急性骨髄性白血病に対する寛解導入療法時の末梢血

「急性骨髄性白血病に対する寛解導入療法時の末梢血芽球
消失時期が予後に与える影響についての解析」のお
消失時期が予後に与える影響についての解析」のお知らせと
」のお知らせと
お願い
急性骨髄性白血病(AML)は分化・成熟能が障害された骨髄系幼弱細胞
のクローナルな自律性増殖を特徴とする疾患で、AML細胞の異常な増
殖により正常造血が抑制され、好中球減少・貧血・血小板減少によ
り多彩な症状が生じる致死的疾患です。寛解導入療法、地固め療法
と呼ばれる多剤併用化学療法を行いますが、完全寛解を達成した半
数の患者で再発を認めるとされております。再発後は化学療法のみ
での治癒は期待できないため、同種造血幹細胞移植を行いますが、
再発の高リスク患者では初回寛解から同種移植を行うこともありま
す。
初回完全寛解から移植を行うことが望ましい再発の高リスク患者を
選別する指標が現在も求められており、治療開始前の白血球数や年
齢、ミエロペルオキシダーゼ染色の陽性割合などの予後不良因子に
加えて、遺伝子異常等が現在検索されております。一方で急性リン
パ性白血病においては、ステロイド剤の先行投与における芽球の消
失率が予後と関連するとされており、AMLにおいても初回寛解導入療
法時の芽球の消失率が化学療法の感受性を反映し予後因子となりう
ると考えられます。
本研究はAMLにおける初回寛解導入療法における末梢血芽球消失時
期が2年以内の再発や全生存率・無再発生存率に関連するかを後方視
的に解析し、初回寛解導入における末梢血芽球消失時期が移植症例
の選別に寄与するかを確認することを目的としております。
本研究は、今後、研究のために患者さんから検体を採取したり投薬
をしたりすることはなく、これまでの外来及び入院治療での既存資
料等のみを用いる後方視的研究です。
患者さんの臨床データはID等の個人情報とは無関係な番号付与に
よる匿名化によって管理され、その他通常の診療と同様にプライバ
シーが保護されます。また、2007年1月から2013年10月までに当科を
受診したAMLと診断された患者さん、2002年から2006年までに当科で
治療を行ったCBF白血病と診断された患者さんで、ご自分の血液検査
結果や副作用等の臨床データを研究に使わないで欲しい、というご
希望が有れば、研究リストの連絡先までご連絡をいただけますよう
お願いします。
なお、研究への使用の拒否の意思を表明されても、防衛医科大学
校病院血液内科における診療には全く何の影響もなく、いかなる意
味においても不利益をこうむることはありません。
研究責任者の氏
名:
渡邉純一
分担研究者の氏
名:
診療科:防衛医科大学校病院血液内科・輸血部
連絡先:埼玉県所沢市並木3-2 TEL 04-2995-1617
木村文彦・佐藤謙・小林真一・小林彩香・加藤章一
郎・彦田玲奈・大澤有紀子
診療科:防衛医科大学校病院血液内科
連絡先:埼玉県所沢市並木3-2 TEL 04-2995-1617