漢方から知るおもしろツボ考察

漢方から知るおもしろツボ考察
1.左足の中指の痛みのツボ
2.女性のホルモンのアンバランスによる毛髪の異常についての漢方的考察
3.不安神経症
4.エリート症候群の改善のツボ及び処世術
5.カイロ療法について
6.出世六つ灸(お灸で出世する法)
7.不運解消は「足の土踏まず」に注目
8.受験合格のツボ
9.金の成るツボ?
10.朝起きるといつも、足の裏が痛い
11.つわりついての考察
12.脳外革命(月の要のお灸療法)
ツボの場所は、個人により、体調により、微妙に変わるものですから ,だいたいの位置を示します. そのあたりを押さえてみて痛くて
気持ちのよい所があなたのツボとなります。
これは、一般的のものですので、症状がひどい方は全身的な経絡治療の組み合わせが必要となりますので、
福本鍼灸院へお問い合わせ下さい。
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1.左足の中指の痛みのツボ
左足の中指の第一関節のあたりを揉むと、非常に痛い場合、
漢方理論には、経絡という、五臓六腑の状態が現れる流れが身体にあり(経絡の説明参照)
左足の中指は胃経と腎経(特に水分代謝)が深く関係しています。
夏場に水を飲みすぎたりして、胃に負担をかけると、
左足の中指の痛みのような症状が多くでます。
こういう症状を改善する基本的なツボとしては、
合谷(主に腎臓の調整) 足三里(主に胃の調整) が必要です。
この二つのツボに、お灸や指圧(ツボのもみ方参照)をしてみてください。
冷たい飲み物を控えることが大切です。
又、左足の中指が痛い場合、
右足の中指をもむと左足の痛みが緩和されてきますので
試してみてください。お灸や指圧等でお試しください。
2.女性のホルモンのアンバランスによる毛髪の異常についての漢方的考察
女性の体内においても、男女両ホルモンが存在し、
これらのホルモンの分泌の相関関係によって毛の状態が変化するようです。
このような状態は基本的に遺伝子レベルの問題であると従来いわれてきていますが、
近来の研究によると遺伝子の発現は環境因子によっても大きく左右される事がわかってきました。
つまり、体調を整える事によってある程度、体が変化する可能性が大きいという事です。
次に、漢方理論(陰陽五行論)を述べていきますと
体というものは、①{心臓・小腸}②{胃・脾(膵臓)}
③{肺・大腸}④{腎(副腎)・ぼうこう}⑤{肝臓・胆嚢}
5つの要素より成り立つものと、基本的に考えます。
また、以上の臓器は、体表上にある種々の器官と深い関係があり、
特に「『毛』を支えるものは、小腸にあり」とされています。
そして、小腸を弱めるものは,
腎つまり副腎(ステロイドホルモン等を分泌)の活性化しすぎた状態なのです。
つまり、腎を正常化して小腸を強化していけばよいというわけです。
次に「腎の正常化」には、胃を強める必要があります。
このような考えで行う当院の治療法
FUKUMOTO メソッドを用いれば大きな改善効果が見られます。
3.不安神経症
不安な事はこれといってないのに、出かけたりすると、きまって体が勝手に
以前に気持ち悪くなった事を思い出して、息苦しくなり何か不安な気持ちになってきて、
緊張の為か体も凝ってくるようなことはありませんか?
漢方では、精神状態と五臓六腑とは、基本的に密接な関係があるとされています。
例えば不安感などは、多くの場合、胃や副腎の乱れから起こってきます。
次に、一般的な身体の変化を述べていきますと、ストレス等は、まず肝臓に負担をかけるために、
全身の筋肉が硬くなり、同時に胃の働きが弱くなり、この影響が大腸に及んで、
肝臓より大腸へ、更に副腎へと巡る、抗ストレスホルモン(ステロイドなど)の産生メカニズムが
低下するために、身体の力が弱まり、その結果、不安感が増大するのです。
こういう考えを理解して、鍼灸治療をおこなえば、体調は改善されます。
4.エリート症候群の改善のツボ及び処世術
新学期や新しい職場にはもうなれましたか?
いわゆるエリートとして今まで順調に過ごしてきた方は、意外と???
と思うことが多いのではありませんか?
今までは、勉強したり、知識を増やすことである程度、
自分の力で何事も成し遂げてきたのに、
自分の努力やがんばりだけではどうしようもない事柄にぶつかっていませんか?
例えば、大多数がいけないことだと思っている事でも、
自己主張の強い強引な人の意見が通ってしまうことがあり、
結果的には多くの人に迷惑がかかってしまったり、体調を壊してしまうこともあります。
このような時にはどういう方策をとればよいのでしょうか。
それには、まずその強引な人の性格を分析する必要があります。
この人の性格は、基本的に肝実症と位置づけられます。
肝実症とは、非常に集中力もあり、力強いタイプです。
肝実症の成り立ちというものは、
「腎の力」によって「肝の力」が充実し、
「心の力」によって「肝の力」が減少していくものです。
腎とは、腎臓と副腎を主に意味しますが、基本には水の代謝を重要視します。
又、心とは心臓と小腸を示しますが、熱の加減により大きな影響を受けるものです。
そこで、肝実症の人のエネルギーを低めて、正常な判断に近づける為には、
その人の特長なり、今までの実績なりを実際以上にほめたり、
感心したりして持ち上げることです。
そうすると、このようなタイプの人はますます調子にのって肝が高まってきますので、
腎が必要以上に働く必要がでてきて、腎が疲れ肝が弱まりエネルギーも減ってきます。
この時に、飲酒や、お茶、コーヒーなど水分を摂る機会を多く持たせることも重要です。
水分を多めに摂ると、体内のナトリュムイオン濃度が下がり、
腎の働きが穏やかになり、肝は正常に近づいていきます。
次に肝が充実していると、身体の発熱量も増え心臓が活性化していきます。
さらにその人の得意分野のことを、積極的に相談したり、お願いしたりしていると、
その人の心臓がますます活性化し、肝の力が減少していきます。
つまり、腎の力を弱め、心の力を活性化することにより肝の力を正常化させるのです。
そうすると、無謀な強引さは弱まる傾向が出ます。
苦手な人や、迷惑がられる人を味方につけて、くよくよせずに、人生楽しみましょう。
それでも、ストレスでおしつぶされそうなときは、
右の内関を揉んで気持ちを落ち着けましょう。
それでも、体調が優れない場合は福本鍼灸院の鍼灸治療をお試しください。
5.カイロ療法について
お灸は面倒くさいとか、じっくりする時間がない方は、市販されている
カイロベルト(カイロを入れておくベルト)の中に小さめの使い捨てのカイロを入れて、
下着の上から腹部のツボの辺りに当たるように2時間くらい置いておき、
次に真後ろの腰部分に場所を変更して 1~2時間くらいという具合に
ぐるぐるベルトを移動させながら温かみが消えるまで繰り返します。決して2時間以上は
同じ場所を温めないようにして下さい。かえっておなかが冷えてしまいますので。
6.出世六つ灸(お灸で出世する法)
生一回、自分のやりたいことをやって暮らしたい。
とは言うものの、出世もしたい.お金も欲しい.と思うのが、フツーの人間だと思いませんか?
そこで一つお灸で出世する方法を伝授いたしましょう。
古来より、漢方では、智力をつけるには、六臓六腑の調整をとることを最重要と考えます。
なぜかといいますと、内臓を強化することによって、
すばらしくバランスのとれた栄養分が十分脳に行き渡り、気力、智力、体力がつくというわけです。
(これこそ、漢方医学の真骨頂です。)
それでは、ツボの場所を示します。
①脾兪(ひゆ)は、後天の元気と言い意思を強くし智力を増します。
②腎兪(じんゆ)は、先天の元気と言い、特に精神力を強めます。
③次りょうは、後頭部のこりや全身の関節をほぐしバランスをとります。
この六つのツボに、お灸や指圧を、週4日1年間つづけてください。
見事、あなたの身体は、変身をとげるでしょう。
但し、このツボは腰の部分にあるため、自分ではできません。
出世するには、家族や心を許せる友などの強い味方も必要でしょう。
そこで、あえて誰かの力を借りねばならないツボの場所を設定してみました。
7.不運解消は「足の土踏まず」に注目
世の中全て陰と陽です。陰つまり不運な時は、陽つまり幸運の前ぶれです。
大きな不運は、大きな幸運を生みます。
このような基本的な考えをしっかり持ちましょう。
しかし、人は誰でも一刻も早く不運から逃れたいものです。
その為には、強い精神力と志を持つ必要があります。
その「力の源泉は腎に有り」と漢方では言われています。
「足の土踏まず」には腎のツボが集中しています。
ここを自分の親指で、一回 1~2 分、1 日 5~10 回揉んでみて下さい。
不運な時ほど気持ちのよいものです。
気持ちの良さと共に陽気を誘い出し、幸運を呼びこんで下さい。
8.受験合格のツボ
受験等勉強を一生懸命にすると、知らず知らずに肩がこっています。
そうすると、血流が悪くなり頭への新鮮な血の巡りが悪くなり、
記憶力や集中力の低下を招きます。
一番辛く苦しいのは、受験生本人です。
「勉強しろ!」という前に、図の部分にお灸や指圧などの刺激を与えてみて下さい。
親子のスキンシップにも一役買います。
気持ちが良いと子供も嫌がらないものです。
それでは、ツボの場所を示します。
①身柱は、肩のコリをほぐし、大腸の調整をする。根気強くなる
②腎兪(じんゆ)は、先天の元気と言い、特に精神力を強めます。
このツボに、お灸や指圧を、つづけてください。
持って生まれた能力を最大限に生かせるでしょう。
自分でできるツボは内関ですので試験場等で緊張をほぐすのに役にたてて下さい。
9.金の成るツボ?
収入は余り変わらないのに、貯金がある人と無い人の差ができるのはなぜでしょう。
色々理由はあるでしょうが、一つには無駄遣いをするかしないかの差にもよると思います。
お金はあるときは使うに限るという方は別として、自分の欲望をコントロールできずに、
ついつい使ってしまうという方には、まさに「金の成るツボ」です。
自分で、欲望や、意思をコントロールできにくいのは、そういう体質を持っているからです。
漢方では、人の体には「脾の経絡」というもの流れ、
この通りが、人の意思と知恵をコントロールしていると考えます。
だから、この流れを正常に戻し、保つためにこの経絡上のツボを刺激すればよいのです。
簡単な方法としては脾経のツボ
太白に、お灸や指圧などで刺激を与えてみてください。
両足のこのツボに、お灸や指圧等を朝晩1ヵ月試してみてください。
一ヵ月後をお楽しみに!
何も変化が無い場合は、刺激が足りないか、
他の原因が複雑に重なりあってるからでしょう。
その時は、当院にて詳しく診てしんぜましょう
10.朝起きるといつも、足の裏が痛い
漢方理論によると、足の裏の変調というのは
腎つまり腎臓・泌尿系・及び副腎機能の変化を示しています。
睡眠不足、食べすぎ、水分のとりすぎ、過労などで、
腎に負担がかかるとこのような症状がよく起こります。
特に寒い時は、腎機能が低下ぎみになるので、これを防ぐ為には
冷たいものを飲まずに、温かいものをとるようにしましょう。
右合谷(副腎)や照海
(副腎、膀胱を整え、腹部を温める)
に、お灸や指圧をしてみてください。
11.つわりついての考察
胎児を養う必要がある為に、
母体の代謝・分解作用が高まる為肝臓・腎臓に負担がかかります。
その為に不快感がつわりとなります。
漢方のツボ療法としては、ツボの場所は
一般的には、
肝臓の充血は胃の不調となりますので「足の三里」、
腎臓の疲れには大腸を活性化する「合谷」が適当です。
しかし、妊娠というデリケートな時期ですので、
できたら来院していただき診察の上、
体調・体質に応じたツボを設定するほうが安心かつ確実です。
来院が無理な場合は、
ご自分の責任において、様子を見ながら充分に体調を考慮しながら
指圧やお灸をしてみてください。
12.脳外革命(月の要のお灸療法)
なんとなく体調が悪い。もっと健康になりたい。若々しくいたい。
慢性病、難病でお困りの方、肌が荒れて困るというような方!!
このような症状はどうして起こってくるかを漢方的に説明してみましょう。
漢方ではこういった症状は、気血の流れが悪い為に起こるといっています。
気血の流れが悪い為に、脳に十分な栄養が行き渡らずに、脳が指示する力が弱まり、
人が持つ自然治癒力等の有効な働きも弱まるのです。
そこで、六臓六腑という脳外の力を借りることにより脳内革命を成功させましょう。
まず、脳外革命ありき!!なのです。
たいがいの病気も、六臓六腑の変調により起こると考えられます。
だから、あらゆる症状を軽減させたり、完治させる為には、
『いそがばまわれ』という訳で、
脳に十分な栄養を与える為に気血の流れの悪い根本的な部分を治療をする、
これすなはち太極療法という方法をとるのです。
例えば、慢性的でひどい偏頭痛の方について考えます。
こういった場合、普通、頭の中に異常があるのではないかと心配します。
しかし、検査結果では異常がない。原因がわからない、だが痛い。不安になります。
この場合、漢方では、べつに、肝臓・胆嚢が悪いわけではないのですが、
これは肝・胆の経絡の滞りによるものと説明します。
だから、頭が痛いのに足の太衝や、臨泣という肝経・胆経ツボに鍼をすると、
鬱血していた血が流れ出、痛みがスーッと引くという現象も起こるのです。
そこで、家庭でできる、根本的部分といえるお灸のツボについて説明しましょう。
腰という字をよく見てください。
月の要(かなめ)・・・まさしく腰は内臓の大切なところ、六臓六腑の押さえどころなのです。
図1は腰の背面の図です。
A のあたりには、大腸兪(だいちょうゆ)というツボがあり、
大腸を調えると同時に、表裏の関係にある腎臓、副腎、膀胱、骨髄をも調えます。
B のあたりには、小腸兪(しょうちょうゆ)というツボがあり、
小腸を調えると同時に、心臓をも調えます。小腸が正常化すると、
バランスのとれた栄養物がリンパ管を通って心臓に向かい、
心臓に十分なエネルギーを与えるのです。
C のあたりには、次りょうというツボがあり、これは、腰と下肢を、つまり下半
身をしっかりさせるツボです。この、A ・ B ・ C のツボにお灸をすることにより、
人の持つ自然治癒力を強化することができます。A.B.C の場所があいまい
なのは、個人によって骨の形や、体型も違うし又その時の体調や状態により
ツボの場所は微妙に違ってくるし絶えず移動するものだからです
身体が正常化するにつれてツボの移動も少なくなるものです。ツボは正確
にとらねば、効果は半減しますので、鍼灸師にツボをとってもらうのが一番でしょう。
それも、月一回位で十分であり、同時に体調の変化も詳しく調べることがで
きます。お灸の期間は、少し体調の悪い位の方では、三か月位、
かなり長い期間悩んでいる方でも一年くらいをめどと考えてください。
体調は見違えるほどよくなるはずです。この部分は、背中のため、自分ではできませんが、
お灸をしてくれる人がいない方は、誰か捜してでもお互いにしあうだけの価値はあります。