超高齢社会-未知の社会への挑戦

超高齢社会-未知の社会への挑戦
東京大学高齢社会総合研究機構
辻 哲夫
○日本の高齢化―超高齢社会(未知の社会)に向かっている
日本の人口構造と長命の姿
-従来の常識の通じない長生き社会
ー認知症の激増
➡都市の高齢化と日本の世帯構造の変化
ー大都市圏が大課題
-従来の家族の概念の通じない世帯構造
―大都市圏は2025年が節目
➡超高齢社会は、人口減少社会でもある
-現在の地方の人口減少対応が、試金石
人口ピラミッドの変化(2012,2030,2055) -平成24年中位推計2012年(実績)
5.4万
75歳~
1,522(12%)
総人口
1億2,749万人
2030年
25.3万
65~74歳
1,560(12%)
75歳~
2,278(19%)
65~74歳
1,406(12%)
18~64歳
7,657(60%)
18~64歳
6,483(56%)
~17歳
2,008(16%)
~17歳
1,492(13%)
2055年
総人口
1億1,661万人
65.7万
総人口
9,193万人
75歳~
2,401(26%)
65~74歳
1,224(13%)
18~64歳
4,506(49%)
2013年~
生まれ
2013年~
生まれ
~17歳
1,061(12%)
注:2012年は国勢調査結果。総人口には年齢不詳人口を含むため、年齢階級別人口の合計と一致しない。 2030・2055年は国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口」の出生中位・死亡中位仮定による
推計結果
日本人女性の生存率の推移
4
高齢者介護施策の現状と課題 ①
1.介護保険制度の定着
認知症高齢者数の増加
○ 高齢者の介護を社会全体で支える仕組みとして、
介護保険制度を平成12年(2000年)より実施。
○ 実施後約7年が経過し、当初約150万人だった
利用者が在宅サービスを中心に約200万人増加
するなど、介護保険サービスは、身近なサービス
として国民に定着してきている。
2.介護保険制度の見直し
○ 介護保険の総費用の増大や、今後の認知症や
一人暮らしの高齢者の増加といった課題に対応
するため、主に平成18年4月より、介護保険制度
の見直しを実施。
・高齢者数の急速な増加
→「予防」を重視したサービスモデルへ転換
・認知症高齢者の急速な増加
→認知症に対応したサービスモデルへ転換
・高齢者世帯の急速な増加
→単身高齢者に対応したサービスモデルへ転換
認知症高齢者数
(万人)
65歳以上人口に占め
る割合
(%)
2002年
2015年
2025年
149
250
323
6.3
7.6
9.3
高齢者の世帯形態の将来推計
(万世帯)
一般世帯
世帯主が
65 歳以上
一人暮らし
(高齢世帯に
占める割合)
夫婦のみ
(高齢世帯に
占める割合)
2005年
4,904 万世帯
1,338
2015年
5,048
2025年
4,964
1,762
1,843
386 万世帯
28.9%
28.
566
32.2%
680
36.9%
470 万世帯
35.1%
614
34.8%
609
33.1%
万世帯
5
都道府県別高齢者数の増加状況
高齢者人口は、今後20年間、首都圏を始めとする都市部を中心に増加し、高齢者への
介護サービス量の増加が見込まれるとともに、高齢者の「住まい」の問題等への対応が不
可欠になる。
単位:人
3,000,000
2025年度高齢者数
2005年度高齢者数
2,500,000
2,000,000
全国平均
546,213人(2005年度)
738,872人(2025年度)
1,500,000
1,000,000
500,000
0
東
大
神
愛
北
埼
兵
千
福
静
広
新
茨
全
京
長
福
宮
岐
岡
熊
鹿
群
三
栃
山
愛
長
岩
青
山
秋
大
奈
宮
富
和
滋
石
香
沖
高
島
徳
佐
山
福
鳥
京
阪
奈
知
海
玉
庫
葉
岡
岡
島
潟
城
国
都
野
島
城
阜
山
本
児
馬
重
木
口
媛
崎
手
森
形
田
分
良
崎
山
歌
賀
川
川
縄
知
根
島
賀
梨
井
取
川
道
島
【資料】
2005年の高齢者人口については、総務省統計局「平成17年国勢調査第1次基本集計(確定値)」
2025年の高齢者人口については、国立社会保障・人口問題研究所「都道府県の将来推計人口(平成14年3月推計)」
山
6
医療機関における死亡割合の年次推移
医療機関における死亡割合の年次推移
・ 医療機関において死亡する者の割合は年々増加しており、昭和51年に自宅で死亡する者の割合を
上回り、更に近年では8割を超える水準となっている。
100%
90%
80%
自宅で死亡する者の割合
70%
60%
50%
40%
医療機関で死亡する者の割合
30%
20%
10%
0%
26
29
32
35
38
41
44
(昭和・年)
資料:「人口動態統計」(厚生労働省大臣官房統計情報部)
47
50
53
56
59
62
2
5
8
(平成・年)
11
14
7
死亡数の年次推移
(千人)
1,800
1,600
推計値
1,400
平成52年(2040年)
166万人
1,200
1,000
実績値
800
600
400
200
0
平成
昭和2630
35
40
45
50
55
60
元
5
10
15
20
資料) 平成17年までは厚生労働省大臣官房統計情報部「人口動態統計」
平成18年以降は社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(平成18年12月推計)」(出生中位・死亡中位)
25
30
35
40
45
50
55
60
6567
8
自立度の変化パターン【男性】
自立度の変化パターン【男性】
-全国高齢者20年の追跡調査-
自立
3
Resilient (10.9%)
(10.9%)
手段的日常生活
動作に援助が必
要
2
Graduate Decline (70.1%)
(70.1%)
Early Decline (19.0%)
(19.0%)
基本的&手段的
日常生活動作に
援助が必要
死亡
1
0
63-65
66-68
69-71
72-74
75-77
78-80
81-83
84-86
87-89
年齢
出典) 秋山弘子 長寿社会の科学と社会の構想「科学」岩波書店,2010
7
自立度の変化パターン【女性】
自立度の変化パターン【女性】
-全国高齢者20年の追跡調査-
自立
手段的日常生活
動作に援助が必
要
3
Graduate
Decline(87.9%)
(87.9%)
2
Early Decline(12.1%)
基本的&手段的日
常生活動作に援助
が必要
死亡
(12.1%)
1
0
63-65
66-68
69-71
72-74
75-77
78-80
81-83
84-86
87-89
年齢
出典) 秋山弘子 長寿社会の科学と社会の構想「科学」岩波書店,2010
8
○今後の医療介護政策の方向
ー地域包括ケアというまちづくりがベースに
1.生活習慣病予防及び介護予防が基本的に重要
-総合的な予防政策(まちづくり)の展開
ー就労がカギ
2.虚弱期のケアシステムの確立
―日本のケアの在り方の変遷
―地域包括ケアとその目指す姿
3.医療政策と地域包括ケア
-医療機能の分化連携と地域包括ケア
-かかりつけ医による在宅医療の推進が一つのカギ
ー最終的には、まちづくり
生活習慣病とは
→ 不適切な食生活、運動不足、喫煙などで起こる病気
○ 内臓脂肪症候群としての肥満症、糖尿病、高血圧症、高脂血症及びこれらの予備群
自覚症状に乏しく日常生活に大きな支障はないが、健診で発見された後は、基本となる生活習慣の改善がなされないと・・・
○ 脳卒中や虚血性心疾患(心筋梗塞等)
その他重症の合併症(糖尿病の場合:人工透析、失明など) に進展する可能性が非常に高い。
* 喫煙により・・・
発症リスク増大
・動脈硬化の促進→脳卒中や虚血性心疾患の
・がん(肺がん・喉頭がん等)の
発症リスク増大
○ がん
がん検診や自覚症状に基づいて発見された後は、生活習慣の改善ではなく、手術や化学療法などの治療が優先される。
→ がん検診の普及方策やがん医療水準の均てん化等、「早期発見」、「治療」といったがん対策全般についての取組が別途必要。
境界領域期
不健康な生活習慣
・不適切な食生活
(エネルギー・食塩・
脂肪の過剰等)
・運動不足
・ストレス過剰
・飲酒
・喫煙
予備群
・肥 満
・高血糖
・高血圧
・高脂血
内臓脂肪症候群
としての生活習慣病
・虚血性心疾患
・肥満症
など
重症化・合併症
・ 半身の麻痺
(心筋梗塞、狭心症)
・糖尿病
・脳卒中
・ 日常生活に
おける支障
(脳出血、脳梗塞等)
・高血圧症
生活機能の低下
要介護状態
・糖尿病の合併症
・ 認知症
(失明・人工透析等)
・高脂血症
など
など
*
など
など
一部の病気は、遺伝、感染症等により発症することがある。
○ 「不健康な生活習慣」の継続により、「予備群(境界領域期)」→「内臓脂肪症候群としての生活習慣病」→「重症化・合併症」→「生活機能の低下・要介護状態」へと段
階的に進行していく。
○ どの段階でも、生活習慣を改善することで進行を抑えることができる。
○ とりわけ、境界領域期での生活習慣の改善が、生涯にわたって生活の質(QOL)を維持する上で重要である。
10
生活習慣病の発症・重症化予防
高血糖
○高血糖、高血圧、高脂血、内臓肥満などは別々に進行するの
ではなく、「ひとつの氷山から水面上に出たいくつかの山」
のような状態
高血圧
高脂血
内臓肥満
○投薬(例えば血糖を下げるクスリ)だけでは水面に出た
「氷山のひとつの山を削る」だけ
○根本的には運動習慣の徹底と食生活の改善などの生活習慣の
改善により「氷山全体を縮小する」ことが必要
生活習慣の改善
・運動習慣の徹底
・食生活の改善
運動習慣の徹底
消費エネルギーの増大
心身機能の活性化
食生活の改善
・禁 煙
摂取エネルギーの減少
正しい栄養バランス
個々のクスリで、1つの山だけ削って
も、他の疾患は改善されていない。
継続
代謝の活性化・内臓脂肪の減少
1に運動
(良いホルモン分泌↑ 、不都合なホルモン分泌↓ )
2に食事
適正な血糖・血圧・血中脂質
体重・腹囲の減少
達成感・快適さの実感
氷山全体が縮んだ!
しっかり禁煙
最後にクスリ
11
健康寿命の延伸には生涯にわたる
生活習慣の適正化が大切
妊婦のやせ
低栄養
妊婦
子供
栄養バランスの良い食事
口腔機能の維持
適度な運動
社会参加(就労、余暇活動、ボランティア)
低栄養
口腔ケア不良
運動不足
過栄養
高塩分
運動不足
成人
前期高齢者
後期高齢者
健康寿命の延伸
サルコぺニア
肥満
痩せ
低体重児出産
肥満児
認知症
メタボリック
シンドローム
(生活習慣病)
虚弱
転倒・骨折
より長い自立生活
の実現
ロコモティブ
シンドローム
(運動器疾患)
将来の
生活習慣病
リスクの増大
バランス、筋力低下)
脳血管障害
介護
脳卒中
Aging in Place
注)喫煙や塩分のとり過ぎは、がんや高血圧症など、さまざまな病気の原因につながります。
健康増進・虚弱予防の研究と推進
老年症候群
の予防
メタボリック
症候群の予防
<虚弱化・介護予防>
<健康増進>
自
立
度
<虚弱予防判断基準の策定>
<メタボ健診基準>
腹囲、血圧、血糖、脂質
など(平成20年度に基準化)
兆候をつかむ
・転びやすくなった
・外出が少なくなった
・美味しいものが
食べれなくなった
・活動的でなくなった
40
50
60
70
75
虚弱体質
虚弱化
80
90
要介護
年齢
15
食
(栄養。口腔機能)
身体活動
運動、社会活動など
社会参加
就労、余暇活動、ボランテ
イア
健康長寿めのま3つの柱
「資料提供:独)東京都健康長寿医療センター 井藤英喜 センター長」
16
社会性を維持することが、口腔機能や心理状態、
身体活動につながり、サルコペニアを予防する
n=1907 GFI=0.983, AGFI=0.978,
RMSEA=0.033 , All pass : p<.001
残存歯数⇓
咀嚼力(ガム)↓
滑舌↓
食事量↓
体重↓
アルブミン↓
口腔機能⇓
栄養状態⇓
社会性⇓
精神・心理状態⇓
人とのつながり↓
生活の広がり↓
誰かと食事↓(孤食)
QOL↓、うつ傾向
サルコぺニア
余暇時間↓
座位時間↑
身体活動⇓
東京大学 高齢社会総合研究機構 ・ 飯島勝矢ら
厚生労働科学研究費補助金(長寿科学総合研究事業)「虚弱・サルコペニアモデルを踏まえた高齢者食生活支援の枠組みと
包括的介護予防プログラムの考案および検証を目的とした調査研究」 (H26年度報告書より)
低四肢骨格筋量
低筋力、低身体機能
17
外出機会と健康の関係
外出することは、健康予防、認知症予防にも効果あり!
1週間1回
1週間1回
「資料提供:独)東京都健康長寿医療センター 井藤英喜 センター長」
18
高齢者介護施策の現状と課題 ②
3.介護保険制度見直しの主な内容
(1) 介護予防の推進
○ 高齢者ができる限り、介護を必要としない、
あるいは重度化しないようにすることを目指し、
「新予防給付」や「介護予防事業」の導入など、
予防重視型システムへの転換を図っている。
○ 例えば、「体力をつける」「口と歯の健康を
守る」「健康的に食べる」ことなどを目的に、
個人個人の体力や状態に合わせた介護予防
教室や個別指導などが各地域で行われている。
(2) 地域ケア体制の整備
○ 認知症高齢者や一人暮らし高齢者が出来る
限り住み慣れた地域での生活が継続できるよう、
「地域密着型サービス」の創設や、「地域包括
支援センター」の設置等による「地域ケア体制」
の整備を進めている。
介護予防システムの確立
「新予防給付」の導入
「介護予防事業」の導入
・要支援・要介護になるおそれ
・要支援者が対象
のある者
が対象
非該当
非該当
×
要支援
×
要支援
要介護
要介護
地域密着型サービス(小規模多機能型居宅介護)
○小規模多機能型居宅介護とは
○小規模多機能型居宅介護とは
「通い」を中心として、要介護者の様態や希望に応じて、随時「訪問」や
「通い」を中心として、要介護者の様態や希望に応じて、随時「訪問」や
「泊まり」を組み合わせてサービスを提供し、在宅生活の継続を支援
「泊まり」を組み合わせてサービスを提供し、在宅生活の継続を支援
→どのサービスを利用しても、なじみの職員によるサービスが受けられる
→どのサービスを利用しても、なじみの職員によるサービスが受けられる
利用者の自宅
小規模多機能型居宅介護事業所
+ (併設)
「訪問」
「居住」
在宅生活の支援
「通い」を中心
とした利用
「運営推進会議」の設置
管理者等の研修、外部評価・情報開示
様態や希望
により、
「泊まり」
グループホーム
等
地域に開かれた透明な運営
サービス水準・職員の資質の確保
【日本】 お年寄りの姿の変遷
1年10ヶ月「寝たきり」
だった
20
地域包括ケアシステム
資料:2012年7月11日厚生労働省
在宅医療連携拠点事業説明会より
21
地域社会がひとつの施設・病院(こぶし園小山氏資料を基に作成)
介護付き住宅ではなく、介護付きの地域社会が可能
自宅
アパートや高齢者住宅
小規模多機能サービス
定期訪問随時サービス
自宅
在宅療養支援診療所
サービス付き高齢者向
け住宅
ケアハウスやマンション
自宅
医療政策が問い直されている
○医療機能の機能分化と連携
―最大の欠落点=在宅医療
○在宅医療とは何か
―生活者と病人
―「治す医療」から「治し、支える医療」へ
→医療システムは大転換時期に入っている
→在宅医療がカギ
23
脳卒中の場合の医療連携体制のイメージ
【急
性
期】
【
地域の救急医療の
機
能
回復期リハビリ
機
能
(
転
院
調
整
)
必要に応じ
要介護認定
回復期・亜急性期
(転
院
調
整
)
(退院調整)
(退院調整)
】
生活リハを含めた
療養を提供する機能
(退院調整)
かかりつけ医機能(※)
(診療所・一般病院 等)
疾
病
の
発
症
退
院
退院
在宅医療(継続的な療養)管
理・指導
退院
在 宅 で の 生 活
(ケアハウス、有料老人ホームなど多様な居住の場を含む)
※ 急性期、回復期、療養期等各機能を担う医療機関それぞれにかかりつけ医がいることも考えられるが、ここでは、身近な地域で日常的な医療を受けたり、あるいは健康の相談等ができる医師として、患
者の病状に応じた適切な医療機関を紹介することをはじめ、常に患者の立場に立った重要な役割を担う医師をイメージしている。
24
在宅療養支援診療所・在宅療養支援病院等の役割(イメージ)
出典:2012年7月11日厚生労働省
在宅医療連携拠点事業説明会資料
○柏プロジェクトの全体像
ー政策の可視化
• 大都市圏の典型的なベットタウン―柏
― 大都市の高齢化の先取り地域としての豊四季台団地における取組
- 急速な都市の高齢化へのわかりやすいモデルを構築
・理念―エイジング・イン・プレイス
―できる限り元気で、弱っても安心して住み続ける
-地域包括ケアと同じ理念
26
大都市圏における高齢者の急増に対応し、高齢者が住み慣れた地域で安心して最後まで住み続けられるようにするためには、
① 在宅介護・医療等の生活支援サービスを提供する地域包括ケアの拠点整備 及び
② バリアフリー化され、見守りサービス等が付加された高齢者向け住まいの供給
が急務。後期高齢者が急増するこの10年間が正念場。
また、高齢者だけの団地にするのではなく、多世代が相互に支え合うミクストコミュニティの形成が必要。
【高齢者人口の推計値(平成24.1 人口問題研究所)】
4,000
3,000
1,749
2,000
1,000
1,733
1,479
1,407
1,495
1,645
1,600
1,383
1,225
1,128
2,179
2,278
2,245
2,223
2,257
2,385
2,401
2,336
1,529
1,419
1,646
1,879
0
2010年
2015年
2020年
2025年
2030年
2035年
2040年
2045年
65~74歳
2050年
75歳以上
2055年
2060年
近似ライン
【首都圏の高齢化の進展及び1000戸以上の公的賃貸住宅団地の所在】
UR賃貸住宅
公営住宅
2025年頃までに団塊の世代が後期高齢者となり、急速に後期高齢
者が増加。特に、大都市圏郊外部においてより高齢者が急増。急増
地域は、大規模な公的賃貸住宅団地の分布と一致。
国土交通省等施策により、サービス付き高齢者向け住宅の供給が進
んでいるが、住戸規模が25㎡未満で、浴室等が共用のものが7割
程度を占める状況。URの既存ストックを活用した、自立高齢者向
け住宅の供給も課題と認識。
2025年における後期高齢者
(75歳以上)人口の増加率
(指数 2005年=100)
公社住宅
~150
豊四季台団地
~175
~200
~225
~250
~275
~300
~325
~350
351以上
【民間サービス付き高齢者向け住宅の面積等】
専用部分の設備水準
<プロジェクトの舞台>
千葉県柏市
都心から30キロ圏。電車で3-40分。東京近郊都市として発展
昭和30年代後半より急激に人口増.現在人口約40万
高齢化率 2010年約20%→2030年約32%
豊四季台地域
JR柏駅の西側、徒歩約12-20分に位置する旧公団開発の大規模賃貸団地「豊四季
台団地」(管理開始昭和39年)およびその周辺の住宅地でマンションや戸建てが混
在。
豊四季台団地は高齢化率40%、周辺地域は20%弱。
団地は現在UR都市機構による建替えが進んでいる。
28
29
Aging in Place:コミュニティーで社会実験
情報ネットワーク
元気高齢者を
地域の支え手に
個々の状況に応じた
移動手段
ニーズに即した
多様な住居
評価
高齢者の
QOL
病院から在宅へ
家族の
QOL
地域
病院
健康情報
遠隔医療
プライマリケア体制
24時間対応の訪問看護・介護
薬局
かかりつけ医
コスト
患者学
30
柏市での地域包括ケアシステムの具現化
柏市の目指す姿(介護保険事業計画に位置づけ)
:
いつまでも地域で暮らすことができる社会
<具体的手法>
在宅医療を含めた真の地域包括ケアシステムの実現
①
地域のかかりつけ医が合理的に在宅医療に取り組めるシス
テムの日本のモデルの実現
②
サービス付き高齢者向け住宅と在宅医療を含めた24時間
の在宅ケアシステムの組み合わせによる,真の地域包括ケア
システムの日本のモデルの実現
③
あわせて,地域の高齢者が地域内で就労するシステムを構
築し,できるかぎり自立生活を維持
31
今の高齢者は若返っている!
○これから定年を迎える人(主に50代)の44%は70歳まで働きたい
○60歳以上の人の約4割は働けるうちはいつまでも、左記を含めた約7割は少なくとも
70歳まで働きたい
○10年前(1992年)と今(2002年)の高齢者の通常歩行速度を比べてみると、男女ともに11
歳若返っている!(ex.今の75歳は昔の64歳!)
<65歳以上(65~69歳)における就業希望>
1
44.0
0%
31.4
仕事をしたい
仕事はしたくない
まだ考えていない
24.7
10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
※平成17年10月末現在で50~59歳であった全国の男女を対象
資料:平成22年中高年者縦断調査(中高年者の生活に関する継続調査)(厚生労働省)
<いつまで働きたいか(60歳以上の男女)>
60歳ぐらいまで
65歳ぐらいまで
70歳ぐらいまで
75歳ぐらいまで
76歳以上
働けるうちはいつまでも
2.4
9.7
0%
19.2
10%
20%
23.0
30%
40%
8.9
50%
36.8
60%
70%
資料:平成20年高齢者の地域社会への参加に関する意識調査(内閣府)
80%
90%
100%
資料:鈴木隆雄他「日本人高齢者における身体機能の縦断的・横断的変化に関する研究」(第53巻第4号「厚生
の指標」2006年4月,p1-10)より引用
32
目指すべき「生きがい就労」の実現イメージ
生計就労
解放
リタイア
全
体
統
括
運
営
組
織
「
オ
フ
ィ
ス
セ
ブ
ン
」
生きがい就労
新しいセカンドライフの形
○希望する職場で活躍
○自分のペースで無理なく働く
○年金+α(月数万円)の収入で
生活に潤いを
○人と人とのつながりが生まれ、地
域生活も豊かに
地域社会に貢献
(高齢者が地域を支える)
農 業
食
学童保育
○就労希望人材をプール
○職業マッチング支援
○労働力の適切な供給
○高齢者能力の最大化支援
○職場環境整備
○高齢者雇用の価値評価
○徹底したワークシェアリング
○高齢者に相応しい役割の開発
(若者の雇用は奪わない)
○雇用管理の最適化
○高齢者の積極雇用による新しい
事業モデル(成功モデル)の追求
生活支援・福祉
地域主体の生活へ
33
生きがい就労事業の実践
5分野9事業を開拓。のべ174名の生きがい就労者の雇用を実現!
(屋上農園と食事業は事業構想を策定。2014年度以降事業開始予定)
農
柏
市
U
R
都
市
機
構
東
京
大
学
柏
市
豊
四
季
台
地
域
高
齢
社
会
総
合
研
究
会
農
全
全
体
体
事
事
業
業
統
統
括
括
組
組
織
織
(
(
準
準
備
備
室
室
))
休耕地を利用した
休耕地を利用した
都市型農業事業
都市型農業事業
団地敷地内を利用した
団地敷地内を利用した
ミニ野菜工場事業
ミニ野菜工場事業
LLP「柏農えん」
LLP「柏農えん」
※
※
※柏市農業者有志により結成された有限責任事業組合
※柏市農業者有志により結成された有限責任事業組合
【参加・協力】
【参加・協力】 ㈱ゼンショーホールディングス
㈱ゼンショーホールディングス
50名
建替後のUR団地内に設置を検討
建替後のUR団地内に設置を検討
(ミニ野菜は2013年度より試行スタート)
(ミニ野菜は2013年度より試行スタート)
農
建替後リニューアル団地における
建替後リニューアル団地における
食
コミュニティ食堂
コミュニティ食堂
食
移動販売・配食サービス
移動販売・配食サービス
保育
保育・子育て支援事業
保育・子育て支援事業
学校法人くるみ学園など
学校法人くるみ学園など
20名
保育
学童保育事業
学童保育事業
杉浦環境プロジェクト㈱
杉浦環境プロジェクト㈱
10名
支援
生活支援・生活充実事業
生活支援・生活充実事業
福祉
福祉サービス事業
福祉サービス事業
5名
屋上農園事業
屋上農園事業
民間事業者誘致を検討
民間事業者誘致を検討
14名
東京海上日動ベターライフサービス㈱
東京海上日動ベターライフサービス㈱
社会福祉法人
社会福祉法人 子羊会など
子羊会など
(特別養護老人ホーム
(特別養護老人ホーム 柏こひつじ園)
柏こひつじ園)
75名
生きがい就労・オペレーション・プロセスの概要
やはり
ワークシェ
アリングが
ポイント
1.就労セミナー受講者の募集
・募集チラシのポスティング
・柏市広報への掲載依頼
・地域紙誌への掲載依頼
2.就労セミナーの実施<講義内容>
7.就労
・高齢者と事業者との雇用契約
・ワークシェアリング ③ ジョブコーチ
・セカンドライフの就労の進め
・高齢者就労の現状
・雇用者が高齢者に求めること
・セカンドライフの就労の新しいかたち
◇就労内容に関するアンケート
6.事業者による研修
3.心身機能の検査
4.事業別就労体験・見学会
・集団検査(身体・認知)
・個別認知機能検査
・健康チェックセンター検査
・保育,子育て ・学童保育 ・介護施設
・農業 ・生活支援
・ワークシェアリング ① ジョブコーチ
・ワークシェアリング ② ジョブコーチ
・業務内容の指導
5.事業者による面接
・業務の適性 ・就労内容の希望
本就労形態の位置づけ(イメージ)
(シルバー人材センター)
(民間派遣企業)
単純労務的
時給
高
齢
者
セの
グセ
メカ
ンン
トド
イラ
メイ
ーフ
ジ就
労
ニ
ー
ズ
500円
専門的
800円
1000円
1500円以上
フルタイム
週5日
6時間~
お金重視
パートタイム
週3日~
4時間~
プチタイム
週2日,3日
2時間~4時間
有償ボランティ
アのゆるい働き
方
労務的な仕事
のゆるい働き
方
経験や技能、知識を活かしたゆ
るい働き方
生きがい
重視
ボランティア
起業
※様々なスタイルでの起業ニーズもあり(NPO、SOHO、ナノ・コーポ等)
「生きがい就労」の中心部分
※さらなる開発・拡大が求められる
36
★最終GOAL:セカンドライフ支援組織・システムのイメージ★
65歳で定年となったら、培ってきた経験・能力を活かせる形で、地域で活躍する、
貢献することが当たり前の社会を構築すべき。そのための体制整備が必要である
(将来的な方向性)
大企業
雇用確保措置延長~エイジフリー社会の実現
(年金制度改正とセット)
65歳までの雇用確保
リタイアした後は地域に戻って貢献する
ことを前提とした社会風土・システムの醸成
(都心)
いずれは誰もが地域(自宅)を中心とした生活となる
(都心)
セカンドライフ支援組織(仮称)
右記組織に登録
円滑な移行、キャリア継続・転換
○高齢者の「セカンドライ
フ就労」(生きがい就労
を含む)をナビゲート
-高齢者にとっての
多様な選択肢を提供!
農業
大企業
新設
(≒シルバー人材センター・民間企業他?)
介護
中小企業
育児・保育
NPO
○地域の課題解決に
民間等を積極的に活用
生活支援
起業
・・・
ボランティア
<本組織の機能>
①地域課題の把握
②地域資源の把握
-リタイア高齢者の積極的な把握
④高齢者の就労能力評価方法の
開発と保有
⑤高齢者活用・活躍モデルの開発
と保有
⑥地域の事業者に対する啓発活動
と雇用の場拡大を推進
⑦地域住民に対する啓発活動と
マッチングの推進 他
(地域)
37
なぜ在宅医療か ①入院患者の増加
千葉県の地方
千葉県の都市部
入院患者は
ピークアウト
入院患者は
増え続ける
(出典):千葉大学による推計
○ 病床利用率
(出典)平成23年病院報告(厚生労働省)
柏市の病床利用率は85.1%
病床利用率(%)
(再掲)
精神科病院
(再掲)
一般病院
柏市
87.0
92.6
85.1
全国
81.9
90.6
80.2
千葉県
79.7
90.0
77.6
千葉市
76.6
78.2
76.3
船橋市
81.5
92.6
76.7
このままでは近い将来,
病床が高齢者でいっぱいになる恐れが
ある。
脳卒中の場合の医療連携体制のイメージ
【急
性
期】
【
地域の救急医療の
機
能
回復期リハビリ
機
能
(
転
院
調
整
)
必要に応じ
要介護認定
回復期・亜急性期
(転
院
調
整
)
(退院調整)
(退院調整)
】
生活リハを含めた
療養を提供する機能
(退院調整)
かかりつけ医機能(※)
(診療所・一般病院 等)
疾
病
の
発
症
退
院
退院
在宅医療(継続的な療養)管
理・指導
退院
在 宅 で の 生 活
(ケアハウス、有料老人ホームなど多様な居住の場を含む)
※ 急性期、回復期、療養期等各機能を担う医療機関それぞれにかかりつけ医がいることも考えられるが、ここでは、身近な地域で日常的な医療を受けたり、あるいは健康の相談等ができる医師として、患
者の病状に応じた適切な医療機関を紹介することをはじめ、常に患者の立場に立った重要な役割を担う医師をイメージしている。
39
:副主治医機能集中診療所
:主治医(可能な場合は副主治医)
:介護支援専門員
:訪問看護
:コーディネート等拠点事務局
:訪問介護
:訪問薬剤
:訪問歯科
南地域
北地域
相互に主・副
相互に主・副
副主治医機能依頼
相互に主・副
副主治医機能依頼
副主治医機能依頼
副主治医機能依頼
相互に主・副
豊四季
相互に主・副
副主治医機能依頼
口腔ケア依頼
副主治医機能依頼
相互に主・副
主治医・副主治医 と
多職種チーム
の両方についてコーディネートと連携のルールを定めていく
地域医療拠点
顔の見える関係会議にて
ルールの浸透を図る
40
在宅医療を含む地域包括ケアシステムとICT
【在宅医療の連携調整拠点】
病院から在宅への移行をサポート
地区医師会
地域包括・医師会
連携型の地域ケア
会議により、在宅機関
相互の顔の見える
関係づくりを強化
地域包括支援センター
【ワンストップ窓口】
在宅ケアの総合相談対応
地域包括支援センター
急性期病院
介護老人保健施設等
在宅診療所
(副主治医)
在宅診療所
(主治医)
回復期病院
多職種の情報共有
システムを構築
事業所連携等により
在宅ケア体制を強化
地域の中小規模病院
訪問看護ステーション
(小規模事業所)
急変時の受入れ、
高度な治療・検査など
在宅医療を後方支援
地域単位での在宅ケア普及、
患者・家族交流等を実施
訪問看護ステーション
(大規模事業所)
歯科診療所
専門職スタッフとの
連携により在宅療養
環境を向上
居宅介護支援事業所
調剤薬局
栄養士会
41
柏プロジェクトの連携の場
在宅医療を推進するためには,行政(市町村)が事務局となり,医師会をはじめとした関係者と話し合いを進めることが
必要。
→ システムの構築を推進するために,以下の5つの会議を設置(事務局は柏市)。
(1) 医療WG
医師会を中心にWGを構成し,主治医・副主治医制
度や病院との関係を議論
(2) 連携WG
医師会,歯科医師会,薬剤師会,病院関係者,看護師,
ケアマネジャー,地域包括支援センター等によるWGを構成
し,多職種による連携について議論を行う。
(3) 試行WG
主治医・副主治医制度や多職種連携について,具体
的ケースに基づく,試行と検証を行う。
(4) 10病院会議
柏市内の病院による会議を構成し,在宅医療のバック
アップや退院調整について議論。
(5) 顔の見える関係会議
柏市の全在宅サービス関係者が一堂に会し,連携を強化するための会議。
42
地域包括ケアシステム
資料:2012年7月11日厚生労働省
在宅医療連携拠点事業説明会より
43
地域社会がひとつの施設・病院(こぶし園小山氏資料を基に作成)
介護付き住宅ではなく、介護付きの地域社会が可能
自宅
アパートや高齢者住宅
小規模多機能サービス
定期訪問随時サービス
自宅
在宅療養支援診療所
サービス付き高齢者向
け住宅
ケアハウスやマンション
自宅
豊四季台地域における地域包括ケアシステムの具現化
サービス付き高齢者向け住宅と在宅医療を含めた24時間の真の地域包括ケアシステムを平成26
年1月に豊四季台団地で具体的に構築
→ 直近の国の政策を具現化するモデルを実現する
将来の豊四季台地域のイメージ
在宅で医療,看護,介護サービスが受ける体制が整い,いつまでも在宅で安心して生
活できる
建替を進めている豊四季台団地内の土地利用
計画
○ 子育て支援センター
○地域医療拠点
地域拠点ゾーン
公園
商業・生活利便
ゾーン
施設
四季の道
地域の中に多様な活躍の場があり, いつまでも元気で活躍できる
○ サービス付き高齢者向け住宅
○ 24時間対応の在宅医療・看護・介護サービス
○ 子どもの放課後の居場所
(自転車歩行
者専用道)
○ コミュニティ食堂
○ ミニ野菜工場
45
柏地域医療連携センター
柏地域医療連携センターの概要
○ 柏市医師会・柏歯科医師会・柏市薬剤師会の共同で,柏市豊四季台団地の中心部に建設(2階建
て:約1,000㎡)
○ 柏市福祉政策室(在宅医療担当)が引越し
○ 地域医療の推進と多職種連携の拠点
柏地域医療連携センターの機能
○ 患者が病院から在宅に戻る際の調整支援機能
主治医・副主治医,多職種の推薦
○ 医師・多職種による在宅医療・看護・介護のコーディネート機能
○ 在宅医療に係る主治医及び副主治医の研修機能
○ 市民相談・啓発機能
平成26年4月~運営開始
24時間対応のサービス提供拠点とサービス付き高齢者向け住宅
◇イメージ図
サービス付き高齢者向け住宅
自立棟
介護棟
小規模多機能
24H訪問介護
居宅介護
24H訪問看護
在宅療養
支援診療所
診療所
薬局
地域交流
地域包括支援 スペース
センター
子育て
支援施設
提供:株式会社学研ココファン
主な事業者
提供サービス
学研ココファン
サービス付き高齢者向け住宅、グループホーム
長岡福祉会
小規模多機能、24H訪問介護事業所、訪問看護事業所
スギメディカル
居宅介護事業所、訪問看護
在宅介護基盤の整備と段階的なサービス付き高齢者向け住宅の役割変化
高齢者世帯等の事前対応型の生活支援システムの提案
利用者からの困り事をワンストップで解決!
緊急電話による
利用者ご
本人
生活支援サービス
緊急見守り
サービス
A
A社「生活支援Aサービス」
健康管理・コミュニケーションツール
・地域との関わり継続
コンシェル
ジュサービス
(生きがい
就労)
訪問
介護
看護
サービス
生活支援
企業・団体
民生委員等の対応
B1柏市
サービス
ご利用者
新規サービス
ご利用者
緊急相談
(相談窓口)
Sケアプランセンター
ケアマネジャーが対応
訪問介護
B2
B社 安全センター
緊急コール
映像
ご家族
安全センター
駆けつけ員
相談
訪問看護ステーション
オペレーターとして
有償サービス
相談
サービス
拠点型サ高住の展開イメージ
健康・医療・福祉の「まちづくり」の推進
(都市計画・住宅政策との連携)
在宅介護拠点の日常生活圏域
への展開
○いきいきプラン21への位置づけ
・第5期 3か所
・第6期~第7期 5~6か所
○整備の方法
・市街地へ民間事業者を誘導
・介護医療サービスは市が主体に募集
第5期 整備済
第6期~第7期 整備予定
※ 今後整備予定の場所の位置は仮にもの
【出所】国土交通省都市局都市計画課「改正都市再生特別措置法等について」H26/9/1
地域包括ケアシステム
左図及び文章:2012年7月11日厚生労働省在宅医療連携拠点事業説明会より
右図:地域包括ケア研究会. 「地域包括ケアシステム構築における今後の検討のための論点」, 2013より
52
○柏プロジェクトから得たヒント①
(1)政策のパラダイム転換が必要
-国民の意識転換(就労・自己決定)と社会システムの変革
ー事後救済型システム(厚労省)+事前対応型システム(各省)へ
①出歩きしやすくイベント性のある地域社会
―とりわけ高齢者が各種分野で就労する高齢者就労社会(コーディネーターの必要性)
ー農業、子育て、福祉分野などの分野が大切
②最期まで住まいで住み続けることのできる地域社会
―とりわけ在宅医療のある24時間在宅ケアシステムと住宅・都市政策
ー生活支援有償サービスの地域でのシステム化
―ICTも重要となる
③高齢化対応は最終的には、持続するコンパクトな拠点+ネットワークの都市構造とコミュニテ
ィづくり
④それは、超高齢社会仕様の計画的な空間構造と就労、生活支援・ケアシステムの構築
-ソフト行政とハード行政が真に連携する基礎自治体の総合行政
53
都道府県別 高齢化率(2010年) × 人口減少率(2010~40年)
6
人
口
増
4
年
平
均
人
口
増
加
率
(
%
)
東京
神奈川
沖縄
2
0
人
口
減
少
ペ
ー
ス
が
速
い
-2
-4
-6
-8
愛知
滋賀
埼玉
千葉
2010年
大阪
福岡 兵庫
全国
栃木
茨城 京都
石川
静岡
三重 岡山
広島
宮城
大分
群馬
岐阜
熊本
奈良
宮崎
香川
富山
佐賀
福井
北海道
長野
新潟
山梨
愛媛
鹿児島 山口
y = -0.7284x + 16.697
福島
鳥取
徳島
R² = 0.8161
和歌山 島根
長崎
山形
岩手
高知
青森
沖縄
滋賀
愛知
秋田
2040年
東京
神奈川
埼玉
岡山
福岡
千葉
兵庫
大阪
茨城
群馬 大分
広島 石川
京都 宮城
栃木 三重
全国
熊本
長崎
静岡
佐賀
福井
鹿児島
島根
福島
長野
香川 山梨
岐阜 宮崎
奈良
富山
鳥取
新潟
愛媛
北海道
徳島
山口 山形
和歌山 高知
岩手
y = -0.5202x + 14.321
R² = 0.9536
高齢化が進んでいる
青森
秋田
-10
15
20
25
30
高齢化率(%)
35
40
45
資料:総務省統計局「国勢調査」、国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(平成25年3月推計)」.
54
○柏プロジェクトから得たヒント②
(2)次世代なき超高齢社会は持続できない
―超高齢社会対応と人口減少対応は、まちづくりの問題として同時に行う必要がある
―当面は地方の対応が、未来の日本の試金石(その試金石が被災地)
-大都市部の危機意識の共有が必要
(3)超高齢・人口減少社会で必要な視点
―コンパクトな拠点とネットワークでの生き残り社会
ー高齢者が地域社会の中で働く社会(地域生活を支える1次産業とサービス業での(薄い)金の流
れ)
ーしっかりしたコミュニティの形成と配慮の必要な人に必要な専門職のいる、贅沢できなくても安心
できる社会
ー何にもまして、愛着と誇りの持てる地域社会
55
Gerontology Literacy Test
第3回高齢社会検定試験
2015年9月12日(土)
於:東京大学駒場キャンパス
高齢社会検定は、一般社団法人 高齢社会検定協会が実施する試験です。
企業や行政・自治体にお勤めの方、医療や福祉などに携わる専門職の方、
また学生から定年退職をされた方まで、全ての皆様が受験対象者です。
英語
現代社会に不可欠な3大スキル⇒
ICT
高齢社会
個人の人生設計課題、社会の高齢化課題を解決し、
より豊かな未来を築くために必要な知識を提供!
自分の将来?
高齢期の就労?
日本の未来?
高齢社会は知らないことだらけ
自分の将来に役立つ!
仕事に役立つ!
高齢期のお金?
住宅と移動?
老化・認知症?
これからのまちづくり?
福祉技術・権利擁護?
高齢者ニーズ?
「東大がつくった高齢社会の教科書」
テキスト
「東京大学高齢社会総合研究機構」が監修!
検定試験
「高齢社会エキスパート」の称号付与!
合格者
◆受験は以下の3コースを設定
(受験コース)
個人
社会
総合
総論
総論
総論
(受験科目)※詳細は裏面参照
個人編
+
社会編
+
個人編
+
+
◆受験料:【個人】5500円 【社会】5500円 【総合】8000円
一般社団法人 高齢社会検定協会
社会保障の行方?
社会編