ファイル 40-2 - 久田学園佐世保女子高等学校

 学 校
校 便
便 り
り 平成27(2015)年1月15日発行 第48号
「 教 育 発 表 会 」 開 催
生徒会長・光永彩
お礼の言葉を述べる
同窓会長・村田紘子様
司会を務めていただいた
挨拶を行う
校長・久田順子
11月29日(土)、アルカスSASEBO中ホール及びイベントホールにて、「久田学園教育発表会」を
開催いたしました。“ 日本 人の 心へ の回 帰” と題 した この 発表 会は 、本 校が 創立 以来 一貫 して 「日 本の
文化や心」を大切にしている教育実践を、広く市民の皆様方へお知らせしたいとの思いから開いたものです。
中ホールでは、『合唱』『剣道』『なぎなた』『東北修学旅行・交流活動報告』『装道(きもの)』の
実技等を舞台上で披露しました。このような取り組みを初めて目にする方も多く、生徒たちの真剣で懸命な
表情と振る舞いに、ほぼ満席となった客席からは盛んな拍手や歓声が起き、そして感動のあまり涙を流す
方々も大勢いらっしゃいました。終了後、来場の皆様方から口々に「素晴らしかった」「感動した」「こんな
高校生すごい」「来年も絶対見に来る」等大変嬉しい言葉をいただき、生徒たちにとって大きな
励みになったことと思います。
一方、イベントホールにおいては『茶道』『華道』『着物の帯結び』『学校紹介』といった
実演や展示、『生徒の手づくりクッキーや
小物の販売』『育友会バザー』を行い、
こちらも大勢の方々にご来場いただき
ました。それぞれのブースの前に、人
だかりができるほどの賑わいでしたが、
中でも生徒が実際に点てるお茶席の
ブースは、順番待ちの皆さんが列を
つくるなど大変好評でした。また販売や
バザーにおいても、たくさんの品物を
ご購入いただきました。売上金は東北支援
のために活用させていただきます。
温かいご協力、ありがとうございました。
久田学園佐世保女子高等学校
合
唱
~日本の四季の歌メドレー~
本校が力を入れている取り組みの一つがコーラス
です。音楽の授業に加え、週に一度、特別活動と
して全校で行っています。
この日は、日本人が昔から親しんできた童謡を
披露。「さくら さくら」「ほたるこい」「七 つの
子」「夕焼け小やけ」「故郷(ふるさと)」の5曲を
心を込めて歌いました。高校生らしい清々しく
澄んだハーモニーが場内に響き渡ると、目頭を
押さえたり、拭ったりする観客の皆さんが多数
見受けられました。歌詞の意味を考え、日本語の持つ
美しさや優しさを大切にしながら、聞く人の心に
届くよう、日頃から意識して練習を積み重ねて
きた成果が充分に発揮できました。
この歌声は、3年生が修学旅行で東北を訪れた
際にも、各地で披露されました。交流を行った
仮設住宅の皆さんや高校生にとどまらず、練習を
聞いたバスガイドさんまでもが思わず涙を流して
しまうほどの感動を多くの人達にもたらしました。心を込めることの大切さと、歌の力を再認識した
かけがえのない経験でした。
剣
道
~
基
本
技
稽
古
法
~
剣道は、精神力と他者を尊重する心を養い、また礼儀作法を大切にし、規則の順守・公正・協力など社会的に
必要な態度を身につけます。本校では3年時に、全員が履修しています。教育発表会では、剣道の基本技習得の
ために制定された『木刀による剣道基本技稽古法』に沿って、形を実演しました。1年生のため、未熟な
部分も少し見受けられましたが、動と静のメリハリのある動きや生徒の引き締まった表情に、全体がピンと
張り詰めた空気に包まれました。
な ぎ な た
~
天
道
流
薙
刀
~
本校では二学期の初 めに 「武 道達 人セ ミナ ー」 と称 し、 全日 本な ぎな た連 盟範 士の 先生 をお 招き し、
天道流薙刀の形やその精神を学んでいます。加えて10月には「公開武道セミナー」を開催し、大久保小学校の
子どもたちや市民の皆さま方になぎなたを体験してもらうなど、日本古来の武術に触れる機会が数多くあり
ます。今回は生徒自身が創作した“チョコレイト・ディスコ”(Perfume)の音楽に合わせて演武するリズム
なぎなたと、天道流初段の形を披露しました。姿勢を正し、頭には白い鉢巻、そして矢絣と袴に身を包んだ
生徒たち。凛とした振る舞いや気合いのこもった掛け声、そして力強くもしなやかな“なぎなたさばき”に
会場中が魅了されました。
東 北交流 報告
~宮城県石巻市・
~宮城県石巻市 ・ 東松島市訪問~
平成26年6月
23・24日の二
日間、3年生が修学
旅行で宮城県石巻
市と東松島市を
訪れました。その
際の現地の皆様との
交流活動の様子と
被災地の現状を広く
市民の皆様にご理解
いただきたいとの
思いから、『東北交流活動報告』を行いました。「被災された方々にどのように接し、言葉をかければ良い
のか。些細な言葉で相手を傷つけてしまわないか迷ったこと」「たくさんのマスコミのカメラに囲まれ、
とまどったこと」「皆さんが温かく出迎えてくれたこと」「今も不自由な暮らしをされている方々が大勢
いらっしゃること」「自分たちの思いを伝えることができ、石巻・東松島両市を訪れて本当に良かった」など
実際に見て肌で感じたことを、高校生の視点から発表を行いました。そして、一日も早い復興への願いを
新たにし、活動報告を終了しました。
装
道
~着物ファッションショー~
装道の発表では、自ら着物を着装する
『自装』と、他者へ着つける『他装』を
行いました。『自装』では、“装いコン
テスト九州大会”へ県代表として出場
する4名が、テキパキと見事な技を
披露。『他装』は、人の一生をテーマに
ファッションショーを開催。お宮参りに
始まり、七五三、成人式、花嫁姿、留袖
など次々と舞台に登場すると、会場の
あちらこちらから、ため息混じりの
歓声とともに盛んな拍手がわき起こりました。舞台の上に咲いた、色鮮やかで個性豊かな大和撫子たち。ステージ
発表の最後を締めくくるのにふさわしい華やかなショーとなりました。
学 校
校 便
便 り
り 平成27(2015)年1月15日発行 第48号
茶
道
~
点
前
と
お
茶
席
~
茶道(表千家不審菴)のブースでは、実際に生徒が抹茶を点ててお客様をおもてなししました。おかげ
様で順番待ちの行列が でき る程 、大 勢の 方に お越 しい ただ きま した 。ズ ラリ と並 んだ お客 様を 前に して
生徒たちは息つく暇もなかったかと思いますが、心のこもった精一杯のおもてなしができました。
華
道
~ 生 け 花 の 実 演 と 展 示 ~
華道(小原流)のブースにおいては、
視覚を使っておもてなしです。お客様に
目で楽しんでいただこうと、生徒全員
一人ひとりが花を生けました。色も形も
大きさもそれぞれですが、どの作品も
個性がキラリと輝いていて、本校生徒と
重なって見える思いがしました。
また展示に加え、実際にお客様の前で
生徒が生け込みをする場も設けられ、こちら
でも 盛ん な拍 手を 浴び てい まし た。
チャリティ・バザー
~東北復興のために~
イベントホールでは他にも『学校
紹介』『装道帯結び』の展示を
行い、好評を博しました。
また生徒手づくりのチ ース ゙ク ッキ ー、
梅干し、コースターや箸袋など小物
の販売、そして育友会も手づくり
雑貨のバザーを行いました。こちら
は開場と同時に多くのお客様が詰め
かけ、一足早く佐世保の初売りが
やって来たかのような盛況振り
でした。クッキーと梅干しはあっと
いう間に売り切れ、他の商品も
程なく完売しました。
今回の売上金は、来年度の修学旅行
で東北を訪れた際、皆様のお気持ちと
ともに、被災者の方々にお届けいた
します。ありがとうございました。