2015年12月号

月1
行 (毎
http://www.cb.zennoh.or.jp
発
日
15
年12月
回15日) 通巻第66号
成27
月刊アグリ情報“ちば” 平
Agri Information CHIBA
2015
12
JA全農ちば
No.66
11月20日大田市場 千葉県秋冬野菜販売出陣式
CONTENTS
米穀情報
・米穀情勢
園芸情報
・販売経過および情勢
肥料情報
・ニンジン肥料の使い方
園芸資材情報
・農業用ハウスの降雪・積雪対策
営農情報
・園芸野菜 病害虫防除情報
トピックス
・首都圏量販店で千葉県産抑制トマト販売促進開催
・平成27年度千葉県青果物流通懇談会開催
・“千葉県秋冬野菜販売出陣式”開催!
米穀情報
月刊アグリ情報“ちば”平成27年12月15日発行(毎月1回15日)通巻第66号
米穀情報
米
穀
情
勢
1.27年産米の小売及び消費動向
⑴ 民間調査会社による11月上旬の首都圏量販店を対象とした27年産精米の銘柄別平均
価格(税別)は1,662円/5kgとなっています。
新潟一般コシヒカリ(平均1,808円/5kg税別)、秋田あきたこまち(平均1,534円
/5kg税別)、関東コシヒカリ(平均1,421円/5kg税別)等の主要銘柄は前年同期比
で20~30円程度高くなっています。
⑵ 11月27日公表の総務省の家計調査結果によれば、10月の1世帯(2人以上の世帯)
当り購入量は9.25kg、前年比102.7%となりました。8月、9月と前年割れしていた
ことの反動から単月で増加したものと考えられます。1~10月累計では前年比97%と
なっています。
2.
千葉県本部の飼料用米集荷状況
11月末現在の集荷実績は5,074トン(84,569俵)となり、
契約数量5,012トン(83,529
俵)に対して101.2%となっています。
国は27年産で過剰作付のあった県について、28年度での達成を働きかけるため、12月
にキャラバンを行うとしており、本県にも来訪が予定されています。
3.28年産米への取り組み
11月30日開催の農林水産省食糧部会において、28年産米の生産数量目標が審議・決定
されました。
⑴ 28年産生産数量目標は743万トン
近年の傾向として需要が毎年約8万トン減少していることから、27年産の生産数量目
標751万トンから、需要減少分8万トンを控除して743万トンと設定されました。
⑵ 自主的取組参考値は735万トン
平成29年6月末の民間在庫量が、近年では低位の水準となるものとして設定されまし
た。
⑶ 千葉県は243,864トン、面積換算値45,582ha
27年産米目標との差は、数量で△2,626トン、面積では△518haとなりました。自主
的取組参考値は241,239トン、面積換算値45,091haと設定されました。
千葉県は12月18日開催予定の千葉県需給状況検討委員会において、県内市町村別の生
産数量目標の設定方針を決定する予定です。主食用米の需給環境改善のため、JAグルー
プ、行政が連携し引続き飼料用米を中心に取組を強化する必要があります。
1
米穀情報
月刊アグリ情報“ちば”平成27年12月15日発行(毎月1回15日)通巻第66号
○平成28年産米の都道府県別の生産数量目標(農林水産省公表)
都道府県
27年産生産数量目標の
シェア(注1)
全 国 計
100%
28年産生産数量目標
28年産自主的取組参考値
面積換算値
面積換算値
743万トン
140万ha
735万トン
139万ha
北 海 道
547,330 / 7,510,000
541,500トン
100,464ha
535,669トン
99,382ha
青 森
242,460 / 7,510,000
239,877トン
41,075ha
237,294トン
40,633ha
岩 手
271,210 / 7,510,000
268,321トン
50,342ha
265,432トン
49,800ha
宮 城
348,620 / 7,510,000
344,906トン
65,077ha
341,193トン
64,376ha
秋 田
417,540 / 7,510,000
413,092トン
72,093ha
408,644トン
71,317ha
山 形
344,500 / 7,510,000
340,830トン
57,282ha
337,160トン
56,666ha
福 島
339,550 / 7,510,000
335,933トン
61,980ha
332,316トン
61,313ha
茨 城
337,370 / 7,510,000
333,776トン
63,698ha
330,182トン
63,012ha
栃 木
298,690 / 7,510,000
295,508トン
54,724ha
292,326トン
54,134ha
群 馬
75,670 / 7,510,000
74,864トン
15,155ha
74,058トン
14,991ha
埼 玉
151,270 / 7,510,000
149,659トン
30,543ha
148,047トン
30,214ha
千 葉
246,490 / 7,510,000
243,864トン
45,582ha
241,239トン
45,091ha
東 京
770 / 7,510,000
762トン
185ha
754トン
183ha
神 奈 川
14,400 / 7,510,000
14,247トン
2,890ha
14,093トン
2,859ha
新 潟
521,290 / 7,510,000
515,737トン
95,507ha
510,184トン
94,479ha
富 山
185,650 / 7,510,000
183,672トン
34,203ha
181,695トン
33,835ha
石 川
123,630 / 7,510,000
122,313トン
23,567ha
120,996トン
23,313ha
福 井
125,460 / 7,510,000
124,124トン
23,916ha
122,787トン
23,658ha
山 梨
27,430 / 7,510,000
27,138トン
4,961ha
26,846トン
4,908ha
長 野
194,000 / 7,510,000
191,933トン
30,907ha
189,867トン
30,574ha
注1:米穀の需給及び価格の安定に関する基本指針(平成26年11月)において、平成27年産米の都道府県別のシェアを固定し、当
該シェアで按分して平成28年産米の都道府県別の生産数量目標及び自主的取組参考値とする旨を公表済み。
○28/29主食用米需給見通し(農水省公表)
項 目
単位:万トン
生産数量目標
自主的取組参考値
平成28年6月末民間在庫量
A
207
207
28年産主食用米等生産量
B
743
735
C=A+B
950
942
D
762
762
E=C-D
188
180
28/29主食用米等供給量計
28/29主食用等需要量
平成29年6月末民間在庫量
注)平成28/29年主食用米等需要量については、現時点で価格の状況を見通すことが困難なため、価格の変動が生じた場合の需要量
への影響は見込んでいない。
2
米穀情報
月刊アグリ情報“ちば”平成27年12月15日発行(毎月1回15日)通巻第66号
27年産落花生の集荷状況について
⑴ 作柄について(9月14日 千葉県公表)
調査圃場において各品種の作柄は、
「不良」となっています。
(主な原因)
①莢期から莢肥大期に当たる7月下旬から8月上旬にかけて、降水量が極端に少なく干ば
つ傾向であったため。
②子実肥大期に当たる8月中旬から8月下旬にかけて気温が低くなったことで登熟が抑制
されたため。
⑵ 価格について
県内JAの集荷においても昨年に続く「不作」が想定されています。このようなことは、
30 ~ 40年ぶりのことです。原材料価格は一昨年の約2倍、高騰した昨年と比べても3割
以上値上がりしています。
このため、製品販売価格にも大幅に反映せざるを得ない状況となっています。
⑶ 落花生(原材料)市況について(12月1日現在 千葉県落花生協会公表)
① 土ざや30㎏ 2等(税込価格)
「ナカテユタカ」 24,000 ~ 27,000円
「千葉半立」 30,000 ~ 31,000円
② むき実60kg 2等(税込価格)
「ナカテユタカ」 125,000 ~ 140,000円
「千葉半立」 151,200 ~ 167,400円
出荷契約の全量出荷にご協力ください
安定的な販売を図るためには集荷数量の確保が重要です。そのために出荷契約数量の全量
出荷をお願いいたします。
JAグループへの出荷にご理解・ご協力をお願い申し上げます。
3
月刊アグリ情報“ちば”平成27年12月15日発行(毎月1回15日)通巻第66号
販売経過および情勢
園芸情報
11月の販売経過
11月の天候は、寒気の流れ込みが弱く、温かく湿った気流の影響で全国的に気温が平年よりも高くなり、
降水量は多く日照時間は少なめとなりました。特に西日本では日照時間が平年比で73%と、11月として
は1946年の統計開始以降で最も少ない記録となりました。
野菜の入荷量は豊作型から潤沢な入荷となった前年並となり、10月の天候安定と11月の適雨・気温高
により秋冬野菜の生育状況は順調となり、安定した入荷となりました。入荷量が前年を上回った品目は、
キャベツ類、レタス類、きゅうり、トマト等、一方下回った品目は、だいこん、にんじん、たまねぎ等と
なりました。
価格は195円/ kgと、本年に入り始めて200円/ kgを下回り、前年同様潤沢な入荷から単価安となり
ました。前年を上回った品目は、にんじん、はくさい、キャベツ類、ねぎ類等、一方前年を下回った品目
は、きゅうり、レタス類・たまねぎ等となりました。
果実の入荷量は秋果実の順調な切り上りから前年を4%程下回りました。前年を上回ったのはいちご類
で、栃木の大雨・水害から「とちおとめ」は前年並に留まりましたが、全国的に初期生育は順調で、同じ
く順調なスタートとなった前年を更に上回る入荷となりました。前年並となったのがみかん類、前年を下
回ったのがりんご類、かき類、なし類、ぶどう類などとなりました。
価格は全体的な品薄から堅調に推移し、前年を11%程上回りました。前年を上回ったのはみかん類、
りんご類、ぶどう類等、前年を下回ったのはかき類、いちご類等となりました。
※数値は何れも東京都中央卸売市場統計データによる
東京都中央卸売市場の野菜入荷量および単価(11月)
上 旬
中 旬
下 旬
月 計
数 量
(t)
前年比(%)
42,068
97.5
43,812
101.4
41,670
104.2
127,551
101.0
単 価
(円/㎏)
前年比(%)
209
110.8
188
98.7
188
88.8
195
99.2
※上・中・下旬のデータは概算であり、月計と合わない場合があります。
当県本部の販売状況(11月)
数 量
野 菜 計
果 実 計
だ いこ ん
に んじ ん
キ ャベ ツ
ほうれん草
ね
ぎ
春
菊
レ タ ス
パ セ リ
き ゅ う り
ト マ ト
さつまいも
(t)
40,735
61
11,696
6,908
11,581
214
683
149
373
63
727
2,469
2,767
単 価
前年比(%) (円/㎏)
109
116
119
1,156
105
52
117
117
119
83
127
218
102
286
112
374
152
108
103
516
98
312
98
262
93
194
4
取 扱 額
前年比(%) (百万円)
105
4,736
104
70
105
605
132
808
138
956
63
47
110
196
75
56
74
40
100
33
85
227
91
647
119
537
前年比(%)
114
124
111
154
164
80
112
84
113
104
84
89
110
園芸情報
青果物
月刊アグリ情報“ちば”平成27年12月15日発行(毎月1回15日)通巻第66号
12 月主要品目
作付動向・作柄状況
園芸情報
入荷量(t) 価格(円/㎏)
品 名
だ い こ ん
に ん じ ん
マ
ト
き ゅ う り
ね
ぎ
ほうれん草
パ
セ
リ
さつまいも
春
レ
い
菊
タ
ち
ス
ご
並
12,921 やや高
やや多 14,743
並
並
並
並
並
やや多
やや少
やや多
多
並
安
9,876 やや高
5,202
4,249
並
並
6,617 やや高
1,735
並
102 やや安
3,816 やや高
365 やや安
5,722
2,666
安
並
入荷量・価格は
東京都中央卸売
市場の集計です
主産地
作柄および概況
77
愛 知
千 葉
茨 城
神奈川
各産地とも生育は順調で不足感なく安定入荷
となる見込み。価格は中旬以降加工業務筋の
引き合いも強まるが、前年やや高も平年並と
なる見込み。
57
千 葉
神奈川
各産地ともに生育は前進しており、総体では
多かった前年を上回る出荷量を見込む。価格
は厳しい状況が続くと予想されるが、気温低
下に伴い荷動きは良くなる見込み。
94
千
埼
茨
葉
玉
城
千葉を中心とした関東からの出荷が続く。作
柄は良好で千葉の出荷量は豊作だった前年よ
りやや多く、価格は安値となった前年を上回
るが平年よりやや下回る見込み。
398
熊
愛
千
本
知
葉
西南暖地は11月に出荷が前進した経過から、
12月は数量がやや落ち着くが、作付増と大
きな病害などはなく、作柄良好な状況から前
年並の出荷を見込む。
498
宮
高
千
崎
知
葉
11月の天候不順により、主力の越冬物は軟
弱・徒長気味の生育状況のため、出荷量が伸
び悩んでいる。次に価格は前年同様に品薄高
傾向の見込み。
252
千
茨
埼
葉
城
玉
東北の切り上がりは前年よりやや早く、関東
産地は気温が高く、適雨もあったため、太り
は回復している。今後は需要期を迎え、順調
な販売を見込む。
495
群
茨
千
馬
城
葉
関東各産地とも生育は順調なため、12月全
体で入荷量は多かった前年並を見込むもの
の、作柄が前進しているため、年末の入荷量
が少ない見込み。
1449
千
静
福
茨
葉
岡
岡
城
各産地とも大きな天候被害もなく温暖な気候
にも恵まれ前進気味での出荷となり安定出荷
が続くと思われる。価格は前年に比べやや安
い展開を見込む。
211
千
茨
徳
葉
城
島
11月前半で掘り取り・貯蔵作業が一段落し、
各産地貯蔵物中心の出荷となる。これまでよ
り出荷量は増加傾向となるが12月全体の数
量は前年をやや下回る見込み。
891
千
栃
群
葉
木
馬
関東各産地とも、作付面積に変動はないが、
気温高により生育は前進している。価格は潤
沢入荷により低迷しているが、今後年末に向
けて徐々に上向く見込み。
265
静
兵
香
茨
岡
庫
川
城
前年少なかった静岡の出荷量は平年並に回復
し、兵庫・香川も生育順調で潤沢な出荷が予
想される。価格は、中旬以降高騰した前年を
下回る見込み。
1946
栃
茨
静
福
木
城
岡
岡
11月に主力産地の生育・出荷が多少前進傾
向となった。12月は気温・天候にもよるが
大玉が多く引き続き順調な生育を見込む。炭
そ病等の病害は少ない。
本年見通し 前年実績 本年見通し 前年実績
キ ャ ベ ツ
ト
見通し基準(前年対比)
+ 10%以上
多・高
+5%~ 10%
やや多・やや高
±5%以内
並
-5%~ 10%
やや少・やや安
- 10%以上
少・安
5
月刊アグリ情報“ちば”平成27年12月15日発行(毎月1回15日)通巻第66号
花 市場の販売 情勢
園芸情報
◆11月の販売経過【切花】
11月は出荷産地の移行期間となり、入荷はトルコキキョウ、スイート
ピー、カスミソウなどの暖地からの出荷が本格的に始まり、千葉からはス
トック、金仙花の出荷が始まりました。カーネーションなども暖地からの
出荷が増加しましたが、高冷地の出荷期間が伸びた為、入荷はやや過剰気
味となりました。販売は、行事が少ない中、週末の雨や三連休中の冷え込
みが厳しく、小売店での販売は苦戦が続きました。27日以降は入荷量が
落ち着いてきたことと、クリスマス商材が徐々に動き始めたことから回復
に向かいましたが、平年の単価と比べると低い単価での推移となりました。
◆今後の見通し(1月)【切花】
暖冬の予報により、高冷地は前月に前進出荷となり減少する見込みですが、暖地からの出荷
は2月以降の作付分もあるため、概ね潤沢となる入荷の見込み。販売は、上旬に正月で和花、
成人の日で洋花に需要が見込まれますが、中旬以降は行事や週末に大安の日も少なく、厳しい
販売となる見込みです。下旬からはフラワーバレンタインのフェア等が始まります。
品 名
ス
ト
ッ
作
ク
柄
お
よ
び
概
況
千葉・山形からの出荷が主、高冷地からの出荷は減少の見込み。千
葉県産は平年並の出荷となり、業務需要中心の販売となる見込み。
千葉、愛知、静岡からの出荷が主。出荷量はやや減少する見込み。
カ ー ネ ー ション
業務需要が中心ですが、下旬にはフラワーバレンタイン関連で動きが
ある見込み。
カ
ア
ラ
イ
ー
リ
千葉からの出荷が主。ウェディングマーチなどの白系品種が主で彩
色系の品種は少ない見込み。業務需要が中心。
ス
千葉・大阪・新潟からの出荷が主。生育状況は順調。正月需要が主。
キ ン セ ン カ
千葉からの出荷が主。出荷量は中旬頃から増加傾向。仏花需要が中心。
6
月刊アグリ情報“ちば”平成27年12月15日発行(毎月1回15日)通巻第66号
園芸野菜 病害虫防除情報
営農情報
1.はじめに
先月までは暖冬の傾向もあり、オオタバコガやハスモンヨトウ等のチョウ害虫などの発生が
見られ、害虫による被害が例年より目立ちました。
今後の長期予報でも例年より暖かい予報ですので、低温性病害とあわせて害虫にも注意しま
しょう。また、今後寒さが厳しくなるにつれて露地での凍害・霜害の発生が予想されます。被
害部から発病する場合もありますので、天候の情報に注意しましょう。また、施設栽培では閉
め切りによって湿度が高まり、灰色かび病などの病害が発生しやすい時期となります。薬剤防
園
営芸
農情報
除と合わせて換気・残さの処分等耕種的な対策も重要です。
2.果菜類[灰色かび病](トマトなど)
灰色かび病の胞子は、咲き終わった花
弁・枯れた葉先等にまず定着し(死物寄生)
、
健全な部位へと移ります。
果実に付着した花弁や摘葉した葉は発生
源となるので可能な限り取り除いて下さい。
また、灰色かび病が発病した葉や果実は通
路に放置せず、必ずハウス外へ持ち出し埋
却処理等による処分を行いましょう。
処分予定の収穫物をハウス内に放置しない
また灰色かび病は高湿度を好みますので、
日中は換気を行い、施設内が高湿度にならないよう注意しましょう。
○大玉トマト 灰色かび病 防除薬剤
対象病害虫
灰色かび病
薬剤名
希釈倍数
使用時期
使用回数
備考
ベルクートフロアブル
2000~4000
収穫前日
3回以内
予防
アフェットフロアブル
2000
収穫前日
3回以内
予防
ピクシオDF
2000
収穫前日
4回以内
予防
セイビアーフロアブル20
1000~1500
収穫前日
3回以内
予防・治療
ゲッター水和剤
1000~1500
収穫前日
5回以内
予防・治療
※ゲッターはトップジンMと同成分を含むので総使用回数に注意。
○ナス 灰色かび病 防除薬剤
対象病害虫
灰色かび病
薬剤名
希釈倍数
使用時期
使用回数
備考
ベルクートフロアブル
2000
収穫前日
3回以内
予防
アフェットフロアブル
2000
収穫前日
3回以内
予防
ピクシオDF
2000
収穫前日
4回以内
予防
セイビアーフロアブル20
1000~1500
収穫前日
3回以内
予防・治療
ゲッター水和剤
1000~1500
収穫前日
5回以内
予防・治療
※ゲッターはトップジンMと同成分を含むので総使用回数に注意。
7
月刊アグリ情報“ちば”平成27年12月15日発行(毎月1回15日)通巻第66号
○キュウリ 灰色かび病・褐斑病 防除薬剤
対象病害虫
灰色かび病
・褐斑病
薬剤名
希釈倍数
使用時期
使用回数
備考
ベルクートフロアブル
2000
収穫前日
5回以内
予防
4回以内
予防・治療
(褐斑病は2000倍
で登録)
アミスター20
フロアブル
セイビアー
フロアブル20
1500
収穫前日
1000~1500
収穫前日
3回以内
予防・治療、
(褐斑病は1000倍
で登録)
1500
収穫前日
5回以内
予防・治療
ゲッター水和剤
※ゲッターはトップジンMと同成分を含むので総使用回数に注意。
営農情報
3.ネギ[べと病]
低温性の病害(適温15℃前後)であり、
水滴により感染します。降雨の後に発生す
るので、降雨前に防除を行いましょう。
○ネギべと病 防除薬剤
対象病害虫
薬剤名
希釈倍数
使用時期
使用回数
備考
600
収穫14日前
3回以内
予防
アミスター20フロアブル
2000
収穫3日前
4回以内
予防・治療
プロポーズ顆粒水和剤
1000
収穫14日前
3回以内
予防・治療
リドミルゴールドMZ
1000
収穫30日前
3回以内
予防・治療
ペンコゼブフロアブル
べと病
※プロポーズはダコニール、リドミルゴールドMZはペンコゼブの同成分をそれぞれ含むので総使用回数に注意。
4 ホウレンソウ[べと病]
ネギのべと病と同様に、低
温を好み、水滴によって感染
拡大します。葉面が濡れて
いると次々に感染するので、
発病圃場では潅水量が多す
ぎないよう注意しましょう。
葉表に黄色の病斑
葉裏に灰色のかびが発生
○ホウレンソウ べと病 防除薬剤
対象病害虫
べと病
薬剤名
希釈倍数
使用時期
使用回数
備考
ランマンフロアブル
2000
収穫3日前
3回以内
予防
アリエッティ水和剤
1500
収穫前日
2回以内
治療
9㎏ /10a
播種時
1回
(予防)
ユニフォーム粒剤
8
月刊アグリ情報“ちば”平成27年12月15日発行(毎月1回15日)通巻第66号
ニンジン肥料の使い方
肥料情報
千葉県のニンジン生産量は、全国2位です。
土づくり・適正施肥で、収量・品質向上を目指しましょう‼
◎ にんじん栽培暦≪例≫
(ハウス春どり栽培)
月旬
12
1
2
3
4
5
6
7
上中下
上中下
上中下
上中下
上中下
上中下
上中下
上中下
ハウス
春どり栽培
収 穫
○-○
潅水
間引
作業
播種
●
元肥
施肥
園料
肥
芸情報
(秋冬どり栽培)
月旬
秋冬どり
栽培
9
10
11
上中下
上中下
上中下
上中下
上中下
12 ― 3
上中下
上中下
潅水
間引
●
上中下
4
収 穫
○-○
播種
作業
8
元肥
施肥
7
☆ 施肥の注意点とタイミング
※土づくりをしっかり! ⇒ 収量増・品質向上を目指し、堆肥・リン酸資材・石灰資材を入れましょう。
※元肥は適量を! ⇒ 窒素過多になると、葉だけ大きくなる可能性があります。
※肥料は土とよく混合! ⇒ 生育のばらつきがないように、均一に耕うんしてください。
◇ JA推奨銘柄抜粋
区 分
元 肥
銘 柄
成 分 (%)
特 長
窒素
リン酸
加里
その他
人参ブリケット688
6
8
8
苦土 1%
CDU入り 有機割合40%
スーパー人参ブリケット
6
8
8
苦土 2%
CDU入り 有機割合50%
α有機人参専用
6
7
5
被覆肥料入り 有機割合76%
きらめき888
8
8
8
有機割合52% ペレット
やさいみどり有機
8
9
7
エコレット808
8
10
8
9
苦土 2%
有機割合60%
豚ふん入り 有機割合55%
月刊アグリ情報“ちば”平成27年12月15日発行(毎月1回15日)通巻第66号
園芸資材
情報
農業用ハウスの降雪・積雪対策
昨年2月の豪雪では千葉県においても農業用ハウスに甚大な被害が発生しました。雪害の
対策は平時からの準備が大切です。日頃からの点検と対策に心がけましょう。
1.降雪前・降り始めまでの処置
補強に必要な部材などは平素から準備をしておきます。天気予報や行政の出す情報を収
集し、予報に応じて事前に対策を打ちましょう。
⑴ パイプハウスの補強:必要に応じ
て応急補強用の支柱やすじかい等を
取り付けて補強します。またハウス
の両肩をワイヤーなどで引っ張るよ
うに固定すれば屋根雪によるハウス
の広がりを防止できます。
⑵ 屋根雪の滑落性の確保:屋根表面
に雪の滑落を妨げるような突起物が
ないか点検します。特にネットなど
は滑落の妨げとなりますので除去を
園芸資材情報
します。ネットが外せない場合はポ
リフィルムなどをかぶせてバンドで
固定するなどして、滑落を促します。
⑶ 外張りフィルムのたるみ・破れ補
修:外張りフィルムのたるみや破れ
を降雪前に補修します。ハウスバン
ドのねじれ・緩みを修正します。
⑷ 暖房用燃料等の確認と点検・補修:
暖房機が設置されている場合は燃料を満タンにしておきます。暖房機・付帯設備の動作・
配管・配線の点検・修理しておきます。
⑸ 暖房機での屋根雪の融雪準備:二重カーテンを少し開放して可能な範囲で室温を高め
ることで屋根雪の滑落を図ります。自動天窓は締切にします。暖房機がなくストーブな
どで補熱する場合は、一酸化炭素発生のリスクがあるため、ハウスに入るときは換気が
必要です。
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月刊アグリ情報“ちば”平成27年12月15日発行(毎月1回15日)通巻第66号
2.降雪時・降雪後の処置
基本的には降雪前から降雪
始めの作業を継続して行いま
す。降雪が続く場合は、いっ
たん収まった後、施設の安全
が 確 認 さ れ た 時 点 で 確 認・
除雪作業等を行ってください。
作業は、必ず複数人で対処し
ましょう。
⑴ 作業の安全確認:屋根や
フィルムへの負荷や、変形
が認められる場合は施設
倒壊の危険性があるので内
部への侵入は控えます。屋
根への積雪が少ない場合も、
安全を十分確認したうえで
作業を行います。
⑵ ハウス側面の除去徹底:
ハウス側部に堆積した雪は屋根雪の滑落を妨げ、ハウス側壁を圧することとなるので、
園芸資材情報
なるべく速やかに除去します。
⑶ 除雪後のハウス点検:施設倒壊の恐れがなくなったことを確認の上、ハウス各部の損
傷や緩みなどを総点検します。
⑷ ハウス点検後の補修:内外気温差が低下すると雪の滑落性も低下するため、施設の損
傷や被覆資材の切断等は早急に修復します。
⑸ 栽培管理の復旧・事後対策:作物が入っている場合は、室温の確保と、湿害防止のた
め融雪水の排水に努めます。
⑹ 作業の安全確保:破損が著しく解体する場合、パイプの跳ね返りなどで怪我の危険性
があります。できるだけ業者や経験者の応援を要請し、十分安全確認して作業は複数人
で行います。
この記事は全農の作成した「自然災害対策マニュアル」から抜粋 ・加筆修正しました。
同書は下記からご覧いただけます。全農千葉県本部のホームページにもリンクがあります。
「自然災害対策マニュアル」
http://www.agri.zennoh.or.jp/sizensaigai/index.asp
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月刊アグリ情報“ちば”平成27年12月15日発行(毎月1回15日)通巻第66号
S
TOPIC
オール千葉で売り込め
首都圏量販店で千葉県産抑制トマト販売促進開催
千葉県産抑制トマトの出荷が本格化する10月、JA全農ちばは千葉県、
(公社)千
葉県園芸協会との共同開催で毎週土曜日に抑制トマトの販売促進を首都圏13店舗で開催いたし
ました。
本年は夏の猛暑と8月下旬以降の日照不足の影響もあって生育が平年より遅れ、数量が少ない
状況が続きましたが、販促が佳境に入った下旬には出荷量も増加し、主要店舗に千葉県産トマト
が並ぶようになりました。
JA長生施設野菜部会青年部やJAちばみどり銚子施設園芸組合役員の皆さんの他、各JA
(長生・山武郡市・千葉みらい・ちばみどり)の職員の皆様に応援をいただき、お客様にトマト
を積極的に勧めていただきました。この時期の千葉県産トマトは大型産地が出揃い、京浜市場
のシェアが1位になります。県内のお店に来たお客様からも「千葉のトマトはよく目にするけど、
どこに産地があるか初めて知った。
」
「千葉県にはいろんな産地が沢山あるんですね。
」などの声
があり、地元千葉のトマトを改めて再認識した様子でした。
こうした販売促進をきっかけに、店頭で千葉県産トマトの棚が広がり、地産地消が更に高まっ
ていくことが期待されます。JA全農ちばでは、継続的に販売先を確保し、有利販売につなげる
ためにも販売促進を今後も積極的に展開していきます。
TOPICS
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月刊アグリ情報“ちば”平成27年12月15日発行(毎月1回15日)通巻第66号
S
TOPIC
平成27年度 千葉県青果物流通懇談会開催‼
JA全農ちばは、11月2日(月)
に千葉市内のホテルにおいて「千葉
県青果物流通懇談会」を開催しました。
懇談会には、東京青果㈱をはじめ、青果卸売会
社7社の社長と千葉県農林水産部、
(公社)千葉県
園芸協会の出席をいただき、県内青果物の生産振興
や販売強化の取り組みについて意見交換しました。
はじめに、林茂壽運営員会会長は「JA全国大会
で掲げた農業者所得の増大や、農業生産の拡大、地域の活性化の基本目標を達成するために、オール千
葉体制で力を結集し、安全・安心な青果物を供給していく。」と挨拶されました。
つづいて千葉県の小倉明農林水産部長は「消費者のニーズに合った産地育成の取組みをすすめ、TPP
という大きな波を受け止めなければならない。」と挨拶されました。
青果卸売会社を代表して東京青果㈱の川田一光社長は「TPPや農協改革、消費税増税等、来たるべき
変化に対応出来るよう、この懇談会に期待したい。」と挨拶されました。
報告事項として、千葉県の中村保宏生産振興課長より、支援事業による生産力強化による千葉県園芸
の振興について、
(公社)千葉県園芸協会の布留川純専務理事より、品目別協議会によるオール千葉体制
の取組みについて、JA全農ちばの熱田義之園芸部長より主要品目の取組み状況と今後の対応方向につい
て報告しました。
青果卸売会社からそれぞれ、以下のような提言がありました。
東京青果㈱の川田一光社長は、TPPの影響を軽微なもので、日本農業のノウハウでは世界一である。
課題は農業に携わる労働の緩和をすることが必要である。
東京シティ青果㈱の鈴木敏行社長は、主要7品目を中心にオール千葉で進め、それぞれのこだわりを
もって、ボリュームのある部分で規格の統一を進める。
東京新宿ベジフル㈱の忽那文夫社長は、健康、安全、粗食等をテーマにした商品が増えており、加工
業務筋と量販店の契約販売は定着しており、契約生
産に理解のある生産者組織を作っていく必要がある。
横浜丸中青果㈱の原田篤社長は、近在の産地に目
が向けられてきており、数量をしっかり持っている
TOPICS
産地、きめ細かい対応の出来る産地の評価が高まっ
ている。千葉県は、トップクラスの地位を確保する
ために意識を変えて取り組む必要がある。
東京多摩青果㈱の柏武彦社長は、果実について
は、生産量の減少が顕著になっており、これからは
JA・加工メーカー・卸売市場が連携して取り組む必要性がある。
千葉青果㈱の大久保健次社長は、産地と共同でブランド化に努め、地域密着の取組みと販売拡大をし
たい。
東京千住青果㈱の岩澤均社長は、大型野菜・施設園芸・果実の維持拡大や危機管理の徹底、千葉県を
PRするフェアの取組み強化を実施する。
意見交換では、今後の千葉県農業を考える中で、どのようにすれば若い人たちが次の時代を担うよう
になるのか等の意見が出されました。
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月刊アグリ情報“ちば”平成27年12月15日発行(毎月1回15日)通巻第66号
S
TOPIC
2015・11月 in大田市場
“千葉県秋冬野菜販売出陣式”開催!
千葉県・(公社)千葉県園芸協
会・JA全農ちばは、
“千葉県秋
冬野菜販売出陣式”を11月20日(金)の早朝
6時から大田市場で開催しました。秋冬野菜の
本格出荷に合わせて流通関係者(小売業者・
仲卸業者・量販店バイヤー等)へ「品目の豊
富さ」と「物量」、とりわけ「新鮮さ」を前面
に出して市場取引・産地間競争での優位性を
アピールしました。17JA・57品目を展示し、
「大根・ねぎ・人参・里芋」をふんだんに使っ
た“旬菜鍋”と“ちばの野菜伝道師”考案「さ
つまいもスティック」を試食してもらいました。
来場者からは大好評で「美味しい」の連発。森
田県知事自らもお客さんに振る舞って、会場は
盛り上がりました。
特設会場では、今年も“若手生産者たち”と“ちばの野菜伝道師”
、
“森田県知事”
、
“農協役職
員”の皆さんが応援と地元野菜のPRに来てくださいました。壇上に上がった若手生産者代表か
らは、家族と農業の絆(お子さんが生まれたことでさらに農業に身が入る等の決意表明あり)に
ついての熱い思いを力強く伝えてくれました。また、森田県知事・林運営委員会会長からは「千
葉県野菜の魅力・生産者の野菜への思い」が紹介されました。最後に、知事の発声で「いざ出
陣!エイ!エイ!オー!」のかけ声を来場者全員で行いました。
関係機関の皆様、大変ありがとうございました。引き続き、千葉県農産物の販売促進活動を積
極的に行ってまいりますので、ご協力をお願い申し上げます。
TOPICS
14
月15
7年12
2
成
平
月刊アグリ情報“ちば”
(毎
日発 行
月 1 回15日
) 通巻第66号
ーネット通販
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JAタウン
JA全農ちば 愛情いちばん館
JAタウン“JA全農ちば 愛情いちばん館”では、産地自慢の「ちばの味」を全国へ産地直送でお届けしています。
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粘り強い自然薯は皮ごと食べ
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りー」とも呼ばれ、
「愛」をこ
付 けし素 材 の 味を楽しんだ
めて贈り物に。
り、自然薯の鍋も美味!
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酸味のバランスを重視した、
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産地自慢のトマト!贈答用とし
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ハムやウインナー。おつまみ
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TEL:0 4 3-2 4 5-7 4 0 7
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お知らせ
JA全農ちばでは、この「アグリ情報“ちば”」が生産者の皆さんとの情報交換となれば、と考えております。
身近な話題、ご意見、ご要望などございましたら、下記連絡先までお寄せください。
JA全農ちば 管理部 企画管理課
TEL 043-245-7360 FAX 043-247-9715
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「アグリ情報“ちば”
」送付の
目的にのみ使用いたします。
発行/全国農業協同組合連合会千葉県本部 平成27年12月15日発行(毎月1回15日発行)
通巻第66号
編集・発行部署/管理部 企画管理課
〒260-0031 千葉市中央区新千葉3-2-6 電話043-245-7360