平成 23 年度 多文化共生コーディネーター育成研修事業 報告 (京都府国際センター15 周年記念事業) 府内在住外国人の現状や課題について、4つのテーマに沿って理解を深め今後の地域づくりに活かすための講座。 各地域で、多文化共生の推進役を担って頂ける人材の養成を目的に開催しました。 日時: 第1回 11 月 30 日 (水) 13:00~16:00 「多文化共生概論」 第2回 12 月 9 日 (金) 「コミュニケーション支援~あってはならないちがいをなくす!~」 第3回 12 月 14 日 (水) 13:00~16:00 「外国にルーツを持つ子どもの教育」 第4回 12 月 16 日 (金) 13:00~16:00 「外国人住民の自立と社会参画~ちがいを尊重する社会づくり~」 13:00~16:00 対象: 府内市町村及び市町国際化協会の職員 多文化共生を推進する府内の民間国際活動団体のスタッフ、ボランティア及び教員等、 各テーマに関心があり地域での実践に活かしていただける方 会場: 京都府国際センター会議室 (京都市下京区京都駅ビル9F) 参加者数: 延べ 109 名 (第 1 回 27 名、第 2 回 30 名、第 3 回 25 名、第 4 回 27 名) 主催: (財)京都府国際センター 後援:京都府、京都府教育委員会 アンケート感想: 1.多文化共生概論 ・多文化共生と人口問題が結びつくは思ってもみませんでした。 ・多文化共生とは現在住んでいる外国籍民の関わり問題だと思っていたので、今日の話は目からうろこであった。 2.コミュニケーション支援 ・発信者と対象の求めているものが違うということが面白かった。 ・ チラシなど具体事例を見せてもらってのワークョップが良かった。 3.外国にルーツをもつ子どもの教育 ・外国から来た子どもについて、実態を知なさすぎましました。 ・実体験を経された方のお話が大変良かっです。 4.外国人住民の自立と社会参画 ・日本人だけでなく、外国住民といっしょにワーク等できたのが良かったと思います。 ・田村さんの日本の最新状況についてのお話は、とてもよかったです。毎回、現場で活躍されている講師のお話も充 実しており、 ワークショップも何を求められているかわかりやすかったです。 講座内容詳細:全 4 回ともに、講師・ファシリテーターは、(特活)多文化共生センター大阪代表理事 田村太郎氏 第1回 「多文化共生概論」 11 月 30 日(水) 13:00~16:00 「多文化共生概論」 「各地域別にみる現状と課題の共有(課題抽出と目標設定)」 内容 日本で暮らす外国人の現状と課題についての理解を深め、それぞれの地域で今一番必要なこ と、 地域でできることを考えました。各地域の現状と課題を持ち寄り、どのような切り口で多文 化共生を進めていけばいいのかを話し合い、今後の活動につなげました。 講師プロフィール 田村太郎氏 (特活)多文化共生センター大阪代表理事。総務省「地域における多文化共生推進研究会」構 成員として、2006 年 3 月に同省がまとめた「多文化共生推進プラン」の策定に参画するなど、外 国人が直面する課題対応のための地域社会変革の仕組み作りを提案し続けている。 2011 年 3 月、東日本大震災を受けて内閣官房企画官に就任、被災地のニーズ把握や震災ボラ ンティア促進のための施策立案にも携わる。 第2回 「コミュニケーション支援~あってはならないちがいをなくす!~」 12 月 9 日(金) 13:00~16:00 「多文化共生とコミュニケーション支援」 「事例紹介…和田京子さん」 「ワークショップ」 内容 外国人住民が、地域の一員として、情報を得、思いを発信していく上で、コミュニケーション支援 は欠かせません。 発信する情報やツール、外国人住民が自ら発信するために必要なサポート について、実践者からお話を伺いました。 事例紹介者 プロフィール 和田京子氏 伊賀の伝丸代表。三重県伊賀市出身。1 児の母。10 年間、東京宝塚劇場などの商業演劇で俳 優として舞台に立った後、1992 年から 3 年半インドネシア首都ジャカルタに在住。外国人として 住む大変さ、言葉の壁に直面。帰国後、会社勤めの傍ら、通訳 NPO「伊賀の伝丸」を設立。2003 年会社を辞め、団体事務所をオープン。2005 年 4 月 NPO 法人として登記。多文化共生社会の 推進に取り組んでいる。 第3回 「外国にルーツを持つ子どもの教育」 12 月 14 日(水) 13:00~16:00 「外国にルーツを持つ子どもの教育」 「事例紹介…グタラ・ディスネルさん」 「ワークショップ」 内容 日本には国際結婚や親の仕事の事情で来日した外国にルーツをもつ子どもたちが暮らしてお り、日本語学習や 教科学習、友達とのコミュニケーション、家庭環境等、様々な課題を抱えてい ます。子どもたちが、将来の目標を見出し、成長するために必要なこと、日本の生活になじむた めに必要な支援を考えました。 事例紹介者 プロフィール グタラ・ディスネル氏 大阪大学大学院生、関西外国語大学非常勤講師、大阪府・大阪市スペイン語母語支援者 第4回 「外国人住民の自立と社会参画~ちがいを尊重する社会づくり~」 12 月 16 日(金) 13:00~16:00 「外国人住民の自立と社会参画」 「事例紹介… 山田亜光さん」 内容 事例紹介者 プロフィール 「ワークショップ」 「外国人支援」ではなく「多文化共生」を進めていく上で、外国人住民が地域の一員として、地域 づくりに参加できるよう、外国人コミュニティとのつながり、地域住民の意識や多様な人材が活躍 しやすい環境づくりについて考えました。 山田亜光氏 中国出身。 日本語講座、生活相談、中国語講座などを実施する美濃加茂華友会(岐阜県美濃 加茂市の中国人コミュニティ)代表。
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