2015.08 イギリス ダイアストロン社製 繊維物性測定システム 製品カタログ 1本の繊維の直径測定、物性試験をシステム化 繊維の研究開発者向けトータルソリューション Manual Loading System MLS1500 Automated Loading System ALS1500 Laser Diffraction System LDS0200 Linear Extensometer LEX820 Passionate about Fibre testing & automation Dia-Stron 繊維物性測定システムによるワークフロー 従来の試験機で行われたチャッキングに代わる作業で す。プラスチック製のタブを1本の繊維に2つ使用して ① 繊維の装着 行います。タブ中央部分の V 字型のミゾに繊維の片端を 接着を繊維の片側にも行うことで装着は終了です。 上記の作業を繰り返し、最大で 50 本程度の試料をカセッ ト上にセットして、試験機に装填します。 ② ソフトで設定値を入力し、一連の測定を開始します。 <手動装填システム MLS1500>ではピックアップアー ムでカセットから試料を直径測定装置へ搬送します。 ③ 搬送開始 MLS1500 大学、小規模な研究機関等に 最適な手動方式の廉価版 入れ、UV に反応する瞬間接着剤で固定します。同様の (チャッキング) 装填 手動装填システム <自動装填システム ALS1500>はソフトからの指令で自 動で搬送を開始します。 設定に合わせて直径の測定を行います。(LEX820/ ● シンプルな手動システム 外径測定装置、物性試験機を組み込みます。モジュール の測定ステーションとサンプルカセットに置かれた試料 の搬送を手動で行い設定された手順でPCへデータを取り 込み、所定の解析を自動で行います。特に脆いカーボ ン、天然繊維等をダブルエンド状態でハンドリングする のに最適な設計です。 手動でX方向にアームを動かし目的の試料の上で停止、 ピックアップヘッドを下降させます。ヘッドの先にある エアー噴射部で試料を吸い付けて、目的の場所へ移動し ます。 導入後にオートメーション版のALS1500へのアップグ レードも可能です。 <レーザー回折直径装置 LDS0200>と<線形拡張試験機 LEX820>を搭載。 LDS0200 使用では直径測定中に物性試験を行うことが できます。) ④ 直径測定 サンプルにタルミ等があれば試験前に自動でプレテン ションをかけ除去します。設定により引っ張り破壊、緩 和、伸長モード(弾性)等試験を実行します。 自動装填システム オートメーションによる効率と ALS1500 精度を重視した自動制御タイプ ⑤ 物性試験 ● 先進のロボットシステム 測定データは全てリアルタイムで自動で PC に蓄積され 上記のMLS1500の搬送部分を完全に自動化したシステムです。 設定された手順でPCからの自動制御。取り込んだデータを元に 所定の解析を自動で行います。 ます。終了後は③の搬送から同様の作業を繰り返し行い ます。 ⑥ データ記録 ロボットアームは高精度のリードスクリューとエンコーダーを 使用して10μ以下の分解能で移動を制御します。 蓄積されたデータは事前の設定に合わせ解析されます。 ヤング率等の計算もサンプル毎に自動で行われます。解 析データ以外の直径・物性の生データは任意でテキスト ⑦ データ解析 2 データ形式で別途エキスポートが可能です。 <レーザー回折直径装置 LDS0200>と<線形拡張試験機 LEX820>を搭載。 全体寸法 : 850 (w) x 600 (d) x 420 (h) 可動範囲 : 650mm 試料搬送速度:50mm/秒 位置精度 : >0.01mm 定格 : 100V, 50-60Hz 100w コンプレッサー圧 : 4-8 bar 3 30μm以下の炭素繊維、タングステンワイヤー等の外径データの測定に。 レーザー回折直径測定装置 レーザー回折直径測定装置 LDS0200 後述の<線形拡張試験機 LEX820>と統合、アライメント、物性試験中の直径変化測定も。 ”マンメイド”の極細繊維に適した測定 引張り試験機、装填装置と連携 毛髪・天然繊維に適したレーザー直径測定機器に対して、30μm 以下の細く脆いカーボンフィラメント、タングステン・ワイヤー 等にはレーザー回折直径測定装置が適しています。校正、温度補 正で振動等にも大きな影響を受けません。 <線形拡張試験機 LEX820>との組み合わせで直径測定 をしながら物性試験を同時に行うユニークなシステムを 構築することができます。物性試験との測定データは自 動でリンクされ、オートメーションシステムと連携すれ ば一連の測定・解析を試料のセッティング後は全自動で 行います。また手動装填装置でのシステム構築も可能で す。 繊維 CCD センサー レーザーダイオード 繊細な繊維用に開発した固定パーツ 回折縞 回折効果 試料のマウントには木綿、炭素繊維等の短く、繊細な繊維に 適した専用のプラスチック製タブを使用。繊維を両端のポ ケット中央の溝に沿って置きUV接着剤により接着します。 繊維を破壊せず適切に固定が可能です。 DSP 演算処理ボード ● カーボン繊維等を壊さず固定 カーボンフィラメント等は多くの場合、より分けるのが難しく、試験等 の準備に手間がかかります。通常使用されるクリンプ(毛髪等で使用す る留め金)やチャッキングではこのような脆い素材のマウントは不適切 で別の方法が要求されます。 4 サンプルは使い捨ての透明なプラスティックのタブ(ポリカーボネイ ト)にマウントされます。タブの両端のポケットに接着剤を入れボンド 付けします。この際、コンプレッサーからのエアーを利用して右の様な <マウントステーション>を使い繊維を壊さず真っ直ぐにします。また ポケットの形状は接着剤のしずくが繊維の周辺を包み込み、同時に使用 されるトレイの中にこぼれ出ないようにデザインされています。 ■ 仕様 機種名 試料の長さ 測定レンジ 試料分解能 誤差範囲 固定パーツ 試料数 レーザー回折直径測定装置 LDS0200 4~30mm 5~150μm 0.01μm(ソフト上で設定) 直径の±0.03%内(50Hzで±0.01μmの精度) ダブルエンド片面プラスチック製タブ、ダブルエンド両面プラスチック製タブ 1カセットあたり1-50本 5 線形拡張試験機 炭素繊維等の引張り試験に加え、直径測定時のアライメント、弾性の測定も可能。 レーザー回折直径測定装置 LEX820 <レーザー回折直径測定装置 LDS0200>と統合、物性試験中の直径変化測定も。 炭素繊維、化繊等の引張り試験用に開 発された高分解能な専用試験機 複数のゲージ、レンジに調整が可能 ドライブの可動レンジは50mm、ゲージの長さにより引張 り時の最大で測定可能な変位率(%)を決定します。(2 通りの範囲に変更が可能。) 本体の心臓部分には高精度のDCマイクロメータードライブが組み 込まれておりスムーズな試料の移動を可能にします。これにより 反復しての位置決め精度を0.1μmという驚異的なレベルで行うこ とが可能になりました。 最大レンジ200gmf (2N)または2000gmf (20N)のロード セルを用意。特にデリケートな木綿や折れやすい炭素繊維 等には2N 、竹の繊維や麻の束には20Nと使い分けが可能 です。簡単な作業で交換・校正ができます。 12μmのタングステンワイヤーを20mmのゲージで試験した例 炭素繊維のマウントは曲げや、余分な圧迫が掛からないよう慎 重に行います。試料が多い場合や特に正確さが求められる場 合、<自動装填システム ALS1500>を使用します。<レーザー 回折直径測定装置 LDS0200>と組み合わせで測定・試験前のア ライメントやプレテンション、引張り試験中の直径測定、ポア ソン比の算出等も行います。 複数プロトコールが新たに追加 通常の引張破断試験に加え、ストレス緩和試験、 クリープ、 ヒステリシス、疲労引張り試験、伸長 モード(弾性)等の広範囲の試験に対応します。 装填装置にはこのほかに手作業で移動可能な<手動装填システ ム MLS1500>にも対応しています。 7μmのカーボンフィラメントを12mmのゲージで試験した例 ● マイクロボンド・モジュール 調節可能なスロットを備えたエアロスペースグレードのアルミ 製、モノブロック構造のマイクロボンド・モジュールを追加す ることもできます。 6 ■ 仕様 機種名 試料の長さ 試料の拡張幅 運転速度 最大荷重 荷重分解能 セル直線性 位置反復能 位置精度 試料数 固定パーツ 線形拡張試験機 LEX820 4,12,20,30mm 50mm(2-52mm又は52-102mmの範囲に調整可能) 2mm/秒 200gmf 又は 2000gmf 0.005gmf 又は 0.05gmf ±0.08%(フルスケール) 0.1μm ±10μm 1カセットあたり1-50本 ダブルエンド片面プラスチック製タブ、ダブルエンド両面プラスチック製タブ 7 ■ システムチャート 測定の生産性を高め一貫した測定結果を約束するモジュール式のオートメーション又は手動システムが構築できます。測 定サンプルは独自に開発された固定パーツでマウントされ測定モジュールへ搬送されます。ベースとなる装填システムは 一部の温湿度調整用のチャンバーにそのまま投入ができます。 またユーザーの仕様に合わせてより複雑なスタディーへの 対応も可能です。 解析用 PC コンプレッサー 専用解析ソフト UvWin BABYCON 直径測定装置 制御装置 装填システム 送気装置 PU1100 PU1100 レーザー回折直径測定装置* Laser Diffraction System LDS0200 又は *<レーザー回折直径測定装置 LDS0200>を装填 システムに搭載時は<線形拡張試験機 LEX820>と 必ずペアを作る統合システムとなります。 自動装填システム UV1000 Automated Sample Loading System ALS1500 制御装置 UV1000 手動装填システム 又は Manual Sample Loading System MLS1500 信号ケーブル エアチューブ 物性試験装置 マウント用固定パーツ 線形拡張試験機 Linear Extensometer LEX820 ・ダブルエンド片面プラスティック・タブ ・ダブルエンド両面プラスティック・タブ 記載事項は2015年8月時点のものです。仕様等は技術改善等により予告なく変更されることがあります。 最新の文献リスト、製品情報は http://www.keystone-scientific.co.jp 国内輸入総販売元 キーストン サイエンティフィック株式会社 Keystone Scientific K.K. 〒113-0021 東京都文京区本駒込6-10-5 大和郷スクエア203 TEL:03-6912-1535 FAX:03-6912-1545 http://www.keystone-scientific.co.jp
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