PF-BL15 BL15 の建設・立ち上げ状況 Construction and Commissioning of PF BL15 上條亜衣,小山篤,丹羽尉博,仁谷浩明,阿部仁,清水伸隆, 五十嵐教之,大田浩正 KEK-PF BL15 は PF リングに新しく設置された挿入光源(ショートギャップアンジュレ ーター)からの放射光を用い、XAFS、小角散乱などの実験を行うためのビー ムラインである。昨年春~夏に設置作業を行い、現在立ち上げ調整中であ る。 XAFS と小角散乱では用いる実験装置が 変わるため、BL15 では実験ハッチを 2 つに 分け、タンデムに配置している。それぞれの 実験では要求されるビーム性能が大きく異 な る が 、 駆 動 範 囲の 広 い 分 光 器 ( 入射 角 70.3°~7.6°)や 5 台のミラーによりこれを 実現する。ミラーで集光されたビームは集光 点で 10μm 程度と小さくなるため、わずかな 振動が実験に影響を与えてしまう。今回の建 設では主要な光学素子が載る床の補強工 事を実施するなど、振動対策を行っている。 昨年末までに調整を終え、BL15A1ハッチ に光を導入した。観測された放射光の強度 は計算で求めたスペクトルと良く一致してお り、予定通りの光を得ることができた。 図1 BL15 全景 図2 ビームライン全体図
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