小児片頭痛 - 明神館脳神経外科

小児片頭痛
以下のあてはまる項目に
チェックして下さい。
前兆はありません
前兆があります
視覚症状:
キラキラした光が見える
ギザギザした線が見える
点が見える
視覚・視野が消失する
視覚消失は同名性、中心視野に視覚消失または霧視が追加的に起こる場合がある。
感覚症状:
チクチク感がある
シビレ感がある
感覚が鈍る又はマヒする
上記の前兆は 5 分以上かけて伸展し、その持続時間は 60 分以内
■頭痛の特徴
ズキンズキンと痛い
目の奥が痛い
運動や階段昇降で頭痛がひどくなる
悪心
嘔吐
光に過敏
起床時に頭痛がある
ふわふわめまい
入浴すると頭痛がひどくなる
音に過敏
臭いに過敏
予防薬
頓服薬
トリプタノール錠 10mg
カロナール錠 200mg/300mg
ノリトレン錠 10mg
スマトリプタン錠 50mg
デパケン錠 100mg
トピナ錠 25mg
レルパックス錠 20mg
ミグシス錠 5mg
記入日
年
月
日
お名前
ID
男 ・ 女
歳
明神館脳神経外科 頭痛外来 大田こうすけ
2012 年 7 月 13 日
2015 年 2 月 23 日改定
小児片頭痛 ~治療アルゴリズム~
恐ろしいほど減った子供の睡眠時間、明るすぎるダイニング、明るすぎる子供部屋
小児片頭痛は体質遺伝性、家族性が多い。5 才以上から発症するが、頭痛を言葉で訴える
ことができるようになる年齢であって、赤ちゃんの“激しい夜泣き 夜驚症” は片頭痛と推測
している。それほど早くから小児片頭痛は発症する。子供だからと治療を遠慮するのはよくな
い。親の務めは、子供にストレスをかけない、年齢に見合った十分な睡眠をとれるよう家族で
協力することである。治療は小児片頭痛の学会治療ガイドラインを参考にした。
生活習慣の是正
最も大切は睡眠への助言
薬物療法
ナイト治療
夕食後 1 回内服
・
・
トリプタノール錠 10mg
ノリトレン錠 10mg
頑張り過ぎない
ストレスの大半は親の期待
頓服療法
・
イミグラン点鼻薬
エビデンスレベルは高いが高価で苦みがある
1 回使用量:5mg~10mg 夕食後
・
デパケン錠 100mg
・
1 回使用量:50mg~200mg 夕食後
・
ミグシス錠 5mg
カロナール錠 200mg、300mg
カロナール座薬 100mg
1 回量:10mg/体重 1kg を目安
1 回使用量:5mg
【注意事項】
①トピナ錠は小児片頭痛への有効性が実証されている。
・すべてのトリプタン使用可能
スマトリプタン錠 50mg てんかんは使用禁
難治性片頭痛の場合のみ内服を検討。
1 回量:25mg~50mg
この場合 1 回使用量 12.5mg~25mg
ジェネリックで安い、半値
②乳製品に多く含まれるビタミン B2 は予防に有効と言
われている。
・
③海藻類に多く含まれるマグネシウムは予防に有効と
言われている。
ペリアクチン・シロップ剤
ペリアクチン・シロップ(0.4mg/ml)
1 回使用量の目安:
必要な場合、CT 検査/MRI検査
まず 週間飲み切りで処方します。
1 日 1 回夕食後に内服下さい。
2~3 歳は 3ml~、4~6 歳は 4ml~
7~9 歳は 5ml~、9~12 歳は 6.5ml~
緑内障がある場合は禁忌、眠気に注意
熱性けいれん既往ある場合は慎重投与
脳波検査
発作の頻度、頭痛の軽減または消失
生活への支障の軽減
徐々に減量、 親の管理でサプリメント的
に調整内服する。
中止する。
ナイト治療 : 頭痛発作は夕刻から睡眠中
に多く、薬の副作用としての眠気もあり、
日中の処方は好ましくない。
明神館脳神経外科 頭痛外来 大田こうすけ
2012 年 7 月 13 日
2015 年 2 月 23 日改定