VOL. 23 NO. 1 CHEMOTHERAPY 523 Cephradineに よ る耳 鼻 咽 喉 感 染 症 の 臨 床 的 検 討 三辺 ・村 武右衛 門 上 温 子 ・小 林 恵 子 関東逓信病院 耳鼻 咽喉 科 徐 慶 一 郎 ・稲 福 栄 関東 逓信病院微生物 検査科 Cephradine(以 下CEDと 略 記)は1969年,米 国Squibb 社 研 究 所 に お い て 開 発 さ れ た 半 合 成 のCephalosporin系 誘 導 体 で,そ の 構 造 式 はFig.1の よ うで あ る。 本 剤 は 大 部 分 のべ ニ シ リナ ー ゼ 産 生 ブ ドウ球 菌 を含 む グ ラム 陽 性 菌 お よび 緑 膿 菌 を除 くグ ラム 陰性 の 細 菌 に対 し て 広 範 囲 の 抗 菌 作 用 を 示 し,そ せ られ,低 毒 性 で あ り,マ ウ ス,ラ 我 々 は 本 剤 に つ い て 若 干 の 基 礎 的 検 討 を 行 な い,さ た の で 報 告 したい と思 う。 の作 用 は 殺 菌 的 で あ 1. 口 投 与 に よ り良 く 吸 収 1 Chemical formular of cephradine 抗菌試験 成績 耳 鼻 咽 喉 感 染 症 か ら分 離 した黄 色 ブ ド ウ 球 菌20株 CEDお Fig. ら に 耳 鼻 咽 喉 感 染 症 の 治 療 に 応 用 し,み る べ き成 績 を収 め る とい わ れ て い る。 本 剤 は 酸 性 で 安 定 性 を 有 し,経 ッ トで は 催 奇 性 は認 め られ な い 。 よ びCEXに 対 す る感 受 性 分 布 はTal)le1に す よ うで あ る。MICの の 示 ピー クは いず れ も3.13μg/mlに み られ た。 測 定 方 法 は 化 学 療 法 学 会 標 準 法 に 従 っ た。 2. 血 中 濃 度 血 中 濃 度 を測 定 す る に,培 地 は ミュ ー ラ ー ヒ ン トン改 良 培 地 を 使 用 し,検 定 菌 に はBacillus sibatilis ATCC Table 1 Sensitivity aureus distribution of Staphylococcus 6633を 用 い,標 準 希 釈 液 はpH Buffer を使 用 した。 to cephradine 本 剤500mgを 経 口投 与 し,成 人5名 L2,3,6時 た。5例 の平 均 血 中濃 度 は,Table2に 3時 間4.4μg/ml,6時 concentration of cephradine 示 す よ うで,30 間3.6μg/ml,2時 間11.6μg/ml, 間1.2μg/mlで,血 ー クは2時 間 に あ り,11.6μg/mlで Serum につ い て30分, 間 の 血 清 を採 取 し,血 中濃 度 を測 定 し 分2.0μg/ml,1時 Table 2 7.2 Phosphate (500mg p . o.) 中濃 度 の ピ あ った 。 524 CHEMOTHERAPY 3. 本 剤500mg経 現 症:体 組 織内濃度 口投 与2時 間 後 の組 織 濃 度 を測 定 し, 3)。 測定 方 法 は 化 学 療 法 学 会 標 準 法 に 従 った 。 の 組 織 内濃 度 の平 均 値 は1.9μg/mlで 出 扁桃 あ っ た。 般 所 見 は 良 好 で あ っ た.右 な い 漿 液 性 の 膿 汁 を え た の で,培 に分 割 して 与 え た。 し,聴 の 感 性 はSM十,TC卦,CP什, KM〓,CER+,PC-,ABPC+,MPIPC〓,EM+, LCMrNA-,CL-,GM〓,CBPC〓 療 効 果 は 著 効 と判 定 した。 副 作 用:本 臨 床 成 績 耳 鼻 咽喉 科 感 染 症39例 に つ い て,CEDの か ら49年 た患 者 に つ い て 行 な っ た。 症 例8M.1.42才 現 病 歴:風 現 症:一 投与 を行 な い 治療 経 過 を観 察 した。 治療 効 果 の 判 定 は 投 与6日 右 急性 化 膿 性 中 耳 炎 に受 診 した。 般 所 見 良 好 で あ っ た が,右 鼓 膜 には 小 穿 刺 が 認 め られ,少 量 の 耳 漏 の流 出 が 認 め られ た.耳 漏 に つ い て培 養 試 験 を行 な い,CEDの 以内に 治 癒 した もの を著 効,治 癒 に6日 以 上 の投 与 日数 を要 した ものや,軽 た もの を有 効,効 果 な い もの を無 効 と して,3段 快 し 階に分 け て行 な った 。 治 療 経 過:CED1日 化 膿 性 中 耳 炎 の治 療 成 績 投 与 を行 な っ た。 量1g,3日 〓, TC〓, CP〓, KM〓, CER〓, EM帯〓, LCM〓, NA+, あ っ た 。 本 剤1日1g,3日 性 化膿 性 中 耳 炎14例,慢 お い て は,著 効7例,有 性 化膿 効6例,無 効 間 の 投 与 を 行 な っ た。 耳 漏 か らは 黄 色 ブ ドウ球 菌 が検 出 され,そ の 感 性 はSM MPIPC〓, 化 膿 性 中 耳 炎16例(急 男 邪 に罹 患 中 で あ った が,右 耳 の 閉 塞 感 と難 聴 を 訴 え て10月3日 量1,000∼1,500mg を投 与 し,小 児 に お い て は1日 量500∼1,000mgを 性 中 耳 炎2例)に 剤 の 投 与 に よ っ て,特 に 副 作 用 は み られ な 経 口投 与 に 5月 に至 る10カ 月 間 に関 東 逓 信 病 院 耳 鼻 咽 喉 科 を受 診 し 1) で あ った 。 治 か っ た。 よ る治 療 を行 な った 。 治 療 対 象 は 昭 和48年8月 投 与 法:成 人 にお い て はCED1日 後に は 鼓 膜 は 全 く乾 燥 力 も回 復 す る の が認 め られ た。 耳 漏 か らは 黄 色 ブ で,血 清 濃 度 の 平 均 値 は11.0μg/mlで 4. 養 して感 性 試 験 を行 な 3日 後 か ら 耳 漏 は と ま り,5日 を比 較 す る と,上 顎 洞 粘 膜 の平 均 組 織 濃 度 は1.65μ9/ml あった。 鼓膜 った 。 ド ウ球 菌 が 検 出 さ れ,そ 切 除 した2例 の 上 顎 洞 粘 膜 の 組 織 濃 度 と血 中 濃 度 1975 閉 塞 感 と難 聴 を訴 え た。 鼓 膜 穿 刺 を 行 治 療 経 過:CEDlri量1gを4回 摘 出 した3例 の 口蓋 扁 桃 の組 織 濃 度 と血 中濃 度 を 比 較 す る と,血 清 濃 度 の 平 均 値 は12.0μg/ml,摘 2) 温37.3℃,一 は 発 赤 腫 脹 し,耳 血 清 濃 度 と比 較 検 討 を行 な っ た(Table 1) JAN. ABPC+, PC+, GM〓, CBPC+で 間 の 投 与 に よ っ て著 効 を収 め 治 癒 した 。 副 作 用:と くに 副 作 用 は み られ な か っ た。 3例 の成 績 で あ っ た。 次 に症 例 を例 示 す る(Table4)。 症 例1 M.1,34才 主婦 現 病 歴:風 邪 に罹 患 中,2日 昭 和48年8月6日 Table 3 右 急性 化 膿 性 中耳 炎 前 か ら右 耳 の 痛 み を訴 え, に受 診 した 。 Concentration of cephradine in tissues. ( 2hrs. after 500mg p. o. administration) 症 例11S.1.61才 男 現 病 歴:9月 左 急 性 化膿 性 中 耳 炎 初 旬 風 邪 を ぴ き,左 う に な り,治 耳 か ら耳 漏 が 出 る よ 療 を 受 け た が 治 癒 困 難 で あ っ た の で,10月 22日 に 当 院 を 受 診 し た 。 現 症;体 格 大,栄 養 良 好 で あ る が,体 温37.4℃ で顔 貌 に 生 気 がみ られ な か った。 左 耳 か らは粘 液 膿 性 耳 漏 が 多 量 に 流 れ 出 て,搏 動 が 認 め ら れ た 。 耳 漏 を 清 拭 す る に, 外 耳 道 深 部 は 狭 少 で,鼓 認 め ら れ た.乳 が,レ 膜 の 後 上 部 が腫 脹 して い る の が 様 突 起 部 に は 軽 度 の圧 痛 が認 め られ た 線 写 真 で は 健 側 に 比 較 し著 変 は み ら れ な か っ た 。 耳 漏 か ら培 養 検 査 を 行 な い,CEDの 経 口投 与 を 行 な っ た。 治 療 経 過:CED1日 B目 量1,500mgの 投 与 を 行 な い,3 頃 か ら耳 漏 は 減 少 の 傾 向 が み ら れ,7日 漏 は ほ と ん ど と ま り,10日 間,総 目頃 か ら 耳 量15gの 使 用によ り 治 癒 し た 。 耳 漏 か ら は 黄 色 ブ ド ウ 球 菌 が 検 出 さ れ,そ 感 性 はSM〓, - , PC-, TC+, MPIPC〓, CP〓, KM〓, EM-, LCM-, CER-, GM〓, ABPC CBPC の VOL. 23 NO. 1 Table 4 Clinical results of suppurative +で あ った。 otitis media CBPC+で 治 療 効 果 は 有 効 と判 定 し,と くに 副 作 用 は み られ な か った。 2) 525 CHEMOTHERAPY with cephradine あ っ た。 治 療 効 果 は有 効 と判 定 し,と 症 例40.S.20才 副鼻 腔 炎 の 治 療 成 績 効6例,無 男 現 病 歴:約1年 治 療 を行 な った 副 鼻 腔 炎 は7例(急 4例)で,有 性 症3例,慢 性症 効1例 の 成 績 で あ った 。 と く に,副 作 用 は み られ な か っ た(Table 5)。 次 に 症 例 を例 くに副 作 用 は み られ な か っ た。 して,10月1日 現 症:一 来,鼻 両 慢 性 副鼻 腔 炎 漏 多 量 に 出 て,頭 が 重 い 感 じ が に受 診 した。 般 所 見 良好,鼻 腔 所 見:右 鼻 腔 の 中 鼻 道 は 腫 脹 して 粘 液 膿 性 の鼻 漏 が 中 等 量 流 れ て い る の が 認 め ら れ,こ れ か ら細 菌 培 養 検 査 を行 な った 。 左 鼻 腔 所 見 は 右 示 す る。 症 例1K.0.13才 現 病 歴;9月 な り,10月1日 男 両急性 副鼻腔炎 側 に 比 較 し軽 度 で あ っ て,レ 線 像 で は右 上 顎 洞 に 淵 漫 性 下 旬 風 邪 を 引 き,粘 液膿 性 の 鼻 漏 が 多 く に 受 診 した 。 の 陰 影 が 認 め られ た。 治 療 経 過:CED1日 現 症:一 般 所 見 尋 常 。 鼻 腔 所 見:右 鼻腔 は発赤腫脹 し,粘 液 膿 性 鼻 漏 が 中鼻 道 に多 量 に認 め られ,左 鼻 腔 の な っ た。5圓 7.5gの 量750mg,10目 内服 に よっ て 治 癒 した 。 鼻 漏 か らは 表 皮 性 ブ ド 所 見 もほ ぼ 同 様 の 所 見 で あ っ た。 鼻 漏 か ら細 菌 培 養 試 験 ウ球 菌 が 検 出 され,そ を行 な い,CEDの KM〓, 経 口投 与 を行 な っ た。 治 療経 過:CED1日 量750mgの 日後 か ら鼻 漏 は 減 少 し,9日 投 与 を行 な った が,5 間 総 量6.75gの 内服 に よ って 軽 快 した 。 鼻 漏 か らは黄 色 ブ ドウ 球 菌 が 検 出 さ れ,そ の 感 性 はSM〓, ABPC+, PC+, TC〓, MPIPC〓, CP〓, EM〓, KM〓, LCM〓, CER〓, GM〓, LCM〓, 間 の経 口投 与 を行 後 か ら鼻 漏 は 著 し く減 少 し,10日 間,総 量 CER〓, GM〓, の感 性 はSM〓,TC〓,CP〓 ABPC〓, CBPC〓 PC+, MPIPC〓, EM〓, で あ った 。 上 顎 洞 の 陰 影 も消 退 した 所 見 が み られ た。 治 療 効 果 は 有 効 と判 定 し,と っ た。 3) 腺窩性扁桃炎の治療成績 くに副 作 用 は み られ な か 526 CHEMOTHERAPY 腺 窩 性 扁 桃 炎7例 に つ い て本 剤 に よ る治 療 を行 な い, 6例 に著 効 を収 め,1例 6)。 全 例 に 副 作 用 は 認 め られ な か っ た。 次 に症 例 を例 示 す る。 現 病 歴:2日 男 治 療 経 過:CED1,500mgを1日3回 与 を 行 な っ た と こ ろ,3日 痛 も な く な り,5日 受 感 性 はSM〓, MPIPC〓, 口蓋 で あ っ た。 扁 挑 は発 赤腫 脹 し,腺 窩 に 白斑 が 認 め られ た。 白斑 か ら 副 作 用:と 細 菌 培 養 を 行 な い,た 症 例6S.A.23才 格,栄 養 と も に尋 常 で,両 だ ち にCEDの Table Table 6 経 口投 与 を行 な っ 5 Clinical Clinical 間,総 TC〓, ABPC〓, 温37.3℃,体 に わ け3日 間投 目頃 か ら 白 苔 は 消 退 し,咽 量4,59の 頭 投 与 で 著 効 を収 め 治 癒 し た 。 扁 桃 か ら は 黄 色 ブ ド ウ球 菌 が 検 出 さ れ,そ 腺 窩性扁桃炎 前 か ら咽 喉 痛 と熱 感 を訴 え,8刀20日 診 した。 現 症:体 1975 た。 は 無 効 で グ ラム 陰性 桿 菌 を検 出 した 症 例 で あ っ た(Table 症 例2K.1.34才 JAN. results results, of sinusitis of lacunar with tonsillitis CP〓, EM〓, KM〓, LCM〓, CER〓, GM〓, くに 副 作 用 はみ られ な か った。 男 cephradine with cephradine 腺 窩性 扁 桃 炎 の PC〓, CBPC〓 VOL. 23 NO. 現 病 歴:10月 下 旬,咽 て き た の で,29日 現 症:体 頭 痛 と寒 気 が し て,症 温37.7℃,体 結 格 栄 養 は 尋 常 で,両 治 療 経 過:CED1臼 量1,500mgを3回 間,6,0gの 寒 気 な ど は 消 退 し,局 所 の 苔 は 消 失 し,発 桿 菌 が 検 出 さ れ,そ LCM-, KM+, CER+, CBPC〓; 3) 赤 も減 退 して PC〓, MPIPC+, SM〓, TC〓, ABPC-, PC-, CBPC-で あ っ た。 GM+, 副 作 用:と み られ た 。 500mg投 与 後 の 血 中 濃 度 は30分2.0μg/ml, 間11.6μg/ml,6時 CED500mg投 与 後 の 口蓋 扁 桃 の 組 織 濃 度 の平 均 値 は1.9μg/ml,血 中 濃 度 は12.0μg/mlで Table 8 CP MPIPC-, Clinical response diseases EM くに副 作 用 は認 め られ な か った 。 その他の感染症の治療成績 そ の 他 の感 染 症9例(耳 痴3例,鼻 淋 巴 腺 炎)に つ い て,CEDの 7例,有 効1例,無 効1例 痴5例,急 性頚部 経 口投 与 を行 な い,著 の成 績 を収 め た(Table 効 7)。 と くに 副 作 用 は み られ なか っ た。 5. CEDを 副 作 用 耳 鼻 咽 喉 科 感 染 症39例 に 経 口投 与 に よ っ て 治 療 を行 な っ た が,胃 腸 障 害,発 疹 な どの 副 作 用 は認 め ら れ なか った 。 なお,臨 床 機 能 検 査 は実 施 しな か った 。 Table 間1.2μg/ml 間 に ピ ー ク が み られ た 。 あ っ た.ま れ ぞ れSM十,TC-, ABPC〓, GM+, - , LCM-, 4) の 感 性 は,そ CER〓, で,2時 連菌 とクレブシエラ CED 語 黄 色 ブ ドウ 球 菌 に 対 す る抗 菌 力 の ピ ー ク 1時 間3.6μg/ml,2時 に 分 け内 服 せ 著 効 が 認 め ら れ た 。 扁 桃 か ら は,溶 〓, 2) 使 用 に よ っ て 咽 頭 痛, CEDの は3.13μg/mlに よ る治 療 を行 な っ た。 し め た と こ ろ,4日 EM-, 1) 口蓋 扁 桃 は 窩 に 腺 塞 が認 め られ た。 腺 窩 か ら細 菌 培 養 を 行 な い,CEDに KM-, 状増悪 し 受 診 し た。 発 赤 腫 脹 し,腺 CP-, 527 CHEMOTHERAPY 1 7 Clinical results of other diseases with cephradine of cephradine to O-R-L CHEMOTHERAPY 528 た,2例 JAN.1975 の上 顎 洞 粘 膜 と血 中 濃 度 の 平 均 値 は そ れ ぞ れ 1.65μg/ml,11.0μg/mlで 4)CEDを 耳 鼻 咽 喉 科感 染 症39例 に使 用 して,著 20例(51.3%),有 %)の 文 あ っ た。 効13例(33.3%),無 効 1 ) 効6例(15.4 成 績 を収 め た くTable8)、 5)こ れ ら症 例 の 治療 中,と HASSFRT, micr. くに副 作 用 は 認 め られ な 2) and 本 稿 の要 旨 は 第22回 旧本 化 学 療 法 学 会 に お い て報 告 し Agents & tissue 54, 3) al.: 3( in Agents Anti1973 : absorption, animals of & and cephradine. 6 ) : 682•`685, Cephradine distribution pathological with a new excretion cephalosporin Chemoth. 5 ( 1 ) 49•` 1974 dine. A.; J. et al.: Clin. Clinical Pharmac. Cephradineシ 会(東 INVESTIGATIONS Toxicological, animals Chemoth. Antimicr. ZAKI, 4) in I. ; et antibiotics. た。 et al.: studies NNTELIKY, か った 。 CLINICAL G.T.; teratological 献 pharmacology 118•`126, ン ポ ジ ウム of oral cephra- 1974 第22回 日本 化 学 療 法 学 京),1974 WITH OTORHINOLARYNGOLOGIC CEPHRADINE IN INFECTIONS BUEMON SAMBE, HARUKO MURAKAMI and KEIKO KOBAYASHI Clinic of Otorhinolaryngology, Kanto Teishin Hospial KEIIcHrno JY0 and SAKAE INAFUKU Laboratory of Microorganism Kanto Teishin Hospital Sixteen cases of suppurative infection, and the results otitis media consisted obtained were of 14 cases of acute remarkably effective infection and 2 cases of chronic in 7 cases, effective in 6 cases, and ineffective in 3 cases. Seven cases of sinusitis consisted of 3 cases of acute infection and 4 cases of chronic infection, and the results obtained were effective in 6 cases and ineffective in 1 case. Sixteen cases of other infections included 7 cases of lacunar tonsillitis, nose furuncle and 1 case of neck lymphadenitis, and the results 3 cases of ear furuncle, obtained were remarkably 5 cases of effective in 13 cases, effective in 1 case and ineffective in 2 cases. Among 39 cases in total, the results were remarkably effective in 20 cases, effective in 13 cases effective in 13 cases, effective ratio being 84. 6%. No side effecte were observed such as exanthema, gastro- intestinal disorders and others. and in-
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