るオゾン層の破壊が21世紀半ば頃まで続 この皮膚癌の問題は深刻で、フロンによ 康増進に絶好の機会とばかり﹁夏する﹂ か、太陽が輝く下で﹁汗する﹂ことが健 れている。こうしたことが背景にあるの わゆる生活習慣病の誘因の一つにあげら れていた。 くとみられ、有害な太陽紫外線の増加は 向きもあるけれど、年齢を経てといえど 現代人は飽食の一方で体を動かすこと 日から立秋の前日に当たる8月7日まで、 土用の夏がやってきた。海の日7月20 ととき、小麦色の肌が健康的であると、 避けられないと警告が出されている。ひ には一層実感が得られる。 この間大暑があり、夏のうちで最も暑い 日射しの強い日中、運動に精出すことは も、皮膚癌の発症の危険性を考えれば、 さて本号は前号に続いてのQ&A特集。 期間といわれている。 積極的に日焼けすることが流行していた 控えるのが賢明ではないだろうか。 編集後記 先日のこと、冷房がよくきいた電車に が、決して奨められることではない。近 有害紫外線が発生し易い土用のこの時 ているといわれる。この運動不足が、い 乗ると、こんな言葉が耳に飛び込んでき 頃では、色白を求める方向に変わりつつ 期、あえて屋外に出て“汗する”よりも、 がなく、汗を出す機会も少なくなってき た。﹁私、夏しちゃった﹂と若い女性の声 まってきたとすれば、幸いなことだ。 あるときくが、これも弊害への認識が高 ご質問の中に、皮膚癌発症を憂慮して、 である。﹁夏する﹂ 最近では、名詞に われるが、どうだろうか。 ”額に汗する”方にやや分がありそうに思 半ズボン着用の是非が提起されていた。 “する”を付けて行動を言い表すらしい。 性をより真剣に受け取めているオースト 諸外国をみると、太陽紫外線への危険 ラリアの場合、3S運動”ω一一P。D一〇Pωξ7 印 刷 所 共同印刷株式会社 定価三〇〇 円 一年分三〇〇〇円 電話三八一七⊥二八七七 東京都文京区小石川 工ーザイ株式会社 高 岡 庸 児 一九九九年八月一日 第四六巻 四八三号 うに。﹁夏する﹂とは、海に行ったのか、 をすすめ、大々的なキャンペインを展開 例えば﹁友達する﹂﹁学生する﹂などのよ プールで泳いだのか、定かでないけれど しているそうだ。外出する際には長袖を 着用し、紫外線をカットするクリームを とめたのであろう。若い人なりの感覚が 現われ、直裁でわかり易い表現といえる ある。現地の小さな子供達が励行してい 塗り、大きな帽子を被ろうという運動で も、夏らしい過ごし方を﹁夏する﹂にま ﹁汗をかく﹂というよりも、﹁汗する﹂の る様子が、マスコミでも報道され紹介さ かもしれない。そのセンスを借りれば、 方 が 、 ずっと動きが感じられ 、 今 の 季 節 発発発ク リ 行行行ニ シ 所人日ア ン
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