物価と消費に関するアンケート - 株式会社しがぎん経済文化センター

しがぎん経済文化センター 2015 年夏季「物価と消費に関するアンケート」結果
2015 年8月 31 日
2015 年夏季「物価と消費に関するアンケート」結果
暮らし向きはマイナス水準ながら3期ぶりに改善
世帯収入は「もちあい」に近づく
物価水準高く、節約意識は依然根強い
㈱滋賀銀行のシンクタンクである ㈱しがぎん経済文化センター(大津市、取締役社長 中
川 浩)は、滋賀銀行の店頭にご来店の女性を対象に「2015 年夏季・物価と消費に関するア
ンケート」調査を行い、その結果をまとめた。
なお今回、特別項目として「現在の消費動向について」の調査も行った。
【調査の概要】
・調 査 名:
「2015 年夏季・物価と消費に関するアンケート」
・調 査 時 期:2015 年6月 11 日(木)、12 日(金)、15 日(月)の3日間
・調 査 対 象:滋賀銀行の本支店にご来店の女性(県内在住者のみ)
・有効回答数:702 人
うち 29 歳以下:126 人、30 代:118 人、40 代:171 人
50 代:150 人、60 歳以上:137 人
【調査結果の要旨】
1.定例項目
(1)
【暮らし向きDI】・・・3期ぶりに改善、今後は再び悪化の見通し
・現在の「暮らし向きDI」は-12.6 で、前回(-20.3)から 7.7 ポイント上昇。
・半年後は-17.2 で、現状から-4.6 ポイントと再び悪化に転じる見通し。
(2)
【世帯収入DI】・・・3期連続で改善し、
「もちあい」に近づく
・現在の「世帯収入DI」は-2.9 で、前回(-7.7)から 4.8 ポイント上昇。
・半年後は-12.5 で、現状から 9.6 ポイント低下する見通し。
(3)
【物価DI】・・・高止まり、今後も高い水準が続く見通し
・現在の「物価DI」は+86.0 で、前回(+86.5)から-0.5 ポイントと横ばい。
・半年後は+85.8 で、現状とほぼ変わらず、依然、高い水準が続く見通し。
(4)
【耐久消費財の購入】・・・依然、厳しい状態が続く
・「良くなる」
「やや良くなる」の合計が 7.7%と、前回(4.9%)から 2.8 ポイント増加。
「悪くなる」
「やや悪くなる」の合計は 34.9%で、前回(44.5%)から 9.6 ポイント減少。
・
「変わらない」は 57.4%で、前回(50.5%)から 6.9 ポイント増加。依然、厳しい状態が続く。
2.特別項目:現在の消費動向について
(1)値上がり実感、
「野菜、果物」で8割、
「乳製品」「光熱・水道費」7割
・「値上がりを実感しているもの」(複数回答)は、「野菜、果物」が 77.9%と最も高く、次いで
「乳製品」
(68.9%)、
「光熱・水道費」
(68.7%)が7割近くと高くなった。
(2)6割が「節約とお金をかけるものを分ける」
・6月以降の消費行動については、「節約するものとお金をかけるものを分ける」が 60.6%と最
も多く、
「節約する」は 34.3%となった。
「節約にこだわらない」は 5.1%にとどまった。
(3)
「水道・光熱」
「携帯・ネット費」
「食料費」を中心に、節約意識は幅広く。
「旅行・
レジャー」
「趣味・自己啓発」
「教育費」は「消費を増やしたい」が上回る
・
「増やしたいもの」は「特になし」が 55.3%と最も多く、次いで「旅行・レジャー費」
(24.5%)、
「趣味・自己啓発費(習い事、英会話等)」
「
(子どもや孫の)教育費」
(いずれも 18.9%)とな
った。「減らしたいもの」は「光熱・水道費」(69.3%)が最多。次いで「携帯電話・インター
ネット等通信費」
(54.6%)、
「食料費」
(54.0%)となり、節約意識は幅広い項目にわたった。
・
「特になし」を除き「増やしたいもの」の回答割合が「減らしたいもの」を上回ったのは「旅行・
レジャー費」
「趣味・自己啓発費(習い事、英会話等)
」
「(子どもや孫の)教育費」の3項目。
本調査結果に関するお問い合わせ先:㈱しがぎん経済文化センター
産業・市場調査部 長山(TEL 077-523-2245)
㈱しがぎん経済文化センター 産業・市場調査部
㈱しがぎん経済文化センター 〒520-0041 大津市浜町1-38
〒520-0806 滋賀県大津市打出浜2番1号 コラボしが21 4階
TEL : 077-526-0005 FAX : 077-526-3838 URL:http://www.keibun.co.jp/
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しがぎん経済文化センター 2015 年夏季「物価と消費に関するアンケート」結果
1.定例項目
(1)【暮らし向きDI】・・・3期ぶりに改善、今後は再び悪化の見通し
現在(2015 年6月)の「暮らし向きDI」
(「良くなった」
「やや良くなった」と回答した
割合から「悪くなった」
「やや悪くなった」と回答した割合を引いた値)は-12.6 となり、
前回(14 年 12 月:-20.3)から+7.7 ポイントと、3期ぶりに改善した。
半年後については、
「やや悪くなる」
「悪くなる」と回答した割合が増え、
「暮らし向きD
I」は現在から 4.6 ポイント低下の-17.2 と、再び悪化に転じる見通しである。しかし従
来、見通しをやや厳しく判断する傾向もあるため、先行きは不透明といえよう。
図1 暮らし向きDIの推移
良くなった
(良くなる)
(%、ポイント)
やや悪くなった
(やや悪くなる)
やや良くなった
(やや良くなる)
悪くなった
(悪くなる)
DI
20
1.3
10
0
-10
-20
-30
-40
0.6
0.3
3.8
3.5
1.7
1.0
6.2
6.1
3.7
1.7
5.8
1.1
1.5
1.5
1.2
0.5
4.6
7.6
6.8
7.7
7.4
1.0
0.8
3.3
7.4
1.1
7.0
-13.7
-6.6
-17.2 -21.1
-20.2
-23.9
-19.8
-9.2
-20.6
-22.9
-15.3
-12.6
-14.3
-17.7
-17.9
-30.7 -30.8
-2.1
-3.1
-20.3
-17.2
-20.6 -21.0 -24.8
-3.8
-3.1
-4.2
-5.2
-3.8
-4.2
-5.2
-4.9
-5.2
-6.1
-33.4
-35.3
-23.4
-7.1
-8.3
09年
6月
12月
-18.6
-18.8
12年
6月
12月
-14.4
-50
10年
6月
12月
11年
6月
12月
13年
6月
12月
14年
6月
12月
15年
6月
12月
(見込み)
注)「良くなった(なる)」と「やや良くなった(なる)」はプラス表示に、「悪くなった(なる)」と「やや悪くなった(なる)」はマイナス表示
㈱しがぎん経済文化センター 産業・市場調査部
㈱しがぎん経済文化センター 〒520-0041 大津市浜町1-38
〒520-0806 滋賀県大津市打出浜2番1号 コラボしが21 4階
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(2)【世帯収入DI】・・・3期連続で改善し、「もちあい」に近づく
現在の「世帯収入DI」
(
「増えた」「やや増えた」と回答した割合から「減った」「やや
減った」と回答した割合を引いた値)は-2.9 で、前回(14 年 12 月:-7.7)から 4.8 ポ
イント上昇し「もちあい(=0)
」に近づいた。現在の形式で調査を開始した 2009 年6月
からの長期時系列でみると、回復傾向にあるといえる。
半年後の「世帯収入DI」は-12.5 で、現在(-2.9)から 9.6 ポイント低下し大きく悪
化する見通しである。しかし従来、見通しをかなり厳しく判断する傾向があるため、実際
はこれほどの悪化にはならない可能性がある。
図2 世帯収入DIの推移
増えた
(増える)
(%ポイント)
30
やや減った
(やや減る)
やや増えた
(やや増える)
20
10
1.1
10.2
6.8
0
-10
-25.4
-36.7
9.6
-23.7
-26.5
-22.8
-34.4
-17.9
-24.6
-22.2
-38.4 -10.5
-9.8
1.7
13.2
11.2
-20.8
-19.0
-20.2
-21.1
-11.6
1.1
2.2
15.0
11.2
10.5
9.6
-11.6
17.2
13.8
17.7
11.0
-2.9
-7.7
-7.8
-13.9 -18.1
-15.5
-16.3
-7.1
-6.4
12月
15年
6月
-18.0
-24.6
-30
-40
1.5
1.9
1.3
1.0
8.1
-20
1.6
1.6
DI
2.1
0.8
1.6
1.4
減った
(減る)
-7.4
-9.6
12月
12年
6月
-7.4
-7.4
-7.1
13年
6月
12月
-7.7
-18.5
-12.5
-6.7
-9.2
-42.9
-11.8
-50
-15.7
-60
09年
6月
12月
10年
6月
12月
11年
6月
12月
14年
6月
12月
(見込み)
注)「増えた(える)」と「やや増えた(える)」はプラス表示に、「減った(る)」と「やや減った(る)」はマイナス表示
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〒520-0806 滋賀県大津市打出浜2番1号 コラボしが21 4階
TEL : 077-526-0005 FAX : 077-526-3838 URL:http://www.keibun.co.jp/
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(3)【物価DI】・・・高止まり、今後も高い水準が続く見通し
現在の「物価DI」
(
「かなり上がった」
「やや上がった」と回答した割合から「かなり下
がった」
「やや下がった」と回答した割合を引いた値)は+86.0 となり、前回(14 年 12 月:
+86.5)から-0.5 ポイントと横ばい。3期連続で+85 超えと高止まりし、依然、物価上
昇への意識は強い。
半年後の「物価DI」は+85.8 で、現在(+86.0)とほぼ変わらず、高い水準が続く見
通しである。
図3 物価DIの推移
かなり上がった
(かなり上がる)
(%、ポイント)
やや上がった
(やや上がる)
やや下がった
(やや下がる)
かなり下がった
(かなり下がる)
100
74.4
4.8
60
6.4
5.0
2.3
40
2.2
43.6
40.8
25.6
43.5
22.6
-13.6
-16.7
-35.6
-13.8 -0.8
-11.8
-20
-1.6
-40
-60
-1.3
2.4
56.2
35.5
34.8
20
0
14.6
19.7
19.9
16.2
86.5
86.0
85.8
85.6
5.6
80
4.2
2.8
-6.8
-0.2
3.1
56.1
43.7
39.8
58.4
DI
46.4
47.7
35.9
73.8
70.4
69.0
68.0
70.6
-1.8
-1.1
-0.9
-0.8
-0.6
-0.6
-0.1
14年
6月
12月
15年
6月
12月
(見込み)
56.8
41.1
-10.0
-0.7
-6.5
-0.4
-7.3
-1.0
12年
6月
12月
-2.8
-0.3
-2.0
-1.6
0.0
-3.0
09年
6月
12月
10年
6月
12月
11年
6月
12月
13年
6月
12月
注)「かなり上がった」と「やや上がった」はプラス表示に、「かなり下がった」と「やや下がった」はマイナス表示
(4)【耐久消費財の購入】…依然、厳しい状態が続く
「耐久消費財の買い時として、今と比べて今後半年間でどうなると思うか」については、
「良くなる」
「やや良くなる」の合計が 7.7%と、前回(14 年 12 月:4.9%)から 2.8 ポイ
ント増加した。また「悪くなる」
「やや悪くなる」の合計は 34.9%で、前回(44.5%)から
9.6 ポイント減少した。
一方、
「変わらない」は 57.4%で、前回(50.5%)から 6.9 ポイント増加。依然、厳しい
状態が続く。
図4 耐久消費財の買い時(今後半年間)
良くなる
やや良くなる
変わらない
やや悪くなる
悪くなる
3.4
0.7
15年6月
7.0
57.4
31.5
0.8
14年12月
4.1
50.5
39.2
5.3
0.3
14年6月
3.9
7.4
56.6
31.8
0.7
13年12月
10.8
39.1
42.3
7.0
2.3
0.9
13年6月
9.1
12年12月
1.1
10.1
55.1
32.6
50.0
34.4
12年6月
9.4
0%
4.4
3.4
0.8
52.5
20%
40%
33.8
60%
80%
100%
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2.特別項目:現在の消費動向について
(1)値上がり実感、「野菜、果物」で8割、「乳製品」「光熱・水道費」7割
「物価DI」
(4ページ上段)が高止まりしていることからも、依然として物価上昇を強
く実感する状況が続いている。「現在、値上がりを実感しているもの」(複数回答)をたず
ねたところ、
「野菜、果物」が 77.9%と最も高く、次いで「乳製品」
(68.9%)、「光熱・水
道費」(68.7%)が7割近くと、この3項目が特に高くなった。また、「特になし」と回答
する割合は 1.1%で、ほとんどの家庭で何らかの値上がりを実感している。
図5 現在、値上がりを実感しているもの(複数回答)
(%)
0
10
20
30
40
50
60
70
80
90
77.9
野菜、果物
乳製品
68.9
光熱・水道費
68.7
41.8
交通費(自動車等購入・維持費、ガソリン代含む)
39.7
魚介類、肉類、卵
39.0
日用品(洗剤、トイレットペーパー、雑貨等)
35.3
油脂・調味料
25.5
調理食品(弁当、インスタント食品含む)
25.2
外食など飲食費
23.1
菓子類
13.6
旅行・レジャー費
12.8
衣服・履物費
6.5
住居費
その他食品
1.4
特になし
1.1
その他
0.8
(2)6割が「節約とお金をかけるものを分ける」
アンケートを実施した6月以降の消費行動について尋ねたところ、
「節約するものとお金
をかけるものを分ける」が 60.6%と最も多く、「節約する」が 34.3%となった。
「節約にこ
だわらない」は 5.1%にとどまり、節約志向は強い。
図6 6月以降の消費行動について
節約にはこだわらない,
5.1%
節約する,
34.3%
節約するものと
お金をかけるものを分ける,
60.6%
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(3)「水道・光熱」「携帯・ネット費」「食料費」を中心に、節約意識は幅広く。
「旅行・レジャー」
「趣味・自己啓発」
「教育費」は「消費を増やしたい」が
上回る。
6月以降の支出について「増やしたいもの」
「減らしたいもの」を尋ねた(複数回答)
。
「増やしたいもの」では「特になし」が 55.3%と最も多く、回答者の約半数を占めた。
次いで「旅行・レジャー費」(24.5%)、「趣味・自己啓発費(習い事、英会話等)」「(子ど
もや孫の)教育費」
(いずれも 18.9%)が2割前後となった。
一方「減らしたいもの」では「光熱・水道費」(69.3%)が最も多くなり、次いで「携帯
電話・インターネット等通信費」
(54.6%)や「食料費」(54.0%)で5割を超えた。それ
以下の項目でも3割前後の回答が多く、節約意識は幅広い項目にわたっている。
なお、
「特になし」を除いて「増やしたいもの」の回答割合が「減らしたいもの」を上回
ったのは「旅行・レジャー費」
「趣味・自己啓発費(習い事、英会話等)」
「(子どもや孫の)
教育費」の3項目であった。
図7 6月以降支出を「増やしたいもの」「減らしたいもの」(複数回答)
0%
10%
特になし
20%
30%
40%
旅行・レジャー費
10.4
趣味・自己啓発費(習い事、英会話等)
13.3
衣服・履物費
交際費
8.2
18.9
37.8
31.4
20.6
6.2
54.0
3.9
保険・医療費
日用品(洗剤、トイレットペーパー、雑貨等)
2.8
家具・家電
2.6
交通費(自動車等購入・維持費、ガソリン代含む)
1.7
住居費
1.5
携帯電話・インターネット等通信費
1.1
光熱・水道費
0.3
その他
0.0
0.6
80%
18.9
9.0
8.4
食料費
70%
24.5
15.3
外食など飲食費
60%
55.3
6.8
(子どもや孫の)教育費
50%
28.6
27.7
27.6
増やしたいもの
38.5
減らしたいもの
23.2
54.6
69.3
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㈱しがぎん経済文化センター 〒520-0041 大津市浜町1-38
〒520-0806 滋賀県大津市打出浜2番1号 コラボしが21 4階
TEL : 077-526-0005 FAX : 077-526-3838 URL:http://www.keibun.co.jp/
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しがぎん経済文化センター 2015 年夏季「物価と消費に関するアンケート」結果
(4)「消費税増税」「物価上昇」「収入」で厳しい意見
フリー回答として「物価や世帯の消費行動について最近感じていること」を尋ねたとこ
ろ、
「消費増税」
「物価上昇」「収入(給与)」に関するコメントが多く寄せられた。一部を
掲載する。
・消費税も上がったので他のものまで上がらないようにしてほしい。まだまだ中小企業の
給与は上がっていない(彦根市、30 代、専業主婦)
・消費税が上がっても給与は同じ(野洲市、29 歳以下、会社員)
・消費増税や物価の上昇による支出が増えているにもかかわらず、給与は以前と同じ状態
のまま。これでは消費を抑えるしかない(大津市、40 代、パート・アルバイト)
・景気が良くなった実感が全くないのに物価だけ上がっている感じ(大津市、40 代、専業
主婦)
・年金暮らしにとっては節約しか術はないが、だんだん値上がりして家計を圧迫。暮らし
ぶりがよくなる実感はまったくない(甲賀市、60 歳以上、専業主婦)
・消費税が8%になって毎日の食費にかかる負担が増えた。電気代も値上がりしており、
生活全般が節約モードになっている(彦根市、50 代、自営業)
・食費や電気代等、生活に欠かせないものが値上がりしている(蒲生郡、30 代、会社員)
今回の調査では、マイナス水準ながら暮らし向きはやや改善し、世帯収入は「もちあい」
に近づいた。
当社が例年5月に実施する「県内企業の賃上げ動向」に関する調査結果では、昨年、今
年とも「賃上げをする(定期昇給、ベースアップの両方)」と回答した企業は約2割。また、
賃上げ実施状況は企業規模によって大きく異なっており、前述のフリー回答での厳しい意
見も示すように、賃上げ効果はあくまでも限定的と思われる。
物価に対する実感は高止まりしており、
「節約」モードが大勢を占めるなど慎重姿勢は根
強く、消費行動が大きく改善する兆しは見えにくい。そのようななか、旅行・レジャーと
いった“たまの贅沢”や、自己啓発や教育など“将来への投資”には支出したいとする傾
向がみられた。
以上
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