(E1-2) 財団法人山口大学教育研究後援財団「学生団体の地域連携活動等及び 教育研究成果の地域への還元・広報活動助成事業」成果報告書 平成 27 年 3 月 31 日 1.実施者 所 職 属 名 ふりがな 氏 名 山口大学医学部附属病院 看護師 むかえ 向江 1 病棟 3 階西 ごう 剛 2.活動名 「AEDを地域に広める会」よるAED(自動体外式除細動器)の講習会および救護ボランティア活動 3.活動等の成果 年間を通して、以下の通りにAEDと心肺蘇生法に関する寸劇を用いた講習会、および救護班としての ボランティア活動を行った。 1) 7月 20 日(日)に山陽小野田市焼野海岸で開催された美夕フェスタ2014において、会場に集 まった一般客の前で、心肺停止で倒れた場面の寸劇を行い、心肺蘇生法、およびAED使用方法や 注意点をわかりやすく指導した。また、会場の救護ボランティアとして待機し、有事の対応に備え たが、急病や怪我人の発生はなかった。 2) 8 月 5 日子育て支援の一環である母親学級に集まった母親7名に対し、乳幼児、子供の窒息対応、 心肺蘇生法に関する講習会を行った。 3) 例年通り、11 月2日(日)第63回宇部祭り(本祭)に参加し(7年連続7回目)、市役所前本 部横のテントにブースを作り、終日、一般市民(小学生から高齢者)100名に対して心肺蘇生法 およびAEDの体験講習会を行った。講習会に参加した市民には、助成金で購入したホイッスル(災 害時の救難信号用)を景品として配布した。また、うべくすのき合併10周年記念ステージで「い のちを救うAED」と題した寸劇を披露し、観客にAEDの使用方法を説明した。さらに、AED を地域に広める会のメンバーがAEDの使い方を歌詞にした歌を作詞作曲し、CDラジカセで流 し、更なる啓蒙活動を行った。ステージではその楽曲を歌い、AEDは誰でも使用できるというこ とをアピールした。 4) 11 月 17 日には、某所にて異文化交流という目的で集まった保育園の園長さんや次期園長さんと交 流を深め、AEDの講習会を行った。 5) 平成 27 年 1 月 28 日(水)宇部市の銀天街で毎年開催される水神祭の前に、商店街の役員8名に対 し、心肺蘇生法・AEDの講習会を行った。また、2 月 3 日水神祭では、商店街にAED体験ブー スを展開すると同時に、ボランティアで有事の際の救護班として夕方まで待機を行った。幸い、急 病人が発生することはなかった。 6) 3 回目の参加である 3 月 15 日(日)に開催された第 11 回くすのきカントリーマラソンは、約 2500 人のランナーが参加し、ボランティアスタッフ約 500 人が参加した。「AEDを地域に広める会」 6名が、救護班のボランティア活動を行った。これまでの大会では、救護班は本部や給水所にしか 待機していなかったため、有事の際に即時対応ができないことが問題点であった。そこで、宇部市 の大会主催者と相談し、急病人や途中棄権のランナーを回収するための巡回車6台へそれぞれAE Dを搭載し、救護担当(AEDを地域に広める会メンバー6名)が 1 名ずつ同乗することで、心肺 停止への即時対応を可能にした。本大会では、めまい、気分不良を訴えたランナーが 1 名、救急車 で搬送されたが、幸い、心肺停止や意識障害など重篤な症状を呈するランナーはなく、AEDを使 用することはなかった。 財団からを助成をうけることで活動の幅が広がり、より有効に指導を行うことができている。 今後も我々の活動によって一人でも多くの市民がAEDを使えるようになり、急病人に遭遇した市 民が救命の連鎖である一つ目の鎖の役割を担えることが理想である。「AEDを地域に広める会」 は、今後も要望があれば、講習会を行っていく予定である。
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