原子力防災資機材点検・校正業務仕様書 長崎県環境保健研究センターが所有する原子力防災資機材の点検校正業務の仕様を次のとおり定める。 1.業務名 原子力防災資機材点検・校正業務委託 2.委託場所 長崎県環境保健研究センター(長崎県大村市池田 2 丁目 1306 番地 11) 3.委託期間 平成 28 年 12 月 1 日から平成 29 年 3 月 31 日まで 4.点検・校正する原子力防災資機材名およびその項目 ①電子ポケット線量計 14 台(日立アロカメディカル㈱PDM-112) (1)目視点検 スイッチ、キャップ及びクリップ等の破損及び外観を点検する。 (2)性能点検 電池電圧及び表示等の各項目について点検するとともに、線源照射試験を実施する。 (3)総合点検 (1)及び(2)により問題ないことを判定する。 ②ポケットサーベイメータ 2台(日立アロカメディカル㈱PDR-113) (1)目視点検 スイッチ等の破損及び外観を点検する。 (2)性能点検 電池電圧、電源スイッチ動作、計数表示及びモニタ音の各項目について点検するとともに、 線源照射試験を実施する。 (3)総合点検 (1)及び(2)により問題ないことを判定する。 ③電子ポケット線量計 2台(日立アロカメディカル㈱ADM-112) (1)目視点検 スイッチ、キャップ及びクリップ等の破損及び外観を点検する。 (2)性能点検 電池電圧、電源スイッチ動作、データリセット及びアラーム設定の各項目について点検する とともに、線源照射試験を実施する。 (3)総合点検 (1)及び(2)により問題ないことを判定する。 ④NaIシンチレーションサーベイメータ 5台(日立アロカメディカル㈱TCS-171) (1)目視点検 本体の破損、ネジの緩み及び検出器の破損等を点検する。 (2)性能点検 電池電圧、BATT チェック、HV チェック、コントラスト調整、メモリー作動、時刻設定、ブザ ー音量、モニタ音、計数指示精度、記録計出力精度、時定数、HV 校正、感度確認、赤外線通信 試験及び線源照射試験の各項目について点検する。 (3)総合点検 総合動作、B.G 測定について確認するとともに、36Cl(10cm×15cm)面線源等により機器効率 試験を実施する。 ⑤シンチレーションサーベイメータ(β線用) 5台(日立アロカメディカル㈱TCS-302) (1)目視点検 本体の破損、ネジの緩み及び検出器の破損等を点検する。 (2)性能点検 電池電圧、BATT チェック、指示精度、スケーラ動作、時定数、レコーダ出力、計数モニタ及 びプラトー特性の各項目について点検する。 (3)総合点検 総合動作、B.G 測定及び設定高圧について確認するとともに、36Cl(10cm×15cm)面線源等によ り機器効率試験を実施する。 ⑥γ線表面汚染測定用シンチレーションサーベイメータ 2台(日立アロカメディカル㈱TCS-175) (1)目視点検 本体の破損、ネジの緩み及び検出器の破損等を点検する。 (2)性能点検 電池電圧、BATT チェック、HV チェック、コントラスト調整、メモリー作動、時刻設定、ブザ ー音量、モニタ音、ディスクリレベル、計数指示精度、時定数、記録計出力精度、スケーラモ ード確認、警報動作、赤外線通信試験及び HV 設定の各項目について点検する。 (3)総合点検 総合動作及び B.G 測定について確認するとともに、36Cl(10cm×15cm)面線源等により機器効 率試験を実施する。 ⑦GM計数管式サーベイメータ 2台(日立アロカメディカル㈱TGS-136) (1)目視点検 本体の破損、ネジの緩み及び検出器の破損等を点検する。 (2)性能点検 電池電圧、BATT チェック、高圧出力電圧、HV チェック、入力感度、指示精度、スケーラ動作、 時定数、レコーダ出力、計数モニタ及びプラトー特性の各項目について点検する。 (3)総合点検 総合動作、B.G 測定について確認するとともに、36Cl(10cm×15cm)面線源等により機器効率試 験を実施する。 ⑧電離箱式サーベイメータ 4台(日立アロカメディカル㈱ICS-321) (1)目視点検 本体の破損、ネジの緩み、検出器の破損及び検出部マイラー膜の破損等を点検する。 (2)性能点検 校正定数、電源スイッチ動作、液晶表示、メモリー動作、ホールド動作、バックライトの時 間設定機能、自動 POWER OFF 機能、時刻設定、ゼロチェック動作、測定モード切り替え、レコ ーダ FS 調整、電池電圧、バイアス電源及び HV 測定の各項目について点検する。 (3)総合点検 乾燥剤の交換及び測定動作について確認するとともに、線源照射試験(機器効率試験)を実施 する。 ⑨電子ポケット線量計 10 台(日立アロカメディカル㈱ADM-353) (1)目視点検 スイッチ、キャップ及びクリップ等の破損及び外観を点検する。 (2)性能点検 電池電圧、電源スイッチ動作、データリセット及びアラーム設定の各項目について点検する とともに、線源照射試験を実施する。 (3)総合点検 (1)及び(2)により問題ないことを判定する。 5.点検・校正業務時の留意点(原子力災害時に備えた措置) 点検・校正業務を実施する際は、原子力災害時に備えた措置として4.①~⑨の原子力防災資機材 をそれぞれ 1 台ずつ当センターに保管し、その他の原子力防災資機材を最初に点検・校正する。 次に、点検・校正業務を実施した原子力防災資機材を当センターに納品すると同時に、残りの原子 力防災資機材(当センターで 1 台ずつ保管していたもの)を点検・校正する。なお、点検・校正で不 合格となったものは、速やかに再検査を実施しなければならない。 6.報告書の提出 点検・校正業務を完了したときは、速やかに成果品として上記校正試験結果の試験成績書(校正証 明書及び校正記録)を添えて、業務完了報告書(点検校正報告書)を提出しなければならない。
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