緩やかな円弧で、やさしく包み込む

★ 木造化ファイル№147(掛川市立さかがわ幼稚園)
緩やかな円弧で、やさしく包み込む
1)施設名(用途) 掛川市立さかがわ幼稚園(保育園等施設)
2)所在地
3)事業実施主体
4)設計者
5)施工者
6)工 期
7)施設概要
掛川市伊達方 474‐1
掛川市(こども希望課)
㈱竹下一級建築士事務所(浜松市)
川島・金田特定工事共同企業体(掛川市) 建築主体工事のみ
平成 23 年 6 月~平成 24 年 2 月
木造 1 階建、KES 構法 周辺環境の調和と子どもの使う施設とした木構
造、木質空間
8)規模(延面積) 木造平屋建
建築面積 878.26 ㎡(延床面積 769.40m2)
外壁にスギ材を使用。
9)主な使用樹種
10)施設の特徴等
この園舎は園庭との一体感をもたせるため、緩やかな円弧を描き園庭を
優しく包み込む造形としている。緩やかな円弧形状はどの保育室からも
園庭が見渡せ、視線を自然と集めることができる。園舎で包まれた園庭
は、道路の騒音や強風を抑え、子供たちが安全に遊べる場所となった。
緩やかな円弧形状の建物内部は放射状に壁が並び、各保育室を年齢順に
配置している。南・北側は壁をなくし、全面開放することで光と風と視
線が抜け、外部との一体感を出している。園児の出入りとなる縁側-土間
通路には、保育室の間口と同じ幅で大きく開放し、園庭へのスムーズな
動線を確保した。南北に抜ける造りの一方で、東西を繋ぐ北側の縁側通
路と南側の日だまりデッキにより、園舎内に広がりのある回遊性を持た
せている。
【施設の画像】
(上段)左・円弧状の外観、右・園舎につながる木製デッキ、
(下段)木質感あふれる内部空間