禁煙 シリーズ 16 ~青少年の喫煙防止~ 喫煙は、私たちの健康に様々な悪影響をもたらします。が、喫煙による健康への影響は、大人に比べ、 子ども・青少年でより大きい事が知られています。 喫煙は、習慣ではなくたばこに含まれるニコチンに対する依存症であることは、このシリーズでも取 り上げていますが、子ども・青少年は、大人に比べ、短期間でニコチン依存症に陥りやすいことが知ら れています。そのため、身体的影響やニコチン離脱症状等により、学業成績・運動能力の低下を来すな ど、日々の生活にも悪影響を及ぼします。10 代から喫煙をはじめると、生涯吸わない人と比べて、約 5.7 倍も肺がんにかかる率が高くなるとの報告もあります(図) 。 日本では、 「未成年者喫煙禁止法」で、20 歳未満の喫煙は禁じられています。この法律は、子ども・ 青少年を処罰するためではなく、子ども・青少年の心身の健康を、有害な喫煙から保護するために設定 されているのです。 (本文:日医会誌,141(9),1929-1932 2012 より一部参照) 資料:平山らによる調査(1966-82) 図:喫煙開始年齢別肺がん標準化死亡率(男) (厚生労働省HPより引用) 健康に悪いことは解っていても、職員・学生の皆様の中には、喫煙がなかなかやめられない方がいら っしゃるかもしれません。そんな時は、保健管理センターにご相談ください。センターでは、ニコチン パッチの処方(処方には医師の診察が必要です)や呼気CO濃度測定などを通して、禁煙活動に取り組 んでいます。喫煙は、ニコチンへの身体的・精神的依存症であるため、禁煙を開始しても失敗してしま う(再び喫煙する)方は少なくありません。でも、仮に失敗しても、禁煙は再挑戦できます。 皆さんのまわりに喫煙者がいらっしゃれば、禁煙を勧めてみてください。また、喫煙者の方、是非、 禁煙にチャレンジしてみませんか。 保健管理センター(電話:31-5065、内線 2492)
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