PDFファイル - 山形県立加茂水産高等学校

第1号
H27.8.31発行
http://www.kamosuisan-h.ed.jp/
加茂水産高校がSPH指定校に
スーパー・プロフェッショナル・ハイスクール(SPH)事
業とは、文部科学省が平成26年度から実施する事業で、大学・
研究機関・企業等との連携の強化等により、社会の変化や動向
に対応した高度な知識・技能を身に付け、社会の第一線で活躍
できる専門的職業人を育成するため、先進的な卓越した取組を
行う専門高校を指定し支援する事業です。今年度は全国から水
産科をはじめ、工業科・商業科・農業科などの専門学科から5
1校の申請があり10校が採択され、水産科では昨年の静岡県 レインボービーチから見る
立焼津水産高等学校に続いて2校目、山形県内でも昨年の山形 加茂水産高等学校
県立酒田光陵高等学校の情報科に続いて2校目の指定校となりました。
プロジェクトの概要について
本校が行う研究テーマは「海を活かす・守る・興す人づくり」
です。窒素氷を利用した地域と漁業の活性化、新しい水産加工品
の開発、加茂水族館との連携、幼稚園、小・中学校との連携、実
習船鳥海丸を活用した漁法・魚具の改良とメタンハイドレートの
研究、漁獲物の未利用資源の活用などを通し、地域社会に貢献で
きる人材の育成を目指します。
小学生との缶詰実習の様子
SPH初年度に向けて
加茂水産高校校長
佐藤
淳
海は地球表面の7割を占め、日本も四方を海に囲まれています。その海岸線の長さは世
界でも6番目に長く、海洋国家と呼ばれています。私達日本人は、海の恵みを大切に海と
共存しながら、里海を守り生活してきました。
加茂水産高校は「海・船・水産物のプロフェッショナル」を育て、「地域に必要とされる
学校づくり」を目指しています。生徒は船を運航し魚を獲る方法、船のエンジンや機械に
ついて、水産物の調理や加工法、マリンスポーツや海の生物の生態・飼育方法について学
んでいます。それらが評価され、このたびSPH指定校として認定を受け、先進的なプロ
ジェクトに取組むことになりました。「海を活かす人づくり」
「海を守る人づくり」「海を興す(おこす)人づくり」をキーワ
ードに、地域を守り再生する原動力となる取り組みを全国に
向けて発信します。
校歌にある「光の海に未来かける」の言葉どおり、明るい
未来は海にありそれを実現するのは君たち若者です。全国に
は47校の海に関わる学校があります。それらが地域創生の
核となり、美しい海岸線を守っていくことを期待しています。
本校実習船鳥海丸
SPH通信第2号の予定
次号では、7月に行われたメタンハイドレート研修について紹介します。