非常用発電機の 定期メンテナンスに於ける 負荷試験オペレーション業務 株式会社ジェム総合設備 非常用発電設備分類 対 象 目 的 法 令 防災用自家発電設備 停電用予備発電設備 消防用設備非常電源・屋内消火栓・ スプリンクラー・排煙設備等の非常 時電源確保 クラウドコンピュウター・ サーバー・UPS・公共施設、病院の防 災無線等の非常時電源確保 (消防法)消防庁 第12条・31条・33条・44条・45条 (火災予防法)各市町村 第12条・44条 既設設置台数 約25万台 約100万台 新設年間設置台数 約1万台/年 約4万台/年 施 設 先 劇場・映画館・公会堂・集会場・遊技場・飲食店・百貨店 旅館・ホテル・共同住宅(マンション)・病院・福祉施設・学校 浴場・神社仏閣・工場作業場・高速道路料金所・駐車場 事業所・複合ビル等 しかし 3年以上実際に負荷をかけて運転を していない防災用発電機は、 非常時に稼働せず、 二次災害を起す危険があります! (破損した発電機内部) (消防設備が動かず発生した二次災害事例) 電源を必要とするスプリンクラーや 屋内消火栓等をいくら点検しても、 電源供給が出来なければ 『いざと云った時』全く作動しません! 点検・整備不良はこれだけ多発しています。 実負荷をかけた非常用発電機の点検は絶対に必要です。 保全に関する法令基準 法 令 対 象 物 点検期間 基 準 電機工作物すべて 保安規定による 日常巡視 日常点検 定期点検 精密点検 保安規程 特定行政庁が指定す るもの 特定行政庁が定め る期間 外観検査 性能検査 建築設備の検 査の方法 及び 判定基準 (告示) 電気事業法 (6ヶ月から1年に1回) 建築基準法 消 防 法 点検内容 非常用発電機は30%以上の 実負荷試験 ・特定防火対象物 又は非特定防火 対象物で、法令 で定められてい るもの ・特定一階段防火 対象物 6ヶ月に1回の 機能点検 電源配線を除く全ての消防用設 備の外観及び機能点検 点検基準 (告示) 1年に1回の 総合点検 屋内消火栓設備、スプリンク ラー設備、自動火災報知設備、 非常用発電機設備等が十分に 機能するかを実際に確認 非常用発電機は30%以上の 実負荷試験 点検要領 (通知) 法令に定められた定期点検をせず、又は虚偽の報告をしたものは下記の罰則となります。 罰 則 ◆建築基準法 ・100万円以下の罰金(建築基準法 第101条) ◆消防法 ・30万円以下の罰金又は拘留(消防法 第44条11号・第45条3号) 3年以上実負荷運転をしていない非常用発電機は いざと云った時稼働せず、火災の危険があります 無負荷(空ふかし)運転のトラブル 無負荷運転をすると、非常用発電機はカー ボンが推積され、いざと云った時に動かず 火災につながり、人的な二次災害の事例が あります。 又、コンデンサー等の劣化が生じる可能性 が高く、オーバーホール修理が必要になっ て来ます。 ◇実負荷試験運転には下表の2通りの方法が有ります 試験方法 A.施設内の消防器具に直接 接続切替えして行う方法 (実 負 荷 試 験) 1.消防設備電気器具の電源を 一旦停電させてから、非常用 発電機に切替え接続させて実 負荷運転を行う(要停電) デメリットと メリット効果 2.微調整運転が出来ない (段階切替運転) 3.過負荷運転をするとエンジンの故障 率が高くなりオーバーホール修理の危 険性が生じる B.負荷試験機に接続して 行う方法 ( 試験機オペレーション) 1.停電させる事が無い為、いつ でも簡単に実負荷試験運転 が出来る(無停電) 2.微調整器の操作で発電機の 状態を見ながら少しずつ負荷をかけ ていく事が出来る (微調整運転) 3.微調整器の操作でエンジントラブル を防ぐことが出来る A.実負荷試験時には長時間停電をさせて試験をしなければなりません。 B.負荷試験機が高額であり、機械重量も重く、数名のオペレーション(作業員)及び試験コス トの高騰により、実際にはほとんどAもBも実施されていませんでした。 〈従来の負荷試験機による負荷試験オペレーション〉 負荷試験機 非常用発電機 ◇非常用発電機の設置場所は、屋上や地下のケースが多く、接続ケーブルの布設が30m~100m 以上と長く、複数の作業員を必要とした。 〈JLSの負荷試験オペレーシン〉 1.試験機の搬入作業 2.ヒーターユニットの連結作業 3.操作盤ファン本体 ◇負荷試験機を軽量コンパクト・セパレート型にし、1人の作業員で発電機の近くまで試験機 を搬入できる。 ◇ケーブルの布設時間が短縮され、人工費用も含め大幅に試験費用が削減できる。 ◇発電機容量が大きい場合は、現場でヒーター部を連結できる。 操作板ファン本体約15kg・25kwヒーターユニット約15kg 発電機定期点検料金と負荷試験オペレーション料金 〈単位:円 消費税別途〉 50kVA以下 項 基 本 原 交 目 料 動 流 発 100kVA以下 200kVA以下 (A) (B) (A) (B) (A) (B) 外観 機能点検 総合点検 外観 機能点検 総合点検 外観 機能点検 総合点検 (6ヵ月に1回) (1年に1回) (6ヵ月に1回) (1年に1回) (6ヵ月に1回) (1年に1回) 金 20,000 20,000 20,000 20,000 20,000 20,000 機 8,000 8,000 18,000 18,000 38,000 38,000 機 5,000 5,000 6,000 6,000 10,000 10,000 電 制 御 装 置 12,000 12,000 15,000 15,000 20,000 20,000 始 動 装 置 4,000 4,000 5,000 5,000 8,000 8,000 燃料水タンク ・ 配管等 3,000 3,000 4,000 4,000 8,000 8,000 配 線 絶 縁 測 定 ― 2,000 ― 2,000 ― 2,000 諸 費 7,800 11,400 10,200 13,500 15,600 18,900 計 59,800 65,400 78,200 83,500 119,600 124,900 経 合 負荷試験機による 負荷試験 オペレーション料金 従来の料金 290,000 320,000 420,000 JLSの料金 98,000 120,000 180,000 ※負荷試験機接続ケーブル布設養生が5m以上の場合、5mごとに別途10,000円がかかります。現場の状況により別途料金が掛る場合があります。 〈負荷試験オペレーション〉 1.試験機搬入と作業挨拶 ・発電機の近くに負荷試験機を搬入する。 ・屋外の場合は、ユニ・コーンとセーフティ バーで負荷試験機の周囲を囲む。 ・作業開始の挨拶をする。 2.ケーブル布設養生完了 ・発電機と負荷試験機を接続するケーブ ルを布設養生する。 3.電流測定器(クランプメーター)取付 ・過電流を防止する為に、クランプメーター を取付けて、こまめに電流チェックを行う。 (1ヶ所~2ヶ所) 4.負荷率微調整オペレーション ・発電機出力容量の30%以上の負荷を少 しずつ微調整をしながらかけて行く。 5.排気カーボンを目視チェック ・3年以上実負荷運転をしていない発電機 は必ず炭化カーボンが黒煙噴出し、非 常に危険な状態になる為、黒煙を目視し ながら慎重に微調整加圧を行い、黒煙 が無くなり発電機の正常起動確認がで きればオペレーションを終了する。 ま と め 1年に1回の総合点検時には、必ず30%以 上の実負荷運転を行う事が法令でさだめら れている。 3年以上実負荷運転を行っていない非常用 発電機は、オーバーフォールや発電機買い 替えの可能性が非常に高い。 ジェム・グループは、従来の1/3の負荷試験 料金で、いつでも簡単に負荷試験オペレー ションが出来る。
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