エッセイ 手作りの歌 - 泉大津市立学校園ホームページ

エッセイ
手作りの音楽を
泉大津市立穴師小学校
校 長
谷尾 好貞
泉大津市内の幼稚園からご縁をいただいて、今までいくつかの園の歌を作
曲しました。
美津幼稚園、浜幼稚園の園歌については、吉岡たすく氏の作詞に私が作曲。
条南幼稚園、楠幼稚園の園歌と、穴師幼稚園の愛園歌(緑の森・・)について
は私が作詞作曲を行ないました。アンビーの歌もおづみん体操も私の曲です。
幼稚園での園歌は、日々、なかなか歌わせる機会が多くないのではと思っ
ていましたが、かつて美津幼稚園から、当時の子どもたちが遠足のときに歌
っていましたよとお声をいただいて、うれしい気持ちになったのを覚えてい
ます。(今は美津幼稚園は閉演になっています。)
作曲ではなくて、編曲したものを使っていただくこともよくあります。パ
ソコンを使って、原曲をオーケストラやポップス調にアレンジして CD に録
音して届けるのです。
このアレンジは、とっても魅力ある作業です。
中学生のころから、私は五線譜に向かって「これはフルート、このメロデ
ィーはトランペット、いやいやホルンかな。」なんて思いを巡らせる少年であ
りました。
当時はパソコンでアレンジというのが価格的にも、技術的にも私には高嶺
の花でありました。やってみたい思いが強くありましたが、その時には、さ
すがに手が届きませんでした。
後に、冨田 勲さんが「ホルストの惑星」をシンセサイザーでレコード化
されたのを聞いて、「あっ、やられたー。」と思ったものでした。
最近は、その作業を朝飯前に行なっています。(機械もソフトも安く手に入
ります。) 「これは、セーヌ川のほとりの雰囲気で」「これはフィンランド
の森の雰囲気で」なんて、心の中でぶつぶつといいながら、音符を打ち込ん
でいきます。
実は、オカリナの CD を作るという
プランがあるのですが、なかなか進み
ません。
録音は、演奏とはまた別の分野のよ
うです。機材のセットから、レベル調
整まで、私の手にはどうもおえない気
がします。
でも、何かのひょうしに「できた」といえる CD が完成したときには、是
非お聞きいただきたいと思います。できるといいなぁと思いますが・・。
さて、手作り、手渡しで、思いは伝わっていきます。うまいへたでない何
かが伝わる、そんな場面が芸術の真骨頂だと思います。
でも、その何かを支えるのは日々の修行であり、基本となる土台ができてい
きます。
教育にも通じるところがあると思います。水面に文字を刻むような営みを
毎日続けていくことで、いつか伝わるものがあるはずです。子どもと一緒に
なって、こつこつと教育を進める学校にしていきたいと思います。
是非ご協力をお願いします。