減災こども国際フォーラムを開催しました(2015/1/31) テーマ:世界の子どもたちと日本の子どもたちが発信する未来への減災メッセージ 場所:東北大学・カタールサイエンスキャンパスホール 1 月 31 日に、仙台市・仙台放送との共催および第 3 回国連防災世界会議仙台開催実行委員会・ UNISEF 東京事務所・世界銀行の特別協力のもと、 「減災こども国際フォーラム」を開催しました。 2013 年から 2014 年にかけて減災意識啓発教育出前授業を受けた国内外の子どもたちが集ま り、防災・減災社会をめざして、自分たちにできる事、大人達にもして欲しい事を議論し、仙台 市長に提言書を手渡しました。 参加者は、アメリカ合衆国ハワイ州の小学校から 2 名・タイ王国プーケット州の小学校から 2 名・宮崎県国富町から 1 名、大阪府堺市から 1 名、東京都伊豆大島から 1 名、青森県八戸市から 1 名、岩手県釜石市から 1 名、福島県南相馬市から 2 名、気仙沼市から 1 名、石巻市から 4 名、 亘理町から 2 名、仙台市内から 6 名、合計 24 名の児童が参加しました。冒頭に今村文彦所長 (災害リスク研究部門)からの自然災害のメカニズムに関する講演があり、保田真理助手(災害 リスク研究部門)から、出前授業の概要と復習の話がありました。震災当時の小学生の活動とし て「ファイト新聞」を避難所で制作していた小山里子さんから、当時の体験と「ファイト新聞」 に込めた思いを聞かせていただきました。 その後、子どもたちは 4 グループにわかれ、1.「被災経験とその後の変化」2.「減災社会をつ くるために自分たちで出来ること」3.「大人たちへのお願い」の 3 つのテーマに沿って、それぞ れが意見を出し合いました。各グループには 1 名ずつ、ファシリテータとして東北大学の学生ボ ランティアが参加してくれました。通訳として、サッパシー・アナワット准教授(寄附研究部門) ケリーン・イ助教(地域・都市再生研究部門) 、デイビット・ニュイン氏 (工学研究科博士課程)と ユワディー氏(文学研究科博士課程)が参加しました。 小学 5〜6 年生による減災フォーラムは初めての試みでしたが、産官学連携のプロジェクトの フォローアップと国連防災世界会議のプレイベントとして開催され、社会的関心が高く多くの聴 講者が集まりました。初めて顔を合わせる子どもたちでしたが、徐々に打ち解け、議論も弾んで いました。最後の発表では、仙台市長はじめ多くの聴衆の前で、立派に自分たちが今後取り組ん で行く事と大人への期待を込めたメッセージを発表してくれました。 奥山恵美子 仙台市長には、こども達の提言を国連防災世界会議のなかで伝える事、仙台市として できる事を一つ一つ実現して行くことを約束して頂きました。各地の代表として参加してくれた 子どもたちは、徐々に交流し始め最後にはとても仲良くなりました。今後の彼らの交流も減災意 識の普及に繋がって行く事と思います。災害科学国際研究所の実践的防災学と社会貢献を広く紹 介する事もできました。 左上:グループでテーマに沿った議論 左下:各グループからの発表風景 右上:後半に近づくとみんな仲良しになり議論も弾む 右下:仙台市長を囲んで集合写真 文責:保田真理(災害リスク研究部門)
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