だい か さ ん ぎょう 大嘉産業株式会社 本社 設立 資本金 事業内容 URL 大阪市西区立売堀4-6-9 1960年 9,800万円(2015年3月末現在) 建設仮設資材の製造・販売・レンタル など http://www.daika-net.com/ 柔軟なカスタマイズで 業界特化の販売管理システムを構築 従来のシステムの課題は? ● 商品の状況がリアルタイムに把握できない。 ● データベースが分散し、情報抽出に時間がか かる。 TISを選択した理由は? ● すべての要望に柔軟なカスタマイズで対応 可能。 ● レンタル業テンプレートにより特殊な業態に 対応。 プロジェクト成功の要因は? ● 大嘉産業のチームが作成した緻密なRFP。 ● TISと “膝をつき合わせた” 緊密な協力体制。 導入による効果は? 建設現場用の仮設資材のレンタル・販売を手がける大嘉産業株式会社 (以下、 ● 商 品 の 最 新 状 況 の 共 有で、顧 客 対 応 が 迅 速化。 ● 業務効率の改善、ペーパーレスの進展。 大嘉産業) は、販売管理システムの刷新を計画。TISは、販売管理ソリューション 「TradeCube (トレードキューブ) 」 をベースにカスタマイズを行い、求められた すべての要件に応えつつ、業界固有のビジネスプロセスに対応する業務基盤 を開発した。 課題 商品情報のリアルタイム性に課題 ル業務は、特に繁忙期になると、在庫の管理 大嘉産業は、建築現場で使われる安全ネッ していくことが求められます」 と語る。 トやシートなど、仮設資材のレンタル・販売を 同社は90年代初頭に、在庫確認、見積、売 が営業活動の鍵を握る。しかし、商品の動き 手がける業界大手だ。同社は、漁業用の網で 上情報の入力、請求書発行等を行う販売管 をシステムに逐次反映する業務プロセスが 培った技術を起点として、近年はスポーツ用 理システムを構築。全国20超の拠点で社員 組まれておらず、実際のモノの所在・状況と 人工芝、コンクリートの耐震性を強化する繊 200人以上が使用してきたが、老朽化ととも データベース上の情報が一致しないという 維商品など多方面へ事業を拡大している。 に業務遂行時の課題が発生していた。 問題が発生していた。 「 確実な最新情報は機 業務の中でも高い割合を占めるのが、仮 ひとつめの課題は 「売上・仕入・生産などで 材センターに確認しないと把握できず、積極 設資材のレンタルである。専務取締役 経営 データベースが異なり、欲しい情報を取り出 的な営業活動を行えない状況を招いていま 管理本部長の笠井一宏氏は 「商品の貸出・返 す際に手間を要していました」 ( 経営管理本 した」 ( 仮設資材事業部 札幌支店 佐久間由 却・修理などのメンテナンスといった流れの 部 情報システムグループ 大石健司氏) 。 香氏) 。 中でも、業界特有の取引形態に柔軟に対応 次に商品情報のリアルタイム性だ。レンタ 選択 業務・業態に合わせたカスタマイズ性を重視 2009年からシステム刷新に向け動き出し、 商品の破損度により料金が変動したり在庫 はアドオンで対応する。 「 他社と比較して、カ まず全国拠点から業務に精通したメンバーを の管理方法が異なるなど、既成のパッケー スタマイズの自由度の高さは非常に優れて ジをそのまま適用することは不可能でした」 いました」 (笠井氏) 。 指名しチームを結成。準備段階として業務プ ロセスの見直しと統一を図り、次期システム の 要 件を洗 い 出 す 。これをR F Pにまとめ 、 (佐久間氏) 。 これに対し、TISの提案の骨子は、自社の販 また、 「 TradeCube」 にはさまざまな業態 別テンプレートが用意されているが、今回TIS 2012年6月にSIベンダー15社へ提示した。 売管理ソリューション 「TradeCube (トレード は、 レンタル業向けのテンプレートをベース ベンダーの選択にあたり、最も重視した条 キューブ)」※を用いて、大嘉産業のすべての に、特殊な業務プロセスに対応する開発が可 件がカスタマイズの自由度の高さであった。 要件に対応するシステムを開発するというも 能なことを優位点として訴求した。こうして、 「レンタル料金だけでも、日割や一括といっ のであった。会計や経営分析などの機能をコ 総合評価が最も高かったTISへの発注が決定 た細かな料金体系が存在します。また、返却 ンポーネントとして選択可能で、個社別機能 した。 ※ 「TradeCube」 は、200社以上で導入されているパッケージ 「ふくろう販売管理」 (アステム株式会社) をコアとして採用。 大嘉産業株式会社 導入 商品の所在・状態の“見える化” を計画 開発は2012年11月にスタートする。大嘉 に応じて該当する仮想倉庫へと移動させる。 ベースに反映されるまでに大きなタイムラグ 産業の社内チームが作成した緻密なRFPの存 これによって 「営業が商品を検索したとき、 『整 が生じていました」 ( 仮設資材事業部 名古屋 在は、要件定義フェーズの短縮と、その後の円 備済み』なら貸し出し可能、 『 修理中』なら数日 支店 平田智範氏) 。 滑な開発フェーズにつながった。 は貸し出し不可、 といった判断ができます」 (笠 これに対しては、検品作業場へ専用アプリ RFPで特に優先度が高かった、修理やクリー 井氏) 。この仕組みは、TISとのミーティングで を組み込んだタブレット端末を導入すること ニングといった商品ごとの所在・状態を把握す 笠井氏が出したアイデアによるものだ。 が計画された。検品結果をタブレット端末に る “見える化” については、標準機能の倉庫マ もうひとつの優先度が高い要件が、 レンタ 入力すると、無線LANで社内ネットワークに スターを応用することとした。たとえば倉庫マ ルから戻った商品の破損や汚れをチェックす 運ばれ、データベースが即時更新される。TIS スター 「東京支店」 のなかに 「整備済み」 「修理 る検品作業のシステム化であった。 「従来は現 は、現場で実際の作業手順を確認しつつ、タ 中」 「クリーニング」 のように状況別の仮想倉庫 場で紙の検査票に記入し、 夕方事務所へ持ち ブレット端末に組み込むアプリの開発に取り を設ける。そして現場の各部門が、 商品の状況 帰ってオペレータが入力していたため、 データ 組んだ。 効果 リアルタイムな情報で顧客対応が迅速化 開発は予定どおり2013年12月にサービス で、現場単位や商品単位で写真を選り分ける り組んだ。笠井氏はこう締めくくる。 「1年強と インを迎え、翌1月から本稼働を開始した。 “見 手間がなくなりました」 (井手口氏) 。 いう短期間で、まったく過不足のない業務基 える化” による効果については 「以前は、特に なお、サービスインから約1年間は、大阪本 盤を本稼働させることができました。また、そ 繁忙期において、お客様から商品在庫の問い 社にTISの技術者が常駐し、業務を利用する中 の後のTISの保守で、使い勝手はさらに向上 合わせがあった際、一度電話を切って倉庫に で出てきた新たな要望に対し、機能改善に取 し、当社チームも大いに満足しています」 。 確認後、折り返しの連絡が必要でしたが、即答 が可能になりました」 (オペレーション推進本 部 業務統括グループ 井手口清伸氏) 。 「TradeCube」 の標準機能により、作業時 「TradeCube」 による販売管理システムのイメージ 大嘉産業 TISデータセンター 販売管理システム TradeCube 本社(大阪) 間の短縮、ペーパーレス化も実現された。 「お 客様への受注確認の際など、わざわざ紙をプ 札幌支店 リントする必要がなく、画面のボタンひとつで 東京支店 送れます」 (佐久間氏) 。 VPN また、レンタル商品の検品作業の現場で は、写真撮影の作業効率も大きく改善。この にプリントしていた。 「タブレット端末で撮影し た写真が直接データベースに登録されるの 出庫 配送 支払 入庫 引取 在庫 メンテ ナンス 検収 請求 福岡支店 入金 写真は、請求の際に商品の破損状況を示すた めのもので、以前はデジタルカメラで撮影後 受注 調達 見積 その他の 拠点 生産 加工 配車 計画 決算 経費 仕訳 外部パッケージと連携 お客様の声 仮設資材のレンタルは特殊な業態であり、 当初は対応でき るSIベンダーがあるのか不安もありました。 しかし、TISは 短期間のうちに当社の業務を深く研究し、 我々が気がつか ないような部分まで先回りして提案いただき感謝していま す。当社チームとTISが、 まさに膝をつき合わせてアイデア を出し合う緊密な協力体制を築けたことで、 フルオーダー 対応のシステム構築が可能になったのだと思います。 販売管理ソリューションTradeCube (トレードキューブ) http://www.tis.jp/service_solution/tradecube/ ▲ ▲ ▲ 本事例に掲載のTISサービスはこちら (左から) 仮設資材事業部名古屋 支店課長代理 平田智範氏/仮 設資材事業部札幌支店課長 佐 久間由香氏/専務取締役経営管 理本部長 笠井一宏氏/オペ レーション推進本部業務統括グ ループ課長 井手口清伸氏/経 営管理本部情報システムグルー プ次長 大石健司氏 http://www.tis.co.jp/ ■ 東京本社 160-0023 東京都新宿区西新宿 8-17-1 住友不動産新宿グランドタワー TEL:03-5337-4234 ■ 名古屋本社 451-0045 愛知県名古屋市西区名駅 2-27-8 名古屋プライムセントラルタワー TEL:052-563-7411 ■ 大阪本社 564-0051 大阪府吹田市豊津町 9-1 パシフィックマークス江坂 TEL:06-6385-0888 ○TIS、 TISロゴはTIS株式会社の商標または登録商標です。 ○その他の会社名、 商品名、 サービス名は各社の商標またはサービスマークです。 2015年6月作成 TJ2015-06-2P-063
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