2015年11月号

月1
行 (毎
http://www.cb.zennoh.or.jp
発
日
15
年11月
回15日) 通巻第65号
成27
月刊アグリ情報“ちば” 平
Agri Information CHIBA
2015
11
JA全農ちば
No.65
CONTENTS
米穀情報
・米穀情勢
園芸情報
・販売経過および情勢
営農情報
・園芸野菜 病害虫防除情報
肥料情報
園芸資材情報
トピックス
・水稲用低コスト・省力化肥料のご紹介
・平成27年度北海道種馬鈴しょについて
・第40回農業機械大展示会開催
・「産学連携プロジェクト」による新商品発売!
・WBCF少年野球教室開催
米穀情報
月刊アグリ情報“ちば”平成27年11月15日発行(毎月1回15日)通巻第65号
米
米穀情報
穀
情
勢
1.27年産の作柄状況(10月15日現在 農林水産省公表)
⑴ 全国の作柄概況
平成27年産水稲の主食用作付見込面積は140万6,000haとなり、前年産に比べ6万
8,000haの減少が見込まれます。全国の10a当たり予想収量は平年並みの531kgとな
り、前年産に比べて5㎏の減少となります。
これは、北海道及び東北では、全もみ数及び登熟がおおむね平年を上回った一方、関
東以西では、全もみ数は地域によって差があったものの、8月中旬以降の日照不足や台
風等の影響により登熟が総じて平年を下回っていると見込まれるためです。
図 全国農業地域別10a当たり予想収量(10月15日現在)
北海道
559
(△18)
全国
531(kg)
(前年差△
(5㎏)
)
北陸
531
中国
505
(+2)
四国
466
(+3)
(△6)
(△5)
(+10)
九州
484
東北
579
近畿
508
(+11)
東海
494
関東・東山
526
沖縄
294
(△18)
(△3)
(+33)
以上の結果、主食用の予想収穫量は744万4,000tとなり、前年産に比べ43万8,000
tの減少が見込まれます。
⑵ 千葉県の作柄概況
千葉県における平成27年産水稲の主食用作付見
図 作柄表示地帯別10a当たり予想収量
(10月15日現在)
込面積は5万5,200haで、前年産に比べ3,100ha
の減少となる。全もみ数は、5月上旬以降、高温・
多照で推移したことから「やや多い」となったが、
京 葉
542㎏
(△18㎏)
九十九里
554㎏
(△22㎏)
登熟は、7月上旬の低温と日照不足に加え、出穂
後の高温や8月中旬以降の低温・日照不足の影響
により抑制されたことから「やや不良」が見込ま
れます。この結果、千葉県の10a当たり予想収量
は539㎏で、前年産に比べ19㎏の減となります。
なお、農家等が使用しているふるい目幅(1.80㎜)
で選別された千葉県の作況指数は101となります。
1
南房総
520㎏
(△12㎏)
千葉県
539㎏
(前年差 △19㎏)
米穀情報
月刊アグリ情報“ちば”平成27年11月15日発行(毎月1回15日)通巻第65号
2.27年産米の需給見通し
○27/28年の主食用米の全体需給試算
(単位:万トン)
生産数量目標
10/15作況
A(27年7月) 100 B
項 目
B-A
平成27年6月末民間在庫量
①
230
230
0
平成27年産米生産見込数量等
②
751
744
▲7
③=①+②
981
974
▲7
④
770
770
0
⑤=③-④
211
204
▲7
⑤-①
▲19
▲26
平成27/28年主食用米等供給量計
平成27/28年主食用米等需要量
平成28年6月末民間在庫量
民間在庫の増加量
27年産米の生産量が作付、作況状況から744万トンと当初見込みより減少となり、27/28
年の需要量を国の基本指針どおり770万トンとした場合、28年6月末の民間在庫は204万ト
ン程度と見込まれます。これは生産数量目標で試算したものより減少しましたが、需給が
均衡する200万トンは上回る状況であり、今後の需要等の動向を注視する必要があります。
3.フレコンの安全な取扱いについて
農作業の大規模化、機械化に伴い、フレキシブルコンテナ(フレコン)の利用が多くなっ
ています。またその運搬についてフォークリフトなどによる作業が増えており、誤った使
用による事故も発生しております。フレコンの利用にあたっては次の点に注意し事故を未
然に防ぎましょう。
① 荷役作業中はフレコンの運動範囲内に入らない、特にフレコンの下には絶対に入らないよ
うにしてください。
② 吊り上げる際は、吊部全体に荷重が均等にかかるよう吊り上げてください。また、急激な
吊り上げ、振りまわし、急停止等は吊ロープ・ベルトや吊部の破損につながる恐れがあり、
片吊りについては落下の恐れがあるため行わないようにしてください。
③ フォークリフトで吊る場合は、直接フォークの爪にフレコンのベルトをかけて作業を行う
とベルトが破損する場合があります。アタッチメントやさやフォークなどを用い爪に当て物
を使用し作業をしてください。また、フォークの爪を広げすぎないようにしてください。
ロープの擦切れ
当て物
当て物
(例)アタッチメント
当て物
応急処置
④ 充填使用・荷役作業には必ずフレキシブルコンテナ各部の異常がないか点検を行うようにし
てください。
(吊ロープ・ベルトの傷・結束部の緩み、接合部の異常や破れ等)
※「日本フレキシブルコンテナ工業会」の公式ホームページ上に、
「使い方動画集」という参考
動画が掲載されております。ぜひ一度確認してください。 http://www.j-f-c.org/
2
月刊アグリ情報“ちば”平成27年11月15日発行(毎月1回15日)通巻第65号
販売経過および情勢
園芸情報
園芸情報
10月の販売経過
青果物
10月の天候は、東日本以西では、月の前半は寒気が流れ込みやすく気温が低かった一方、後半
は大陸からの暖かい空気に覆われたため高く、月平均気温は平年並となりました。大陸から移動
してきた高気圧に覆われることが多く天候は安定し、月間日照時間は全国的に平年を上回り西日
本では平年を大幅に上回りました。
野菜の入荷量は豊作型で入荷量が多かった前年同月に比べ3%の減少となりました。入荷量が
前年を上回った品目は、きゅうり、ピーマン等、一方下回った品目は、レタス類、トマト、キャ
ベツ類、はくさい等となり、特に9月の集中豪雨による主産地茨城産で被害の大きかったレタス
類は大幅な減少となりました。
価格は入荷増から単価安となった前年を24%上回りました。前年を上回った品目は、レタス類、
キャベツ類、はくさい、なす、にんじん、ねぎ、トマト等、一方下回った品目は、きゅうり、た
まねぎ等となりました。
果実の入荷量は、なし類やぶどう類の前進化による減少等から前年を3%下回りました。入荷
量が前年を上回ったのはかき類等、下回った品目は、なし類、りんご類、ぶどう類等、平年並み
となった品目はみかん類となりました。
価格は高値の傾向が依然として続き、前年を12%上回りました。品目別では入荷量の多かった
かき類は前年を下回りましたが、国産果実のほとんどの品目で前年を上回りました。
※数値は何れも東京都中央卸売市場統計データによる
東京都中央卸売市場の野菜入荷量および単価(10月)
上 旬
数 量
(t)
前年比(%)
47,752
101.8
単 価
(円/㎏)
前年比(%)
258
125.2
中 旬
43,533
96.8
259
112.4
下 旬
50,790
94.8
214
117.3
月 計
142,075
96.8
237
123.5
※上・中・下旬のデータは概算であり、月計と合わない場合があります。
当県本部の販売状況(10月)
数 量
(t)
単 価
前年比(%) (円/㎏)
取 扱 額
前年比(%) (百万円)
前年比(%)
野
菜
計
18,834
91
198
129
3,737
117
果
実
計
276
70
237
121
65
85
根
4,827
110
69
117
335
129
キ ャベ ツ
4,251
75
118
190
502
142
ほうれん草
159
115
405
103
64
119
ね
ぎ
199
101
430
124
86
125
リ
56
114
737
114
42
130
き ゅ う り
587
108
245
95
144
102
ト
2,680
78
433
132
1,161
103
さつまいも
2,951
95
199
138
586
131
大
パ
ト
セ
マ
3
月刊アグリ情報“ちば”平成27年11月15日発行(毎月1回15日)通巻第65号
11
月主要品目
作付動向・作柄状況
本年見通し 前年実績 本年見通し 前年実績
キ ャ ベ ツ
だ い こ ん
に ん じ ん
マ
ト
き ゅ う り
ね
ぎ
ほうれん草
パ
セ
リ
さつまいも
春
レ
菊
タ
ス
並
12,682 やや高
やや少 13,213
やや少
やや少
多
並
並
並
やや少
並
やや少
高
7,883 やや高
7,108
4,547
並
安
5,672 やや高
1,610
79
3,186
並
並
高
326 やや高
6,130 やや高
主産地
入荷量・価格は
東京都中央卸売
市場の集計です
作柄および概況
63
千
愛
茨
葉
知
城
曇天、降雨の影響で各産地とも生育遅れがあ
るものの11月中旬以降は回復し、潤沢な出
荷が見込まれる。安値基調であった前年を上
回る販売を見込む。
52
千 葉
神奈川
遅れ気味だった生育も10月に入ってから好
天に恵まれ回復し、平年並みの出荷量を見込
む。価格は安値であった前年を上回り、概ね
平年並みを見込む。
85
北海道
千 葉
北海道は平年より遅い11月中旬に切り上が
る見込み。千葉は盆明けから9月中旬の降雨・
曇天による生育の遅れはほぼ回復。入荷量は
多かった前年と比べて少なめの見込み。
338
熊
愛
千
本
知
葉
抑制作は上段の着果が良好で大玉傾向。越冬
作や西南暖地の生育・作柄も概ね順調な見込
み。入荷量は前年に比べると幾分少ないもの
の、平年よりは多めの入荷を見込む。
394
埼
群
宮
玉
馬
崎
関東産抑制物から次第に宮崎・高知等越冬物
主力の入荷へ切り替わる。終盤を迎える抑制
型、開始期の越冬型とも好天から生育は順調
で、潤沢な入荷を見込む。
211
青
秋
茨
千
森
田
城
葉
東北産地は下旬以降出荷終盤を迎え、順調な
切り上がりを見込む。関東産地の作柄は、全
体的に細物傾向であるため、年内の出荷はや
や少なくなる見込み。
426
群
茨
千
馬
城
葉
関東各産地、9月下旬からの好天候に恵ま
れ、播種作業・生育ともに順調に推移してい
る。入荷量、単価は豊作で平年よりやや安値
となった前年並みを見込む。
631
千
茨
静
葉
城
岡
長野は出荷終了期を迎え、千葉が主力の出荷
となる。今後、各地区ともに潤沢な出荷が続
き厳しい販売環境となることが予想されるが
前年並みの価格推移を見込む。
215
千
茨
徳
葉
城
島
各産地ともに貯蔵作業を優先していることか
ら出荷量の回復は中旬以降となる見込み。販
売はこれまでよりも軟調となるも相場は前
年、平年を上回る展開を見込む。
483
千
群
栃
葉
馬
木
関東各産地とも作付面積は前年並み。入荷量
は天候にも恵まれ豊作となった前年並みとな
る見通し。単価は安値となった前年をやや上
まわり、平年並みを見込む。
121
茨
兵
静
香
城
庫
岡
川
茨城県産は盆明け以降の悪天候により遅れが
見られる。中旬以降は西南暖地産も重なる見
込み。入荷量は前年を下回り、相場は安値の
前年を上回り、平年並みを見込む。
4
園芸情報
入荷量(t) 価格(円/㎏)
品 名
ト
見通し基準(前年対比)
+ 10%以上
多・高
+5%~ 10%
やや多・やや高
±5%以内
並
-5%~ 10%
やや少・やや安
- 10%以上
少・安
月刊アグリ情報“ちば”平成27年11月15日発行(毎月1回15日)通巻第65号
花 市場の販売 情勢
園芸情報
◆10月の販売経過【切花】
入荷は、菊・バラ・カーネーションが端境期を迎え、週によって入荷量に波がありました。
カスミソウ・トルコキキョウ・ダリアは9月までの天候不順の影響から生育不良の産地が多く、
入荷量は減少しました。また10月に入ってからは天候が安定した為、アイリス、アネモネは前
進出荷となりました。
販売は、上旬は三連休中に利用するブライダル用の洋花に需要があり、中下旬は、ハロウィ
ン用のオレンジ色の花き等に需要が高まりました。ハロウィン当日に向けての販売よりも、ハ
ロウィンシーズンとしてフェアを組む販売先が多く、早い段階から堅調な単価で推移しました。
28日と30日販売は、九州方面からの入荷が急激に増えた為、トルコキキョウ、ガーベラ等は
単価安となりました。
◆今後の見通し(12月)【切花】
9月の曇天、10月の晴天の気象条件はストック、キンセンカなどの生育に良い環境であった
ことから、今後急激な冷え込みがない限り、12月は上旬から潤沢な入荷が見込まれます。販売は、
潤沢な入荷が予想されることから上旬はやや単価安、中旬から徐々に上昇傾向となり、下旬は、
クリスマスによる需要が21日・23日、迎春需要が25・28日がピークとなり、堅調な相場が見
込まれます。
品 名
作
柄
お
よ
び
概
況
千葉県産が主力となる。輸入球根の入荷がやや少ない状況ですが、
ア
イ
リ
ス
抑制球根を使用する産地もあり、作付け状況と入荷は平年並みの見込
み。販売は迎春用の需要が中心。
キ ン セ ン カ
千葉県産が主力となる。今年は台風の被害もなく生育状況は順調。
販売は安定した相場での販売を見込む。
千葉県産・山形県産が主力となる。生育は順調だがやや前進傾向。
ス
ト
ッ
ク
上旬から中旬にかけては東北方面からの出荷状況が単価を左右し、下
旬には堅調な相場となる見込み。
千葉県産・茨城県産が主力となる。7月の長雨の影響により、あま
千
両
り実付きが良くない傾向。出荷は前年から2割減で下位等級中心の見
込み。迎春需要が中心。
5
月刊アグリ情報“ちば”平成27年11月15日発行(毎月1回15日)通巻第65号
園芸野菜 病害虫防除情報
営農情報
1.はじめに
今後の長期予報では気温が平年より高い予報ですが、降水量も同様に平年より多い予報です。
降雨が多く、適度な温度があると病害が発生しやすいので、注意しましょう。
2.果菜類(灰色かび病)
薬剤防除を行う前に、耕種的防除を徹底しましょう。
灰色かび病は低温(15~20℃)と多湿を好みます。外気温が低下して夜間ハウスを閉切る
時期では、密閉により湿度が高まり灰色かび病が発生しやすくなります。除湿のために、天
窓換気・暖房機による早朝加温・空運転等を実施しましょう。また薬剤散布はなるべく午前
中に行い、ハウスを閉めるまでに薬液が乾くようにしましょう。
②圃場衛生管理
灰色かび病は、咲き終わった花弁・枯れた葉先等に寄生してから、健全な部位へと移って
いきます。果実に付着した花弁や枯れ葉が残っていると、灰色かび病の発生源になります。
同様に灰色かび病の発病した葉や果実も通路に放置せず、必ずハウス外へ持ち出し処分しま
しょう。
発生源となる咲き終わった花弁
芽かき跡などから樹幹に感染
してしまうと被害が大きくなる
通路に残さを放置しない
○大玉トマト 灰色かび病 防除薬剤
対象病害
薬剤名
希釈倍数
使用時期
使用回数
備考
2000倍
収穫前日
3回以内
予防
2000~3000倍
収穫前日
4回以内
予防
2000倍
収穫前日
3回以内
予防
セイビアーフロアブル20
1000~1500倍
収穫前日
3回以内
予防・治療
ゲッター水和剤
1000~1500倍
収穫前日
5回以内
予防・治療
ベルクートフロアブル
フルピカフロアブル
灰色かび病
アフェットフロアブル
※ゲッターはトップジンMと同成分を含むので総使用回数に注意。
6
営農情報
①除 湿
月刊アグリ情報“ちば”平成27年11月15日発行(毎月1回15日)通巻第65号
○キュウリ 灰色かび病 防除薬剤
対象病害
薬剤名
希釈倍数
使用時期
使用回数
備考
2000倍
収穫前日
5回以内
予防
2000~3000倍
収穫前日
4回以内
予防
2000倍
収穫前日
3回以内
予防
セイビアーフロアブル20
1000~1500倍
収穫前日
3回以内
予防・治療
スミブレンド水和剤
1500~2000倍
収穫前日
5回以内
予防・治療
ベルクートフロアブル
フルピカフロアブル
灰色かび病
アフェットフロアブル
※スミブレンドはスミレックスと同成分を含むので総使用回数に注意。
3.キュウリ(べと病)
園
営芸
農情報
◦樹勢が低下すると発病しやすいため、生長点のピンチ後
や成り疲れ、窒素切れ等に注意。
◦べと病菌は葉の表裏の気孔から侵入するので、葉の表裏
にもかかるように散布しましょう。
◦淡黄色の斑点が現れ、次第に広がっていきます。褐斑病
と似ていますが、葉脈に区切られた形の病斑になるので、
病斑の一部でも葉脈に沿って広がっていればべと病です。
○キュウリ べと病 防除薬剤
対象病害
薬剤名
希釈倍数
使用時期
使用回数
備考
500~1000倍
収穫前日
3回以内
予防
ランマンフロアブル
1000~2000倍
収穫前日
4回以内
予防
プロポーズ顆粒水和剤
1000~1500倍
収穫前日
3回以内
予防・治療
リドミルゴールドMZ
1000倍
収穫前日
3回以内
予防・治療
ペンコゼブフロアブル
疫病
Topics
べと病・疫病防除剤は混合剤が多いので、成分総使用回数に注意しましょう(剤型名省略)
単剤商品名
成分名
混合剤
ダコニール
TPN
ペンコゼブ(ジマンダイセン)
マンゼブ
フェスティバル
ジメトモルフ
フェスティバルC・M、ザンプロ
(なし)
シモキサニル
カーゼートPZ、ホライズン
プロポーズ
リドミルゴールドMZ、カーゼートPZ、
フェスティバルM
4.トマト(疫病)
◦伝染源は土壌もしくは被害残さです。水滴・多湿などでトマトが濡れていると感染します。
特にハウス谷換気部分など、水滴が落ちる箇所は疫病が発生しやすいです。
◦感染~発病までの時間が非常に短く、まん延し始めると止めにくいです。
7
月刊アグリ情報“ちば”平成27年11月15日発行(毎月1回15日)通巻第65号
○トマト 疫病 防除薬剤
対象病害
薬剤名
希釈倍数
使用時期
使用回数
備考
1000倍
収穫前日
2回以内
予防
ランマンフロアブル
1000~2000倍
収穫前日
4回以内
予防
プロポーズ顆粒水和剤
1000~1500倍
収穫前日
3回以内
予防・治療
リドミルゴールドMZ
1000倍
収穫前日
2回以内
予防・治療
希釈倍数
使用時期
使用回数
備考
600倍
収穫14日前
3回以内
予防
ランマンフロアブル
2000倍
収穫3日前
4回以内
予防
プロポーズ顆粒水和剤
1000倍
収穫14日前
3回以内
予防・治療
リドミルゴールドMZ
1000倍
収穫30日前
3回以内
予防・治療
フェスティバルC水和剤
1000倍
収穫14日前
3回以内
予防・治療
ペンコゼブフロアブル
疫病
5.ネギ(べと病)
◦葉身に黄色くぼやけた病斑を形成し、灰暗
色~茶褐色のカビがみられます。被害部か
営農情報
ら葉が折れてしまいます。水により蔓延す
るので、さび病と同様に降雨、モヤ、霧の
後に発生しやすいです。
○ネギべと病 防除薬剤
対象病害
薬剤名
ペンコゼブフロアブル
べと病
6.キャベツ(べと病・菌核病)
べと病
菌核病
◦【べと病】葉脈に区切られた多角形の病斑が発生します。多湿条件で発生しやすいです。
◦【菌核病】キャベツへの感染は10~11月の降雨が多い時です。結球後、また発生後では防除
効果が発揮されないので、結球初期までに薬剤を散布しましょう。
○キャベツ べと病・菌核病 防除薬剤
対象病害
薬剤名
希釈倍数
使用時期
使用回数
備考
べと病
プロポーズ顆粒水和剤
1000倍
収穫14日前
2回以内
予防・治療
菌核病
ロブラール水和剤
1000倍
収穫7日前
4回以内
予防・治療
8
月刊アグリ情報“ちば”平成27年11月15日発行(毎月1回15日)通巻第65号
水稲用 低コスト・省力化肥料のご紹介
肥料情報
日本のお米が、TPPが妥結された場合にも対応できるように、国や県は、生産コスト低減政策を進め
ようとしています。また、今後も米価の大幅な上昇を期待できない中、経営を維持していくには、水稲の
生産コストを抑えることが喫緊の課題となっています。
同時に、高齢化や若者の労働力不足、経営規模の拡大、水稲と野菜栽培よる経営安定化を図るため水稲
栽培の省力化が必要になってきています。
そのため、低コスト・省力化に対応した肥料が求められてきました。
今回、紹介する肥料は、高成分化により10a当たりの施肥量を少なくし、肥料コストを抑えることが
できる低コスト・省力型製品です。
●
㎏袋肥料 (
軽量基肥一発肥料
15
①コシヒカリ一発15(20-16-14)
②ふさこがね軽量一発15(22-14-14)
※10a当たり基準施肥量:1.5 ~ 2.5袋
※10a当たり基準施肥量:2~3袋
③コシヒカリ化成15(10-26-16)
④軽量追肥15(22-₂-14)
※10a当たり基準施肥量:2~3袋
※10a当たり基準施肥量:0.5 ~1袋
軽量基肥+軽量追肥 肥
料
㎏袋肥料
製造:セントラル化成㈱
(スーパーらくだ君シリーズ)
●
20
製造:サンアグロ㈱
園料
肥
芸情報
キロシリーズ)
15
①スーパーらくだ君500(25-10-10)
②スーパーらくだ君早生用(25-10-10)
コシヒカリ専用一発肥料
*10a当り施肥量 1~ 1.5袋
早生品種(ふさおとめ・あきたこまち)専用一発肥料
*10a当り施肥量 1.5 ~2袋
お問い合わせ
JA全農ちば肥料農薬課 0 4 3 -2 4 5-7 3 8 7
9
月刊アグリ情報“ちば”平成27年11月15日発行(毎月1回15日)通巻第65号
園芸資材
情報
平成27年度
北海道種馬鈴しょについて
[栽培状況]
本年の定植作業は雨の影響を受けることなく順調に行うことができました。定植後は天候に
も恵まれ萌芽揃いも良好でしたが、6月上旬に大雨により種いもの流出等の被害がありました。
下旬以降は天候に恵まれ、また高温で推移した事から生育は順調でした。
8月17~19日にかけて収量調査が実施されました。収量自体は、平年作以上を見込まれます。
ただし6月の大雨の影響により玉付きが少なく大玉傾向となっており2L・L比率が平年より
高めとなっております。
9月11日で収穫作業がほぼ終了しましたが、本年度は生育期間中に高温多湿で推移したので、
ホクレンでは収穫後の風乾作業が十分にとった中で万全の体制で供給にあたりたいとの事です。
[JAそらち南馬鈴しょ選荷場視察]
JAそらち南は札幌から50キロほど東にあり、ニシユタカ・キタアカリ・男爵を中心15品
種を生産する道内でも有数の馬鈴しょ産地であります。近年は後継者も居て生食用の馬鈴しょ
の出荷量は安定している一方で、病気を入れない、病気を出さない等、細心の注意が必要な種
馬鈴しょに取り組む生産者は年々減少しているそうです。
園芸資材情報
[種馬鈴しょが届いたら]
到着後は速やかに開封し種いもを広げて中身を確認してください。
1.発芽している場合
① 2℃~3℃で保管し芽の伸長を抑えます。但し2℃を下回ると萌芽不良に繋がりますの
で注意してください。
② 芽が1㎝以上伸長していたら、芽を手で掻き(3回以下は生育に影響なし)低温で保管
してください。
2.表皮にカビが発生している場合
① 傷口や表面に生えているカビは、種イモに生えているのではなく表面に付着した土など
に生えており生育に影響はありません。
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月刊アグリ情報“ちば”平成27年11月15日発行(毎月1回15日)通巻第65号
② カビは乾燥や浴光によって消滅します。通気性の良い容器に移し替えたり浴光催芽を行
うことをお勧めします。
3.注意事項
① 割れ・傷の防止…投げたりせず丁寧に扱ってください。
② 黒色心腐防止…通気の良いところに保管しビニールシート等は絶対にかけないでください。
③ 発芽防止・品質保持…保管中は高温を避けまた高く積み上げないようにして適温(2℃
~3℃)で保管してください。
④ 事故防止…事故処理に必要であるため合格証書は最低でも6月末まで保管してください。
[主な馬鈴しょ食用品種】
でん粉価 並み
男
爵
薯
う
や
用途
煮物
緑化しやすい 変形が多い 粒ぞろいが悪い
肉色
黄色(濃い) 煮くずれ 多い
用途
料理全般 煮込み・油加工はむかない
長所
ビタミンC含有量が多い 甘み・ホクホク感が強い 香りが強い
短所
煮くずれしやすい 貯蔵性が劣る
肉色
淡黄色
煮くずれ 少ない
長所
目が浅く大粒で加工しやすい 粒ぞろいが良い
短所
風味に乏しい でん粉価が低い 貯蔵性が劣る
園芸資材情報
肉色
白
煮くずれ 中
長所
目が浅く大粒で加工しやすい 貯蔵性が良い
短所
甘みが少ない 風味に乏しい
肉色
淡黄色
煮くずれ 少ない
用途
煮物 シャキシャキサラダ
用途
ポテトチップス
用途
フライドポテト 煮物
長所
内部異常が少ない 煮崩れが少ない 目が浅く加工しやすい
短所
肉色が淡い黄色(輸入フレンチは白)
肉色
白
長所
高いでん粉価 ホクホク感
短所
中心空洞が発生
肉色
淡黄色
煮くずれ 多い
用途
マッシュポテト コロッケ
煮くずれ 少ない
用途
サラダ
長所
目が浅く大粒で加工しやすい 煮崩れしにくく煮物向き 休眠が長い
短所
中心空洞が発生しやすい 収量が低い
でん粉価 低
キタムカイ
煮くずれ 少ない
短所
でん粉価 中
十勝コガネ
クリーム
粘質で煮くずれしにくい 舌触りが良い 目が浅く剥皮歩留まりが高い
でん粉価 高い
ベニアカリ
肉色
長所
でん粉価 高い
ホッカイコガネ
料理全般 油加工はむかない
目が深く剥皮歩留りが低い 中心空洞が発生しやすい 病害虫に弱い
でん粉価 高い
ト ヨ シ ロ
用途
短所
でん粉価 低い
と
煮くずれ 中
早生 特の風味が強い 貯蔵性が高い
でん粉価 中
キタアカリ
白
長所
でん粉価 やや低い
メークイン
肉色
肉色
白
煮くずれ 少ない
用途
料理全般 サラダや煮物
長所
中心空洞・打撲黒変が少ない やや目が浅い 貯蔵性が優れる
短所
塊茎腐敗・褐色心腐が多い でん粉価が低い 収穫直後は淡白
*JA全農ちばでは ホッカイコガネは終売 ベニアカリ 十勝コガネ キタムカイの取り扱いはありません。
*でん粉価とはでん粉の含有量の事です。
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月刊アグリ情報“ちば”平成27年11月15日発行(毎月1回15日)通巻第65号
S
TOPIC
第40回 JAグループ千葉
農業機械大展示会開催‼
JA全農ちばは、10
月 23 日( 金 ) ~25 日( 日 )
の3日間、千葉県長柄町のロング
ウッドステーションにて、JA組合
員を対象に、「第40回JAグループ
千葉農業機械大展示会」を開催しま
した。
『応援します!千葉県農業』と題
したこの展示会では、農業機械や肥
料農薬・生産資材メーカーなど、約
50社が一堂に会し、農業機械などの展示や実演、試乗会を行い、最先端の農業機械等に触れ
る場となりました。また、
中古農機や肥料農薬情報・営農支援情報なども紹介しました。さらに、
40回記念の特別企画として
「スタンプラリー」を実施
し、抽選で40名様にJAタ
ウン「JA全農ちば 愛情
いちばん館」から県産農畜
産物をプレゼントしました。
期間中は晴天にも恵まれ、
県内各JAより約6,000名
の組合員さんにご来場いた
だき、大盛況のうちに幕を
閉じました。
葉県農協農機事業連絡協議
会や各メーカーと連携を取
りながら、農業機械事業を
通じ、省力化や生産性の向
上・サービス体制の強化に
努めてまいります。ご来場
いただいた皆様ありがとう
ございました。
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TOPICS
JAグループ千葉は、千
月刊アグリ情報“ちば”平成27年11月15日発行(毎月1回15日)通巻第65号
「産学連携プロジェクト」による新商品『四角いメロンパン』発売!!
S
C
I
P
TO
~千葉県立銚子商業高等学校、千葉商科大学、
山崎製パン株式会社 千葉工場、JAちばみどりと共同開発~
JA全農ちばは、JA、企業・団体、関係機関等にて「JAグループ千葉 商品開
発・流通研究会」
(以下:
「研究会」
)を組織し、千葉県産農畜産物を使用した商品開
発に取組んでいます。 このたび、千葉県立銚子商業高等学校、千葉商科大学、山崎製パン㈱ 千葉工場、JAちばみ
どり、JA全農ちばによる「産学連携プロジェクト」にて、新商品『四角いメロンパン』を開発
し、11月1日(日)より関東地方の大手量販店・コンビニエンスにて販売を開始致しました。
また、発売に先立ち、10月23日(金)~ 25日(日)に開催された「第40回 JAグループ千
葉 農業機械大展示会」にてプレ販売を実施し、3日間で300個を完売し、好評を博しました。
本商品は、今までにない四角い形状に、あっさりとしたホイップクリームと、旭市飯岡産「貴
味メロン」のピューレを使用したジャムをサンドした、メロンの風味が豊かなメロンパンで、両
校の生徒・学生により、地産地消をテーマに企画・立案され、試作と試食を繰り返して誕生しま
した。
原料の飯岡産「貴味メロン」ピューレは旭市飯岡地区にて栽培された「貴味メロン」を使用し、
製造されています。山崎製パン㈱との連携により本年7~9月に発売した「メロンロ~ル」にも、
このピューレが使用されました。
JA全農ちばは県内JAと共同で商品開発に取組み、地域特産物のPRやブランド化を支援し
ています。また、山崎製パン㈱と連携し、千葉県産農畜産物を使用した数々の商品を企画・開発
してまいりました。今後も研究会をプラットホームとし、県産農畜産物を使用した商品開発・販
路拡大・PRに努めます。
TOPICS
「四角いメロンパン」包材写真
第40回 JAグループ千葉 農業機械大展示会
でのプレ販売
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S
TOPIC
JA全農「WCBF少年野球教室」開催
10 月 17 日
( 土 )、 松 戸 市 の
小学生約200名と指導者を
対象に「JA全農WCBF
少年野球教室」が開催され
ました。JA全農は、子供
たちの健やかな心身の成長
を願い、未来の夢を応援す
ることを目的に、王貞治氏
が理事長を務める一般社団法人世界少年野球推進財団(WCB
F)の少年野球に特別協賛しています。今年で23回目を迎え
る教室には、屋敷要氏(巨人OB)
・西崎幸弘氏(日本ハム
OB)
・里崎智也氏(ロッテOB)
・今岡誠氏(阪神OB)ら
を講師にむかえ、走塁・守備・バッティングの基本について、
子供たちとの対話や実演を交えた指導をしていただきました。
里崎智也氏
(ロッテOB)
また、食育活動の一環として、千葉県本部の永嶌副本部長よ
り水田の生物多様性や、千葉県独自品種のお米である「ふさおとめ」
等について詳しく紹介しました。
参加した子供たちには、当県本部
用からの、「ふさおとめ」を含め、
全農グループからの提供品をたく
さん持ち帰りました。
これからも本教室を通じて健康
で元気な笑顔のある野球少年を育
屋敷要氏(巨人OB)
するとともに、スポーツを通して、
食育をすすめてまいります。
※ 当日は少年野球教室と並行し
て、トレーナーの石川氏による
「少年野球の傷害予防」をテー
マとした指導者講習会と、管理
栄養士の阿部氏による「栄養学
教室」が開催されました。
今岡誠氏(阪神OB)
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TOPICS
て、子どもたちの夢や成長を応援
月15
7年11
2
成
平
月刊アグリ情報“ちば”
(毎
日発 行
月 1 回15日
) 通巻第65号
お知らせ
JA全農ちばでは、この「アグリ情報“ちば”」が生産者の皆さんとの情報交換となれば、と考えております。
身近な話題、ご意見、ご要望などございましたら、下記連絡先までお寄せください。
JA全農ちば 管理部 企画管理課
TEL 043-245-7360 FAX 043-247-9715
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「アグリ情報“ちば”
」送付の
目的にのみ使用いたします。
発行/全国農業協同組合連合会千葉県本部 平成27年11月15日発行(毎月1回15日発行)
通巻第65号
編集・発行部署/管理部 企画管理課
〒260-0031 千葉市中央区新千葉3-2-6 電話043-245-7360