下 前 地 先 に お け る ア ワ ビの 生 息 状 況 調 査 佐藤 敦 ・伊 藤 長谷川 讐 (鯵 ヶ沢地方水 産業改良普及所 ) 今 は じ め 進 ・福 田 慎 作 ・熊 谷 登 (漁 政 課 ) 正 雄 (マ リー ンダ イ ビ ン グ ・マ ック ) に 小 泊村 下前漁業協 同組合では、昭 和 46年か ら 49年 までの 4年間に亘 りア ワビ漁業開発事業 (県補助 ,1 84個 を放流 した。併せて王型 コンク リ- 卜・ブ ロックを昭和47年39個 事業 )を実施 しアワ ビ椎貝計 85 49年 27個 、 50年 6 0個 を設置 しア ワビの増殖 を図 ってい る。 0年 1 1月 に放流 この度、同漁協よ り放流後のア ワビの生息状況、 ア ワビ漁礁 の設酎 柱況 および昭和 5 を行 な った ホタテガイ生息状況の調査依頼があ ったので調査 を行な った。 調 査 月 日 昭和 5 1年 7月 20日 調 査 場 所 小泊村下前地先 現 況 下 前漁協 にお けるアワビの漁期は12月か ら 7月 までで、漁法 としては カギ取 りで行 な っている。 月は 4日- 5日、 1月は 1週 間程 で、 3月か ら 5月にかけては十三湖 操業 して い る日数 は少な く、12 か らの雪融 け水のため海中 が濁 り殆ん ど漁 を行な って いない。 6月か ら 7月 にか けては釣 り漁業が忙が しい ためア ワビ漁 を行な っていないのが実情で ある。 漁場 は、寺 ノ下か ら折 戸寄 りにかけて広が ってお り、 折戸漁場 は 3年間禁漁区にな っている。 ア ワビ 人程度 とな ってい るo 漁 菜 にたず さわる人 は年寄 りが多 く10 F前漁協 におけ るアワビの漁獲状況 および開発事業実施状況 は第 1表、第 2表 の とお りで ある。 第 1表 1 1 三 漁 次 ( 咋) 46 4 7 アワ ビの漁纏状況 l 種 高 779(kg) 1 ,3 98 金 905 ,00 額 1 , 0(円) 48 1 .046 ,000 985 49 7 1 .517 .000 50 0 1 ,079 1 ,0 46 1 9 , 2 . 4 .000 46(年) 1 流数 ク設置数量 ブ ロッ 0,000 ( 個) 王型 -( 個) 実 施 場 所 47 48 4 0 .084 I 1 0.. .O l 圭 39 漁 港 折 前 戸 漁場 寺 ノ下漁場 ′ 年 第次 2表 椎貝放 開発 事業' 実施状況 調 査 方 法 寺ノ下、折 戸、 ホタテガイ稚 貝放流地点の各 々につ いてスキ ューバ-潜水夫 2名 によ り海底形状、底 質、 王型 ブロックへ の アワビの付着状況 を観察および写真撮影 を行な ったO 調査地 点 については第 1図に示す とお りである. が見つか って いる。一番付着数の多 いのは 4個体 で、少 な くと も 1個 体は観察 された。 ア ワビは アワ ビ樵 の下側で ゴ ロタ石 との境 目に多 く見 られ た。 2人の潜 水夫が 20分 間潜 水 した結果 60個体 の ア ワビを採取 した.潜水夫の観察 では 1n f当 り0.3個 体程の アワビが生息 していた との ことで ある。殻長 は11 . 7( . u 1 - 7.7( ・ m( 平均 9. 74c m) 、全重量 2 29 9 平均 133.9 9)、 その他の生物 として殻 長 5c m以 下の 小 - 61g ( 型 のキタムラサキ ウニ、 サザェ、 イ トマキ ヒ トデな どが生息 していた。 ( T j ) ホタテガイ椎 貝放流地点 昭和50年12月30日、穴 間の崎に 3c m椎 貝、 8,000枚 を放流 してい るO m程 の小石層 で ゴ ロタ石が点在 していたO水深 は 7m∼ 8m程 で水深10 漁場 の底質 は直径 10- 20c mになる と小砂利 、砂 となる。 潜水夫 2人によ り15 分 間、観察 した結果 1枚の ホタテガイ も見当 らず、死殻 も発 見出来 なか った。 第 3表 N o . 2 殻 折戸地先 の ア ワビの測 定結果 長 7 .7 穀 巾 ■ 全重量 殻重墨 重 軟 体部 量 割 重 軟体部 合 量 49.2 6 .6 122 35 60 5 .4 71 21 32 性 別 の 放 穀 流 時 長 増 殻 8 ( 3 ( 初 .1 ) 9.4 1 3 4 ( c m ) 1 0 9 . 6 1 ( C 7 W ) 6 . 7 2 ( 9) 1 40 (9) 38 (9) 68 5 ll .4 7 .7 167 41 84 50.3 ; I 7 .1 9 8 7 6 1 0 10 9 .3 0 2 6 7 . . 2 1 3 4I . ー ! l ) 15 0 2 90 3 12 :8 61 i l 2 3 61 4 36 3 2 9 4 89 5 51 5 5 7 5 8 9 44 .0 一 I 辛 ′ S ′明 I 6 8 O1 J i l不 〝 4 . 弓 L [ 不6 明 46 9 .6 3! I 4 6 .5 8 l l 12 9 .0 8 6 .4 . 6 0l 10 73 9】 『 I 3 22 4 4 7 32 .6 号 45 0 】 14 3 15 l ll 9 . .0 7 6 8 . .9 4f 1 i 2 12 01 91 6 37 10 43 7 16 4 l9 l .6 17 8.0 ( %) 4 5 .6 1 不 ?明 l 8 早 】 I i 長 年 増 穀 間 長 4 3 .8 5 0 0 1 .2 7 9 i i l 〝 .5 46 5 .0 5 不 ′′ 明 1 】 】 t i l ‡ I 5 ,7 】 l r 【 3.7 1 ! J I I L l 5 .8 i 1 L l j 3.5 7 I 3 芦 l 9 6 4∃ 】 18 24 7 .7 9 31 l 57 l E 67 1 I 54.0 95 】 j r 50.3 不 6明 5 .6 3 】 i l r 22 【 28 t i l 45 .9 ♀ 61 l ( 6 ( . . 、 〝 5 ) ( 0 n . w 8 ) 0.9 10 .8 18 0 .9 第 4表 N o . 平 寺の下地先の アワビの測定結 果 殻 長 巾 全 穀 蔓 姦 崖 89(9) _ 重 電 軟体 屯: 逮 軟 重 量抹 部 35(9) 39 割 合 瓢 9,3( i n l ) 2 3 9.2 ー 6.5 3 ‡ 19 1 2 5 ! = : 4 6 5 8 7.8 2 9 I l 】 5 .8 5 l 1 , 6 72 1 l 】 2 1 2 9 1 ! i E 】 2 3 4 5 8 4 2 1 44 8 .2 8 7 9 8.8 9 2 8.3 】 ! I 5 6 .8 2 5 .8 i 17 06 0 53 ! i 21 9 J l 40 8 6.0 ! 均 6.5( c m) 30(9) 1 8.8 80 比 性 %) 不 .3( 21 24 l 4 【 4 55 7 0 .9 2 0 l 5 8 6 0 42 5 .3 . l 25 .2 37.3 46.7 明 ′ ? ′ 早 〟 9 明 不 ? ( 1 ) 鮎科海 考 尉 ま津軽海峡、太平洋岸 察 のア ワビの生息場 と比較す ると非常 に少 ( 2 ) ア ワビ礁-の アワビの付着状 況 は非常に悪 く、折戸 で一 番多 く付着 してい るところでア ワ ビ ない. E I . ∈1個 にアワビ 4個の付着で あ った.海 藻類 僅 か に表面 にアオサが付着 し の着生状況 も一 番古 い昭和 47年 に設置 した折戸の ア ワビ樵で ち 岩盤の上 にア ワビ樵が点在 てい している状態 る程度 であ ではア った。 ワ ビに対 す る集合効果 はないよ うに思 われ る。 ( 3) 第 3表 よ り折戸地先 に昭和 47年度 に放流 され たア ワビの中か ら放流 貝と推定 され る貝 、 6個体 いて成長量 を検べて見 ると穀長で年間 0 .7m∼ 1 .2c mの増殻長 とな る。 こ アワビの年間増穀長 と比較 し 年 齢 殻 長 期 間 増 殻 長 1 年 2.0c m 2 れ を尻屋 の潮間帯 にお ける て見ると次 表のよ うに 4.5 .6年 貝の成長 と匹敵する。 3. 年 0 0 年 1c 2 .0 m につ 1へ 2 1 .0 年 3 4 年 5 年 6 年 年 7 8 年 3.9 4,8 5 .6 6.4 7.0 7.8 20.3 9 3一4 0 .9 4∼ 0.5 8 5一 一 6 0 .8 67 0 .6 70 .8 ( 4) 折戸漁場 で自由潜水の結果 60個体中 6個体の放流貝 らしい貝が見付か ( 昭 和 47J ' F度 っているが も放流貝 海藻類 の着生状況 と仮定す ると再捕率 は少 ないは悪 とい う欠点 くない。 は 那業概 紫) 、 これをあ くまで ( 5 )しては不適 とは云 いがたい。 と あるが再捕率が良 今後放流 を行な う際 は必 ず標識放流 を行な い、また資源管 い漁場 であるので、ア ワビの放流場qr
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