになりました。私はSUAでの様々な研究の機会を通して経済学
に興味を持ち、大学院修士課程の進学準備をしています。
この分野
で創価教育を自身の行動に移し社会貢献できればと思っています。
もしSUAで学んでいなければ、私は自己中心的な考えに留まり、社会
と中南米の都市計画の大学院修士課程に出願しています。新
貢献について真剣に考えることはなかったと思います。私達の教育
しい環境でもSUAで学んだことを発揮してまいります。私のよう
を常に支えて下さっている寄付者の方々の寛大さと多大な貢献に心
なSUA生の夢や志望を信じてくださる世界中の寄付者の皆様
から感謝申し上げ、必ず恩返していくことを約束します。本当にあり
に心から感謝申し上げます。
がとうございました!
20 | SUA FOUNDERS | April 2015
ケンイチ・オバタ Kenichi Obata
関西創価中学・高校で沢山の国際交流を通じて、SUAで学ぶことは両親と私の幼い頃
からの夢でした。ずっと夢だったSUAでしたが、1年目は英語に慣れず、成績が伸び悩
み、友人とのコミュニケーションにも苦労しました。そんな中でも勉強とクラブ活動、
ア
ルバイトやイベントの役員として4年間両立してこれたのは、
どんな時も支えてくれた
先輩、後輩、同級生、そして少人数制だからこそできた教授との信頼関係があったか
らです。大学3年次にはエクアドルへ語学留学と現地会社でのインターンシップを行
い、その後コロンビア、ペルー、ボリビア、
メキシコを旅し、発展途上国の現状を肌で感
じました。
また、就職活動では教養学部として培った幅広い知識、留学経験が評価さ
れ、外資系経営コンサルティング会社から内定を頂くことができました。
これら全ての
経験は創価教育の考えが反映されているからこそ、経験できたと思います。私達学生
の挑戦を応援してくださる世界中の寄付者の皆様には心から感謝しております。本当
に有難うございました。
エリアス・ゼルガー Elias Zelger
私にとってSUAでの一番の勝利は、勉学で結果を残してきた事です。SUAでの目標
は勉学に徹して励む事で、1年生のころからGPAが3.9以上(米国評定平均、最高
4.0)の成績を維持する事ができました。又、私は人間関係が不得意でしたが、
ここ
SUAでの小さなコミュニティーでの4年間の寮生活のお陰で、自分が苦手とする人
とも努力してより良い人間関係を築けるようになりました。SUAでは自分のネガティ
ブな面と向き合わなければなりません。先日、
ロンドンスクール・オブ・エコノミクス
(
ヨーロッパ内で最優秀な大学の一つとされる、
ビジネス・政治学のための大学)の
修士課程に合格し、民族政治と国家主義について研究します。私の夢は、世界中で
起きている民族紛争の緩和に貢献することです。SUAの寄付者の皆様の支えにより
今の私があります。寄付者の皆様に感謝の気持ちで一杯です。
学生編集スタッフ紹介
本号の編集に尽力してくださった学生スタッフを以下の通り御紹介させていいただきます。
ケンイチ・オバタ ミサキ・オオノ ミキ・イワサワ ヒデミ・サトウ
www.soka.edu | 21
P22からP27までは、2014年秋号SUA Founders(英文)の記事を抜粋して掲載しています。
英文ニュースレター(全ページ)は、以下のウェブサイトからご覧頂けます。
www.soka.edu/giving → SUA Founders Archive (左リスト)
Study Abroad
Scott Bower chose to spend his study abroad semester
in Lima, Peru, with hopes to improve his Spanish while
meeting new people and to learn more about Peru’s vibrant
culture. Although he encountered many challenges like a
chaotic transit system, a long commute to school, and humid
weather, he felt truly privileged to live in such a beautiful and
interesting place.
The university Scott attended was huge in comparison to
SUA and contributed to his experience being different from
what he had anticipated. The campus was more like a small
town, and he was one of approximately 60 students in each
class. Furthermore, the classes were lecture based with no
room for individual interaction. At first he struggled because
in two of the classes he was the only international student.
Although proficient in Spanish, he found the professors
spoke very fast, and often he was not able to understand
them. This was complicated by the fact that the professors
did not have office hours; in fact, during the first week of
class he had to wait in line for three hours just to get his
homework assignments. At this point Scott began to realize
one of the true benefits of SUA is the small class sizes and
student professor ratio of 8:1.
Scott states that his most meaningful experience in Peru
occurred when he was a volunteer at a girl’s shelter in the
province of Cusco. There were 25 girls between the ages
of four and fifteen. His work consisted of teaching English
and building dignity workshops. And he had fun bonding
with the girls while playing volleyball. Scott presented the
shelter with a new volleyball net in appreciation for the
unforgettable experiences he had with the girls.
Scott summed up his experience by saying, “I believe that
study abroad for SUA students is the preliminary test to
discover how Soka education manifests in society through
our actions. Our unique experiences challenge perceptions
of ‘the other,’ peel back the layers that imbricate our stratified
world, and garner newfound friendships and/or contacts
that will aid us in the future.”
2014年秋号 SUA Founders(英文)
より抜粋。
留学体験:Scott Bower (4年生)
22 | SUA FOUNDERS | April 2015
Scott Bower
Class of 2015
Lima, peru
Undergraduate Alumni Highlight
Eun Yi Chung
Class of 2005
D
espite having already graduated from
a university in South Korea with a
bachelor’s degree in mathematics,
Eun Yi Chung was intrigued by SUA’s mission
statement and the emphasis placed on global
citizenship. She thought SUA offered a great
opportunity to challenge herself in a completely
new environment while helping her to discover
her future path in life. Eun Yi states, “It was
through my relationships with fellow SUA
students and the amazing support we received
from the faculty and staff that I was able to find
value in my challenges. I feel that I grew so much
as an individual during my four years at SUA,
my challenges were ultimately a springboard
that pushed me forward towards my dreams.”
Eun Yi went on to earn a MS in statistics and
a PhD in economics from Stanford University.
Currently she is an assistant professor of
economics at the University of Illinois,
Urbana-Champaign. Her main responsibilities
are to conduct research, teach courses in
econometrics, and serve as a committee member
for doctoral students. In addition she supports
the administration by helping on the faculty
search committee. She lives with her husband in
Urbana, Illinois.
One of Eun Yi’s fondest memories at SUA was
the midnight snacks provided by the founder
during finals week. She will never forget his
sincere care for each of the students at SUA.
2014年秋号 SUA Founders(英文)
より抜粋。
学部卒業生ハイライト:Eun Yi Chung (2005年度卒業生)
www.soka.edu | 23
A Culture of Peace and
Non-Violence Dialogue
T
he United Nations’ International Day of Non-Violence
is a global observance held annually on October 2 to
coincide with Mahatma Gandhi’s birthday. This year,
SUA participated by hosting a dialogue on building a Culture
of Peace and Non-Violence with 15 international peace activists.
Ambassador Anwarul K. Chowdhury convened the dialogue
on campus in the Athenaeum. After a welcome greeting from
President Danny Habuki, participants introduced themselves,
shared what brought them to their peace work, and discussed
how to encourage the growth of the Culture of Peace in our
society. The day ended with a wrap-up session during which
Soka students were part of a question and answer exchange with
the dialogue participants.
“Attention is the rarest and
purest form of generosity”
Simone Weil
24 | SUA FOUNDERS | April 2015
A common thread in the discussion throughout the day was the
experience of heart break. The participants agreed peace work
is about opening the heart to a larger group of people than is
usual in our daily lives. Sandra de Castro Buffington, Founding
Director of Global Media Center for Social Impact at UCLA,
believes this opening of the heart to new people happens best
with storytelling. Her center brings together
script writers from around the world who
have transformative stories to tell.
Cassandra Vieten, President of the Institute
of Noetic Sciences and a scientist at the
Mind-Body Medicine Research Group in
San Francisco, agrees that storytelling is a
powerful tool in changing people’s hearts.
Philip M. Hellmich, Director of Peace at the
Shift Network, shared how his Peace Corps
works with villagers in Sierra Leone broke
his heart when he saw their suffering after
a civil war. His mission is to help people
transform their inner experiences to
international action.
Kevin Clements, Chair of Peace and
Conflict Studies and Director of the New
Zealand National Centre for Peace and
Conflict Studies at the University of Otago
in New Zealand, contributed the favorite
quotation of the day: “Attention is the rarest
and purest form of generosity” (Simone
Weil). His work focuses on building politics
of compassion. He reminded us that we
are hardwired not just for fear, but also for
bonding.
Azim Noordin Khamisa used the raw pain
he felt following his son’s murder to commit
himself to ending the cycle of violence
among youth. He and the grandfather of his
son’s murderer created the Tariq Khamisa
Foundation to reach out to young people.
He encapsulated the theme of the day with
a quotation from the Persian mystic Rumi:
“God will break your heart over and over
and over, until it stays open.”
Michael Nagler, Professor emeritus
and founder of the Metta Center for
Non-violence, uses his voice to contribute to
a new story that is grounded in nonviolence.
He reiterated a theme of the day: Don’t
use will power to do the right thing, shift
your world view and consciousness so you
CAN’T avoid doing the right thing.
Luis Nieves, a Soka benefactor, provided
an inspirational and concrete example of
building a business with the Culture of
Peace. He has made respect the cornerstone
of his business by creating an atmosphere in
which all employees respect not only their
clients but their co-workers and themselves.
Tetsushi Ogata, from the first graduating
class of Soka University, came to the
dialogue as a lecturer in Peace and Conflict
Studies at UC Berkeley. He is involved in
genocide prevention, especially integrating
theory and action. He is glad that a positive
index for peace has been developed since
traditionally only negative peace (the
absence of war) has been studied.
Bettina Hausmann experienced the history
of non-violent change when the peace work
she and her parents engaged in helped bring
down the Berlin wall in 1989. She knows
firsthand that when we pull together we can
make foundational change. In her position
as the Director of the San Diego Museum
of Art, she is involved in bringing peace
studies into school curriculum and the arts.
of peace. She has discovered we can do it
with our actions. Everything we do creates
our reality. She has found that experiential
learning has the best results for her students.
Borislava Manojlovic has been a conflict
resolution practitioner with the United
Nations in her native Croatia and Kosovo.
She sees collaborative learning as the
solution since it encourages us to really see
the OTHER.
Mikiko Otani is an international human
rights lawyer in Tokyo, She does outreach
with lawyers, judges, university students,
and the general public. She discussed
how the Human Rights of the Child UN
Declaration was resisted and then enacted
in Japan.
Gail Thomas, Professor of Sociology at
Soka, started her peace work when she
marched for civil rights in the south in the
1960s. She brought up the issue of low
income students not getting the enriched
peace culture education in their schools.
She suggested creating small schools within
large schools through dialogue.
Edward Feasel, Dean of Faculty and Professor
of economics at Soka, discussed how Soka
was developed to be a model of melding
East and West in a university to create global
citizens. He mentioned the university’s
pride in having the largest percentage of
international students in the US.
B. Jeannie Lum, editor of the Journal of
Peace Education and professor at University
of Hawaii, asked how we can go from being
embedded in a culture of war to a culture
2014年秋号 SUA Founders(英文)
より抜粋。 A Culture of Peace and Non-Violence Dialogue
www.soka.edu | 25
Graduate School
“As we launch the new MA program, I wish to
dedicate these words to you: Harness the power of
education and use it to create hope and value for
humankind.” With this message of encouragement
from Daisaku Ikeda, the founder of SUA, six students
in the university’s new Master of Arts in Educational
Leadership and Societal Change embarked August 4,
2014, on an exciting two-year program of studies,
beginning with an inaugural seminar concerning
the overarching themes of the program led by
Distinguished Visiting Professor Fenwick English
and R. Wendell Eaves, Sr., Professor of Educational
Leadership at the University of North Carolina,
Chapel Hill. After a full day of orientation on Friday,
August 1, students participated on Saturday in the
20th reunion of the graduate school, during which
the director of the new MA program, Professor Jay
Heffron, remarked: “To those who have gone before
us, thank you for laying the foundation for our own
great future development. We definitely took a page
from your playbook when we developed the new
MA Program, adopting as our own the global sweep
of its interests, the rigor of its research pursuits, and
the underlying humanism of its mission and intent
– in our case, the development of educational leaders
who can help bring about positive societal change
wherever they are.”
At a dinner reception for the new class, Jay
Heffron read a message of congratulations from
the University’s founder, which read in part: “I
ask that you, as pioneers of education for global
citizenry who will go on to create hope-filled value
for the future of mankind, spend the next two years
engaged in meaningful scholarship. Please know that
my thoughts are always with you as I follow your
progress, earnestly praying that each of you will
become key agents of change in a renaissance in
education.”
Prince Heto, a student from Ghana, remarked: “As a
child, I made a vow to show the youth of Africa that
under our circumstances we can build the kind of
society we want and live the kind of lives we want,
irrespective of all the constraints in our lives…I will
do my utmost best to understand the transformative
power of education, so that together with my
cohorts I can harness this power to create hope for
each person, to redirect society toward peace and the
harmonious coexistence of all humanity.” Another
student, Alankrita Chhikara from India, remarked:
“I am committed to spending the next 2 years, as
the founder said, in ‘rigorous scholarship,’ excelling
in my studies and spreading the values of Soka
education taught to us by Tsunesaburo Makiguchi,
Josei Toda, and Daisaku Ikeda.”
Applications are now being accepted for admission to the second cohort of MA students, the Class of 2017.
For more information about the MA program visit: www.soka.edu/academics/academics-overview-ma-program
26 | SUA FOUNDERS | April 2015
“As we launch the new MA
program, I wish to dedicate
these words to you: Harness the
power of education and use it
to create hope and value for
humankind.”
– Daisaku Ikeda
Fenwick English, asked to share his impressions of
the new program, responded: “There are about 550
institutions in the U.S. that provide training in school
administration, but Soka will be unique because of its
emphasis on Tsunesaburo Makiguichi’s inclusion of the
concepts of beauty and goodness as part of the purpose
of education. With those elements, leadership has to
become more than simply management technique. It
is what connects Soka education to the well-being of
the larger human society across the globe. Educational
leaders committed to that goal will be true international
beacons of hope.”
During the first week of classes, students were able to
attend the annual meeting of the National Council of
Professors of Educational Administration (NCPEA)
held on the California State University Channel
Islands campus. Accompanied by Professor English
(former president of the NCPEA and the recipient
in 2013 of its Living Legend Award), students were
given the opportunity not only to learn firsthand of the
latest developments in the field, but to meet leading
scholars and researchers from around the United States.
Professors English and Heffron conducted a panel at the
conference entitled “East Meets West: Soka University of
America’s New MA Program in Educational Leadership
and Societal Change.”
2014年秋号 SUA Founders(英文)
より抜粋。
大学院プログラム紹介・大学院開学20周年記念総会
SUA Graduate School’s
20th Anniversary Celebration
O
n September 2, 1994, the Soka University of
America Graduate School welcomed to the original
SUA campus in Calabasas, California, the first
students in the master’s degree program in second and foreign
language education. Twenty years later, on August 2, 2014,
twenty graduate school alumni gathered on the SUA campus
in Aliso Viejo to celebrate the 20th anniversary of their alma
mater. Alumni traveled from as far away as Canada, Japan,
Russia, and Taiwan to attend the celebration, many of them
bringing their families.
In August of 2014, the SUA Graduate School (now on the
Aliso Viejo campus) opened to welcome the first class of
students enrolled in the new master’s degree in educational
leadership and societal change program. The students in this
program were included in the celebration and were warmly
greeted by the graduates who came before them.
Daniel Sasaki (Class of 2005) oversaw the one-day program
as Master of Ceremonies. He led the participants through
class roll calls, a photo slide show, and the singing of “The
Light of Hope.” At the luncheon, Dr. Tomoko Takahashi, the
founding and current Dean of the Graduate School, shared
the history of the graduate school and congratulated all the
attendees for being part of the graduate school’s history. She
noted: “The new Master of Arts in Educational Leadership
and Societal Change signifies the beginning of a new chapter
of SUA history.”
The day concluded with a mini lecture series by alumni
and professors. Graduate School Visiting Professor Dr.
Fenwick English spoke about educational leadership; Daniel
Sasaki spoke about Soka education; and Jonathan Epstein,
a former graduate school professor, talked about classroom
methodology.
The reunion was a joyful gathering of old friends and new
friends, during which alumni renewed their determination
and purpose as SUA graduates.
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