VOL. 15 NO. 5 CHEMOTHERAPY 581 グ ラ ム 陰 性 桿 菌 の 薬 剤 耐 性 の 研 究 第1報 病 巣由来菌の同定 とその薬剤耐 性(1965年) グラム陰性桿菌感染症研究会 班 長:石 山 俊 次 班 員:藤 井 良 知 柄 正 直 北 真 中 村 正 夫 真 白 羽 弥右 衛門 本 下 啓 治 明 河 三 大 久 保 滉 大 越 上 泰 吉 田 盛 勇 造 国 政 吉 正 秋 利 桑 三 原 章 吾 橋 進 柴 田 清 人 和 (ABC順) (昭 和42年4月28N受 付) 抗 生 剤,化 学 療 法 剤 の 進歩 は 伝 染性 疾患 の治 療,外 科 し,班 員 は そ の細 菌 がそ の疾 病 の 病 因 と必 ず 何 らか の 関 領 域 にお い て 著 しい 進歩 を もた ら した。 しか し一 方 に お 係 あ る こ とを 決定 した もの のみ を 選 び,単 個培 養 を行 な て,広 汎 な,時 と して 不必 要 に ま で使 用 され る これ い ら の薬 剤は 耐 性 菌 の 出現 を うな が した。 い,菌 の 同定 に まわ した 。 各 班 員 は一 応 各 々の研 究 室 に お い てSS培 さ らに 臨 床 面 に お い て 注 目され る 現象 はた んに 耐 性 菌 LSKI培 地,DRIGA- 地 で の発 育 の有 無KLIGLER,SIM,・SIMMONS の 出現 のみ で な く,病 巣 由 来 の 細菌 に"菌 交 代"の 現 象 の 培 地 で の 性状 を パ ソチ カ ー ドに 記 載 し,こ れ を菌 株 と が み られ,慢 性 化 し,長 く薬 剤 の使 用 され た患 者 よ り分 と もに 桑 原,三 橋 両 班 員 の も とに 送 附 し,さ らに菌 の詳 離 され る菌 に は 注 目す べ き種 々の現 象 が 目立 ち は じめ て 細 な 同 定,耐 性 の測 定 を 行 な つ た 。 た。 き 今 回,臨 床 各 科 お よび 細菌 学 教 室 を代 表 す る16名 の 班 員 か らな る グ ラ ム陰性 桿 菌 感 染症 研 究 会(GNB)が 組 載 され,数 年 の 継 続 研 究 が企 画 され た。 本 報 に お い て は 第1報(1965年)に 班 員:各 班 員 と そ の 専 門 科 別 の 区 分 は第1表 に示 し た。 薬 剤:使 用 した薬 剤は 第2表 に 示 した 。 培 地:薬 剤 耐 性 の 測定 に はHeartinfusion寒 天(栄 集 め られ た 菌 株 を 第2表 定 し,そ の薬 剤 耐性 限 界 の決 定 が行 なわ れ た の で こ同 こ に そ の成 績 を 報 告 す る。 薬 材 料 な らび に方 法 クPtラ 剤 ン フ ェ"=一 使 用 陣 薬 剤 号1由 ルCP梅 来 沢 博 士 沢 博 士 細 菌:集 め られ た細 菌 は 必 ず 病 巣 由来 菌 で あ る こ と と 班 第1表 グ ラム 陰性 桿 菌 感 染 症 研 究 会 長 石 山 俊 次(日 本大 外 科) 班 員 藤 河 北 井 良 盛 勇 本 知(東 造(熊 治(伝 桑 真 真 三 三 原 柄 下 国 橋 吾(東 直(臼 明(北 吉(新 進(群 章 正 啓 政 本 大 大 研 邦 医 大 本 医 大 大 潟 大 大 小 内 内 児 細 菌 産 婦 人 内 眼 細 菌 藍 トラサ イク リン鰍TC梅 条籾 科) 科) 科) 学) 科) 科) 科) 学) ズ ソ ミジソナSA大H本 彩5ロ ス トレプSM梅 沢 博 士 硫 酸 カ ナ マ イ シ ソKM梅 沢 博 士 轡 フ ラ ジ オ マ イ シ ンFRM武 τン セ ベ"ル フ セ7ア ァ 治 シ 野 義 製 薬KK ンCET塩 ロ リ ジ ンCER鳥 夫(東 京 第一 病院 中央 検 査 室) 秋(慶 滉(関 人(名 大 西 医 大 古 屋市 大 泌 尿 器 科) 内 科) 外 科) 楚 ζ奔 鰐 要コリCLM科 首 羽 弥 右 衛 門(大 上 田 泰(慈 吉 利 和(東 阪 市 大 恵 医 大 大 村 正 大 越 正 大 久 保 柴 田 清 外 内 内 科) 科) 科) (ABC順) フ ラ ト リ ジ ン タ マ イ ポ リ ミキ シ ンB硫 シ ソGM塩 酸 塩PMB台 製 菓KK 居 薬 品KK 薬抗生物質研究所 薬抗生物質研究所 ソFT富'山 ナ リ デ ィ キ シ ツ ク ア シ ドNA第 ゲ 田薬 品 工 業KK ペ ニ シAB-PC明 ロ コ リ ス チ ソ 硫 酸 塩CLS科 中 製 薬KK 一 化 学KK 製 薬KK 野 義 製 薬KK 糖 フ ァ イ ザ ーKK CHEMOTHERAPY 582 SEPT.1967 汁・2図E.co/i4)耐}性 ラM図1965年 分 離 ゲラ ム 陰 牲桿 菌の菌種 別力 布 ハεタ ・ 一ン 羅盤 α83ロ∼ 細 働 跳1ε6る 乃 櫛灘 鰯 ε 茄 櫛⑳≦L6εゐ石 鵬榔 儂 協師 切継 1レc旙 一膿 6砧ico働 研)を 用 い た 。 菌 の 液 体 培 養 に はHIブPt・ 研)を 使 用 した。 菌 株 の 保 存 に は ゴ ム栓 を 附 した 小 試 に 分 注 し たCo。kedmeatmediumを 晩 培養後 暗 室(室 温)に 薬 剤 耐 性:第2表 培 養 し,そ 間培養の ハU nU AU ∩り ﹂﹃ OU り乙 - 銅凱 甑 聯 / ㎜ 臆 ㎜ ` 鵬 璽⋮ 饗 顯 ≦薬 ㎜ 岡o ゐ レブ シ ェ ラ(8.8%e),そ の 他(10.3 そ の 他 の 菌 株 は 全 体 で26株,そ の 内 訳 はCloaca, citTobacter,Shigella,A.aerogenes,Serratia,Ari・ プ物 で あ つ た。 変形 菌 を さ ら ︽ Uし ウ ぜら 礁 魏 肛 ⋮ 0 血り︽V O 4 3 うし τ匡 ︽陛V£ OP 4 O 8 ` だ つ た菌 の 各薬 剤 に対 す る耐 性 値 の 40 前 者 が その 大 部 分 で あ つ た。 0 0 0 (V∼ 4 3 り乙 ! す る とK・Pneumoniae,K・02aenaeで 鋸 蹴臨 臨 難蒲 縣縣㌫ 肱 織 く分 離 さ れ た 割 合 は 上 記 の 順 で あ つ た。 ク レプ シ ェ ラを さ らに 分類 耐 性 パ ダ ー ン% 置揃 臥謙 に 分 類 す る とP.mirabilis,Rrettgeri,P・vulgaris, P・morganii,P・inconstansで,多 分 布 を 第2,3,4,5図 ,勘 カ4図Mebsiellaの い で 緑 膿 菌(25・3%),変 な つ てい る◎ zona,Salmonella,伽 に 示 した 。 大 腸 菌 が もつ と も 占 め,つ 形 菌(11.5%),ク で あ つ た。 鶴 多 く,44.1%を -ー 擁… 果 附 さ れ た 菌 株 は261株 そ の 代 表 菌 種 は 第1図 鋤 ≦04浦 硲 箪 ll匹o嵯 じo!血30臨30虚 榔﹁ー﹂ ㎜ 結 耐 性 分 布:主 311∼550∼℃9800≦1,66125∼5}OD朔`く313「2550初脚 烈 睡Q83蓋 ゐ5e鋤 の 他 の 薬剤 は で表 示 した。 菌 種 別 分 類=送 %)と 1臨1ば⊥1[蕊1臨 翫 耐 高 い 値 に 相 当す る◎ よ びPM-Bはu/m1で,そ 耐 性 ノ でタ ー ン だ 1 配 薬 剤 の 最 大 濃 度 を も つ て 示 した 。 し た が つ てMIC CLお ∼鳴1 の発 育 の有 無 を もつ て 判 定 した 。 耐 性 値 は 菌 の 発 育 が 認 め られ た mc91m韮 ゐ50`α % 保 存 した ◎ 1白 金 耳 を 接 種 し,37。Cで は、 そ れ よ り2倍 矩3図Proteusの 使 用 し,1 天 に 試 験 菌 の18時 ≦L6ε 薬 削 濃 度 に 示 し た 薬 剤 の そ れ ぞ れ を2倍 階 段 稀 釈 に 含 むHI寒 ≦ ε ゐ ゐ!oo欄 ㈱ ≦166酪ico㈱ 一 一ス(栄 に 示 し た 。 こ の 分 布 は1966 年 分 離 の菌 株 を含 む,450株 を も とに し て 得 ら れ た も の で あ る◎ 明瞭 に 耐 性,感 性 の2峰 性 の 分布 を示 す もの と,殆 ん ど耐 性 菌 の ない もの と,殆 ん どが 耐 性 に属 す る もの との 3つ に 大 別 され る。 理 論 的 に 正 確 に これ らの分 布 か ら耐 性 と感 性 との 境 界 を 決 め る こ とが 困 難 な ものが あ るが, 一応耐性値 の限界 ,す な わ ち この 値 また は そ れ 以 上 に耐 性 であ る ものを 耐 性菌 と して選 別 す る境 界 を 第3表 に示 した 。 これ らの結 果 か ら分 離 され た菌 の 各 薬 剤 に 対 す る耐 性 菌 の 分離 率 を第4表 TC,CP,SM・SAを に示 した。 中 心 と してみ た 耐 性 型 は 大 腸 菌 で CHEMO「rHERAPY VOL.15NO.5 583 は(TC,CP,SP,SA)の4剤 ♪卜5図Pseade〃}eRasd)ndS]tt/N・ ター ン 耐 性 の 多 い こ と が 目立 つ 。 この4剤 の 交叉 耐 性 は 第6図 % 4剤(TC,CP,SM,SA)に 塾姫1胞 監ゴ[△ 剤 耐 性 は5.2%,2剤 耐 性 は26.1%。 %で 蹴轄撒灘r 鋤 ⑳Q83】 置550ゐ 楽 剤 濃 庚 加鞭 眺 醐6鍾 耐 性7。8%,こ あ つ た。特 に この4剤 に 対 し多 剤耐 性 であ る こ 多 くが 伝 達{生の あ る耐 性 因 子Rに アC・CP・SM・SA耐 耐 牲 型 分 布Gア よる もの であ る こ は 別 報 に 譲 るo 上 記4剤 を 中 心 と した ク レブ シ ェ ラの 耐 性 型 は 第 4表 お よび6図 に 示 した。TC,CP,SM,SAの4剤 、.に同時 に 耐 性 が39・1%eと ゐ10ぴ (8.7%),2剤 獲 か5見 たグ ラム 陰 牲 桿 菌 の ノ 響 楠 凶、 大 腸 菌 ・1)5株 性の とが遺 伝 学 的 研 究 か ら明 らか に な つ た。 これ の 詳 細 もつ と も多 く,3剤 耐 性(8。7%),1剤 感 性 菌(5.4%)で 矛6図 れ らの1剤 に こ の4剤 に 感 性 菌 は 全 体 の17.4 とが注 目され た 。 さ らに(TC,CP,SM,SA)耐 翫 翫 ℃藍 むL 】a5鉛鵡50鵡 に 示 し た。 こ の 耐性 の ものが43.5%,3 耐性 耐 性(39.1%), あつ た。 こ の菌 種 か ら も高 率 にR 因 子 が 証 明 され,こ の4剤 の各 組 合 せ に よる耐 性 型 の 多 くがR因 子 の感 染 であ る こ とが 明 らか に され た 。 クしブ)エ ラ23株 変 形 菌 の場 合,大 腸 菌,ク (TC,CP,SM,SA)の4剤 レプ シ ェ ラ と異 な つ て 耐 性 菌 は 少 く,1剤 耐性 菌 の 占 め る率 の 高い こ とが 注 目され た。 この菌 に も R因 子 が 高 率 に 分布 してい る。 緑 膿 菌 の場 合,こ れ らの4剤 に も と も と耐性 で あ る こ とは衆 知 の事 実 であ る◎ TC,CP,SM,SA4剤 以 外 の薬 剤 耐 性 は 第4表 に 示 した。 大 腸 菌 の場 合,TC,CP,SM,SA4剤 第4表 菌 種 大 各薬 剤 に対 す る耐 性 菌 の 分 離 率 腸 菌 調 査 株 数11530 第3表 グ ラム 陰性 桿 菌 感 染症 研 究 会 の耐 性 限界 薬剤 菌種 1 SA ク レブ シ ェ ラ 大 腸菌 200 形 菌Klebsiella緑 2366 56.5* 43,5* 200 SA8775,7826.721 91。3史 CP 12.5 12.5 25 SM6052.2ユ033,311 47.8* TC 12.5 25 12.5 KM1311.3826.73 13.0* SM 12.5 12.5 12.5 FRM1210,4723。13 13.0* KM 12.5 12.5 12,5 AB-PCg7.81136.722 95.7* FRM 12.5 12.5 12。5 CET87.01136。73 13.0* AB-PC 12.5 12.5 12.5 CER65.21653.30 0* CET 50 50 50 CLS10.92996.70 000 CER 25 25 25 CLM10,92996.71 4,411.5 CLS 200 200 200 200 FT10.92996.71 CLM 400 400 400 800 NA76.126.715 FT 1.6 12.5 1.6 NA 12.5 12.5 12.5 50 6.25 50 12.5 0 5 PMB 6.25 ρ 0 2 GM 12.5 50 膿 菌 霧 運棚%撒%矧%撒% CP6052.21240.013 緑膿 菌 1 200 変 TC5951.32686、710 変形 菌 以外 GMOOOOO 023.0 PMB10.9301000 *殆 4.46395.5 65.2* 00 どが 高 度 耐 性 で 感 受 性,耐 性 の 限 界 が定 め られ な か つ た。 CHEMO『rHERAPY 584 矛7図7C・CP・SM」SA耐 鮭 から見たゲラム陰 牲桿菌の 耐牲 型 分 布 ② 変形菌30橡 SEPT.1967 の場 合 と同 じ く交 叉 耐 性 を示 し,(KM,FRM)耐 部(TC,CP,SM,SA)4荊 い て はAB-PC耐 性 菌 でCET,CERに 性菌は全 耐 性 菌 であ つ た。 この 菌 に お 性 の多 い こ とが 目立 つ が,AB-PC扇 感 性 の もの が 多 い 。NA耐 性の殆 ん どす べ て は 上 記4剤 の い ず れ か の耐 性 菌 に 出 現 してい る。 この菌 も大 腸 菌 の 場 合 と 同 じ くTC,CP,SM,SA 3割 鮒 性 型 (ie.gsc) の4剤 耐 性 を 基 本 と して これ に 対 し新 薬 が 多剤 耐 性 の 形 で 附 加 され て い く傾 向 が 強 い 。 変 形 菌 の 場 合,そ の 耐 性 パ タ ー ンは 大 腸 菌,ク 剤耐 性 型 ζ6.7%, の 耐 性 は未 だ 少 く,そ の 大 部 分 は10%以 ェ ラ と著 し く異 な つ て,CL,PM-B系 下 で あ る。この こ とが特 長 で あ る。 こ の 場 合 に も(KM,FRM)耐 中KM(11・3%),FRM(10・4%),AB-PC(7、8%),NA (TC,CP,SM,SA)繭 (6,1%e)の 菌 で はAB・-PC,CET,CER相 順 に 多 い 。CET,CERは そ れ ぞ れ7。O,5s2%o で あ つ た。 これ 以 外 の薬 剤 に対 す る 耐 性 は極 め て少 い。 ク レブ シ ェ ラの場 合,AB-PC(95・7%),NA(65.2%e) 変 形 菌 は 上 記2菌 種 に く らべ,他 ,が多 く,大 腸 菌,ク 性が 性 と高 い連 関 を示 して い る。 この (AB-PC,CES,CER)附 互 の 交 叉 耐 性 が 目立 ち, 性 とTC,CP,SM,SA耐 性 との 連 関 性 は 必 ず しも高 くない 。 す なわ ち後 記 の4剤,、3剤, と著 し く高 い こ とが 注 目され る。CET(13.0%)を て 他 の薬 剤 の耐 牲 は す べ て10%以 レブ シ の 薬 剤 耐 性 の多 い 除い 下 で あつ た。 2剤,1剤 耐{生,あ るい は この4剤 す べ てに 感 性 の菌 株 に も平 等 に 分 布 してい るo の薬 剤 に耐 牲 の もの レブ シ ェ ラ と異 な つ てそ の 治療 には 総 括 この 研 究 班 の と り扱 う菌 は 病 巣 由来 の もの で そ の病 因 効 きに くい 薬 剤 が 多 い こ とに 注 意 を 払 わ なけ れ ば な らな と密 接 に 関 係 のあ る点 が こ の研 究 の意 義 を 高 め てい る も い 。 特 にCL,PM・-B,FTに の とい え る。 特 に 本 調 査 で 大 腸 菌,緑 膿 菌,変 形 菌,ク 耐 性 の多 い こ とが 注 目され る 。CET,CER,AB-PCに KM耐 もほ ぼ 半数 が 耐 性 で あつ た 。 性 も出現 してい る。 レブ シ ェ ラが 高 い頻 度 に お い て 分 離 され てい る事 実 に は 強 い 関 心 が 払 わ れ な け れ ば な らな い 。 こ の こ とは お そ ら P・rettgeriの 約 半 数 はCLS,CLM,PM-Bに 感受性 で く, P.vulgaPtisに は 多荊 耐 性 の少 ない こ とが 目立 つ が ,菌 1・ 菌 の 宿 主 に 対 す る定 着 性 株 数 が 少 く,今 後 株 数 の 増 加 を まつ て論 及 した い 。 2.菌 が 多 剤 耐 性 化 され や す い 3,宿 主 が これ らの 菌 に 免 疫 を 獲 得 しに くい 緑 膿 菌 は 多 くの 薬 剤 に 耐 性 で あ る こ とは 知 られ た 事 実 で あ るが,CL,PM-B,GMが 非常に有効な薬剤であ る こ とが 注 目され た 。 耐性 パ タ ー ンは先 ず 基 本 的 に はTC,CP,SM,SA耐 (TC,CP,SM,SA)4剤 大 腸 菌 のKM,FRMは 耐 性 と他 の 薬 剤 耐 性 との 関 係: 交 叉 耐 性 を 示 し,KM,FRM耐 菌 の78・5%は 同 時 に(TC,CP,SM,SA)4剤 た。 ま たNA耐 性 大 腸 菌 の73.4%は SM,SA)4剤 な どの 理 由 が あ げ られ よ う。 性 耐性であつ 同時 に(TC,CP, 耐 性 で あ り,NA・KM,KM・FRM耐 性 は非 性 を 基盤 と して これ に新 しい 薬 剤 の 耐 性 が 加 わ つ た もの と み られ る。 TC,CP,SM,SA4剤 を 中 心 と し てみ る と この4剤 に 同時 に耐 性 の もの が 著 し く多 い こ とが 注 目され,こ の4 剤 に 耐 性 で あ る菌 か ら高 率 にR因 子 が 検 出 され る。 また 常 に 高 い 連 関 のあ る こ と が 明 ら か に さ れ た。AB-PC, これ ら4剤 の種 々 の組 合せ に な る耐 性菌 の 出 現 は 感染 性 CER,CETの1剤,ま の あ るR因 子 の侵 襲 に よる こ とが 多 い こ とが 明 らか に さ た は これ らの 複 合 耐性 の大 腸 菌 の 46・7%は(TC,CP,SM,SA)の4剤 耐 性 で あ つ た。 し か もKM・FRM,AB-PC,CET,CER,NA耐 でTC,CP,SP,SAの4剤 性菌 の中 に全 部 感 受性 の もの はみ られ な か つ た。 れた。 赤 痢 菌 の場 合TC,CP,SM,SA抗 剤 に 耐 性 の菌 株 は全 分 離 株 の60%に 生 剤 の1剤 達 し,こ れ らのす べ てか らR因 子 が検 出 され て い るlo)。した が つ て 赤痢 菌 これ らの こ とか ら大腸 菌 にお い てはTC,CP,SM,SA を 含 め,大 腸 菌,ク レブ シェ ラ,変 形 菌 に お い て にR因 の耐 性 が先 ず 出現 し,こ れ ら多剤 耐 性 の ものは これ 以 外 子 の分 布 に注 目す る こ とな く上 記4剤 の上 記 の薬 剤 に耐 性 化 され る傾 向が あ る。 換 言 す れ ば 多 いo 剤 耐 性 菌 は 新 薬 に 対 し,容 易に 耐 性 化 され る傾 向が 強 い こ とを 示 す も ので あ る。 ク レプ シ ェ ラに お い て はKMとFRM耐 また は多 多 剤 耐 性 菌 は 先 ず わ が 国 では 赤 痢 菌 に お い て 注 目され (TC,CP,SM・SA)4剤 性は大 腸 菌 耐 性 を 論 じ得 な 耐 性 菌 は1955年7月 伝 研 入院 患 者 か ら分離 され,北 本t)ら に よつ て 最 初 に 報 告 さ れ た。 CHEMOTHERAPY VOL.15NO.5 585 当時10万 近 くの赤 痢 患 者 が 報 告 され てい た に も拘 らず ・ れ に つ ぐ もの とされ てい る26"'St)。 起 炎 菌 と して はE.coli 僅か に10数 例 の耐 性 菌 が 分離 さ れ,し か もSA,TC・SM が もつ とも多 くKtebsielta-Aerobaeter群 な ど1剤 また は これ らの2剤 耐 性 の菌 が 報 告 され て い た にす ぎな い。 、 1956年8月 生(51例)が が これ に つ ぐ。 近 年,感 染 症 の うち慢 性 の もの が 注 目を ひ くに 至 つ て きた 。 そ の うち で も尿 路 感 染,気 道 感 染 がそ の大 半 を 占 東 京 に お い て 上 記4剤 耐 性 の赤 痢 集 団 発 報 告 され た2)。 め てい るo 気 道 感 染 の場 合,細 菌 が 常 在 して い る こ と と,そ の定 1957年 に な つ て東 京 ・群 馬 ・名古 屋 で も同 じ く4剤 耐 量 的 な 追 及 お よび 材 料 の 正 確 な 採 取 が 因難 で あ るた め, 性 赤荊 菌 が 分 離 され た。 この年 は じめ て4剤 耐 性 大 腸 菌 そ の研 究 は 比 較 的 遅 れ て い るの が現 状 で あ る。 これ に 反 寮4剤 耐 性 赤 痢 菌 と一 一緒 に 分 離 さ れ3),3剤 し,尿 路 感 染 の 場 合,採 尿,定 量 の 問題 が比 較 的 容 易 な 患 者 か ら3剤 耐 性 大 腸 菌 が3),ま た4剤 腸 菌,E・freundiiが 耐姓赤痢菌 耐 性赤 痢 菌,大 同一・ 患 者 か ら分 離 され3),多 剤耐 性 こ とか らこの 方 面 の 研 究 は 進 ん で い る。 尿 路 感 染 の 場 合,尿 中 細 菌 定 量 培 養 は起 炎 菌 の確 定 に 多 くの手 が か りを 与 え,E・celi(76%),A.aerogenes 菌 の遺 伝 学 的 重 要 性 が 注 目さ れ た。 そ の後,落 合 ら4),秋 葉 らs)に よ つ て そ れ ぞれ 独 立 に (21%),Proteus(2%)の 順 に 検 出 され てい る。 多 剤耐 性 が 赤 痢 菌 と大 腸菌 との 間 で 混 合 培 養 に よつ て相 グ ラ ム陰 性 桿 菌 の 代 表 の1つ で あ る赤 痢 菌 の耐 性 に か 互 に伝 達 され る事 実 が 発表 され た。 この機 構 は不 明 で あ ん して は古 くか ら本 邦 に お い て 多 くの 研究 が 発 表 され て つた が,一 応 フ ァー ジ に よる導 入,核 酸 に よ る形 質 転 換 来 た3)ss'vs9)。 そ の 特 長 は(TC,CP,SM,SA)耐 お よび 接 合 が 予 想 され た。 る しく多 く,そ の 分 離株 の70∼80%に 三橋 ら6)に よつ て 耐 性 の伝 達は 菌 と菌 との接 触 を必 要 之す る接 合 で あ る こ とが証 明 され4の,こ の耐 性 が 菌 を保 存 中 または ア ク リフ ラ ピ ン処 理 に よつ て脱 落す る 事 実 η サ ル モ ネ ラ菌 の 耐性 に かん す る報 告 は 少 い 。 落 合 ら鋤 あ る こ とが つ き とめ られ,R因 に お い て 分 離 保 存 され た134株 か ら35年 これ が現 在 国 際 的 に 通 用 され て い る名称 で あ る。R因 子 SA耐 に つ い ては す で に 多 くの 総 説 が あ る8・9・le・ll)。 中 の全 経 過 を 観 察 した 場 合22例 内細 菌 科 のす べ てに 伝 達 し得 るた め12),疫 学 的 に も重 要 な 問題 を提 供 してい る。 した が つ て,R因 子が検出 され て い る 鋤。 に よ る と昭 和13年 R因 子は 遺 伝 的 に 多 くの 興 味 が あ るば か りで な く,腸 達 す る こ とで あ る。 しか も この 多 剤 耐 性 赤痢 菌 の100%o?cR因 か ら細菌 の 染 色 体 とは 別 に 細 胞 質 性 に存 在 す る遺 伝 子 で 子 の 名称8)が 与 え られ, 性菌が著 末 まで 名 古 屋 東 市 民病 院 には1株 も抗 生 剤 耐 姓, 性 の もの は 発 見 され なか つた 。 しか し,入 院 治療 され,そ の1例 はTC単 SM,SA)耐 中4例 に 耐 牲 菌 が 検 出 独耐 性,他 の3例 は(TC,CP, 性 で あ つ たo 子 の 分布 域 か 大 腸 菌 に か ん して は 尿 路感 染 お よび 敗 血 症 例 が 古 くか ら も当 然本 研 究 会 に お い て と り扱 わ れ る菌 種 に も大 きい ら欧 米 に お い て研 究 され て きた。 本 邦 にお い ては 赤 痢 菌 意 義 を もつ こ とに な る。 勿 論,R因 患 者 に 赤 痢 菌 と耐 性型 を 同 じ くす る大 腸 菌 の存 在 す る こ 子 が い か な る系 路 を 経 て病 巣 由来 菌 に 伝 達 して い つ た か は 今 後 の 新 た な 課題 とが 三 橋3)ら に よつ て報 告 さ れ,多 剤 耐 性 の 遺 伝 学 的 研 であ る。 究 の1つ の端 緒 を 与 え た 。一 般 健 康 者 には1960年1.4. 緑 膿 菌は 上 記3種 の菌 とそ の 耐 性 パ タ ー ンを 異 に し, %の 割 に3),1961年 の調 査 では1・3∼2.0%の 割に多剤 殆 ん どの薬 剤 に耐 性 で あ る 点 が 注 目 され る。 しか し, 耐 牲 大 腸 菌 が 検 出 されS2・63),入院 患者,結 核 患 者 で は 高 CL,PM-B,GM,KSMは 率 に 多 剤 耐 性 大 腸 菌 の 増 加 す る事 実 が 報告 され てい る3)。 殆 ん ど感 性 で あ る点 は 治 療 上 銘 記す べ き点 で あ る。 また,わ れ わ れ の 実 験 結 果 で は緑 膿 菌か らR因 子 は 検 出 され な い 点 注 目され る。 グ ラ ム陰 性 桿 菌 の薬 剤 耐 性 に つ い て は 古 くか ら多 くの ドイ ッに お い て 小 児 下 痢 症 よ り分離 さ SM,CP)に の 調 査 結 果 で は約79%は(TC, 耐 性 で,多 剤 耐 性菌 の 中(TC,CP,SM)3剤 に耐 性 の もの が もつ と も多 か つ た 翰 。 報 告 が 出 され てい る。 腎 孟 腎炎 の病 因,尿 路 感 染 の意 義 に つ い ては1933年 LONGCOPEの 1959∼1962年 れ た大 腸 菌,約4,000株 報 告13)以 来 多 くの研 究 が行 な わ れ,細 菌 外 科 領 域 に お け る術 後 感 染 は1950∼55年 頃迄は著 し く減 少 し,抗 生 剤 の 効果 が 極 め て期 待 され た 時 代 で あ つ 感 染 の意 義 が ク ロー ズ ア ヅプ され て きた14・15)。 特に腎孟 た。 そ の 後急 速 に増 加 し手 術 例 の10%に 腎炎 と細菌 感 染 との 関 係 に つ い て 広 汎 な甜 究 がKASS 一派 に よつ て な され ,E.eoli,Klebsiella-Aerobacter群 あ る(第5表)45'-s9)。 しか も感 染 巣 か ら分 離 され る菌 が の意 義 が 明 らか に され た16∼25㌔ ブ シ ェ ラな ど)に 変 移 しつ つ あ る こ とに 注 目 しな け れ ば Salmonellaを 除 くグ ラ ム陰 性 桿 菌 に よ る敗 血 症 は 尿 路 に よる もの力涯 倒 的に 多 く,皮 嵐 澗 ヒ管 ・ 気 潭 が こ 達 す る場 合 も ブ ドウ球 菌 か らグ ラム陰 性 桿 菌(大 腸 菌,緑 膿 菌,ク レ な らな いso)。 この よ うな 現 象は 治 療 中 にみ られ る個 々の 症 例 とは 別 586 CHEMOTHERAPY 第5表 SAの1剤 外科領域での手術後の感染例 (%) 年 な してい る。 これ らの4剤 を 中 心 に してみ る と,こ れ ら 一5、17.8-一 一 石 山 外 科49)一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 3.AB-PC,NA耐 性 が クvブ シ ェ ラに 著 し く多 い こ 一13.010.58.6 とを 除 い て,そ の耐 性 パ タ ー ソは 大 腸 菌,ク 一 は 互 い に 似 て い る。(KM,FRM)は 一10.610.4 耐 性 菌 に 出 現 しやす い0 4.AB-PC,CET,CER3者 に 耐 性 の 菌 は 変 形 菌 に多 菌 の 種 々の生 物 学的,遺 伝 学 的 性 状 に 加 え て 薬 剤 の 広 汎 い 。 ク レプ シ ェ ラで はAB-PC耐 な 使 用 とい う社 会 環 境 が もな ら した 変 化 と思 わ れ る。 菌 有 効 の ものが 多 い。 交 代症 は 古 く1946年WEINSTEINsl)に よつ て 紹 介 され, よつ て この 名 称 が 与 え られ た◎ そ の 後 本 邦 諸 学 者 に よつ て も個 々の 治療 例 に お い て こ とに 注 目 され て きた5$∼56)。 5.CL,PM--Bは われ わ れ は む しろ 個 々の症 例 の み で な く広 い地 域 全 体 6。FTは 変 形 菌 に,NAは ク レブ シ ェ ラに耐 性 が 多 7。GMは 上 記4種 の菌 の 殆 ん どに耐 性 が み られ な いo 文 1)北 尿 路 感 染 の 意 義 は病 巣 由 来 グ ラム 陰 性 桿 菌 の 検 査 に あ 変 形 菌 を除 い て 他 の3種 の 菌 には 耐 の菌 種 に は 耐 性 が 著 し く少 い。 よ る疾 病 に お い てみ られ る菌 型 の 変 遷 に つ い て の 菌 交 代 の 概 念 を 提 唱 した い。 性 菌 にCET,CERの 性が少い。 い が,他 に お い て お こる疾 病 にみ られ る菌 種 の 交 代,同 一 菌株 に 本 ほ か:伝 献 染 病 学 会 誌30,403,1956 2)小 張 ほ か:最 新 医 学12:133,1957 3)MITsuHAsHI,S.,etal.:Jap.J・Exp.Med.31= た つ て,尿 路 由 来 の 比 率 が 極 め て 高 い こ とか ら も うな づ 47,1961,31:53,1961 け る。 グ ラ ム陰 性 桿 菌 に よ る敗 血 症 に お い て 尿 路 由 来 と 4)落 合 ほ か:医 事 新i報1816:34,1959 思 わ れ る もの の 比 率 の 高 い こ と もす で に 述 べ ら れ て い 5)秋 葉 ほ か:会 誌1866:46,1960 る。 尿 路 感 染 症 起 炎 菌 に グ ラ ム陰 性 桿菌 群 の増 加 して い る事 実 はKASS,SENECA59)以 来,多 くの 学 者 に よつ て 6)MITsuHAsHI,S.,etal.:Jap.J.Exp.Med.30: 179,1960 7)三 橋 ほ か;東 指 摘 され,そ の 菌 に 多 剤 耐 性 菌 の 多 い こ とが 注 目 され て 8)三 橋 進:科 学(暑 きた60"-64)。本 研 究 会 に お い て も大 腸 菌 に つ い で 分 離 頻 9)三 橋 進:蛋 白 質 核 酸 酵 素8:218,1963 度 の 高 い 緑 膿 菌 に つ い て 臨 床 的 に 多 くの 報 告 が 述 ぺ られ て い る。 緑 膿 菌 の 重 要 性 は 各 科 に わ た り,し か もそ の 症 状 を慢 性 化 す る こ と,病 院 内 感 染 が み られ る とい う理 由 10) 11) 12) か ら注 目され なけ れ ば な らな い ◎ 眼 科 領 域 に お い て も三 国 らは 緑 膿 菌 の 重 要 性 を 述 べ て い る65∼67>。 同一患者を 追 跡 した 場 合,異 な る菌 株 が 反 覆 して検 出 され る とい う 考 え方71)と,同 一 パ タ ー ソの菌 が 検 出 され,院 内感 染 を 13) 14) 15) 強 く支 持 す る考 え方 とが あ る。 これ に 有 効 な抗 生 剤 に つ あ げ られ て い 16) 個 々の 抗 生 剤 の病 巣 由来 菌 に対 す る検 討 にか ん しては 17) 18) 19) い てはPM-B,CL,GMお よびKSMが る63∼67)・72'v74)o 多 くの 報 告 が あげ られ てい るが,文 献 的 引用 は 割 愛 させ て 頂 きた い 。 結 1.病 論 巣 由来 の グ ラ ム陰 性 桿 菌 と して 本 研 究 会 で1965 年 度 に 分 離 され た も のは 大 腸 菌(40.5%),緑 %),変 形 菌(11・1%),ク らの菌 が 高 い 頻 度 で 分 離 され る事 実 は 注 目に価 す る。 2・ 大 腸菌,変 形 菌,ク 20) 21) 22) 膿 菌(30.3 レブ シ ェ ラ(9・7%)で,こ レブ シ ェ ラで はTC,CP,SM, れ レプ シ ェラ 交 叉 耐 性 を 示 し,こ の 耐 性 は(TC,CP,SM,SA)4剤 に 広 い地 域 か らみ た菌 交 代 現 象 とみ るべ き もの で あ る。 BRISOUに 子に よ る こ と が多い。 柴 田 外科45♪1.84.28.210.28.ユ7.86.9482.4 白 羽 外 科49)一 1967 か,こ れ らの 多剤 に 耐 性 の 菌 が 耐 性 の基 本 を に 多 剤 耐 性 菌 が 多 い。 この 多 剤 耐 性 はR因 劇56157i5815gl6・16・162163164 石 原 外 科47)一 SEPT. 23) 24) 25) 26) 京 医 事 新 誌77;462,1960 波)30:628,1960 WATANABE,T.: Bact. Rev. 27 : 87, 1963 MITSUHASHI, S.: Gunma J. Med. Sci. 14 • 169, 1965 HARADA, K., et al.: J. Exp. Med. 30 : 289, 1960 LONGCOPE,W. T., et al.. Bull. Johns Hopkins Hosp. 53: 255, 1933 KASS, E. H.: Am. J. Med. 18 : 764, 1955 BEESON,P. B.: Yale J. Biol. & Med. 28 : 81, 1955 VIVALDI, E., et al.: Proc. Soc. Exp. Biol. & Med. 102 : 242, 1959 KASS, E. H. : Am. J. Med. 18 : 764, 1955 KASS, E. H.: Tr. Assn. Am. Phys. 69 : 56, 1956. KASS, E. H., et al.: Arch. Int. Med. 100: 709,. 1957 KASS, E. H.: Lab. Invest. 9 : 110, 1960 KASS, E. H. : Arch. Int. Med. 105: 194, 1960' KASS, E. H.: Chicago Med. Soc. Bulletin. Oct 22, 1960 KASS, E. H.. Ann. Int. Med. 56 : 46, 1962 KASS, E. H.. 3 rd Int. Cong. Chemo. 586, 1964 KASS, E. H.: Med. Times. May, 1965 YOU, E. M. : JAMA. 149 : 1184, 1952 VOL. 15 NO. 5 CHEMOTHERAPY 27) FELTY,A. D., at al.: 'AMA. 82 : 1430, 1924 28) HOLLOWAY, W. J., at al.: Delaware M. J. 32: 314, 1960 29) HOOPER, J. H., at al.: J. Urol. 83 : 2, 1960 30) MCCABE,W. R., at al.: Arch. Int. Med. 110: 847, 1962 31) MCHENRY,M. C., at al.: Ann. Int. Med. 56: 207, 1962 32) SPITTEL,J. A., at al.: Ann. Int. Med. 44 : 302, 1956 33) TALBOT,C. H.: Lancet. 1 : 668, 1962 34) WAISBREN,B. A.. Arch. Int. Med. 88 : 467, 1951 35)落 合:臨 36)落 合 ほ か:日 37)落 合 ほ か:・ 綜 合 臨 床42:41,1960 38)赤 痢 研 究 会(班 長,阿 41)落 合,内 42)善 養 寺,三 43)福 島=伝 藤:綜 尾:綜 50)石 山 ほ か:外 53)久 事 新 報2115=21, 学療法学会 ・BacterioL投 .235':101, ・Pressem6d.17:353 保 ほ か:最 ,1952 新 医 学9:455,1954 本 ほ か:綜 55)斎 藤:診 56)大 久 保:内 57)柴 田 ほ か:診 断 58)清 水 ほ か:臨 床 検 査8:69,1964 合 医 学13:1055,1956 断 と 治 療49:975,1961 科ll:898,1963 と 治 療53:78,1965 ,1965 61)西 村.泌 尿 器 学 会 誌53:265,1962 62)高 安,寺 脇:治 63)上 田 ほ か:治 療48:370,1966 療49:15,1967 64)上 田 ほ か:Chemotherapy.14:590,1966 65)三 国 ほ か:Chemotherapy.14:192 66)三 国 ほ か:Chemotherapy.14:550,1966 67)三 稿中 国 ほ か:13回 ,1966 日 本 化 療 東 日本 支 部 総 会 ,横 1966 菌 学 誌16:2015,1961 44) LINZENMEIER, G.: 3rd IL IN 501, 1964, Stuttgart. 45) SHIBATA, K., et al.: Nagoya Med. J. 12 : 147, 1966 46) 01111,175,: IR*** 2160 : 5, 1965 47) ISHIHARA,K., et al. : Japan J. Microbiol. 3: 427, 1959 RESISTANCE 68)北 本,滝 上:医 人14:175,1965 69)滝 上,北 本:伝 染 病 学 会 誌37=378,1964:37: 401,1964 70)TAKIGAMI,T。,etal。:JapanJ.Exp.Med.33: 385,1963,35:371,1965 71)本 Committee 間 遜:Chemotherapy.14:187,1966 72)黒 川:Chemotherapy.14:188.1966 73)白 羽:Chemotherapy.14:189 74)真 下:Chemotherapy.14:191,1966 OF GRAM OF CLINICAL Research ,1965 59)SENEcA,H.,etal.:J.Uro1.81。168,1959, 染 病 学 会 誌34:955,1960 DRUG 合 臨 床14:2289 科,28:224,1966 54)北 合 臨 床10:860,1961 橋 ほ か:細 本 臨 床22:10,1964 60)BusH,1・M・,etal.:J.Urol.94:168 崎 唯 人):化 熊 本1966 40)MITSUHASHI,S.,etal・:」 尾:日 羽,中 52)BRIsov,J・ 本 臨 床18:101,1960 性 赤 痢 研 究 会(班 長,江 羽,中 49)白 1946 1964 39)耐 48)白 51)WEINsTEIN,L・:NewEng.J.Med 床 消 化 器 病 学7:2Z1959 部 実):医 587 NEGATIVE SIGNIFICANCE. of Gram (Chief : SHUNJI ISHIYAMA Department Negative of Surgery, ,1966 BACTERIA I Bacteria Nihon University, Tokyo) Drug resistance and biological properties of 261 strains of gram negative bacteria were investigated. These strains were isolated in 1965 from patients at 14 hospitals, with the cooperation of 16 participating laboratories. The strains included Escherichia coli (44.1%), Pseudomonas aeruginosa (25.3%), Proteus (11.5%), Klebsiella (8.8%) and others (10.3%). It was found that almost all of these strains were multiply resistant. The strains harboring transmissible drug-resistance-factor "R" included E. coli, Proteus and Klebsiella, which belong to the Enterobacteriaceae. This report also oonfirms similar findings in suggesting that R factors are widely distributed in gram negative bacteria of clinical significance. 浜
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