目 次

目 次
1 科学館理科学習の目的
····················1
2 科学館理科学習の指導方針···················1
3 科学館理科学習における指導と評価 ···············2
4 科学館理科学習内容一覧表
(1)小学校 ·························· 3
(2)中学校 ·························· 4
5 科学館理科学習の利用について
(1)対象学年 ························· 7
(2)学年別年間利用日数および授業時数 ············· 7
(3)1日あたりの利用学級数および授業時数 ··········· 7
(4)学習時程 ························· 7
(5)指導者の役割分担 ····················· 8
(6)科学館への移動方法 ···················· 8
(7)科学館利用の約束 ····················· 8
(8)携行品 ·························· 8
(9)提出書類等 ························ 9
(10)問い合わせ先 ······················· 9
6 総合的な学習の時間,クラブ,研修等で利用する場合 ·······9
7 その他・諸連絡 ·······················10
【資料】
・科学館理科学習計画書(様式1)
・実験室/実習室座席表(様式2)
・科学館案内図
・サイエンスホール座席図
・理科学習計画
1
科学館理科学習の目的
出雲科学館の理科学習センターは,市内の小中学校の児童・生徒が高度な装置や機器・材料を使って
独創的な実験や体験学習を行い,理科の基礎・基本から高次にわたる科学の知識や実験方法を楽しく学
ぶ拠点施設として設立されました。
そこで,当理科学習センターの目的は,
「児童・生徒が自然に親しみ,目的意識をもって観察,実験な
どを行うことにより,科学的に探究する能力や態度を育てるとともに,実感を伴った理解を図り,科学
的な見方や考え方を養う」という学習指導要領の趣旨に基づき,次のように設定しました。
科学する心を育てよう
知的好奇心
(1)
探究心
創造性
大型映像システムや高度な観察実験装置を使ってふだん見ることや接することのできにくい自
然の事物・現象に触れさせ,知的好奇心を高める。
(2)
豊富な実験器具や材料を使って,一人一人が見通しをもって観察,実験などを行い,問題解決
の能力を養う。
(3)
観察,実験の結果から自分なりの考えや自然の法則性を導き,科学的な見方や考え方を育むと
ともに創造性を高める。
2
科学館理科学習の指導方針
(1) 大型映像システムや高度な観察実験装置による楽しさと驚きの体感
サイエンスホールでは,
大型映像システムや高度な観察実験装置を使ってダイナミックな実験や楽
しい実験を行います。実習室 1 と多目的室 1 にはデジタル式プラネタリウムを設置しており,天体学
習も行います。ふだん見ることや接することのできにくい事物・現象に触れさせ,児童・生徒の自然
に対する興味・関心や学習意欲を高めます。
(2) 一人一人に対応した観察,実験活動
① 実験室や実習室などでは,学習指導要領の内容や市独自の発展的な内容を含む観察や実験,もの
づくりなどを行います。その際,児童・生徒が安全に観察や実験ができるように,また,自分の考
えをもって観察や実験に取り組めるように複数教員の利点を生かした TT 指導や少人数指導を行う
ことで学習活動を支援します。
② 児童・生徒一人一人,またはできるだけ少人数による観察や実験ができるように実験器具や材料
を十分に準備します。特に,双眼顕微鏡は 160 台配備しており,1 人 1 台利用して微小な世界を観
察できます。ノート型 PC を 80 台配備し,ロボットプログラミングの体験学習も行います。その他
にも,生徒がより主体性をもって学習できるよう選択学習も取り入れます。
(3) 科学的な見方や考え方の創造
観察や実験結果とその考察を通じて,自分なりの見方や考え方が科学的な見方や考え方へと高めら
れるように支援します。そのために,観察や実験の技能,データの整理やグラフ化などの表現処理の
能力向上を支援します。
-1-
3
科学館理科学習における指導と評価
(1) 科学館理科学習の流れ
出雲科学館における理科学習指導は 3 単位時間によって構成され,
「サイエンスホールの学習」と「実験室・
実習室の学習」からなります。午前・午後に,小・中学校ともに各 4 クラス(40 人×4)ずつの児童・生徒が
学習します。
【第 1 時:サイエンスホールの学習】
ここでは,
「科学館教員および科学館講師」が主に学習を進めます。
「学習内容への興味・関心を高める」
ことや「学習課題への意識化を図る」ことを主なねらいとしています。
【第 2・3 時:実験室・実習室の学習】
ここでは,
「観察・実験に関する技能を高める」ことを主なねらいとし,引率教員(担任または理科担当)
と科学館教員および科学館講師の 3 名による TT 指導を行います。
T1・T2・T3 の役割分担は概ね次の表の通りです。
小学校
中学校
T1
担任または理科担当
理科担当
T2
T3
科学館教員・科学館講師
科学館教員・科学館講師
(2) 科学館理科学習についての評価
【学習指導目標の評価】
引率教員が,児童・生徒の「実験や観察時の状況」
,
「学習プリントの記入状況」等をもとに行います。そ
の際,科学館教員および科学館講師は児童・生徒の実験や観察時の支援,学習プリントの正誤チェックや助
言等を行うことで,評価の補助をします。
【学習プログラムの評価】
児童・生徒には,学習プリントに「今日の学習についての自己評価」をしてもらい,引率教員には「学習
指導の有効性」についてのアンケートをしていただきます。科学館では,それらの結果を「データ集計表」
として作成し,その結果を検討することによって学習プログラムの評価を行い,次の指導に生かします。
(3) 科学館理科学習における学習単元
科学館理科学習における学習単元は,
「理科学習内容検討委員会」
の検討を経て次のように設定されています。
*( )内は教科書の大単元名
第 1 分野(エネルギー)
小3
第 1 分野(粒子)
物のあたたまり方
小5
中1
中2
月や星の動き
魚のたんじょう
電気とわたしたちのくらし
物の燃え方と空気
光と音の世界
物質の姿と状態変化
(身のまわりの現象)
(身のまわりの物質)
物質どうしの化学変化
(化学変化と原子・分子)
化学変化とイオン
中3
第 2 分野(地球)
風やゴムで動かそう
小4
小6
第 2 分野(生命)
科学技術の発展
(科学技術と人間)
-2-
流れる水のはたらき
天気とその変化
4
科学館理科学習内容一覧表
(1) 小学校
学年
3
単 元
風やゴムで
動かそう
第 1 時:サイエンスホール
第 2・3 時:実験室・実習室・多目的室
・ゴムの特徴
・風の働きで走る車を作ろう
・ゴムのはたらき
・風の強さと走る距離の関係を調べよう
・風の体験
* pp.94~98
・風のはたらき
・月の動き
・星座を調べよう(プラネタリウム利用)
・太陽系の探検
・星の動きを調べよう
(リアリティステーション)
4
月や星の動き
・日本人宇宙飛行士からのメッセージ
* pp.60~64 pp.74~.79
・ガリレオ式望遠鏡を作ろう【発展】
・月の模擬観察をしよう
* pp.70~72
4
・金属の温まり方
・水の温まり方を調べよう
・空気の温まり方
・あたためられた空気の動きをたしかめよう
物のあたたまり方
【発展】
* pp.149~155
・ヒメダカの受精卵の変化を調べよう
・水槽や池の水を観察して,魚の食べ物を調べよう
5
魚のたんじょう
* pp.36~49
・流れる水の力の大きさを調べる
5
流れる水の
* pp.77~89
はたらき ・流れる水の3つのはたらき
・物が燃えるために必要な 3 条件
6
・流れる水のはたらきを調べよう
(水の量と重さ,流水の速さ)
物の燃え方と空気
・物を燃やす働きのある気体は何か調べよう
・エネルギーの利用
* pp.17~18
・電気の利用
・電熱線の太さによる発熱のちがいについて調べ
・発電体験
よう
* pp.176~180
・電気による発熱
6
電気とわたしたち
・電熱線の長さによる発熱のちがいについて調べ
のくらし
よう【発展】*
p.179
・電流計を使って電流の強さを調べよう【発展】
【発展】……発展的内容を表す
*対応ページ……東京書籍 新編「新しい理科」の各学年版教科書によるページを表す
-3-
(2)中学校
学年
単 元
第 1 時:サイエンスホール
・二酸化炭素の固化
【学校選択 A】
・酸素の液化
・エタノールと水の混合物を熱して,出てくる物
・窒素の固化
1
物質の姿と
状態変化
第 2・3 時:実験室・実習室・多目的室
質を調べる
・エタノールの固化
*1 年:pp.121~123
・食塩の液化
【学校選択 B】
・金属の液化
・ワインを熱して,出てくる物質を調べる
*1 年:pp.121~123
・全反射と光通信
・凸レンズによってできる像を調べる
・赤外線,X 線
・簡易カメラの製作【発展】
・音と振動
1
光と音の世界
*1 年:pp.142~146,p.148
・真空鈴
・音と波形(オシロスコープ)
・超音波
・物質の燃焼
・金属を熱したときの質量の変化を調べる
(ダイヤモンド,水素)
2
物質どうしの
化学変化
・ドライアイス中でのマグネシウムの
(グラフ作成及び定比例の法則まで)
*2 年:pp.52~55
燃焼
・燃焼後の質量変化(開放系,閉鎖系)
・地球全体の大気の動きと偏西風
・雪の結晶をつくる【発展】
・前線モデル
*2 年:p.235
・雲の発生条件
2
天気とその変化
・空気の断熱膨張と温度変化
・減圧による雲の発生
・雲の移動する様子を調べる
(パソコン学習)
・氷晶(ダイヤモンドダスト)発生
*2 年:pp.208~221
【発展】……発展的内容を表す
【学校選択】……学校ごとに学習プログラムを選択する 【生徒選択】……生徒による選択学習を表す
*対応ページ……東京書籍「新しい科学」の各学年版教科書によるページを表す
-4-
学年
単 元
第 1 時:サイエンスホール
・塩酸の電気分解
第 2・3 時:実験室・実習室・多目的室
・酸性,アルカリ性を示すイオンは何かを調べる。
・イオンのなりたち
3
化学変化とイオン
*3 年:pp.34~37
・酸性,アルカリ性の水溶液
・電気分解の原理を利用して金属めっきをする
【発展】
・新素材や新技術
【生徒選択 A】
(超伝導物質,導電性高分子など)
・最先端ロボット技術
・キャッチロボットの制御【発展】
(光センサー,タッチセンサー)
【生徒選択 B】
・ホッケーロボットの制御【発展】
(音センサー,超音波センサー)
3
科学技術の発展
【生徒選択 C】
・虫型ロボットの制御【発展】
(明暗センサー,接触センサー)
【生徒選択 D】
・虫型ロボットの制御【発展】
(明暗センサー,触覚センサー)
【発展】……発展的内容を表す
【学校選択】……学校ごとに学習プログラムを選択する 【生徒選択】……生徒による選択学習を表す
*対応ページ……東京書籍「新しい科学」の各学年版教科書によるページを表す
-5-
以下の単元は、平成14年度~平成24年度までに実施していた単元であり,参考として列記する。
学年
単 元
第 1 時:サイエンスホール
・光の進み方
第 2・3 時:実験室・実習室・多目的室
・重ねた光の明るさやあたたかさを調べよう
・光の3原色
小3
光であそぼう
・光を伝える
・見える光と見えない光
・光を分ける
・電気のはたらき
小4
電気のはたらき
・電池をつくろう【発展】
・電池をつくる
・電池の利用
・発電する
・ふりことはどんなものか
小5
おもりのふれかた
としょうとつ
【生徒選択】
(おもりの重さ,ふれ幅,ふりこの長さ) ・ふりこが 1 往復する時間を短くする条件を調べ
・ふりこの利用
よう
・当てられるおもりをより大きく動か
・おもりを遠くまで動かすには何を変えれば
す条件
よいか調べよう
・動物の誕生
小5
魚のたんじょう
・卵生と胎生
・卵殻の様子
※以前はサイエンスホールを含めた授業構成
・魚の誕生
であった。
・呼吸のはたらき
・血液とそれを送り出す心臓のはたらきを調べよ
(呼気の測定,呼吸のしくみ)
小6
人や動物の体
・消化のはたらき
う
・メダカの血液の流れる様子を観察しよう
(消化管,リアリティステーション)
中1
植物
・葉緑体中のデンプン
・顕微鏡を使って水中の微生物を観察する
・水草の酸素発生
・植物の茎のつくりを調べる
・気孔の観察
※以前はサイエンスホールを含めた授業構成
・植物の茎の断面
中1
中2
植物の世界
動物の世界
であった。
【学校選択 A】
【学校選択 B】
・顕微鏡を使って水中の微生物を観察する
・顕微鏡を使って水中の微生物を観察する
・植物の茎のつくりを調べる
・水田の生物を観察する
【学校選択 A】
【学校選択 B】
・ふくろうのペレットの観察【発展】
・アフリカツメガエルの解剖【発展】
・火起こし
・燃料電池で発電する
・蒸気機関車
中3
エネルギー
・火力発電
【生徒選択 A】
・フランクリンモーター
・火起こし体験【発展】
・光通信
【生徒選択 B】
・運動エネルギーと位置エネルギー
・蒸気船製作【発展】
・超伝導物質
【生徒選択 C】
・燃料電池車
・フランクリンモーター製作【発展】
【生徒選択 D】
・ループコースター製作【発展】
-6-
5
科学館理科学習の利用について
(1)対象学年
①小学校 ………… 3,4,5,6年生
②中学校 ………… 1,2,3年生
(2)学年別年間利用日数および授業時数
(
学年等
1学期
2学期
3年生
小
中
)内は授業時数
3学期
年間利用日数
1(3)
4年生
1(3)
5年生
1(3)
6年生
1(3)
1年生
2年生
3年生
1(3)
1(3)
2(6)
1(3)
2(6)
1(3)
2(6)
1(3)
2(6)
Let’s 理科学習
1(3)
1(3)
1(3)
2(6)
2(6)
2(6)
1(2)
2(4)
3(6)
※各学校の利用日については,資料「理科学習計画」を参照してください。
※Let’s 理科学習とは,中学校の不登校傾向の生徒を対象とする学習です。
(3)1日あたりの利用学級数および授業時数
①利用学級数 ……小・中学校とも,午前または午後に 4 学級ずつ利用
②授業時数
……小・中学校とも,午前または午後に 3 単位時間(45 分×3)
(4)学習時程(月~金曜日に実施)
小学校
午前
午後
【近郊】
9:55
サイエンスホール
(SH)の学習
12:10
休
憩
13:40
実験(実習)室の学習
(休憩を含む)
サイエンスホール
(SH)の学習
15:55
憩
実験(実習)室の学習
(休憩を含む)
サイエンスホール
休
実験(実習)室の学習
(SH)の学習
憩
(休憩を含む)
休
【遠方】
9:25
サイエンスホール
(SH)の学習
11:40
休
憩
中学校
13:40
実験(実習)室の学習
(休憩を含む)
午前
15:55
午後
【近郊】
10:10
サイエンスホール
(SH)の学習
12:25
休
憩
13:50
実験(実習)室の学習
(休憩を含む)
サイエンスホール
(SH)の学習
16:05
休
憩
実験(実習)室の学習
(休憩を含む)
【遠方】
9:40
サイエンスホール
(SH)の学習
11:55
休
憩
13:50
実験(実習)室の学習
(休憩を含む)
サイエンスホール
(SH)の学習
-7-
16:05
休
憩
実験(実習)室の学習
(休憩を含む)
【行動順序】
① 入館
…
バス到着後,引率者が先頭になって,学級ごとにサイエンスホールに向か
います。サイエンスホールでは,引率者が着席の指示を出します。
② SH の学習
…
4 学級が合同で学習を行います。
③ 休憩
…
実験室または実習室への移動,およびトイレ休憩をします。
学習内容に応じて,白衣を着用します。
④ 実験・実習
…
荷物はロッカーに出席番号順に入れます。
学級ごとに学習を行います。(休憩を含みます。)
⑤ 退館
…
荷物を持って,学級ごとに退館します。
(5)指導者の役割分担
①サイエンスホールの学習
②実験室,実習室の学習
… 科学館教員と科学館講師により指導します。
担任または理科担当教員は補助的な指導をお願いします。
… 担任または理科担当教員と科学館教員・科学館講師による
TT 指導や少人数指導を行います。
(6)科学館への移動方法
・出雲科学館への往復にはバスを利用します。(注:第一中学校は徒歩となります。)
・引率者は安全指導上各学級ごとに必ず1名以上とし,担任または理科担当教員があたります。
・利用するバスの乗車定員は 41 名です。
(引率者含む)
・次の場合は,利用日の 1 ヶ月前までにご相談ください。
42 名以上乗車する必要がある場合。
定員に近い人数が乗車し,車椅子等を乗せる必要がある場合。
(7)科学館利用の約束
・他の人に迷惑をかけないように,マナーよく学習しましょう。
・展示物や実験器具などを大切に扱いましょう。
・学校や科学館の先生の話をよく聞いて,安全に学習しましょう。
・気分が悪くなった場合や体調不良の場合には,すぐに先生や科学館の人に連絡しましょう。
・教室を移動する時には,静かに順序よく行動しましょう。
・休憩時や退館時には,ミュージアムショップへ行かないようにしましょう。
(8)携行品
筆記用具(必要に応じて,定規,赤鉛筆),ハンカチ
-8-
(9)提出書類等:資料参照
①科学館理科学習計画書(様式 1) …
※
②座席表(様式 2)
…
③引率者アンケート
…
必要事項を記入し,利用日の 1 ヶ月前までに
ご提出ください。
必要事項を記入し,利用日の 1 週間前までに
ご提出ください。
必要事項を記入し,授業後 1 週間程度をめどに
ご提出ください。
いずれも,FAX またはメールで提出可能です。
各様式は,出雲科学館ホームページよりダウンロードすることができます。
(10)問い合わせ先
①運営等についての問い合わせ先
以下の内容についての問い合わせ・確認は,事務室(理科・科学班班長)が担当します。
ア 理科学習計画の調整・作成に関すること。
イ 理科学習の連絡・調整に関すること。
ウ バス運行表一覧表作成とバス運行・調整に関すること。
エ 理科学習計画後の日程等調整・変更届提出に関すること。
オ バス内で視聴するDVDの管理,内容や視聴に関すること。
②授業等についての問い合わせ先
以下の内容についての問い合わせ・確認は,科学館教員及び講師にお願いします。
ア 理科学習の内容や指導法などに関すること。
イ 各種手引き等に関すること。
③各種資料のダウンロードの方法
理科学習計画や各種手引き等は,出雲科学館ホームページに掲載してありますのでダウンロー
ドして使ってください。
また,科学館理科学習Q&A 「科学館理科学習の手引き」編もご利用ください。
6
総合的な学習の時間,クラブ,研修等で利用する場合
出雲科学館では,理科学習で利用するほかに総合的な学習の時間,クラブ活動,部活動での利用,教職
員研修等での利用が可能です。
【手続き】
① 事前に,学習や活動の目的,研修目的を連絡いただければ「使用申し込み」用紙をお渡しします。
なお,申し込み用紙については出雲科学館のホームページからもダウンロードできます。
② 必要事項をご記入いただき,ご提出ください。
③ 申し込み用紙の受付後,使用の可否を判断してご連絡します。
-9-
7
1
その他・諸連絡
理科学習を支援する組織と役割(内容)
科学館での理科学習を推進するために,諸会合を計画・実施します。校長会でその意義について
周知し,運営にあたります。
1)理科学習内容検討委員会(旧称
カリキュラム検討委員会)
①科学館を利用した小・中学校の理科学習の全般について協議し,より効率的で効果的な理科学
習の実施体制を検討します。
②科学館での理科学習の全単元における指導内容や TT の指導方法等について協議します。
③委員長は出雲市教育研究会理科部長が充たります。
④理科部長は,検討委員を市内小学校及び中学校から若干名推薦します。これを教育長が委嘱し
ます。
③5 月・11 月・2 月の3回を基本として実施します。必要に応じて,小中学校別部会を開きます。
2)教務主任者会
①次年度の年間計画,学習時間(開始時刻・終了時刻)
,バスの送迎時刻・乗降場所,学校行事と
の調整などについて協議します。
②12 月・2 月に実施します。
3)理科学習の運営等説明会(理科主任者会)
①年間の理科学習計画や事務手続き等について伝達します。また,科学館での理科学習への意見
要望等について情報交換を行います。
②4 月(年度当初)に実施します。
4)単元別打合せ会
①引率教員が単元ごとの学習内容(実験・観察)を実際に体験し,実験・観察や TT の指導方法な
ど,細やかな部分まで協議します。
②各学校 1 名以上(理科授業担当者)が参加し,校内での伝達を徹底します。
③各学年別に開催します。
(4,5 月には 1 学期の単元について,8 月には 2・3 学期の単元につい
て行います。12 月に 3 学期分を行うこともあります)
。
2
指導計画の作成と活用
1)科学館理科学習の手引き(年間理科学習計画を含む)
科学館理科学習の目的・指導方針・指導と評価,及び資料を添付し,4 月に各学校へ配布しま
す。
- 10 -
2)理科学習計画
教務主任者会において提示し,学校行事等との調整を図っています。
11月
次年度実施単元の決定
学習内容検討委員会
↓
12月上中
次年度学校行事等調査
教務主任
↓
12月中
理科学習計画原案の HP 掲載
各校での確認
↓
12月下
理科学習計画原案の検討・確認
教務主任者会
↓
1月
理科学習計画修正案の HP 掲載
各校,各ブロック等での確認
↓
1月末
理科学習日の変更・修正の報告
出雲科学館へ
↓
2 月上
次年度理科学習計画の HP 掲載
↓
2月中
出雲科学館
*決定後の変更は、気象・流感等の学校・学級閉鎖の場合のみとする。
次年度理科学習指導案の検討
学習内容検討委員会
↓
2月下
理科学習計画等の確認
教務主任者会
↓
4月上
理科学習についての説明
理科学習の運営等説明会(理科主任者会)
↓
4月・5 月
理科学習打合せ会
授業者
↓
8・12 月
理科学習打合せ会
授業者
3)理科学習指導案
①小中の合冊とし,小中理科教育内容の系統性に配慮します。
②理科学習の運営等説明会,単元別打合せ会において提示し,修正や改良について協議します。
③各学校は,
「科学館での理科学習」を年間カリキュラムに位置づけて学習を行います。
4)児童・生徒の授業についての意識・態度で特に顕著なもの
特に,次の 2 点は顕著なものとして示すことができます。
①少人数指導が受けられるので,児童・生徒の学習内容の理解度が増し,実験・観察に対する「興
味・関心」
,
「意欲」が高まっています。
②科学館での理科学習時,児童・生徒は,自ら進んで実験や観察を行う傾向があります。
5)科学館学習を行った後の教職員の意識等で,特に顕著なもの
- 11 -
特に,次の 2 点は顕著なものとして示すことができます。
①ティームティーチングが行えるので,児童・生徒一人一人の学習内容の理解度が増し,充実し
た学習ができていると喜ばれています。
②学校ではできにくい演示実験や実験準備等,教材研究の大切さを再認識する傾向にあります。
3
出雲科学館開館までの経過
平成
7年12月
出雲市科学技術教育振興に関する検討委員会設置
平成
8年 5月
出雲市科学学習センター・科学館基本構想・基本計画策定開始
12月
出雲市科学館(仮称)の整備のあり方について答申
・科学館設置の必要性 ・科学館の性格 ・求められる要点 ・科学館の施設構成
平成 9年 1月
平成11年
出雲少年少女発明クラブから科学館設置について陳情
1月
出雲市教育研究会理科部会から科学館設置について要望書
1月
出雲市PTA連合会から科学館の早期設置について要望書
8月
展示基本設計開始
4月
出雲市科学館(仮称)利用検討委員会設置
・小・中学校が共同で利用する体験学習の場
・科学を遊びながら学べる知的なアミューズメント
・教職員の研修の場
5月
カリキュラム検討専門委員会設置
・施設設備,実験室・実習室等の要望
・指導体制のあり方
・利用のあり方
・カリキュラム(小・中学校とも8教材)作成開始
・利用開始時の基本として活動案の形式
理科学習の一環としての内容
小・中
学校の系統性を考慮して
平成13年
2月
出雲科学館運営理事会設置
平成14年
7月
開館
平成18年
5月
出雲科学館理科学習内容検討委員会設置
平成19年
7月
理科学習棟竣工
9月
理科学習棟利用開始
= 資料 =
◎
科学館構想の基本
日本人の理科・科学技術離れを危惧して,内閣総理大臣から科学技術系人材確保に関する基
本方針が平成6年12月に出された。それを受けて平成7年8月に科学技術庁が先端科学技術
体験センター整備に対する支援制度の計画を発表し,11月に科学技術基本法が施行された。
◎
科学館理科学習事業の根拠法令等
○出雲科学館の設置及び管理に関する条例(平成 17 年出雲市条例第 279 号)
前文,第 3 条第 1 項第 1 号
○出雲市立小・中学校管理規則(平成 17 年出雲市教育委員会規則第 16 号) 第 7 条の 2 第 1 項
〔詳細:出雲市例規集参照〕
- 12 -