平成26年度事業報告書 ピオニイ保育園 平成31年までの待機児解消加速化プランが29年までと前倒しになったことを受け、中野区では 区立園の民営化や区の施設を活用して保育園とする等、計画を推進しているところである。 認可保育園が増加する中で、中野区の就学前教育の充実を目的とする保幼小連携協議会の 構成員も区立・私立認可保育園に限定せず、「同じ中野区で育つ子どもたちに平等な保育を受け させていく」という趣旨により、5歳児までを受け入れている認証保育園も受け入れていこうとする 流れの中で当園の立ち位置に悩み、模索する事が多々あった。 また、平成27年4月には新制度として「 こども子育て支援制度」が施行になるに伴い、保育園運営を 円滑に進める為、厚労省や東京都の説明会、保育団体が主催する講習会に積極的に参加をした。 同時に、新制度の開始前に保育園情報をホームページに公開することを求められたため、園の情報を まとめ、さらにホームページの書き換えが容易に行えるように設定変更を行った。 都補助の保育サービス推進関係では第三者評価を受審し、11月には法人監査を受ける。 法人監査においては指摘事項がなく、サービスが正しく行えている事を確認していただいた。 保育運営については以下のとおりである。 ①食物アレルギー児(小麦粉除去対象児3名)の増加により、7月から「なかよし給食」を取り入れる。 特に小麦粉除去を必要とする園児への 調理ー配膳ー食事 までの流れの中では誤食を起こさない ために細心の注意を払ってきたが、栄養士・保育士の負担が過大であると判断したため、年度途中で あったが、『アレルギーのある子も、ない子も同じ食事をする』というアレルゲンとなる食材を使用しない 献立にし、提供を開始する。 ただし、週に一度は双方に対応した食事作りを行う。 ②遮熱フィルム工事(調理室、1才児保育室の窓ガラス)を行う。 3階調理室への外光刺激が強く、調理に携わっている栄養士が繰り返し肌の炎症をおこしていた。 その為、調理室窓、同様に強い光線があたっていた2階1歳児の保育室西側窓に遮熱フィルム工事 を行い、遮熱効果を図った。 ③保育制度が変わる、待機児が増加している…等から3歳児以降の転園が難しいのではないか と考える2歳児保護者が増えたことから途中転園が相次ぎ、約半年でクラスの半数が入れ替わる という状況になった。 10月以降は入園児がなく欠員が続いたため、今年度に限り(平成27年1月 ~3月)1才児を1名弾力化する(中野区待機児童解消にむけて)という対応を行った。 ④保護者の要望には、責任者会議、職員会議で話し合いを重ねながら可能な限り保護者支援を行う ことを確認し、実行していくことで学ぶことが多くあった。
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