トライアルガイド - Arcserve

トライアルガイド
インストールから復旧まで
90 分で評価できる自習ガイド
年
月
<更新履歴>
2015/06
初版リリース
すべての製品名、サービス名、会社名およびロゴは、各社の商標、または登録商標です。
本ガイドは情報提供のみを目的としています。
は本情報の正確性または完全性に対して一切の責任を負いません。
は、該当する法律が許す範
囲で、いかなる種類の保証(商品性、特定の目的に対する適合性または非侵害に関する黙示の保証を含みます(ただし、これに限定されません))も伴わずに、
このドキュメントを「現状有姿で」提供します。
は、利益損失、投資損失、事業中断、営業権の喪失、またはデータの喪失など(ただし、これに限定されま
せん)、このドキュメントに関連する直接損害または間接損害については、
がその損害の可能性の通知を明示的に受けていた場合であっても一切の責任
を負いません。
Arcserve Unified Data Protection for Linux Agent トライアルガイド
目次
1.
2.
3.
4.
5.
はじめに............................................................................................................................................................ 2
1.1
本書の概要 ....................................................................................................................................................... 2
1.2
Unified Data Protection for Linux Agent とは? ................................................................................................. 2
インストール前の確認 .................................................................................................................................... 3
2.1
動作要件 ........................................................................................................................................................... 3
2.2
評価環境の準備 ................................................................................................................................................ 3
2.3
Linux サーバのインストールタイプの確認 ............................................................................................................ 4
インストール前の準備 .................................................................................................................................... 5
3.1
インストールメディアの準備 ................................................................................................................................ 5
3.2
UDP Linux のダウンロード手順 ............................................................................................................................ 5
3.3
インストール時の注意点 ..................................................................................................................................... 6
3.4
ファイアウォール設定 ......................................................................................................................................... 6
3.5
前提ソフトウェアの確認 ...................................................................................................................................... 7
3.6
前提ソフトウェアのインストール............................................................................................................................ 7
3.7
UDP 管理者の準備............................................................................................................................................ 8
UDP LINUX のインストールと環境設定 ..................................................................................................... 9
4.1
インストール ....................................................................................................................................................... 9
4.2
補足<ブラウザからの初回ログイン> .................................................................................................................. 11
バックアップの実行 ..................................................................................................................................... 20
5.1
バックアップ対象ノードの登録 ........................................................................................................................... 20
5.2
バックアップジョブの作成 .................................................................................................................................. 22
5.3
除外ボリュームの設定方法 .............................................................................................................................. 28
6.
ファイル単位のリストア ................................................................................................................................ 29
7.
ベアメタル復旧 ............................................................................................................................................ 36
8.
製品情報と無償トレーニング情報 ............................................................................................................ 42
8.1
製品情報 ......................................................................................................................................................... 42
8.2
トレーニング情報 .............................................................................................................................................. 42
8.3
お問い合わせ .................................................................................................................................................. 42
Page: 1
Arcserve Unified Data Protection for Linux Agent トライアルガイド
1. はじめに
このガイドは Arcserve Unified Data Protection for Linux Agent (以降 、UDP Linux と記載)の製品評価をスムーズに
進行していただくことを目的に、環境構築からリカバリまでの手順をステップバイステップで説明した資料です。手順に沿っ
て作業を進めていただくことで、環境構築からリカバリまで主要な機能を一通り評価いただけます。本ガイドを利用し、UDP
Linux の簡単で手間のかからないバックアップ運用をご確認ください。
1.1
本書の概要
本ガイドでは以下の主要機能をすべて評価いただけます。評価の所要時間は約 90 分です。
•
環境構築
•
インストール
•
バックアップ
•
リストア
•
ベアメタル復旧
1.2
Unified Data Protection for Linux Agent とは?
UDP Linux は以下のような特長をもつ製品です。

詳細レベルのリカバリが可能なイメージ・バックアップ
任意時点の復旧ポイントからファイル・レベルでリストアを行えるため、迅速にかつ細かく復旧することができます。

ストレージ使用量を抑えるブロック・レベルの増分バックアップ
変更のあったブロックだけをバックアップすることで、保護対象サーバの負荷を軽減しつつ、バックアップ時間を
短縮し、ストレージ使用量を抑制します。

異なるハードウェアにも対応するベアメタル復旧(BMR)
OS、データを含めたシステム全体をすばやく復旧します。異なるハードウェアへの復旧機能も標準で提供します。

簡単・手間いらずの環境構築で負荷とコストを削減
バックアップ・サーバ以外のインストール作業は不要なため、構築にかかる負荷とコストを削減できます。バックア
ップ・サーバでバックアップ対象のサーバ登録とジョブ設定を行うだけで、各サーバの初回バックアップ時にリモー
ト・インストールを自動的に行います。

Windows 版同様の簡単操作による一元管理
Arcserve Unified Data Protection for WindowsAgent と同じ簡単な操作で、Web ベースの管理コンソールから
複数サーバのジョブ設定、実行、状況監視、履歴、ログの集中管理が可能です。

ネットワークへの負荷を抑えたバックアップ
バックアップ時のデータはバックアップサーバ(UDP Linux サーバ)を経由せず、対象サーバから共有フォルダに
直接保存できるため、ネットワークへの負荷を最小限に抑えます。
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2. インストール前の確認
2.1
動作要件
UDP Linux は動作要件ページに記載された環境で利用できます。このガイドでは CentOS 6.4 x64(以降 CentOS と
表記)環境での運用例で説明します。
UDP Linux の動作要件
https://arcserve.zendesk.com/hc/ja/articles/201865549-arcserve-UDP-5-0-Software-CompatibilityMatrix
2.2
評価環境の準備
このガイドでは UDP Linux をインストールした UDP サーバをバックアップ対象として、共有フォルダにバックアップする
構成で、バックアップからベアメタル復旧までの手順を説明します。本ガイドの説明を実機で確認するには、UDP サー
バ兼バックアップ対象の Linux サーバ 1 台と、バックアップ先の共有フォルダを準備します。ベアメタル復旧の際は、
復旧対象の UDPLinux サーバにアクセスするブラウザ環境が必要です。
※ CentOS ベースの LiveCD によるベアメタル復旧を行う場合、LiveCD 起動環境のデスクトップ上のブラウザから
ベアメタル復旧ジョブを実行できます。
<本ガイドで説明する構成>
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<バックアップ先として利用可能な共有フォルダ>
Windows CIFS 共有フォルダ
Linux CIFS 共有フォルダ
Linux NFS 共有フォルダ
※ UDP Linux でサポートされているディスクについては以下 URL を参照してください。
https://support.ca.com//cadocs/0/CA%20ARCserve%20Unified%20Data%20Protection%20Version%205%200%200
0-JPN/Bookshelf_Files/HTML/Agent%20Online%20Help%20Linux/caudp_cad2dl_disk_supported_d2d_linux_server.htm
2.3
Linux サーバのインストールタイプの確認
このガイドでは CentOS 6.4(x64)を X-Window やブラウザを含む”Desktop”タイプで構成した場合のインストール手
順を例に説明します。
CentOS を”Desktop”以外で構成した場合、X-Window が含まれずローカルコンソールでは日本語を表示させること
ができません。このような環境で UDP Linux が日本語環境をサポートするには、システムロケールを日本語に設定し、
日本語表示可能な SSH 対応のリモート端末(TeraTerm など)を使い、日本語表示可能な環境でインストールします。
<参考:CentOS のインストールタイプの設定画面>
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3. インストール前の準備
3.1
インストールメディアの準備
UDP Linux の評価版モジュールは、無償トライアルダウンロード申込ページより、入手してください。
https://www.arcserve.com/jp/free-backup-software-trials.aspx
インストールに必要な2ファイルを個別にダウンロードします。(2 ファイルで約 275MB) インストール後 30 日間ライセ
ンス登録不要で全機能を評価できます。30 日経過後に継続して利用する場合は製品ライセンスを登録することで、
製品版として利用できます。ライセンスの登録方法については、[3.8 ライセンスの登録]を参照してください。
ダウンロードするファイルは、それぞれ以下の用途で使用します。
UDPLinux サーバ本体インストール用 : arcserve_Unified_Data_Protection_Agent_Linux.bin
リストア機能追加用
: arcserve_Unified_Data_Protection_restore_utility.iso
3.2
UDP Linux のダウンロード手順
※ダウンロード手順については今後変更される可能性があります。その際は画面の指示に従いダウンロードしてくださ
い。
(1) UDP Linux のダウンロード先 URL にアクセスすると、ダウンロードマネージャの説明画面が表示されます。 ダウンロ
ードを開始するには[Click to download your file now]をクリックします。
(2) ファイルの保存先を指定し、[OK]をクリックします。
(3) ダウンロードマネージャが起動しダウンロードが開始します。ダウンロードの終了は[Progress]が 100%になったこと
を確認し [Exit]をクリックし終了します。
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3.3
インストール時の注意点
(1) ログインユーザ
UDP Linux のインストール前の準備やインストールは、”root”権限をもつユーザとしてログインし実行します。
(2) ロケール設定
UDP Linux は日本語環境として UTF8 環境のみをサポートします。ログオン環境が日本語表示可能な環境であ
ることを確認します。ローカルコンソールで日本語を表示できない場合には、日本語表示可能な SSH 対応のリモ
ート端末(TeraTerm など)からログオンしインストールします。
3.4
ファイアウォール設定
ファイアウォール越しに UDP Linux にアクセスする場合は、以下のポートをそれぞれ開放します。
< firewall 設定例>
/etc/sysconfig/iptables ファイルを編集し、運用に必要な受信ポート設定を追加し、反映させます。
<UDP Linux サーバ>
-A INPUT –m state – state NEW –m tcp –p tcp –dport 22 –j ACCEPT
-A INPUT –m state – state NEW –m tcp –p tcp –dport 8014 –j ACCEPT
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-A INPUT –m state – state NEW –m udp –p udp –dport 67 –j ACCEPT
-A INPUT –m state – state NEW –m udp –p udp –dport 69 –j ACCEPT
<バックアップ対象サーバ>
-A INPUT –m state – state NEW –m tcp –p tcp –dport 22 –j ACCEPT
3.5
前提ソフトウェアの確認
UDP Linux をインストールする際に必要なパッケージをインストールします。インストール状況を環境毎に確認し、必
要なパッケージを追加します。
<UDP Linux サーバに必要なパッケージ>

perl

ssh

genisoimage

nfs-utils

cifs-utils
<CentOS ベースの LiveCD ISO イメージを作成する場合>

squashfs-tools
<バックアップ対象ノードに必要なパッケージ>

perl

ssh

nfs-utils

cifs-utils
前提ソフトウェアの導入状況は、以下のコマンドで確認できます。実行結果が何も表示されない場合はインストールさ
れていません。[3.6 前提ソフトウェアのインストール] 手順を参考に必要なパッケージをインストールします。
<インストール状況の確認例>
実行するコマンド: yum list installed | grep <パッケージ名>
実行例: yum list installed | grep perl
3.6
前提ソフトウェアのインストール
Linux サーバの標準設定では、最新パッケージをインターネット経由でインストールします。この場合は、以下のコマン
ドを使い各パッケージをインストールします。
<インターネットからインストールする場合>
実行するコマンド: yum install <パッケージ名>
実行例: yum install perl
外部ネットワークに接続せず DVD などのインストールメディアからインストールする場合は、以下のコマンドでパッケー
ジをインストールします。
<OS メディアからインストールする場合>
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実行するコマンド: yum --disablerepo=\* --enablerepo=c6-media install <パッケージ名>
実行例: yum --disablerepo=\* --enablerepo=c6-media install perl
※ この実行例は CentOS のインストールメディアを/media/cdrom にマウントした場合の実行例です。
他のフォルダにマウントする場合は、/etc/yum.repo.d/CentOS-Media.repo の baseurl=パラメータに
メディアのマウントパスを追加してから実行します
3.7
UDP 管理者の準備
root 権限を持つユーザを作成しインストールとバックアップに利用する場合は、下記の設定を行います。
(root を利用する場合、下記の設定は不要です。)
以下は、”udpadmin”ユーザを管理者として運用する設定例です
UID に”0” を持つ”root”以外のアカウントを作成し、パスワードを設定
# useradd –o –u 0 udpadmin
# passwd arcserve
※作成したアカウントで UDP Linux Agent をインストールします。
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4. UDP Linux のインストールと環境設定
4.1
インストール
(1) インストールする環境に root ユーザ(今回は udpadmin)でログインします。
(2) インストールに使用する2ファイルを、/tmp ディレクトリにコピーします。
arcserve_Unified_Data_Protection_Agent_Linux.bin
arcserve_Unified_Data_Protection_restore_utility.iso
インストール用ファイルを root ディレクトリ以外にコピーして実行することもできます。この場合はコピー先のパスに
"a-z"、"A-Z"、"0-9"、"_"以外の文字が含まれていないことを確認します。
(3) "UDPLinux_16_5_SP1_GA.bin"ファイルの実行権限と所有者を確認し、実行権が無い場合は以下のコマンドで実
行権を追加します。
実行するコマンド:chmod 755 arcserve_Unified_Data_Protection_Agent_Linux.bin
(4) インストールを開始するには、インストールファイルのコピー先ディレクトリで、
arcserve_Unified_Data_Protection_Agent_Linux を実行します。
実行するコマンド: ./arcserve_Unified_Data_Protection_Agent_Linux.bin
[参考:インストールの開始画面]
(5) ファイルが展開され、インストールに使用する言語の選択が表示されます。"2) Use system setting language"
を選択すると、以降のインストール中のメッセージが日本語で表示されます。
"2"を入力し、Enter キーを押します。
2
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(6) ライセンス許諾のメッセージが表示されるのでスペースキーを押して読み進め、ライセンス許諾に同意する場合
は"y"を入力し Enter キーを押します。
y
(7) 本体のインストールが実施され、続けてリストアユーティリティのインストール、BMR メディアとして使用する"Live
CD”の ISO イメージが自動生成され、インストールが完了します。
(8) LiveCD の ISO イメージは/opt/CA/d2dserver/packages ディレクトリに作成されます。この ISO イメージをメディ
アに書き込んでおき、メディア起動したサーバに Linux サーバのシステム全体を迅速に復旧できます。
※ ISO イメージをメディアに書き込むには、別途ライティングソフトが必要です。
[参考:インストール完了時画面]
(9) インストール後、UDP Linux サーバにログイン可能なユーザとして UDP Linux 管理者アカウントを登録
※root を使用する場合は、この設定は不要です。
登録方法例(ここでは udpadmin を管理者として登録
1) /opt/CA/d2dserver/configfiles/server.cfg ファイルを新規作成
2) 作成したファイルに以下の 1 行を追加し、保存
allow_login_users=udpadmin
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4.2
補足<ブラウザからの初回ログイン>
UDP Linux では SSL サーバ認証を使用して WEB UI に接続します。ブラウザにサーバ証明書を未登録の場合は初
回ログイン時にアクセスがブロックされます。以降の作業を実施することで WEB UI へのアクセスがブロックされること
なく UDP Linux と暗号化通信ができるようになります。
<Firefox の場合>
(1)
(2)
[例外を追加] をクリックします。
[次回以降も、この例外を有効にする]にチェックを入れると、次回から直接製品ページへアクセスできるようにな
ります。[セキュリティ例外を承認]をクリックします。
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<Internet Explorer の場合>
(1) [このサイトの閲覧を続行する(推奨されません)]をクリックします
(2) アドレスバー横の[証明書のエラー]をクリックし、表示されたダイアログ内の[証明書の表示]をクリックします。
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(3) [証明書のインストール]をクリックします。
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(4) [次へ]をクリックします。
(5) [証明書をすべて次のストアに配置する]をチェックし、[参照]をクリックします。
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(6) [証明書ストアの選択]ダイアログで、[信頼されたルート証明機関]を選択し[OK]をクリックします。
(7) [次へ]をクリックします。
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(8) [完了]をクリックします。
(9) [はい]をクリックし、証明書をインストールします。
(10) [OK]をクリックします。
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(11) [OK]をクリックし、証明書ダイアログを閉じた後、Internet Explorer を再起動します。
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<Chrome の場合>
(Chronme で接続できない場合は他のブラウザもご確認ください。
(1) Chrome を使用する場合は Chrome 上の設定は不要です。<Internet Explorer の場合>手順を参考に[サーバ証
明書]をインストールし、その後 Chrome からアクセスします。
※ Chrome のアドレスバーのアイコン表示について
Chrome を使い UDP Linux の WEB UI に接続すると、アドレスバーに下図のようなアイコンが表示されま
すが、Chrome と UDP Linux 間のデータは暗号化されています。
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※ Chrome で以下のエラーが出る場合以下の手順で SSL のルート証明書を作成してください:
#source /opt/CA/d2dserver/bin/d2dserver/bin/setenv
#d2dserver stop
#mv/opt/CA/d2dserver/TOMCAT/conf/server.keystore.old
/opt/CA/d2dserver/TOMCAT/conf/server.keystore.old
#keytool -genkey -alias tomcat -keyalg RSA -keypass LinuxD2D -storepass LinuxD2D -keystore
/opt/CA/d2dserver/TOMCAT/conf/server.keystore -validity 3600 -dname
"CN=hostname_of_backup_server"
#d2dserver start
注) "CN=hostname_of_backup_server"には実際のホスト名を入力します
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5. バックアップの実行
5.1
バックアップ対象ノードの登録
(1) UDP Linux の管理者と管理者のパスワードを入力し、UDP Linux へログインします。
ノードを登録する際に、UDP Linux サーバ以外のインストール作業は不要です。
(2) UDP Linux のメインページから、[ノード]の追加アイコンをクリックし、ドロップダウンメニューから[ホスト名/IP アドレ
ス]を選択します。
(3) 追加ノードのホスト名と、root 権限を持つユーザ名とパスワードを入力します。複数のノードを登録する場合は[追
加して続行]をクリックします。ここでは[追加して終了]をクリックし、ノード登録を終了します。
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(4) ノード追加を確認します。
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5.2
バックアップジョブの作成
(1) ノード一覧からバックアップ対象ノードを選択し、[バックアップ]アイコンのドロップダウンメニューから[選択したノード
のバックアップ]を選択します。
(2) バックアップウィザードが開始されるので、UDP Linux サーバ名を確認し、[次へ]をクリックします。
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(3) バックアップ対象 ノードが追加されていることを確認し[次へ]をクリックします。
<複数のバックアップ対象ノードの登録方法>
バックアップジョブに複数のバックアップ対象を追加する場合は、[追加]をクリックしてノードを追加します。追加
されたバックアップ対象 ノードは、同じバックアップ設定で同時にバックアップされます。
※ 追加するバックアップ対象 ノードへのソフトウェアのインストール作業は不要です。
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(4) バックアップ先を指定します。下図の例では CIFS 共有フォルダとして”//SV11/udp-linux”を指定しています。
設定内容を確認し[次へ]をクリックします。
(5) 接続先のアカウント情報を入力し、[OK]をクリックします。
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<バックアップ先の指定方法>
UDP Linux では 3 種類のバックアップ先をサポートします。共有フォルダをバックアップ先とする場合、バックアップ
対象ノードから、バックアップ先共有フォルダへの書き込み権限が必要です。
・NFS 共有
ジョブに登録したバックアップ対象ノードを NFS 共有フォルダにバックアップします。
NFS 共有フォルダをバックアップ先に指定する場合は、以下の形式で共有フォルダを指定します。
<NFS サーバ名:/共有フォルダ名>
・CIFS 共有
ジョブに登録したバックアップ対象ノードを CIFS 共有フォルダにバックアップします。Linux/Windows どちら
の共有フォルダにもバックアップすることができます。
CIFS 共有フォルダをバックアップ先に指定する場合は、以下の形式で共有フォルダを指定します。
<//ホスト名/共有フォルダ名>
・ソースローカル
バックアップ対象サーバの、それぞれのローカルストレージパスにバックアップします。指定したローカルディ
スクのパスが存在しない場合にはディレクトリが作成されます。ローカルストレージがバックアップ先の場合、
バックアップ先フォルダが存在するボリューム(パーティション)全体がバックアップ対象から除外されます。
バックアップ先以外のボリュームを除外する場合は、[5.3 除外ボリュームの設定方法]を参照します。
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(6) スケジュールを設定します。開始時刻はバックアップウィザードを開始した時刻の 5 分後が自動的に設定され
ます。ここでは、[シンプル]設定のまま[次へ]をクリックします。
スケジュールタイプで[シンプル]を選択すると、以下のスケジュールでバックアップが実行されます。
•
[繰り返し実行する]:1 日 1 回の増分バックアップ
•
[開始時刻]: バックアップウィザード開始時刻の 5 分後
•
[復旧セット数]:2 (1 セット=日曜日でフルバックアップ、日曜日以外は増分バックアップ)
※ 指定したセット数を超えた場合は、古いセットを自動的に削除しディスクの使用量を削減します。
•
※ フルバックアップを取得する曜日や日付を変更できます。
スクロール
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(7) バックアップジョブのサマリ画面が表示されます。内容を確認し[サブミット]をクリックします。ジョブは実行時刻待
ちの状態になります。
※ 指定したバックアップ時刻を過ぎてから[サブミット]をクリックした場合、[指定された開始日は有効ではあ
りません(過去の日付です)]とダイアログが表示されます。[OK]をクリックした後、[戻る]ボタンで手順(6)
画面に戻り、バックアップ開始時刻を再度設定し[サブミット]をクリックします。
(8) ホーム画面から[ジョブステータス]タブをクリックすると、ジョブの登録状況や実行中のステータスをリアルタイム
に確認することができます。
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5.3
除外ボリュームの設定方法
以下の手順で、任意のボリュームをバックアップ対象から除外できます。
(1) バックアップウィザードのバックアップ対象ノードの追加画面で、ボリュームを除外するノードを選択し[検証]をクリッ
クします。ノードへのアカウントを入力し[除外ボリューム]アイコンをクリックします。
(2) 除外ボリュームの設定画面が表示されます。バックアップ対象として選択可能な[種類]は ext2、ext3、ext4 の
みで、これ以外のボリュームは自動的にバックアップ対象から除外されます。バックアップ対象のボリュームを確
認し[OK]をクリックします。
注意!この画面でチェックされたボリュームは、バックアップ対象から除外されます。
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6. ファイル単位のリストア
UDP Linux のバックアップデータは復旧ポイントとして管理されます。ここでは復旧ポイントからファイル単位のリストア
手順を説明します。
(1) WEB GUI 画面から[リストア]アイコンをクリックし、ドロップダウンメニューから[ファイルのリストア]を選択します。
(2) リストアウィザードが開始されるので、[次へ]をクリックします。
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(3)
[接続]をクリックし、復旧ポイントが保存されているストレージに接続します。下図の例では [セッションの場所]とし
て、CIFS 共有フォルダを指定しています。
(4) リストアしたいファイルのバックアップ元サーバを指定します。複数サーバの復旧ポイントを持つストレージの場合
はドロップダウンリストから選択します。
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(5) 復旧ポイントが作成された日時と時刻から、リストアしたい復旧ポイントを選択します。この例では最新の増分バッ
クアップの復旧ポイントを選択しています。
(6) [追加]をクリックし、リストアするファイル/フォルダを選択します。
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(7) リストアするファイルを選択し[OK]をクリックします。下図の例では”/root/ドキュメント/UDP_Linux_操作ガイド
_Part2.pptx”を選択しています
(8) [リストアするファイル/フォルダ]欄に、リストアするファイルやフォルダが追加されていることを確認し、[次へ]をクリ
ックします。
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(9) リストア先を指定します。 [別の場所にリストアする]を選択する場合は、[ターゲットマシン設定]の[ホスト名/IP]、
[ユーザ名]、[パスワード]を入力し、[参照]をクリックします。ここでは[別の場所にリストアする]を選択します。
(10) ターゲットマシンに接続され、[フォルダの選択]画面が表示されます。リストア先のフォルダを選択し、[OK]をクリッ
クします。ここでは”/root/公開”フォルダを選択します。
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(11) [デスティネーション]にリストア先フォルダが登録されたことを確認し、[次へ]をクリックします。
(12) リストア スケジュールを指定します。[今すぐ実行]を選択すると、サブミット後に即座にリストアジョブが実行されま
す。設定後[次へ]をクリックします。
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(13) サマリ画面で、設定内容を確認し、[サブミット]をクリックします。
(14) 対象のファイルがリストアされます。
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7. ベアメタル復旧
UDP Linux では復旧対象の サーバを Live CD で起動し、ブラウザ経由で LiveCD 環境にアクセスしてベアメタル復
旧を行います。
(1) インストール時に作成した LiveCD の ISO イメージから復旧対象のサーバを起動します。DHCP 環境の場合はリモ
ートのブラウザからアクセスするための URL が自動で画面に表示されます。この URL を使用し LiveCD にアクセス
します。
DHCP 以外の環境では、以下の方法で IP アドレスを設定します。
<参考:LiveCD で固定 IP を指定する方法>
① LiveCD の起動画面で[Enter]キーをクリックし、Shell モードに入り、以下のコマンドを実行します。
実行するコマンド: ifconfig <NIC デバイス名> <IP アドレス>
実行例:ifconfig eth0 192.168.10.199
② コマンド実行後、[exit]と入力すると Shell モードを抜け、元の画面に戻ります。表示された URL を使いリモー
トのブラウザ経由で LiveCD にアクセスします。
Page: 36
•
固定 IP を設定するコマンドの実行例
•
固定 IIP を設定した際の LiveCD 画面
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(2) LiveCD へアクセスすると、UDP Linux サーバと同じ WEB GUI が表示されます。LiveCD 接続時は、[サーバ情報]
の OS バージョン欄に[Live CD]と表示されます。
(3) [リストア]アイコンをクリックし、ドロップダウンリストから[ベアメタル復旧(BMR)]を選択します。
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(4) リストアウィザードが開始されるので、 [次へ]をクリックします。
(5) リカバリに使用する復旧ポイントを選択します。ここでは CIFS 共有にバックアップされた復旧ポイントを指定します。
LiveCD から接続する場合は、IP アドレスで UNC パスを指定します。入力後[接続]をクリックします。
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(6) CIFS 共有に接続するためのアカウントを入力し、[OK]をクリックします。
(7) バックアップ元のサーバを選択します。複数サーバの復旧ポイントが保存されている場合は、ドロップダウンリストか
ら選択します。(今回は 1 サーバのみの構成のため 1 台のみリストされています)
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(8) 復旧ポイントを選択し、リカバリ対象のディスク名を確認し、[次へ]をクリックします。
(9) [MAC/IP アドレス]に LiveCD 画面に表示されている IP アドレスを入力し、[ターゲットマシン設定]の各情報を入力
します。オリジナルと違う値に設定した場合、復旧後のサーバ設定を変更できます。設定を変更しない場合は、
オリジナルと同じ情報を入力し、 [次へ]をクリックします。
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(10) ベアメタル復旧の実行スケジュールを設定します。すぐに実行するには[今すぐ実行]を選択し[次へ]をクリックし
ます。
(11) ベアメタル復旧設定のサマリ画面を確認し、[サブミット]をクリックします。
ベアメタル復旧ジョブが実行され、ジョブ完了後は復旧対象のサーバが自動的に再起動します。復旧対象サー
バにログインし、手順(9)で指定した設定内容で復旧対象サーバが復旧されていることを確認します。
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Arcserve Unified Data Protection for Linux Agent トライアルガイド
8. 製品情報と無償トレーニング情報
製品のカタログや FAQ などの製品情報、動作要件や注意事項などのサポート情報については、ウェブサイトより確認してく
ださい。
8.1
製品情報
製品情報
http://www.arcserve.com/jp/products-solutions/products/unified-data-protection-software.aspx
FAQ
http://www.arcserve.com/~/media/Arcserve/files/Technical%20Documents/asudp_v5_faq_jp.pdf
製品マニュアル
https://arcserve.zendesk.com/hc/ja/articles/202393819
動作要件
https://arcserve.zendesk.com/hc/ja/articles/202269169-Software-Compatibility
その他のサポート情報
https://arcserve.zendesk.com/hc/ja/categories/200180285-arcserve-UDP
8.2
トレーニング情報

無償トレーニング
機能を速習する Arcserve シリーズの無償ハンズオン(実機)トレーニングを毎月実施しています。どなたでも参
加いただけますので、この機会にご活用ください。(競業他社の方はお断りしております。)
http://www.arcserve.com/jp/lpg/seminar.aspx

セルフ トレーニング ビデオ
Arcserve 製品のご紹介と、インストールから、バックアップ運用、ベアメタル復旧までの実機操作を、ビデオを
見ながら学習できます。
<Arcserve UDP Linux 概要編> https://www.youtube.com/watch?v=i2b8BrAjbZY
<Arcserve UDP Linux 実践!運用のヒント前編> https://www.youtube.com/watch?v=HA-kCF-732o
<Arcserve UDP Linux 実践!運用のヒント後編> https://www.youtube.com/watch?v=ouJM1jDhFuM
8.3
お問い合わせ
本ガイドに関するご質問やお問い合わせ、製品ご購入前のお問い合わせはジャパンダイレクトまでご連絡ください。
Arcserve ジャパン・ダイレクト連絡先
フリーダイヤル:0120-410-116
E-mail : E-mail : [email protected]
営業時間:平日 9:00~17:30 ※土曜・日曜・祝日・弊社定休日を除きます。
※ Facebook ページ(Arcservejp)でも受け付けています。
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