急性期新人研修ローテーションプログラム

急性期新人研修
ローテーションプログラム
当プログラムは、新人看護師を「研修生」と位置付けることで、
日常業務に追われることなく、基礎看護を修得し、
質の高い看護を提供できる看護師、安全な看護が提供できる看護師を育てる
ことを目指しています。
神⼾徳洲会病院看護部
「急性期新人研修ローテーションプログラム」の目的と目標
目的
1. 看護実践能⼒を養うことができる
2. 職場環境や医療現場に適応できる
目標
1. 看護実践に必要な基礎看護技術を修得し、患者さまに配慮したケアを
提供できる
2. 急性期の特徴や特殊性がわかる
3. 社会⼈・看護師としての⾃覚を持った⾏動ができる
4. 病院や看護部の理念を理解し⾏動できる
5. チーム医療の⼀員としての役割を理解し、協働することができる
「研修生サポートシステム」
教育委員⻑
教育委員会
指導者会議
の介入
指導者会議の介
入
所属⻑
病棟指導者
情報の共有
メンター
エルダー
直接的な
指導
研修生
良き相談
相手
「研修生サポートシステム」の役割分担
指導者：研修⽣の看護技術等の実地指導を⾏い、到達状況等の評価を⾏います。
管理者と共に研修内容や受持ち患者さまの調整等を⾏う研修⽣サポートシステムの
中心人物
メンター：卒後 3 年以上の看護師。知識・技術の指導を指導者と共に⾏います。
エルダー：卒後 2~3 年の看護師。お姉さん、お兄さんという意味を持ちます。研修⽣と
共に勉強したり、精神⾯の⽀援を⾏ったりと研修⽣の⾝近な存在であり、研修生が研
修を受けやすい環境を作ります。
プログラム
時期
※研修生の人数により、プログラムが変更になる場合があります。
研修部署
４月
ＩＣＵ
５月
〈集中治療室〉
６月
２階病棟
７月
〈救急病棟〉
研修内容
目標：１．看護職員として必要な基本姿勢と態度を⾝につける。
２．ICU の特殊性・業務の流れが分かる。
3．基礎看護技術が修得できる。
1．ICU の環境を知り、⽇勤・夜勤業務の流れを体験する。
1）ICU 内の環境整備，資材・物品などの取り扱いを知る。
2）救急カート・包交⾞・各種物品点検,補充,リネン類の処理など
3）感染対策・安全管理，コストの管理
２．基礎看護技術を繰り返し経験する。
⇒ 根拠・手順を押さえて、患者様への配慮・状態観察を
しながら⾏えるように、ステップアップしていきます。
1）清潔ケア，スケーラーでの体重測定・ベッドメイキング
2）排泄ケア：導尿・膀胱留置カテーテル挿⼊，浣腸・摘便
3）食事介助・注入食の実施
4）口腔ケア：気管内挿管・挿管していない患者
5）挿管チューブの固定法・気管切開部のケア
6）包交(ＣＶ・Ａライン・各種ドレーンなど)・創傷処置
7）採血：動脈ライン・静脈,検体容器の選択・取扱い
8）動脈血液ガスの測定・ＡＣＴ測定
9）血糖測定・インスリン投与
10）酸素療法・吸⼊療法，⼈⼯呼吸器の基本的な取扱い
11）吸引：口腔・鼻腔・気管内，ジャクソンリースの使い方
12）12 誘導心電図・ドプラーチェック
13）輸液ポンプ類の取扱い方・点検方法
14）与薬：内服(経口・注入)・点眼・座薬・注射・点滴
15）輸⾎療法
16）医師が⾏う処置の介助：
CV・A ライン・胸腔ドレーン挿入，気管内挿管など
17）救急時の対応
3．体験学習：技術だけでなく、患者様への配慮も学びます。
(口腔ケア・吸引・人工呼吸器を使用した酸素吸入など)
目標：１．救急病棟の特殊性・業務の流れが分かる。
2．患者の⼊退院・転棟の流れが分かり、看護ができる。
3．検査・手術前後の看護ができる。
１．救急病棟の環境を知り、日勤・夜勤業務ができる。
２．ICU の研修内容参照。救急病棟で必要な項目を経験する。
◆基礎看護技術は 1 ⼈で，または⾒守りでの実施を目指す。
◆基礎看護技術項目の追加：静脈留置針の挿⼊
３．1 名〜軽症の患者様を担当する。
Ｖｓ・観察⽅法・処置・注射，電⼦カルテ⼊⼒を経験する。
４．入退院・転棟・検査・手術の看護を経験する。
１）入院受け入れ・オリエンテーションの実施，退院・転棟の実施
２）手術・検査搬送と看護の実施（心臓カテーテル検査など）
５．体験学習：採血,注射(静脈留置・⽪下・⽪内・筋⾁内)など
８月
４階東病棟
〈一般病棟〉
内科
・循環器科
･心臓血管外科
・神経内科
９月
５階病棟
〈一般病棟〉
外科
・整形外科
・婦人科
・内科
10 月
11 月
選択部署研修
〈救急外来〉
〈手術室〉
〈小児科病棟〉
〈療養病棟〉
配属
目標：１．病棟の特殊性・業務の流れが分かる。
2．患者の個別性・疾患の特殊性を考えることができる。
3．チームメンバーとして自覚を持つ。
１．急性期病棟の環境を知り、日勤・夜勤業務ができる。
２．ICU の研修内容参照。病棟で必要な項目を経験する。
◆基礎看護技術は技術チェック後、内容に応じて
1 ⼈で，または⾒守りで実施する。
３．４名を目標に、患者様を担当する。
Ｖｓ・観察⽅法・処置・注射，電⼦カルテ⼊⼒を経験する。
担当患者様の疾患・看護の学習をする。
４．入退院・転棟・検査・手術の看護を経験する。
2 階病棟の研修項目４．を参照。
３）追加項目：心臓血管外科手術前の看護を経験する。
目標：4 階東病棟の目標参照。
１．急性期病棟の環境を知り、日勤・夜勤業務ができる。
２．ICU の研修内容参照。病棟で必要な項目を経験する。
◆基礎看護技術は技術チェック後、内容に応じて
1 ⼈で，または⾒守りで実施する。
３．６名を目標に、患者様を担当する。
４．入退院・転棟・検査・手術の看護を経験する。
2 階病棟の研修項目４．を参照。
３）追加項目：外科・整形外科手術前後の看護を経験する。
１．急性期以外の希望部署２ヶ所で、１週間ずつ研修を⾏う。
２．残りの２週間は、９月の研修部署で研修を継続する。
配属に向けて、基礎看護技術を復習，経験していない項目を経験す
る。
◆10 月に希望部署に配属，配属部署から選択部署研修に
⾏く場合もある。
◆研修発表会
神⼾徳洲会病院看護部

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